DQ6
【トルッカ】の町で発生するイベント。
【ビッグ】と【スモック】のコンビが、トルッカの【町長】の娘である【エリザ】を誘拐し、父親である町長に5000Gという大金を身代金として要求している。
【主人公】の姿が【ゆめみのしずく】の効果で下の世界の住人に見えるようになるとこのイベントが始まる。
ただし、シナリオの進行上トルッカはその気にならなければ下の世界で姿が見えるようになってから再び訪れる必要はないため、上記の男達の存在を見ていない、あるいは忘れるなりしていた場合は、イベントの存在にすぐには気付けないかもしれない。
イベントの流れ
最初に主人公が下の世界に落ちた際にトルッカの片隅で悪巧みをしていた2人の男が、計画を実行に移している。
町長にとっても5000Gという金額はすぐに工面できるようなものではないらしく、彼はどうにかそれを集めるために町の人たちにお金を借りて回っていた。
住人の話によると、エリザは数日間さらわれていたらしい。
町長宅に置かれた手紙から、誘拐犯は「北の荒れ井戸」にいることがわかるので、その後【夢見る井戸】に向かえば、誘拐犯とエリザを解放するための交渉を行うことができる(誘拐犯は最初から井戸がある小屋のそばに居るが、町長宅を訪問しないとイベントが進まない)。
小屋の前にいる【あらくれ】(ビッグ)に話しかけると猿轡をつけられたエリザを連れてスモックが現れ、まずここで
どうだ? このとおり 娘は 無事だぜ。
さあ 5000ゴールド 出してもらおうか?
と要求してくる。
ここで所持金が5000G以上あり「はい」を選択すると身代金の5000Gを支払うことになる。「いいえ」を選ぶか、「はい」を選んでも所持金が5000Gに満たない場合はビッグ&スモックとの戦闘になる。
時期的に5000Gという大金を事前情報なしに持っている可能性は低いだろうから、ここで身代金を渡すと展開が変わることに気付かなかった人もいるかもしれない。
お金を渡すか戦闘に勝利すると賊は去っていき、エリザに話しかけて猿轡を外すと町長がお金を持って井戸にやってくる。
ここでまた選択があり、
おお キミたちは この間 わが家へ やってきた……
そうか! キミたちが 身のしろ金を かたがわり してくれたのだな?
この問いに対してホントのことを言うかウソをつくかもプレイヤーが選択できる。
「はい」を選択すると町長はその場で
この金は キミたちに わたそう。キミたちに メイワクは かけられないからな。
と言い、集めてきた5000Gを主人公たちに渡す。
「いいえ」を選択すると
今は なにも できないが かならず この礼は しよう。
と言ってここでは何も渡さない。
やり取りが終わると、町長は娘と共に町へと戻っていく。
その後トルッカに戻り町長に話しかけると、上記の選択肢の受け答えによって展開が分岐し、4つの結末が用意されている。
それぞれの結末で最終的に得るもの・失うものが異なっている。詳しくは下記を参照。
いずれのパターンでも町長は
キミたちは 娘の命の恩人だ。いつでも 我が家に 遊びに 来てくれて いいぞ。
と暖かく接してくれる。ただし(3)のパターンでは若干台詞が異なる。
なお、最終的にエリザは無事に町長宅に戻ることができるのだが、中々身代金を持ってこない町長に2人はイライラしていたらしく、身の危険まで感じ始める頃合いだったらしい。
SFC版ではその旨を後に彼女の口から聞くことができるが、リメイク版では若干この時の表現が変更されている。
ちなみに事件を解決した後、【ムドー】討伐後に再び訪れると、町長の台詞が変化する。
(1)身代金を肩代わりし、町長に正直に伝えた場合
町長からはお礼として【いのちのきのみ】を貰うことができる。賊に5000ゴールドを渡しているが直後に町長から同額もらっているため、ゴールドの増減はプラスマイナスゼロ。
人助けをして、お礼の品を貰う。ストーリー的には順当な結末の一つだろうが、悪人が利を手にしているため再犯の懸念が残るものとなる。
最終的に得られる金品は(4)の下位互換である。
(2)身代金を肩代わりしたが、町長には犯人をやっつけたとウソをついた場合
町長からはお礼として、いのちのきのみを貰うことができる。
また、エリザは事の顛末の真相を町長に伝えており、主人公たちが自腹で身代金を支払ったこともバレている。
町長が住人たちから集めたお金は皆に返してしまったため既になく、誘拐犯に渡した分の5000Gが戻ってくることはないが、その代わりに家宝の【いのりのゆびわ】を遠慮なく持って行ってくれと渡してくれる。
余計な気を使った結果、町長に家宝を差し出させる形になってしまったとも取れるので、人によっては若干申し訳なさが残る結末とも感じられるかもしれない。味を占めた連中の再犯の危険性も考慮すると、実は(3)よりもさらに悪い結果を招く可能性があるのでは…。
いのりのゆびわという時期的には貴重な品が手に入る反面、5000Gという大金はそのまま失うことになるが、非売品のいのりのゆびわを5000Gで購入できる機会と取ることもできるので、そう言う意味では一考の価値はあるかもしれない。
(3)誘拐犯と戦闘したが、町長には自分が身代金を肩代わりしたとウソをついた場合
このパターンは悪く言うなら、主人公が町長を騙して彼が町民から集めてきた5000Gを詐取したことになる。
トルッカの町長宅に戻ると、エリザが事の顛末の真相を町長に伝えており、騙したことがバレている。
まあ それについては なにも いわん。礼金として はらったと 思えばな。
キミが どういう人であれ わしは 娘が もどっただけで ありがたいと 思っているぞ。
5000Gを返してくれとは言われないものの、このパターンのみ、いのちのきのみが貰えない。他の結末と比べると心証が悪くなっているのが伝わってくる。
町長にしてみれば身代金を渡す相手が誘拐犯から主人公一行に変わっただけであり、場合によってはグルと思われても仕方がないだろう。
ゲーム攻略上での有利不利を考えるなら、このイベントが発生する時期に5000Gという大金が手に入るのはメリットとしては非常に大きい。
強敵ムドーとの戦いにも役立つ【せいれいのよろい】の購入資金にあてるには最適とも言えるタイミングでもあり、後の展開に影響するわけでもないのでキャラの心証など気にしないという人はこの結末を選ぶのも十分アリだろう。
まあ主人公たちはそれ以前より普段から人の家のタンスを漁ったりといった行為をしているわけで、それが許せてしまう世界だと割り切れば…。
他のパターンと比較した場合、いのちのきのみを5000Gで売却したと考えることも出来る。
この時期にいのちのきのみは貴重だが、終盤は盗賊マスター4人で狩りをすれば割とすんなり集められる。
(4)誘拐犯と戦闘し、町長に正直に伝えた場合
町長からお礼として、いのちのきのみを貰うことができる。ゴールドの獲得は先ほどの戦闘で得られた分のみ。
悪を倒して正直にそう伝え、お礼の品を貰う。順当な結末の一つだろう。
町長にとっても借りたお金はそのまま全部返済できたし、損失も命の木の実だけ、さらに犯人も痛い目に合った事で再犯の可能性が一番低いため、ストーリーとしてはこれが最善の選択となる。
まとめ
まとめると、得られるものは以下のようになる。
(1) | (2) | (3) | (4) | |
---|---|---|---|---|
身代金を渡した | 戦闘した | |||
町長の問いに | はい (正直) | いいえ (ウソ) | はい (ウソ) | いいえ (正直) |
ゴールド増減 | ±0G | -5000G | +5374G | +374G |
【ステテコパンツ】 825Exp (戦闘報酬) | ● | ● | ||
【いのちのきのみ】 | ● | ● | ● | |
【いのりのゆびわ】 | ● |