【シルビア号】

DQ11

DQ11の【船】。【シルビア】の所有物であり、タイミング的には彼がパーティにいないと乗れない。
英語版での船名はSalty Stallion。
そのサイズは並の商船と比べても明らかにデカイ。外輪船であるが動力は不明。船尾方面の小ぶりな横帆に比べて非常に大きく、折り畳まれたナプキンのように重なる２枚の朱色のラテンセイルが一際目を引く。
縦方向に非常に細長い造形も特徴で、DQ8の古代船と比べるとその差は一目瞭然。喫水線も非常に浅いので海岸線付近まで座礁せずに接近でき、なおかつその大きさで多少の荒波を物ともしない回航が可能と、ガレオンとキャラックのいいとこ取りのような外観である。
　
初めて【ダーハルーネの町】に到着して、船乗り場に行く前のわずかな期間にシルビアに話しかけると聞けるが、シルビアはこれを衝動買いで手に入れたらしい。
個人が船を所有するのは稀であり、なおかつ金持ちしか所有できないため、シルビアは仲間達から一目置かれる。
【海の男コンテスト】関連のイベント後、【ホメロス】率いる【デルカダール兵】から逃げる形でこの船に飛び乗ることになる。
以後、【命の大樹】が崩壊するまでの間、自由に船に乗れるようになる。
また、3DS版ではこのタイミングで【ストーリー進行度】が5加算される。
　
船の管理を任されているのは【アリス】。乗船の際は、彼に話しかけることで乗ることができる。
イベントシーンではシルビアが自ら舵を握る様子も見られる。
　
歴代シリーズの船ともども、甲板は【全身全霊斬り】や【クラーゴン】の【ばくれつけん】を食らってもビクともしない頑丈ぶりを誇る。
【覇王斬】や【大まじん斬り】で明らかに甲板を突き抜けたり粉砕しているように見えるが、それはそれということで。
　
乗船中は【ランダムエンカウント】となる。
DQ9の船などのように船内を自由に探索することはできない。上陸の操作はハードやモードによって異なる。

• PS4版・DQ11S3Dモード
  桟橋にのみ上陸できる。地図画面ではイカリのマークが目印。乗船の際はアリスに話しかける。航行中はR2/ZRボタンによる加速も可能。
  ルーラの行き先にダーハルーネ・バンデルフォン・ナギムナー村の近海があり、これらを指定すれば直接船に乗ることができ、ロード回数の節約にもなる。
  また海上の島々には【ケトス】では上陸できないため、船が唯一のアクセス手段となる。
• 3DS版3Dモード
  低い海岸であれば船を接岸させることで上陸可能。乗船の際はアリスに話しかける。
• 2Dモード
  DQ7以前と同じく、海岸が歩ける地形であればどこにでも上陸でき、フィールド上ならアリスに話しかけなくても直接船に乗れる。

入手後は【ルーラ】で最寄りの地点に呼び寄せる事ができる。この時、【試練の里】や【ヨッチ村】など、マップに表示されない地点に飛ぶと、間接的に隣接した地域に呼び寄せられる。航行中にルーラで移動することも可能で、その場合は船も最寄りの地点に移動する。
　
【マーメイドハープ】を手に入れると潜水能力を得る。【光の柱】の立ち上っている地点から海中を進んで別の地点に出たり、【海底王国ムウレア】に行けるようになる。
　
【プチャラオ村】にある本によると、この船は偉大なる設計士ガンバルディ（英:Gismo Mecánico）の残した最高傑作であり、速さ・美しさどれをとっても世界最高と書かれている。
また、針のように鋭い船首によって波で遊ぶように進むその姿は陽気な旅芸人のようで、船の設計を依頼した彼の友人を思わせる、とある。衝動買いでというのはオーダーメイドのことだろうか。

世界に異変が起きた後

異変によってこの船とも離れてしまい、再入手するまではルーラで呼び寄せることもできない。
【ソルティアナ海岸】に停泊しているが、大異変の影響で故障してしまい、【ロウ】とシルビアを再び仲間に加えるまでは利用できない（シルビアだけを仲間に加えた段階ではダメで、アリスから【ドゥーランダ山】に行くよう促される）。
3DS版では、シルビア再加入時ではなく、この船に再度乗り込んだタイミングでストーリー進行度が10加算される。
　
記憶を失った【カミュ】が知らない間に乗り込んでいるが、前述したように本作では船内を自由に見られない仕様なので、外海に出てイベントが発生するまでプレイヤーが気づくことは無い。
　
再入手後は再びルーラで呼び寄せられるようになるが、ケトスに乗るだけでは流石に呼び寄せられず、3DS版で内外海の島にケトスで上陸するとこの船は停泊しておらず、アリスもいない。【ルーラ】かケトスで脱出できるのでハマる心配はないが。

過ぎ去りし時を求めた後

時を遡った直後から利用可能。
少しシナリオを進めればケトスが手に入るが、【討伐モンスターリスト】を埋めたり【デスエーギル】と戦う際、またケトスで各地の島に行けないPS4版等では、宝箱回収やクエスト【まだ見ぬ絶景を求めて】を行う際にも船に乗る必要がある。
【オリハルコン】を求めて【テンタクルス】狩りをする場合もお世話になるだろう。
　
【ネルセンの最終試練】の【憤怒の海獣】戦では、戦闘になると突如としてこの船が現れ、甲板上で戦うことになる。

DQ11S

【希望の旅芸人】の冒頭シーンでこの船が登場し、アリスに助けられたシルビアはこれに乗ってダーハルーネの町に向かう。
オリジナル版同様に【ソルティコの町】付近を主人公たちが訪れたときには利用できないため、【ナカマ】を集めたシルビア一行がダーハルーネから出航した後にトラブルに巻き込まれて動かせなくなったものと推測できる。