【ジバリア系】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 03:41:59

攻撃呪文の系統

【メラ系】【ギラ系】【イオ系】【バギ系】【ヒャド系】【デイン系】【ドルマ系】【ベタン系】―【ジバリア系】―【ザバ系】

概要

DQ10から登場した、新しい形の攻撃呪文系統。なおDQ10オフラインの【公式ガイドブック】では「ジバ系」と表記されている。
地面に魔法陣を描き、一定時間後に大地を爆発させて飛び散る岩石で敵を攻撃する。
そのため、エレメントによる属性分類を導入している作品では【土属性】攻撃となっている。
作品によって仕様が大きく異なるため注意が必要。
海外版表記はこの系統だけ、擬音ではなく一般名詞を用いた攻撃呪文になっている。

該当呪文

【ジバリア】【ジバリカ】【ジバリーナ】【ジバルンバ】【ジバマータ】

作品ごとの特徴

DQ10オフライン

次ターン終了時に敵全体にダメージを与える呪文として登場。【盗賊】がジバリカまで、【レンジャー】がジバリーナまで、、【ダストン】がジバルンバまで使用可能。
オンライン版と同様にダメージを上乗せする手段に乏しく、11と異なり1回しか効果がないので単純に使い勝手が悪い上に習得レベルに対して基礎ダメージも目を疑うほど低い。
こちらが使う機会はないだろう。

DQ10オンライン

設置型呪文として初登場。【盗賊】がジバリカまで、【レンジャー】がジバルンバまで使用可能。
設置型なので【どうぐ使い】【トラップジャマー】で奪うことが可能。
半面、【マホステ】【マホカンタ】での無効化・反射はできない。
また、呪文威力アップの影響や呪文暴走が無く、ダメージを上乗せする手段に乏しい。
味方側が使えるものは基礎ダメージも非常に低いので、基本的に敵が設置ギミックとして使うのがメインとなる。

詳しくはこちらを参照。

DQ11

【カミュ】がレベルアップで全て習得する。本作では次のような性質を持つ。
また、ジバリア系から派生するれんけい技【火炎陣】【氷雷陣】【黒炎陣】や敵専用のれんけい技【地獄陣】も同じ性質を持つ。

  • ジバリアとジバリカは単体、ジバリーナとジバルンバはグループ攻撃。各種れんけい技は全体攻撃。
  • 一度仕掛けると3ターンに渡って効果が持続する(3DS版では状態変化欄でかかっていることを確認できる)。
    PS4版では対象の行動順が回る直前、3DS版ではターン開始時(【ぼうぎょ】や味方の【れんけい】技よりも先)にダメージが発生する。
  • 【浮遊系】の敵には無効。
  • ジバリア系の効果がかかっている敵に下位のジバリア系呪文を掛けようとすると「既に敵の足元には魔法陣が仕掛けられている」と表示され、不発する。
    同種、または上位のジバリア系ならば「魔法陣をしかけなおした」というメッセージと共に効果延長する事が可能。
    なお、対象に【マホステ】がかかっている場合は魔法陣そのものが無効化されてしまう。

継続ダメージの性質上、速攻で片付ける雑魚戦ではほぼ役に立たないが、長期戦のボス相手では意外と便利。
序盤の攻撃手段の中では一手に対する総ダメージが高め。1回使うだけで3回分の効果を得られるのがオイシイ。
当たり前だが、次のターンからはカミュも普通に行動できるので、カミュ自身による攻撃のダメージに加えてジバリア系のダメージも合わせて与えることができる。よって1ターンあたりのダメージ効率が良くなるのが分かるだろう。
カミュの攻撃魔力がそれほど高くないのもあって1回の威力はそれほどでもないが、防戦気味でも敵のHPを削ることができるので効果的。
特にれんけい技の火炎陣は火力と発動のしやすさのバランスが良く、氷雷陣・黒炎陣はボス戦で開幕に使用すればかなりの破壊力を見せてくれる。
完全耐性を持つ【ごくらくちょう】【魔竜ネドラ】【人食い火竜】以外では積極的に使った方がいいだろう。
 
ただ中盤以降にカミュが物理アタッカーとして成長してくると、この系統の呪文の使用頻度は下がっていくだろう。
序盤は頼れる存在だが、一定の期間を過ぎると地味な存在になる、使い手にやや恵まれない等と、色々な面でDQ10の仕様をそのまま受け継いでいると言えるだろう。
 
なおPS4版のフリー移動バトルモードでは左スティックでキャラを移動させることができるが、どうやら地中で対象を追尾しているらしく、DQ10と違っていくら動いてもこれを回避することはできないので注意。まあジバリア系に限らずただ移動できるだけで攻撃を回避出来たりはしないのだが。
 
余談になるが、他の呪文に比べると威力上昇と使い手(カミュ)の攻撃魔力の成長度のバランスが取れているという特徴がある。
今作のジバリア系はどれもカミュが習得してからしばらくすると威力が上がり始め、威力が最大値になる直前で上位のジバリア系を覚え、レベル99でジバルンバの最大火力まで攻撃魔力が成長する、といった具合。
【ホイミ】系も含め、今作の他の呪文は使用者が複数いるため、各自の魔力に違いがある分その辺の数値を細かく設定しづらいという事情がある。
また【デイン系】【ドルマ系】【イオグランデ】【マヒャデドス】などはそれぞれ使い手は1人だけだが、どれも装備やパッシブスキルによる魔力補強が前提なので、各プレイヤー次第で時期ごとの威力や最大火力に至るまでのレベルに違いが生じている。
そして極例をあげると【バギムーチョ】のように普通にレベルを上げるだけでは最大火力にならないものもある。
その一方ジバリア系は使用者が1人だけという点に加え、使用者のカミュは魔力を上げるパッシブスキルが無く、装備による魔力補強も限られているため、普通にレベルを上げるだけでも普通に威力上昇し上限に行くように設定されたと思われる。

イルルカ

多数のDQ10モンスターと共に登場。呪文に関しては以下の特徴を持っている。

  • 全体攻撃。
  • 唱えてすぐには何も起きず、次のターンの開始時(コマンド入力後)にダメージが発生する。
    正確には、ターン開始時に発動する特性の処理→ジバリア系のダメージ発生→モンスターの行動という順番になる。
  • 呪文なので【かしこさ】依存だが、ダメージは効果発動時の使用者と相手の状態によって決定される。
    そのため、唱えた後に使用者の賢さや相手の耐性が変化するとそれによってダメージが増減する。
  • 使用者が倒されたり、効果を発揮するターンに相手がスタンバイとモンスターを入れ替えても効果を発揮する。
  • 防御、大防御、アストロン、マホカンタ、呪文よそく、みがわり、かばうによって軽減、反射、無効化、肩代わりされない。
  • 同じターンに複数人、あるいは複数回唱えた場合は、次のターンに唱えた順番にまとめて効果が発揮される。
  • 時間差攻撃のため【連携】には参加できない。敵味方が同じ呪文を唱えたときの【相殺】は普通に起こる。
  • 呪文暴走が発生しない。
  • この攻撃で敵を死亡させた場合、【根に持つタイプ】は発動しない。

このように、少々クセがあるものの使いこなせば無効化されにくい強力な武器になりうる。
ただし、他の攻撃系と異なり「〇〇&ジバリア」のようなスキルを追加してもらえなかった為、覚えられるスキルが総じて少ないのが欠点か。
最上級のジバルンバともなると、手軽に習得できるのは【オリハルゴン(スキル)】【グランスペルSP】くらいしかない(他は全て配信限定スキル)。
手っ取り早く覚えさせたいのならテリワン3DからグランスペルSPを覚えたモンスターを【引越しアプリ】で輸送してやるといいだろう。
 
DQ10では土属性になっているせいか、【がんせきおとし】【大地斬】など大地の力の【斬撃】【体技】の属性が「ベタン+α」から「ジバリア+α」の複合属性に変更された。
系統による耐性傾向は【ベタン系】とほぼ同じで、多くのドラゴン系が弱点とする一方、物質系には半減、+値100のゾンビ系には無効化される。
ベタン系と区別する必要があるのか怪しいほどそっくりな属性だが、コツブレイクの判定をするときは別々な属性として扱うので注意が必要。
 
なお、イルルカに限った話ではないが【亡者の執念】持ちとの相性は最悪。
「亡者リザオ」対策の一つとして「亡者持ちのHPが残った状態で【リザオラル】を唱えさせる」という方法がある(リザオラル状態でHPが1以上から0になると、死亡時特性よりリザオラルの復活が優先される。復活ターンは行動できないため、同一ターンにさらに攻撃されると亡者状態になってもリザオラルを唱えられずに死亡する。)が、ターン開始時に攻撃する都合上、ジバリア系を設置するとこの方法が使えなくなってしまうのだ。
こうなると、【くろいきり】や状態異常でリザオラルの詠唱を封じる、【冥界の霧】で蘇生を封じる、亡者持ちより遅いモンスターの【いてつくはどう】でリザオラルを剥がすといった方法でしか処理できなくなる。
イルルカの仕様では【グランエスターク】などの4枠モンスターが【こうどう おそい】と亡者の執念を両立することはできず、4枠亡者リザオに対しては行動遅いの後出し波動で簡単に処理できたため、この影響はそれほど無かったが……

ジョーカー3・3プロ

呪文暴走が発生するように。
本作の暴走や根に持つタイプの仕様変更もあり、暴走率をブーストした呪文アタッカーでジバルンバを唱える戦法が流行した。
無印のアップデート前は、【会心かんぜんガード】の性能が「直接ダメージを与える呪文が暴走した際のダメージを0にする」のみで、時間差攻撃のジバリア系を防げないという欠陥があったため、特に猛威を振るった。
アップデート後はこの欠陥が修正され、ジバリア系の暴走も防げるようになり暴走ジバルンバ戦法は弱体化。
特に3枠や4枠は会心完全ガードが標準搭載となり、ほぼ通用しなくなったといえる。
それでもなお、1枠への会心完全ガードの搭載は特性枠やコストの都合上厳しいため、1枠パーティには引き続き脅威となっている。
なお、ジバリア系呪文で攻撃する場合、設置タイミングでは相手の会心完全ガードのエフェクトが発生せず、起爆タイミングで初めて会心完全ガードが発動するので注意が必要。
マータ系呪文のジバマータは他のジバリア系呪文と異なり、即時発動でマホカンタに反射されるなど通常の攻撃呪文と同じ性質を持つ。

ヒーローズ2

【盗賊】職かつ鞭装備の主人公及び【ゼシカ】が使用可能。特に前者は最初から全て習得可能。
一定時間経過に加え、仕掛けた場所に敵が進入すると発動するいわば地雷的な機能も追加された。
予め敵が通る場所に設置してそこで戦うようにすると効率がいい。
宝箱を開けるとき、近くに設置すれば万が一【トラップモンスター】だった場合不意打ちの如く先制攻撃するといった使い道もある。

星ドラ

ジバリア系の呪文として、4種類全ての呪文が実装されている。いずれも敵全体が対象。
本作のみ、ジバリア系独自の時間経過で発動するという設定は無くなっており、他の呪文同様に詠唱後すぐに発動するようになっている。