【チゾット】

Last-modified: 2024-01-07 (日) 11:34:52

DQ5

【チゾットへの山道】から【グランバニアへの洞窟】への中間地点である山頂にある【村】で、ダンジョン途中の休憩ポイント的な存在。
ダンジョンを介さないと行けない町・村はシリーズ初であり、後の作品だとDQ7のダーマ神殿編【山肌の集落】みたいな感じ。
名前の由来は我々現実の世界に存在する「辺境」や「山脈」の代名詞「チベット」の可能性が高いだろう。
言葉の響き的には【チーズリゾット】を略した様な美味しそうな名前にも聞こえるが。
【公式ガイドブック】での英語表記はChizot。
 
橋からは麓下の【グランバニア城】が眺望できるという、SFCの多重スクロール機能を活かした演出があり、プレイヤーのモチベーションが高まる事請け合いである。
 
【宿屋】【教会】はもちろんのこと、冒険者が参訪するからか辺境の割には【武器屋】【防具屋】もある。
特に武器屋の品揃えが良く、強力な【ほのおのツメ】【まどろみのけん】がここで初解禁となる。
ここまで【パパスのつるぎ】で頑張ってきたパパス想いなプレイヤーも、泣く泣くまどろみの剣に切り替えた事だろう。
炎の爪も役立つので、装備できる【仲間モンスター】に与えておきたい。
ただし、この2つはどちらも次のグランバニアでも買えるので、資金が足りなければとりあえず先に進み、貯まり次第グランバニアで買うのもいい。
防具屋の品揃えは平凡だが、【くさったしたい】【ばくだんいわ】が仲間にいる場合は、ようやくまともな鎧装備である【ブラッドメイル】がここでのみ売られている。
 
しかし困ったことにこの村には【道具屋】が存在しない。
冒険者がまず補充したいであろう【やくそう】【どくけしそう】等の薬類アイテムがどこにも取り扱われていないのだ。
ちなみにこの後訪れることになるグランバニアでも意外なことに販売されていない。
流石にこの時期になって上述のアイテムに頼っているプレイヤーは中々存在しないだろうが、何らかの縛りプレイをしているとこれが思わぬ壁になったりすることも。
そうでなくとも、冒険者目線からすると世界観の演出としては多少の疑問が残るかもしれない。
ただし、そんな高山であるがゆえに低地とは植生がかなり異なっている可能性は高く、薬草等の自主栽培ができない土地の可能性があるとも考えられる。
他の町から輸入するにしても場所が場所だけに困難なことは想像に難くないので、道具屋が存在しないのも仕方無い事情かもしれない。
 
武器・防具については、近郊の山から鉱石が採れるならば自主生産が可能とも思われる。
なお、村の住民の台詞から、「(山道に)怪物が出るようになって簡単に往来ができなくなった」と教えてもらえる。
村人たちの情報もかなり古く、すでに数年前にはグランバニアの王が代替わりしているにも関わらず、未だに「グランバニアの王はパパス」という認識でいる。
 
初めて到達したときは妻が倒れてしまい、ここではただの疲れだと言われるが、後にグランバニアのシスターによって妊娠の事実が発覚する。
このとき、地味に無料で宿屋に泊まれる
この宿屋の店主が妻に話しかけるまで道を塞いでいるが、異様な速度で阻んでくる。
なお、SFC版では妻が立ち止まって離脱する前に並び替えで主人公と妻の順番を入れ替えると、一時的に主人公が消えて妻が分裂するバグがある(イベントが進むと元に戻る)。
 
ちなみに、この村には夜の状態が設定されておらず、夜にダンジョンを越えてここに到達しても村に入った時点で強制的に昼になる(ここからルーラ等で外に出てもやはり昼になっている)。
もちろん村の中で【ラナルータ】を使っても効果はない。
この村と繋がっているダンジョンはどちらも露天型で夜の状態が存在するため、やや違和感があるかもしれないが、どちらから登っても村に入る直前は洞窟内を通るので、その間に夜が明けたと解釈することはできる。
 
チゾット通過後はどちらの洞窟でも【リレミト】によってダンジョンから脱出できるが、グランバニア方面から戻るときはモンスターのみのパーティーでもそのままのパーティーで脱出できる。
ただし、化け物と驚かれることも無いが。
 
ここへはフィールドからは入れず【ルーラ】での移動もできないので、再訪する場合はどちらかの麓から徒歩で来る必要がある上、どちらも長丁場のダンジョンなのでかなり面倒。
2度と訪れる予定が無い場合なら、上述のシナリオの最中に【ちいさなメダル】等のアイテムは忘れずに回収しておこう。
各キャラクターとの【会話】を楽しみたい趣があるならば、再訪するのも良いかもしれない。
 
ちなみに、青年時代後半には特にイベントも重要な情報も無く全く来る必要が無い場所だが、密やかにしっかり時間が経過している。
青年時代前半に食べ物の好き嫌いをしていた子供は【てつのよろい】が重くてヒイヒイ弱音を吐くひ弱な青年になっていたり、同じく好き嫌いをする弟ができていたりする。

リメイク版

DS版以降の英語版での地名はBattenberg。ドイツに同名の都市が複数あるが由来なのかは判然としない。
【名産品】【チゾットのコンパス】
この場所一帯が雪に覆われている描写が追加されており、一年中溶けないという。高低差を考慮(推測)するとかなりの高山地域となる。
 
イベントで妻が倒れるときには、フラフラとよろめいてから気絶するという制作スタッフの気合いの入ったアクションが見られる。
しかし、主人公の方は特に動きがないため、この変更によって「主人公は目の前で愛する妻がよろめいているのに支えようともせず棒立ちで妻を見ている」という非常にダメ男になってしまっている。
しかも、これはグランバニアでのイベントでも全く同じ。

天空物語

第2巻で登場。
魔物の襲撃を逃れる為に【カデシュ】?が魔法を連発して無理やり山道内を突破し、村のワラ山に落下する形で来訪、一行は7年前に両親が世話になった【カカラ】?という女性の家で一泊する事になる。
しかし出発の夜、【デモンズタワー】で出会った「紫の蜂」一味が【テン】【ソラ】を捕獲する為にカカラの息子【タータ】?を人質に一行を脅迫してくるが、テンの作戦によりこれを撃退する。
ソラはこの事件を経て、なんと詠唱無しで呪文を放てる素晴らしい成長を遂げた。

ユア・ストーリー

「チゾットの山」として登場。
人間の村は無い。その代わりに【妖精】が暮らしており、ここで試練を受けて認められれば会えると言われている。
リュカ(主人公)は【プサン】から情報を聞いて訪れ、【メタルハンター】たちと戦う。その末奥の洞窟にたどりつくことに成功し、落とし穴から【妖精の世界】へと導かれる。