【ダウンロードコンテンツ】

Last-modified: 2024-04-09 (火) 18:39:18

概要

インターネットを介して利用できる要素のこと。DLCと略される。
ニンテンドーDSやWii、PlayStation 3以降のゲーム機では本体をネットに接続する機能が搭載され、常時接続を前提としたオンラインゲームのほか、オンラインゲームではないものの一時的にネット接続を利用するDLCが多くのゲームで登場するようになった。現在では特に珍しくも無い要素で、スクエニ内でも導入している作品はいくつか存在する。
DLCには無料のものだけでなく、追加課金の発生するもの(有料DLC)も存在する。攻略本や書籍・雑誌に特典として付いてくるコードを入力することでDLCを入手できるという、ある意味遠回しな有料DLCと言える商法も行われている。
 
RPGにおけるDLCの内容としては、シナリオ・クエスト・アイテム・敵の追加、キャラクターの見た目の変更、経験値や資金稼ぎの補助などが多い。
 
DQシリーズではジョーカー1から、ナンバリング作品はDQ9から無料のDLCが導入され、その後のリメイク作品などでも採用。アーケードゲームの続編であるバトルロードビクトリーではシリーズ初の有料DLCが導入された。
その後登場したスーパーライト、星ドラ、ライバルズなどといったソーシャルゲームは、スマホゲームで主流の基本無料・追加課金制を採り入れ有料DLCで課金される形になっている。
コンシューマゲームでの有料DLCはバトルロードビクトリー以降長らく登場せず、DQ11でも単独で全要素を遊べるようにしたいという方針から採用されていなかったが、ビルダーズ2にて再登場した。
その後は方針が変わったのか、DQ11SやDQ10オフラインなどでは発売時に複数のグレードのパッケージを用意し、通常版では追加要素のダウンロードに課金が必要なのに対し、上位グレード版はパッケージの価格が高い代わり有料DLCが無料でダウンロード可能になるという差を付けている。
 
DLCは売り手にとって

  • 容量や納期の関係でソフト本体に入れられなかったコンテンツも後日配信できる。
  • 有料DLCを売れば一つのタイトルからの収入を増やせる上、中古買取の影響も受けにくくなる。

といったメリットがある一方、有料・無料問わず

  • 度が過ぎれば「DLCありきで未完成品を売りつけている」とイメージが悪化しかねない(ただし、これはDLCそのものの問題というよりは、メーカーの扱い方の問題である)。
  • 通信環境を持たない、ネットに詳しくない、ゲーム機の機能にペアレンタルコントロールをかけられているなどのDLCを入手できないプレイヤーが割を食う。
  • ハードまたはソフトの販売元がサービスを打ち切るなどの都合によりDLCの配信が終了すると、以降永遠にそのDLCを入手できなくなる。

といったデメリットも内包する諸刃の剣である。DLCの存在自体に悪印象を抱くプレイヤーも少なくない。
 
DSソフトについては2014年5月20日午後11時で、3DSソフトについては2024年4月9日午前9時をもってダウンロードのサービスが終了している。

DQ4~DQ6・DQ8(スマホ版) <終了>

タイトル画面から通信モードを選択してネットに接続し、アイテムコードを入力することで、【冒険の書】(中断の書は不可)を指定して配信アイテムを入手できた。
配信開始直後には期間限定のサービスアイテムが配信された他、DQ4の初期の頃は雑誌購入特典などでもアイテムコードを入手できたが、2014年秋からはほぼ専ら【ドラゴンクエスト ポータルアプリ】での月替わり配信となり、ポイントと交換でアイテムコードを入手できた。
しかし、何らかの事情により2015年9月をもってポイント交換が、そして2015年11月6日で配信サービスそのものがすべて終了となり、現在はアイテムコードの入出力自体ができなくなっている。
 
配信されていたアイテムは、DQ4~DQ6では他シリーズに登場する【武器】【防具】、DQ8ではレアアイテムの【金塊】や新アイテムの【元気玉】【超スキルのたね】などである。
DQ4では第五章、DQ5では青年時代までシナリオを進めていることが必要だった。
ただしDLCによる追加要素はこれらの追加アイテムのみであってシナリオの追加は無いため、現在でも移植元のDS版・PS2版で遊べる範囲については問題なくプレイできる。
なおDQ5の【モンスターブローチ】については後にカジノの景品として手に入るようになった。
 
DQの各アプリ側から他ゲーム向けアイテムコードを発行する機能もあったが、使われたのはDQ4と聖剣伝説とのコラボ企画時のただ一度きりであった(それもiOS版限定であったため、Androidでは一度も使われなかったことになる)。
なおDLCではないが、冒険の書のクラウド機能については現在も利用可能である。
 

DQ7(3DS版)<終了>

【移民の町】【インターネット酒場】でインターネットに接続することで、【トクベツな石版】のダウンロードができた。
雑誌・本などの特典の場合はプレゼントコードが必要だった。
また、条件を満たした冒険の書をアップロードしスクエニアカウントとの紐づけを行うとDL可能になる「アチーブメント報酬」もあった。

スマホ版

こちらのダウンロードサービスは継続中。
トクベツな石版を使うと配信限定の【トクベツなモンスター】と出会ったり、石版ダンジョンのボスを倒すことで配信限定のアイテムも入手できたりする。
一部は追加ストーリーが見られるものもある。
ただし、唯一プレゼントコードでの入手であった【すばやい剣プレゼント】の石版のみ配信が終了しており、報酬だった【はやぶさの剣】がドロップのみで入手可能となっている。
 
DL可能な石版についてはすれちがい石版を参照。

DQ8(3DS版)<終了>

【中断】のできる場所であれば、【さくせん】コマンドの「配信プレゼント」を選択してプレゼントコードを入力し、配信限定のアイテムを受け取ることができた。
 

DQ9 <終了>

ある程度シナリオを進めると【リッカの宿屋】に現れる【ロクサーヌ】に話しかけることで利用可能だった。
ニンテンドーWi-Fiコネクションに接続し、【追加クエスト】【スペシャルゲスト】のダウンロードができたほか、【Wi-Fiショッピング】のリストを更新し、レアアイテムをゲーム内の【ゴールド】で購入できた。
追加クエストの中には新たなストーリーが展開される【ストーリークエスト】もあり、その中でしか戦えないボスも存在した。
 
サービスが終了した現在ではこれらをDLできないため、終了日以降から本作を始めた場合はクエストのほかモンスターやアイテムのコンプリートが単体では不可能となっている。
追加クエストについては該当クエストをダウンロード済みのROMとの【マルチプレイ】を行うことで受信可能だが、Wi-Fiショッピングやスペシャルゲスト限定のアイテムが必要なクエストは、当該アイテムを所持しているROMが必要となる。

DQ10オフライン

「オフライン」とは言いつつもインターネットに接続する要素が全くないわけではない。
DQ10オンラインのVersion 2に相当する有料の追加コンテンツとして、超大型DLCと銘打つ『ドラゴンクエストX 眠れる勇者と導きの盟友 オフライン』がある。
 
ゲーム内においては、特典限定の仲間キャラ用【見た目装備】【ドルボードプリズム】が無料のDLCとして登場している。本作では【レモスラボードプリズム】以外のドルボードプリズムはDLC限定である。
なおこれらは超大型拡張DLCをインストールしていなくても利用できる。
 

DQ11

無印版におけるDLCはプレゼントコードによる特典アイテムのみとなっており、有料DLCは無い。
ソフト単体で楽しんでもらうという趣から、入手できるのは全てゲーム内でも入手可能なアイテムで、コードも早期購入特典と関連書籍3冊(【Vジャンプブックス】【公式ガイドブック】【超みちくさ冒険ガイド】)と4種類に留まっている。
PS4版はPSNアカウントと、3DS版は本体と紐付けられており、複数の冒険の書で受け取り可能。

DQ11S

ゲーム本編とは別に【ボイスドラマ】がDLCとして導入された(日本語版限定)。
この他にもいくつかのDLC限定アイテムやオプションが登場した。これらをまとめて「冒険おたすけセット!!」と呼ばれる。

Switch初回版(日本語)の「通常版」では、ボイスドラマは追加課金が必要、それ以外のDLCは利用できない。それ以外の版なら無料で上記DLCを利用できるが、Switch初回版(日本語)の「ゴージャス版」ではボイス言語切替オプションもDLCとしての提供となっている。
なお、上記の他に書籍特典限定アイテムとして【ノースレザースーツ】もある。

モンスターズシリーズ

ジョーカー1以降の【配信限定モンスター】は一種のDLCである。
ただし、モンスターズでは前述したDLC全般の問題点に加え、次のような問題点もあるため一部では批判の対象となっている。

  • 配信モンスターが最高位階モンスターの配合ツリーに絡むこともあるため、配信モンスターが入手できないと実質的に入手不可能なモンスターはかなり多い。
    さらに対戦要素がある以上、配信モンスターの抜けが対戦に支障をきたす可能性もあるため、ソフト本体だけでコンプリートできない問題が露骨に表面化してしまう。
  • 特定の場所でのみ配信されるモンスターもおり、コンプにはリアルでの移動も必要になる。
    テリワン3D以降、こうしたモンスターは後日一般配信されることもあるが、通信対戦の旬が過ぎた時期に配信されても遅いと言わざるを得ない。

イルルカではソーシャルゲームであるスーパーライトとモンパレ、更にジョーカー3プロフェッショナルではこの2タイトルに加えてDQ10オンライン、星ドラの4タイトルとのコラボによる配信モンスターが実装(いずれも現在は地域限定同様に一般配信されている)。これらのコラボは一つのゲームをコンプするために他のDQ作品のプレイまで強要されることとなる。
これもあってかテリワンSP、イルルカSPではほとんどのDLC専用モンスターの入手条件が緩和された。
 
基本買い切りのコンシューマゲームからMMORPGやソーシャルゲームへ誘導するという形を取っている点も問題とされた(MMOの料金プランやソシャゲ作品のゲーム内アイテムの価格を考えれば、これらへ課金することとなれば単発で有料DLCを買う以上の出費となるのはまず間違いない)。
しかもDQ10オンラインに関する条件は、3DSの無料体験版の有効時間内で、未経験者が単独でクリアするにはややハードな内容であった。
またイルルカとジョーカー3プロフェッショナルでは、攻略本の特典限定のモンスターも存在した。
 
DQM3ではマスターズ版限定衣装に「ゴシックコート・赤」があり、
【追憶のモグダンジョン】【エビ師範の修練迷宮】、時の無限ボックスの3コンテンツが有料販売されている。

ヒーローズシリーズ

初回封入特典が主人公たちになりきれる衣装となっている。
また、追加要素として歴代作品のボスが追加されていた。

バトルロードビクトリー <終了>

Wiiをネットに繋ぎ、Wiiポイントを支払って【レジェンドモード】やオリジナルSPカードや【おしゃれ着】を購入できた。
案内役はDQ9のロクサーヌが担当。
レジェンドクエストは各300Wiiポイント、SPカードは各200Wiiポイント、おしゃれ着は100Wiiポイントかかった。
元々がアーケードゲームだっただけに、普通にゲームをやるよりは安く済んだだろう。有料DLCを採用したのも、この辺りの事情を考慮してのことと思われる。
ほとんどのレジェンドクエストは満点でクリアするためには、SPカードの購入も必須であった。
 
Wiiポイントのサービスが終了した現在は、これらの購入はできなくなっている。
 

DLC一覧

DLC一覧

ビルダーズ2

2019年4月時点で無料DLCが2回、有料DLC(PlayStation Storeやニンテンドーeショップから購入可能)が3回配信された。
ダウンロード版に限り、ゲーム本編と2回の有料DLCがセットになったパックも販売されている(値段は個別で購入した場合と変わらない)。
 
なお、【新納一哉】ディレクターはTwitter(当時)の個人アカウントにて「DLCを受け入れて頂いたおかげでソフト発売後も開発チームを維持でき、アップデートのチャンスを与えられた」と、プレイヤーへの感謝の言葉を述べている。
実際、本作は不具合修正やプレイヤーの要望をフィードバックした機能拡充といったアップデートが何回か行われており、その中には【かいたく島】の追加など大変革と言って良い更新も多い。DLCが持つプラスの側面も発見されることとなったと言えるだろう。
当初DLCは第2弾までが確定していたが、2019年4月25日には第3弾の発売が発表され、同年5月30日に配信された。
 

DLC一覧

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