【シルクのヴェール】

Last-modified: 2021-11-07 (日) 14:41:12

本項目ではDQ5に登場したアイテムについて扱います。
DQ9に登場したアイテムについては【シルクのベール】を参照。

DQ5

兜の一種で、言わずもがな花嫁が被っているアレ。 
【ルドマン】の依頼により、結婚式の為に【山奥の村】のよろずやの親父が製作したのだが、なぜか結婚式の主役である主人公が直接取りに行かされる。
主人公を気に入っている【ビアンカ】の父【ダンカン】の居る村に再び赴くということでもあるので、【フローラ】を選んだ場合はプレイヤーの心にも一種の負担が生じることだろう。しかしその負担を埋め合わせるかのように、このヴェールはただの花嫁の衣装だというのに守備力30という謎の防御性能を持つ。
これはあの【てっかめん】(守備力25)を上回っている。腕利きの職人の成せる技なのだろうか……。
装備できるのはもちろんビアンカとフローラ(DS版以降はデボラも)のみ。
重要アイテムでもあるので売却は不可能。というか売ってはいけない代物だろう。
結婚後に加入する妻の初期所持品になっているが、【みずのリング】とは違ってこれは装備していない。
結婚指輪は常に身に付けて、花嫁衣装は所持しつつ装備していないというのはリアルな設定である。
どちらの花嫁候補でも【初期装備】の兜より優秀なので、即装備変更した方がよい。
妻専用のため【おうごんのティアラ】を譲る場合、【やまびこのぼうし】入手までコレのままで十分。特にSFC版で【ひとしこのみ】を実行すると黄金のティアラの次に強い兜がコレになる。
 
ちなみにリメイク版ではビアンカのみ、結婚後にこれと水のリングだけ装備した状態で再加入する。真面目に想像すると中々異様な光景である。
何故こうなるのかというと、ビアンカは花嫁選択前に一度離脱し(この時に所持品が全て袋の中に入る)、花嫁にフローラ(orデボラ)を選んだ場合はそのまま、ビアンカを選んだ場合はヴェールと指輪を持って再加入……という手順を踏んでいるため。
 
イベントの都合上、仲間モンスターは馬車に引っ込んでしまっているが「並べ直すのが面倒くさい」「シチュエーション的にあえて」といった理由で主人公単身で取りに行くパターンが十分考えられる。
しかしよろずやの【壷】には【あくまのツボ】が潜んでいる為、主人公単身の時にうっかり調べてしまうと大変なことになる。ヴェールを受け取ったついでにあくまのツボに殺されて、遺体で無言の帰着をして結婚式と葬式をダブルで開くことのないようにしたい。
ちなみに最後にセーブした場所が【サラボナ】だった場合、この結婚式準備期間中だけは全滅時の再開場所はサラボナの教会の中ではなく、教会の外にいる神父の前となる。
しかし、ヴェールを入手後は教会の外に神父はいなくなるにもかかわらず、同じ場所からの再会になり、いないはずの神父から「おお神よ」のくだりが告げられる。怖い。
 
ルドマンからこれを取りに行く依頼をうっかり聞き逃してしまうと、どこに取りに行くのか言ってくれなくなるため軽くハマれる。
 
また、リメイク版ではこれを入手時に勝手に袋に入れられるのだが、そのまま別荘で準備中の花嫁に会いに行こうとすると、入口のメイドに袋から出すよう言われる。
無駄に面倒な演出ではあるが、主人公に持たせることで嫁にかぶせた後アイテム欄にひとつ空きスペースができるので、おそらくこのイベント全体が式の最中に「持ち物がいっぱいで【ほのおのリング】を装備できない」という困った状態になるのを防ぐために用意されたものなのだろう。
 
性能といい演出といいツッコミどころが多いが、入手後から青年時代前半終了までの夜限定で、先述の職人を訪ねると意外な事実を聞かされる。
この職人、数十年前の時点で既に一国の国王からも依頼される程の腕を誇っており、その国の王子の結婚の際にもヴェールをつくったとのこと。
そしてその王子の名は【パパス】。つまりそのヴェールを被ったのは【マーサ】。主人公とは意外な縁がある人物とアイテムなのである。
しかし、同じ村に数年住んでいるビアンカ(と結婚した場合に語る台詞)は「このおじさんがあんな素敵なヴェールをつくれたなんて知らなかった」と発言している。
更に、フローラ(と結婚した場合に語る台詞)は「あまり依頼を受けない人なのに、父のルドマンが強引に頼み込んだ」とも言っている。
彼女たちの話をまとめると、彼の腕前を知る者は王族や富豪など一部の者たちだけで、尚且つ依頼はあまり受けない職人らしい。その頑固者に依頼を承諾させたルドマンもなかなかやる男だ。
 
ちなみに、この当時のドラクエで「ヴ」が使われるのは結構珍しいケースで、ダイ大の【ヴェルザー】【ノヴァ】くらいのものだったが、後に【サヴェッラ地方】【スーパーノヴァ】【ギスヴァーグ】等々徐々に増えていった。