【チュンソフト】

Last-modified: 2021-09-13 (月) 05:53:33

概要

FC版DQ1~DQ4、SFC版DQ5、SFC版DQ1・2、トルネコシリーズの開発を担当した会社。
社長は【中村光一】で、彼の趣味である麻雀で使う牌のひとつであり、彼のニックネームにもなっている「中」(チュン)が社名の由来。

DQシリーズの開発メーカーとして

シナリオライター兼ゲームデザイナーである【堀井雄二】の希望をプログラムサイドで検討するのが主な仕事で、特に視覚的な演出についてはほとんど任されていたという。
 
DQ4の【ルーラ】でパーティや馬車が飛んでいく演出は、プログラマーたちのお喋りから生まれたアイデアだったとか。
また、DQ3ではメモリ不足のためにカットされたオープニングだが、DQ4ではこのオープニングのためのメモリをチュンソフトが死守したというエピソードもある。
 
高いプログラム技術を誇り、DQ3の【旅の扉】や、DQ4の【ラナルータ】に代表されるような高度な画面効果も使っているが、
「ウチとしては技術はあくまでも表現のための手段と考えています。ですから、よくあるように技術だけを全面に押し出した勘違いゲームは創らないように注意してます」
とは、【ドラゴンクエストマスターズクラブ】が行ったインタビューでの中村の弁である。

その後

自社ブランド製品としては、『弟切草』や『かまいたちの夜』といった「サウンドノベルシリーズ」や、【風来のシレン】といった「不思議のダンジョンシリーズ」などで知られる。
【トルネコの大冒険 不思議のダンジョン】もチュンソフトの自社ブランド製品である。
新しい、もしくはマイナーだったゲームジャンルを一般に普及させるのが得意で、日本におけるスタンダードなRPG、ローグライクRPG、ノベルゲームの先駆者的作品を生み出した。
『シレン2』では【マネマネ】(伏字だが)、『街』では【アレフガルド】という単語が小ネタとしてひそかに登場。
また『シレン4』や『シレン5』のモンスター図鑑にもドラクエや自社ブランドネタ(こちらは少々自由すぎるが……)が大量にある。
興味のある人は探してみよう。
 
人事に問題があったのか2000年前後あたりから、ローグライクRPGを中心にデバッグが不十分な完成度の低い作品も散見されるように。
2005年4月21日に、携帯電話向けのコンテンツを手掛けていたドワンゴに買収され、同社の系列となった。
2012年4月1日には同じドワンゴ傘下のゲーム会社「スパイク」と合併し、「スパイク・チュンソフト」となり現在に至るが、旧「スパイク」側の陰に隠れてしまった感がある。