【ゾーマ八魔将】

Last-modified: 2024-02-11 (日) 03:20:24

DQ3(小説版)

【ゾーマ】率いる魔物軍団の幹部格として編成された8体の魔物たち。
【バラモス四天王】【竜王六魔将】と共に著者である【高屋敷英夫】が考案した設定である。
ただし竜王六魔将はほぼ同時期に刊行された【モンスター物語】にも登場しているので、【横倉廣】の協力があったものかもしれない。
多くの創作作品において、DQ9の【ガナン帝国】【帝国三将】のように、いわゆる悪の帝国には、こういった幹部クラスが設定されるのがお約束というものである。
しかし、アレフガルドに降り立ってからは中ボス戦がゾーマの城の3連戦しかないので、
「いかにも幹部です」といった顔ぶれを数揃えるのはなかなか難しい。
そんな中、栄えあるゾーマ八魔将に選ばれたモンスターは以下の8体。

作中では、バラモスが【ルビス】を捕らえ、封印するという、この8匹の中で特に飛び抜けた戦果を挙げたため、魔王としての力を与えられ、地上世界への侵攻を命じられた、とされている。
 
このうちアークマージ以下の4匹は、アレルがアレフガルドに来た時点で、【オルテガ】によって討伐されているため登場しない。
また、トロルキング、ドラゴンゾンビも割とあっさり勇者一行に倒され、クラーゴンに至っては別働隊の【カンダタ】とカーン(【武闘家】)に討伐されるなどと、
【竜王六魔将】【バラモス四天王】に比べると若干扱いが悪い感じが否めない。
一応クラーゴンについてはカンダタとカーンを足止めして、ゾーマと戦うアレル一行への援軍を防ぐという仕事は果たしたと言えなくもない。
……まぁ援軍がなくても結局ゾーマは倒されたので何の意味もないが。
 
これだったら別に八匹用意する必要はなかったのでは…とも思えるが、バラモスが四天王を擁するのに対し、その2倍の幹部を擁するというゾーマの格付けと考えることもできる。
また、そんな大幹部たちを蹴散らしていくオルテガたちの強さを際立たせる舞台装置としても意味はあるだろう。
 
なお【バラモスブロス】は名前自体登場しない。

余談

【モンスター物語】では、ゾーマの軍団編成については良く分かっておらず、バラモスと同格の魔王が何人かいて異なる世界を攻略していたのではないか、と推測している。
一方でバラモスの軍団編成図には、海上軍の指令長官(司令長官の誤字か)にクラーゴンの名前があり、これがゾーマ八魔将にクラーゴンが選ばれた理由と思われる。
なおこの編成図ではクラーゴンの上司はバラモスではなく「?」となっている。海上攻略を任された魔王がいたのだろうか。

DQ10

DQ10のモンスターバトルロードではチーム名「異界の魔王のしもべたち」として、
この八魔将の中からDQ10で登場するだいまじん、ドラゴンゾンビ、トロルキングに、
バラモスブロスを加えたメンバーで構成されており、小説読者をニヤリとさせる。
他に登場しているキングヒドラが出てこないのは、流石にこいつまで加えると勝ち目が無くなるので仕方無いか。