【トルネコ】

Last-modified: 2024-03-30 (土) 22:14:55

パーティメンバー:DQ4
【主人公】【ライアン】【アリーナ】【クリフト】【ブライ】―【トルネコ】―【マーニャ】【ミネア】(―【ピサロ】

概要

【ドラゴンクエストIV 導かれし者たち】に登場する男性の仲間キャラであり、【導かれし者たち】の1人。
その後、不思議のダンジョンシリーズの主人公を3作に渡って務めたほか、以降のナンバリング作にもオマケ的な位置づけとして頻繁に顔を出している。
英語版での名前は、NES版DW4ではTaloon(タルーン)。しかし後のトルネコの大冒険2では日本版と同じ読み方のTornekoという名前が与えられた。DQ8でゲスト出演した際には2つの名を合わせたTorneko Taloonがフルネームと設定され、DS版以降のDQ4でもそれが採用された。これ以降のDQ4でのステータス表示ではTornekoと表示されている。トルネコ1で使用された「Torneco」というスペル(トルネコ1でのタイトルロゴ表示前の権利表記で表示される「TORNECO NO DAIBOUKEN」という作品名より)はほぼなかったことにされている。
 
青い髭を蓄えたでっぷりとした体形の中年男性。
青い縦縞の裾の長い服にチョッキを身につけ、つねに赤紫色のキッパをかぶっているという、中東の商人の普段着をミックスしてアレンジしたような個性的な服装をしている。
横縞のシャツを着ると太って見え、逆に縦縞のシャツを着るとスリムに見えることは有名だが、彼の場合どう見てもそんな目の錯覚でフォローできる範囲にはない。
 
その後、「勇者ではなく、アイテムと知恵を活用して冒険するキャラ」「冒険を失敗しても格好悪くない愛嬌がある」「商人という設定上、アイテム収集やお金儲けが目的の柱として成り立つ」として、チュンソフトが日本初のローグ系RPG【トルネコの大冒険 不思議のダンジョン】の主役に抜擢。
「外伝で主役に抜擢されたナンバリングシリーズのキャラ」の最初の例となり、後には【テリー】【キーファ】【ヤンガス】【カミュ】【マヤ】【ピサロ】と続いた。
 
『週刊ファミ通』 2012年8月9日号のDQ10発売直前意識調査の企画での「好きなキャラクター」ランキングでは第6位(ピサロと同率)となった。
 
所帯持ちであり、妻の【ネネ】と一人息子の【ポポロ】がいる。ちなみにシリーズ初の妻子持ちのプレイヤーキャラクターである。
以降の本編シリーズ全般を通しても、エンディング後に結婚というパターンを除けば明確に結婚している設定のキャラクター自体が少なく、ストーリー中で結婚イベントがあるDQ5の主人公とその妻の他は、最近になってDQ11の【ロウ】が追加されたぐらいだったりする。
本編シリーズで壮年~中高年のプレイヤーキャラクターは他にもいるが、いずれも独身もしくは結婚しているかどうか不明のキャラである。
 
CVはCDシアター版では玄田哲章、ヒーローズ2以降のゲーム作品では茶風林。

DQ4

【第三章 武器屋トルネコ】の主人公。
生まれも育ちも【レイクナバ】であることがFC版の公式ガイドブックに記載されている。
家族である妻のネネと息子のポポロとは、裕福ではないにせよ円満な家庭を築いている。
恰幅の良い体格をしており、人当たりが比較的良い。
リメイク版の【コロシアム】での会話によると、太ったのは結婚してからのしあわせ太りとのこと。
旅立つ前の貯蓄が形跡もなく、太るほど食べていたというなら世帯のエンゲル係数はかなり高そうである。
肩書きは【武器屋】(FC版のステータスウィンドウでは「ぶ」)だが、第三章開始時点ではまだ【レイクナバの武器屋】のしがない雇われ店員の立場である。
見習いとして片田舎の店でこき使われるだけの彼だが、内心では世界一の武器屋になるという夢を抱いている。
家族の支えと努力の甲斐あって後に【エンドール】で独立し起業。無事に自らの店を構えた後、まだ見ぬ伝説の武器を求めて旅立つところで第三章が終了する。
 
彼が主人公となる第三章は、モンスター退治よりもアイテム集めや売買によってゴールドを貯め、人々の悩みを解決していくことが目的となっており、今までにないコンセプトで人気を博した。
極端な話、Lv1のままでも三章はクリア可能。
どういうやり方なのか、他の店よりも高い値段で物を売りさばける謎の商才を誇る妻ネネの活躍で、自身は転売ヤーになって大儲けできたりも。
 
しかし、いかんせん本職は商人であり、戦いに関しては言うまでもなく専門外。
導かれし者たち全員が一堂に会する第五章では役立たずの代名詞となり、必ずと言っていいほど【馬車】に追いやられ、【ガーデンブルグ】のイベントでは人質筆頭候補として牢屋に放り込まれがち。
当人にもうすうす自覚はあるようで、リメイク版で牢屋に入れた後に話しかけると、「……やっぱり。わたしが 選ばれるんじゃないかと思ってましたよ。」とつぶやくほど。
 
4コマでも散々ネタにされ、ダジャレがらみのネタが数多くあったり、その体型をネタにされたり、【てつのきんこ】を入手する時の攻略において色々と奮闘したり、酷いときには「使えない、いらないモノ」扱いされて【気球】からポイ捨てされるなど、完全なギャグキャラ扱いをされることもしばしば。
さらにリメイク版では公式で馬車内が好き(≒戦いをあまり好まない)という設定が加えられ、条件を満たすと次のような弱気な発言を残すこともある。

  • 「なぜ私は馬車ではなくこの場所にいるのでしょうか。」(エスターク神殿に連れて行く)
  • 「私の目的は天空の武器防具を集めることでした。無事に目的を達成したので、馬車の中で休ませてもらいますよ。イソイソ…」(天空の武具を集める)

実際、本作の最終目的である『デスピサロ討伐』に対する動機については、「導かれし者たち」の中で最も弱い…というか皆無。
仲間たちを例に挙げれば、勇者は家族同然に育った村の人々を皆殺しにされ、ライアンは祖国の同胞をピサロの手先に討たれ、アリーナ一行は王城にいた人々を消され、マーニャ・ミネア姉妹は配下のバルザックに父親を殺される……という、ピサロ打倒を掲げうる相応の事情を抱えている。
一方、トルネコはピサロに対し何の遺恨も因縁もないので、仲間内で少々浮いている(とはいえ、キャラクター設定が深堀りされるようになったDQ4だからこそ目立つだけで、後の作品も入れればさほど珍しくはない)。
そんな彼の夢・旅の目的は『伝説の武器・宝物を探し出す』『この世の全ての武器を手に入れて世界一の武器屋になる(第三章エピローグ)』というもの。
一応、旅の途上でまだ見ぬ武器を追い求めるためと考えれば、天空の剣の発見後も勇者たちと行動を共にする理由はあるのかもしれない。
 
しかしトルネコ本人から見た因縁はともかくとして、周囲から見た因縁としてはトルネコもなかなかに色々持っている。
明確に魔王打倒を主眼に置いた目的ではないにせよ、エンドール・【ボンモール】間の開戦の阻止、【ブランカへの洞窟】の開通など、いくつもの功績によって魔物側から恨まれ目をつけられている立場である。
5章では勇者たちに頼る事になったものの、当初の予定通り【大灯台】の闇の炎の消去に自分で成功していたなら、居場所を探してでも付け狙われる立場になっていただろう。その状態で個人的な目的を果たしたとしても、帰途に就くまでの間に魔物に襲われることもあるだろうし、最悪、故郷そのものが魔物に襲撃される可能性もある。
そのため、自衛と魔物の脅威の排除も兼ねて勇者たちと共に魔物打倒の旅をするのは一理ある。
勇者を始めとする導かれし者たちにとっても、世界を旅する上でトルネコが所有する船はなくてはならないものである。
【サマルトリアの王子】と同様、直接的な戦闘以外の側面において、重要な役割を担うキャラと言えるだろう。
 
最終的に用済みになるであろう天空の剣を個人的に買い取ろうとするセリフもある(リメイク版、強化後の剣を鑑定時)。
買い取ったところで勇者以外には装備できないし、せいぜい店に陳列して飾るくらいしか使い道がないと思われるが、もともと「商人として」武器を欲していただけなので、それでも目的は十分果たされているといえるだろう。
剣の立場から見ても、本来であれば振るう資格を持つ勇者本人が受け継いでいくのが妥当ではあるものの、トルネコも勇者の仲間として多少なりとも縁のある人物である以上は、保管・手入れといった扱い方を心得ている人間に保管してもらうというのも、下手に紛失する心配がない分安心かもしれない。
 
ちなみに、導かれし者たちはイベントを通じて自動的に仲間になるが、トルネコだけは唯一仲間にするのに【はい/いいえ】の選択肢が出て、彼を連れていくのを渋る勇者の姿が目に浮かぶシーンとなっている。もちろん、断ることはできないが……。
何かとネタの話題に事欠かない男である。
また、勇者一行との初対面時は、【大灯台】を訪れた勇者たちに魔物退治を押しつけて自分はちゃっかりトンズラするという抜け目のなさを披露。
リメイク版では後で大灯台にミネアを連れていくと、この点に関して「初対面の印象は結構重要であると思う」と指摘される。
そして後に仲間に加わった際のクリフトに対しては「姉さんやトルネコさんとは違って常識のある人」と評しており、ミネアからはすっかり悪印象を持たれてしまっている。
ちなみに後の作品でも、似たようなことをして仲間になった奴が登場している。
 
なお、第四章のラストにマーニャ・ミネアの姉妹が乗り込んだ定期船の乗客の1人が「知り合いのトルネコが店を持ったので~」と発言しており、意外と顔がひろいのかもしれない。
もちろん、たまたま同郷の人物がキングレオ大陸に移住しただけかもしれないが。
DQ4のメンバーでは家族にも富にも恵まれる幸せ者……と思いきや、実は両親を流行病で亡くしているという過去も持っており(リメイク版での【アネイル】の旅行客の親子と話した後の会話より)、決して幸せ一辺倒ではない。

能力

初期値

レベルちからすばやさたいりょくかしこさうんのよさ最大HP最大MP
1451053200
成長率(FC版)

成長率(FC版)
MP以外(F:0 E:1 D:2 C:3 B:4 A:5 S:6 SS:8)
MPについては(F:0 E:2 D:3 C:4 B:5 A:6 S:8 SS:10)
HPは概ね体力の1~3倍の範囲で伸びる。
実際は乱数の都合により、概ね上記の標準値よりやや低い値で推移する。標準値が大きいほどブレも大きくなる。
成長率Fは全く成長しない。また、成長限界値を超えていた場合、乱数判定で0か1上昇する。

レベル帯ちからすばやさたいりょくかしこさうんのよさMP
 1~10DDCEEF
 C(8~)
 11~20
 D(15~)
 21~30
 D(23~)
 31~40E(31~)
 A(38~)
 41~50
 51~99C(51~)
 E(61~)S(76~)E(81~)E(61~)

DQ3の【商人】をベースに【遊び人】の要素を取り入れたキャラクター。アイテムの鑑定能力、戦闘中にランダムでさまざまな行動をとる能力を持つ。
PS以降のリメイク版では【しのびあし】【たからのにおい】【タカのめ】といった【盗賊】の技能までも持ち合わせている(元々敵の宝を盗むことがあったため、より盗賊らしくなったとも言える)。
至る所に落ちている【ちいさなメダル】や種・木の実等を探す時には【ブライ】【レミラーマ】ともども必要になるだろう。
 
商人見習いの時点からその眼力は大したもので、賢者の石から幸せの靴まで、あらゆる武器・防具・道具・アクセサリ・重要アイテムを鑑定し、売却額までもピタリと言い当てることができる。
リメイク版の【ゴスペルリング】は鑑定できないが、これ以外の物なら専門外の品でも全て見定められるのはさすがである。
【ひかりのドレス】でもリメイク版では味方の呪文も跳ね返すことをちゃんと注意してくれる(FC版では呪文のダメージが減りそうだとしか言わない)など解説が丁寧で、初心者にとってこの鑑定能力は頼りになる。
しかし【うまのふん】は「【うおっぷ! これは たまらん!】」と言って、鑑定を放棄する。
FC版ではいわゆる【セクハラ装備】の鑑定に際して特に固有のリアクションはなかったが、リメイク版では【あみタイツ】【おどりこのふく】【ピンクのレオタード】等についてのセリフが、そこはかとなくむっつりスケベのにじみ出るものに変更された。
【ほしふるうでわ】を鑑定すると、「ラララ♪ ほしふるうでわをつけたなら、すばやさ上がってうれしいな、ラララ……♪」と歌い出す。
またリメイク版では種や木の実の味についても教えてくれる。……もしかして全て食べたことがあるのだろうか。
 
戦闘においては幼少より英才教育を受けてきた勇者、尚武の国の王宮戦士であるライアン、きっと腹筋が割れまくっているであろう戦闘民族アリーナ姫といった天才や専門家、怪物たちには及ばないものの、常人にしては戦いの腕はかなりのもので、力が強く様々な武器、防具を装備することができる。
とはいえ、前衛寄りなのにクリアレベルだとHPはクリフトより少し高い程度であり、同じ前衛ポジションの勇者・アリーナ・ライアンと比べると大きく劣る。
力も勇者とミネアの中間くらいの数値で、素早さは勇者と同等程度。
勇者やライアンに比べると装備が貧弱なこともあって、他の前衛キャラと比べるとかなり物足りない。
 
FC版の公式ガイドブック(上巻)では、DQ3の遊び人とイメージがかぶるからか、「運の良さ」の説明のイラストに起用されているが、運の良さは高くはなく、むしろメンバーの中で下から数えた方が早い。
 
また装備はDQ3の商人と同様にクセがあり、序盤こそ【せいぎのそろばん】【てつのまえかけ】といった専用装備や、【はじゃのつるぎ】といった戦士に負けない強力武具を装備可能だが、それ以降の店売り武器は全く装備できない。
ただし、DQ3と違って最強装備は強力で、盾以外のはぐれメタルシリーズや、【きせきのつるぎ】【ちからのたて】などを装備できる。
もっともステータスやパーティへの貢献度の関係上、これらの希少品や高額装備をトルネコへ優先的に回すことは少なく、最強装備を身に纏うのは物語も終盤になってからだろう。
先述の通り、ガーデンブルグ城で捕虜として牢獄にぶち込まれる確率も全メンバー中随一である。

お役立ち度

FC版

第三章では、特殊行動をすることもなく、特にこれといった特徴のない戦士タイプ。
初期装備は布の服一丁で、このままでは戦えない。その代わり、戦わなくてもバイトで金を稼げるため、開始直後の装備選択幅が広く、旅立ちの準備だけでも色々なパターンがある。詳細は【第三章 武器屋トルネコ】を参照。
初期ステータスは、同じく戦士系で一人旅スタートのライアンに比べて劣る。ライアンよりも力は3、HPは7も低い。
HPはレベルアップでの伸びが良いためレベルを上げれば気にならなくなるが、力はレベルアップする度にライアンとの差がさらに開いていってしまう。
戦士系としての力の低さは如何ともしがたいため、ライアンと同程度の装備で旅立ってしまうとさすがに苦戦する。
パラメータの差を埋めるためにもライアンより少しランクの高い装備で旅立つ方が無難だろう。
なお、実際には序盤のシナリオを少し進めるだけで怒涛の勢いでお金が貯まるので、その資金力を生かして装備をしっかり整えれば、ライアンと同等の安定感で冒険できる。
 
第五章では大灯台クリア後に加入する。
アリーナ加入あたりまでのごく短期間において、前衛キャラとして活躍させることは可能。
だが、アリーナやライアン加入後に一軍メンバーとしてパーティに残っていることはほとんどない。
強力な武器も装備可能だが、力が他の前衛タイプの3人に比べると大きく下回り、プレイヤーの作戦指示に従う確率は3/4という事情もあってダメージ期待値はかなり劣るのだ。
ただし全キャラ中最もレベルアップが早くしかも終始ダントツという強みもあり、常にスタメンで連れ回していれば、普通に進めた場合適正レベルでのクリア時には他のキャラより2~3レベル、最も遅いミネアよりは4~5レベルほど高くなる。更にレベル99になる頃には大体のキャラに10レベル以上、最遅のミネアに至っては24~25レベル、次点級のライアンやアリーナでさえ7~8レベルほども引き離すという文字通りブッチギリの独走である。
だからと言ってHPや力が他の前衛キャラより強くなることはなく、前述のとおり終盤までろくな装備がないので、装備を整えれば頼れる前衛となるライアン、敵に攻撃される前に速攻で押し切れるアリーナと比べるとどうしても劣ってしまう。ただしHPは最終的には圧倒的に高くなる(後述)。
【コナンベリー】周辺・【王家の墓】1階・【架け橋の塔】といった馬車内メンバーにも経験値が入る場所での【メタル狩り】やその他のレベリングを一切せずに進めた場合、中盤以降は馬車内外のメンバーのレベル差が大きく開いてしまうが、トルネコだけは馬車落ちしてもそこまで大きくレベルが遅れることがないのが利点と言えば利点。
ちなみに、馬車内が定位置とされるトルネコだが、馬車内にいるだけでも実は役立っていることがある。
というのも、本作の逃走判定に使うパーティーレベルは(馬車が連れていけるエリアでは)馬車内メンバーも参照して最高のものが採用されるため、馬車にトルネコがいるだけで逃げやすくなるという現象が生じる。
なお、FC版の本作はエリアレベル+1~+5にかけて徐々に逃走成功率が上昇する仕様になっているため、少しでも高いことはそれだけでも意味がある場合が多い(詳細は【にげる】を参照)。
【トヘロス】【せいすい】)の効果判定にも同じことが言えるが、そちらは【NPC戦闘員】の方が影響が大きい(詳細は【NPCトヘロス】を参照)。
 
一方で、【トルネコの特殊行動】と呼ばれる後の特技に類する様々な効果をもたらす変則的な行動を一定確率で独自に行う能力を持ち、力ではなく技で勇者の旅を支える。
特に、希少アイテムをも確率に関係なく強奪する【トルネコの盗み】は数多くの勇者とプレイヤーに喜ばれる。中でも【はぐれメタルヘルム】を盗んでくれるのは非常にありがたく、これだけで【ちいさなメダル】の自由度が大幅に上がる(メダルで交換すると全32枚中20枚も必要)。
また、「転倒会心」・「商人軍団」などの特技で時に凄まじい火力を叩き出すこともあるなど、そのギャンブル性に魅力を感じて好んで使うプレイヤーもいるとか。

第三章から手に入る破邪の剣よりも強力な店売り武器は一切装備できず、破邪の剣からいきなり奇跡の剣へのグレードアップを余儀なくされる。
しかしその奇跡の剣はトルネコ加入&船入手直後に1本は入手可能なので、プレースタイル次第では彼に装備させるのもそれなりに有効(勇者やライアンはまどろみのけん・ドラゴンキラーなどの強力な武器が装備可能、クリフトは力が低い)。
この愛剣を手にすれば前衛としての使い勝手はなかなかで、数々の汚名も十分返上できるだろう。
特に雑魚戦においては彼の方が活躍を期待できる。鈍足でほとんどの雑魚敵に先攻されるライアンより先攻しやすく、特殊行動による不安定要素を考慮しても活躍が見込める。
その場合思い切って【ちからのたね】を全てトルネコに与えて補うというのも効果的。確実に手に入る分だけでも投与すれば勇者に肉薄するぐらいまで力を上げられ、非常に強力なストライカーとなる。
防具は最強装備ではライアンと同等クラスの装備ができるが、盾では【ふうじんのたて】のみ装備できないので防具での守備力はライアンに比べて10劣る。だが素の守備力が高いのでライアンより硬くなる。
素早さがライアンに比べて高い(正しくはライアンが鈍足すぎる)のでその差を十分補えるのだ。その内の1つはぐれメタルヘルムは一品モノに近い貴重品ながら、それを除いた量産品だけで固めても十分に勇者やライアンと同等の守備力を得られる。
また、トルネコは耐性持ちの防具を一切装備できないので、防具選びは守備力のみを重視して全く問題ない。はぐれメタルよろいは守備力が高いが耐性は一切ないため、他のキャラが装備するのは躊躇われるが、彼には最終装備の筆頭なので、はぐれメタルよろいは彼に優先して与えたい?
【デスピサロ】戦で【8逃げ技】を使うのであれば、最初は彼を先頭にして攻撃に耐えてもらうのも効果的。
まあ、彼には役立たずとの意見が多いが、上記の数々の意見から使い様によっては充分に見せ場があるので、彼を役立たずで終わらすか効果的に活かすかはプレイヤー次第と言えよう。
 
ちなみにHPの成長率にも特徴がある。
ほとんどのキャラが高レベルになって成長が鈍る中、トルネコはLv35を超えたあたりから伸び幅が大幅に増し、その後も安定してグングン成長をし続けるのだ。
大体Lv60あたりでライアンやアリーナを抜いてナンバー1となり、Lv99においては何と最大HPが800を優に越えダントツとなる。(ライアンやアリーナのLv99時は大体600~650程度)
レベルアップ時のHP吟味を行えば、レベル99到達時は930ほどにもなるので、あとは【いのちのきのみ】を確実に手に入る分だけ投与すればHP999達成も可能な唯一のキャラ。
とは言え、そこまでレベルを上げたパーティだとラスボス含めて全ての敵を瞬殺できてしまうため、高いHPを生かす機会はほぼない。
また、耐性防具の類を一切装備できないこともあり、強力なブレス使いが相手だと勇者やライアンより高耐久とも言いがたい面もある。

PS版

前述の通り、忍び足や鷹の目といった特技が比較的役立つ。
HPは勇者と似たような成長をするようになり、クリアレベルでも高耐久になった。
一方で、力の成長はクリアレベルまではミネアと同程度にまで弱体化した。
クリアレベル以降は成長の鈍る他のキャラと違って順調に成長していき、Lv99時の力は勇者の少し下くらいになった(他の前衛キャラが大幅に弱体化した影響もあるが)。
また、素早さの成長は力とは逆に、序盤~中盤はそれなりに成長するので、中盤まではパーティ内では結構素早い。しかし中盤以降は伸び悩み、最終的な素早さはライアンに次いで低い。
 
またFC版にあったLv99時の高いHPはなくなり、他の前衛キャラと大差ない750前後となっている。
というより、後衛も含めた全キャラがだいたい550~750の間に収まる。
 
さらに特殊行動も大幅に弱体化されているのが向かい風。
中でも盗みの弱体化、FC版でボスやメタルにまで必中だった足払いと駄洒落が無効化されたのは非常に痛く、かつての大きな見せ場を失ってしまった。
代わりに、口笛を吹いて魔物を呼び寄せたり、忍び足で魔物の群れを回避したり、宝の匂いを嗅いだり、幽体離脱でもしているのか遥か彼方の城を発見したりと、長旅に役立つ様々な特殊能力が加わった。
これらは呪文扱いだが、本作には前作のような呪文が封じられるダンジョンはないので影響はない。
また、一般の呪文は1つも覚えない。
 
最強装備は【はぐれメタルのけん】だが、リメイク版以降であれば【はかいのてっきゅう】がおすすめ。
【ほしふるうでわ】で素早さを倍増させれば、DQ5の【ギーガ】に近い働きができる。
 
ちなみに元々低かった運の良さだが、リメイクではあの【ピサロ】すら下回るぶっちぎりの最下位。
実際戦いの専門家でもないにも拘わらず魔物たちに付け狙われるあたりなどは、確かに不運だと言える。
【ドラゴンクエスト4のあるきかた】ではこの数値の低さを「トルネコの成功は運ではなく実力によるものだと証明された」とポジティブに解釈していた。
確かにトルネコは長い下積みから始まり、様々な苦労の末に大商人として大成しているので説得力のある説ではある。

DS・スマホ版

DS版ではかなり強化されたが、他のキャラも同様に強化されたため、立ち位置はあまり変わらない。
 
DS版は特殊行動の種類が減ってしまったが、その代わりかトルネコの盗み行動の確率が大幅に上昇したおかげで、種やはぐれメタルヘルム等レアアイテムの獲得に大きく貢献した。
また【凍れる時の秘法】のバグのせいでとんでもない攻撃をしてしまうことも。
詳しくはこちら

習得特技(リメイク版)

その軌跡

レイクナバを出奔したトルネコは紆余曲折を経て世界一の都【エンドール】に店を構えるものの、それでは飽き足らず、【てんくうのつるぎ】を求めて更なる旅に出る。
ブランカ-エンドール間を繋ぐ海底トンネル掘削のヘッドスポンサーになったり、港街コナンベリーの大灯台に巣食った魔物を退治に向かったりと、自分の利益のみならず、他者の利益をも尊重して地域経済の活性化に尽力する人物であるため、商人ギルドに於いては信頼が厚いようである。
そのためか戦闘中ではたびたび旅の商人軍団が、彼がいる時のみ加勢に加わることがある。
 
また、キャラバンを雇ってブランカ南東部の大砂漠を越えコナンベリー入りした彼は、それまでの稼ぎを全てつぎこみ、帆船トリスタン号を建造する。
この帆船は後の旅において大いに役立つのだが、本当に全てをつぎ込んだために勇者の仲間となった時点において全く所持金を有していないという状態であった。
船員たちの給料や船の維持費はどうやって支払う心算だったのか疑問に思われるところだが、それでも文句のひとつも言われた形跡がないあたりに、彼の高い人徳が伺える。
 
後に彼は導かれし者たちの一員として勇者と共に旅をし、(懇請にも関わらず私物化はできなかったものの)世界樹の頂において念願の天空の剣を発見する。
 
根っからの商人肌らしく、方々の町ではどのように商売をするかという観点で物事を考えることが多い。戦いを生業としていない人物の観点で世界を見ている、ということに関して言えば、終始流れる穏やかなテーマ曲に象徴される第3章の頃と変わっていない。
 
そして旅の果て、遂には勇者とともに魔王を討ち、愛する家族の待つエンドールに凱旋したようである。
 
平和になった後の世界で武器屋である彼がこれからどうするかだが、リメイク版では早くも次の商売のことをキッチリ考えている。もともと天空の武具に出会うという夢が武器商人になる大きなきっかけだったわけで、それを達成した今、武器商人でいることに固執する理由もなく、商売換えに躊躇する必要もないからだ。

小説版

小説ではある意味見た目通りのお人よしで頼りない印象。だがその正義感と誠実さ、誰にでも分けへだてなく接する優しさから、大勢の人に信頼され愛される好人物として描かれている。
こちらでは偶然【はじゃのつるぎ】を手に入れることからトルネコの冒険が始まる。
ゲーム本編とは異なり、年齢が明確に設定されており、第三章開始時点で36歳となっている。

CDシアター版

CDシアターでもお人よしで欲の無い人物で、【どうのつるぎ】を買いに来た客に「扱いやすくて安いから」という理由で【こんぼう】を勧めて売って、客に商売がヘタだと言われる始末。
だがその人柄をレイクナバの村人には評価されていたため、武器屋の親方からは給料の積立金と銅の剣を、トムさんから資金を、そしてネネからは日々の蓄えで買い揃えた防具を受け取り、念願の旅に出る。
CVはなんと玄田哲章。vol.3の【スタンシアラ】では「ふとんがふっとんだ」といったダジャレも披露してくれる。
しかし、どちらかといえば武器を売る人ではなく使う人じゃないだろうか?
また、本編だけでなく不思議のダンジョン版CDシアターでも続投している。なお玄田は後にドラゴンクエストライバルズで【パパス】の声を担当している。

DQ6

クリア後の隠しダンジョンの途中にある【デスコッド】の宿屋にいる。
ただし、グラフィックは普通の旅の商人の格好。

リメイク版

デスコッドで「近い未来の夢」を選んだ場合にのみ登場。
【オリハルコンのキバ】の場所を教えてくれる役になっている。入手後は鑑定もしてくれる。
ほかのDQ4メンバーと同様に、DS版DQ4と同じ専用グラを与えられている。

DQ8

【モンスター・バトルロード】のSランク1回戦の相手として登場。チーム名のセンスには脱帽である。
踊る宝石・キングミミック・ミミックの宝物トリオ。
戦闘能力はさほどではないが、ルカナン、甘い息やメダパニなど後々まで響く攻撃を多用するため、下手なチームだとかなり消耗させられる。
自分のチームは負けても、3試合の内に勝利を手にすれば良いと考えるトルネコの計算高さが光る。
ただ、普通に最強クラスのモンスターをそろえれば状態異常にはまず引っかからないため、割とすんなり勝利できる。が、しかしファイナルラウンドではぐれメタルの一撃瞬殺を見越して多くのプレイヤーが起用するであろうギガンテス2体やボスが状態異常耐性がザルみたいなものなので、すんなりという訳にはいかない。コイツらを起用すると余程運が良くない限りファイナルラウンドには余力が残っていないだろう。
クリア前までに仲間にでき、かつランクSで使える強さと状態異常耐性を兼ね備えているのはアポロン、ハルク、のっひーくらい。だが彼らは実力こそ優秀ながら痛恨がなく、この辺りのゲームバランスがまたいやらしい。
3DS版では一戦ごとに状態異常がリセットされる仕様になってしまったため、その戦闘さえ終えてしまえば眠りや混乱、守備力低下は解除されてしまうものの、
やはり1戦目で削られてしまうとその後がキツイ。
チームにSランクを超える資格があるかどうか試すにふさわしい一戦といえるだろう。
 
ちなみにバトルロードの参加資格は【モリー】個人が才能を見抜いた特別推薦枠か、20万Gという入会金が必要という設定だが、彼の場合は直接旅をしてスカウトする力量と金で解決する豊富な資金力をどちらも兼ね備えている。
同様のスペックの参加者としては【ギャリング】がいる。

DQ9

2010年2月5日より始まったWi-Fiショッピングのバレンタイン・フェアでの「チョコのにおいにつられて」という見た目通りの理由でリッカの宿屋のゲストとして登場。
本来の職業は商人だが、DQ9には登場しないということでレンジャーになっていた。
Wi-Fiゲストは皆同様なので忘れがちだが、彼にしては珍しく「無料で」コスプレ装備をくれた。
装備品を集めたときの称号は「【マイホーム武器商人】」。
とはいえ、ほとんどのプレイヤーは冒険の書作成時にポッチャリの体型を選んでいないし、彼の特徴的なひげも装備品にはないので、コスプレしてもあまりトルネコの雰囲気が出せなかったのは残念。

DQ10オンライン

魔法の迷宮に低確率で現れる。レアなアイテムを1個だけ売ってくれるほか、妻子宛の手紙を郵便局に出してくれるよう依頼される。
10周年の2022年には【キャンプ地】にも登場した。その際、原作ファンにはお馴染みのトルネコ専用装備である正義のそろばんを原作通りの1600Gで販売してくれた。
詳しくはこちらを参照。

DQM3

導かれし者たちとして登場。
ヒーローズ2と同じくDQ4本編第5章でのメタネタを踏まえて、「やっと ガーデンブルクの牢屋から出られたんですから!」と張り切る。

トルネコの大冒険シリーズ

3作すべてで主役として活躍。
あくまでも番外編であるが、トルネコ3のオープニングテロップでDQ4の後日談であることが明言された。
折角エンドールに店を築いたにも関わらずそこをも引き払って更なる旅へと向かうことにしたらしい。
 
トルネコ1はDQ4の数年後、トルネコ2は1の半年後、トルネコ3は2の6年半後が舞台となっている。3では息子のポポロも立派に成長し、一人で冒険に出かけられるようになっている。
全作品通して妻との仲は相変わらず良好だが、子供が増えていたりはしない。
ちなみにトルネコ3のポポロの年齢は12歳であり、逆算するとトルネコ1では5歳、その数年前ということはDQ4では1~3歳ということになる。レイクナバの町中を1人で駆け回っていた気がするが…。
トルネコ1では不思議のダンジョンの秘宝を無事入手してデパートのような巨大な店を建て、トルネコ2では大陸を救い、トルネコ3では再び世界を救った。
 
不思議のダンジョンシリーズではDQ4と装備できる武器防具の種類が大きく異なっており、まず兜や鎧は全く装備できなくなっている。
しかし武器や盾は装備可能なものが大幅に増えており、DQ4では装備できなかった【ドラゴンキラー】【ドラゴンシールド】も装備できる。
トルネコ2,3ではあの【ロトのつるぎ】【ロトのたて】なんかも装備可能である。
 
また、ゲーム性の点で当然と言えば当然だが、DQ4と違い鑑定能力は使えなくなった。
「説明」のコマンドからそのアイテムにどんな効果があるかを確認したり、未識別の指輪や杖を使って効果を推理して名前を付けたり、未識別の草や巻物を使うと「なんと!」というメッセージと共に瞬時に正式名称を判別したりできるが、それはポポロや後述のヤンガス、シレンもほぼ同様である。
戦闘では特殊行動を起こすことがなくなっており、つまづいて転ぶことはあっても【会心の一撃】が出たりしないし足ばらいを仕掛けたりすることもなくなってしまった……。

トルネコ2

トルネコ2以降では、DQ4時代に培った盗みのテクニックを縦横無尽に発揮し、【ガーゴイルの店】を相手に【泥棒】することが可能。
トルネコ=盗賊説は相変わらず健在であった。
 
トルネコ2では商人から【戦士】【魔法使い】に転職することが可能。
転職できるのはこの2つだけだが、DQ4時代では不可能だった特技や呪文を駆使して今までとは一味違ったダンジョン探検を楽しむことができる。
ただし商人に戻っても使える技能が増えたりはしない。残念。

できること・できないこと一覧
行動商人戦士魔法
使い
わざを放つ--
呪文を唱える--
武器を装備する-
武器を投げて高ダメージを与える
盾を装備する-
指輪を装備する-
矢を装備する-
矢を撃つ※1
パンを食べる・草を飲む※2
杖を振る-
草や杖を投げて効果を発揮させる
巻物を読む-
白紙の巻物に書き込む-

※1:普通は不可能だが、PS版はバグを使うと魔法使いも矢を撃てる。
※2:摂取は可能だが、魔法使いは【満腹度】が減らないため、効果はともかく満腹度のために摂取する必要はない。

トルネコ3

シナリオ編では出発点である【バリナボの村】から【イネス】【ロサ】のどちらかを選択し、【グレートバレイナ島】を目指して冒険する。
なお、今作から【レベル】継続性のシステムに変更されたため、トルネコ以外にもイネス(又はロサ)のレベルも継続的に上がるが、その上昇速度はキャラクターによって異なる。
 
ベストがゴージャスになり、金色の縁取りが付いているのだが、模様が付いていたり(【取扱説明書】のごあいさつや登場人物のコーナー)、付いていなかったり(パッケージ裏)、そもそも縁取りされていなかったり(パッケージ表)とデザインは一定していない。
ダンジョンの外にいる時には大抵背中の荷物を外しているが(【海底の家】【ひかえの間】といった具合に背負ったままの時もある)、その際にはベストの背中部分に何か模様が描かれていることが確認できる。
PS2実機だとよく分からないがこれはトルネコ1のタイトルロゴのトルネコの顔であり、非公式のエミュレータで起動して解像度を上げると判明する。

少年ヤンガス

更なるダンジョンを求めてポッタルランドへやってきたのだが、無断でダンジョンに入ったことを罪に問われて牢屋に囚われている。「やっぱりか」と思ったプレイヤーも多いだろう。
ゲルダの手引きによって脱獄した後は、【ヤンガス】【まどわしの森】に同行し、操作方法を教えてくれる。
ヤンガスを助ける為にまじんキノコに体当たりし負傷するが、後に回復してダンジョンに潜るようになり、【秘密の通路】に出現する。
オオバサミとの戦いでは復活魔法を破る為にゲルダによって連れて来られ、「ずっこけて会心の一撃」を披露する。
その後はヤンガス達の家でゴールド銀行&アイテムの下取りを担当する。一定額を預けると貴重なアイテムをくれる。
作中の発言から時系列的にはトルネコ3の後のようだが、ポポロが同行しなかった理由は不明。
ベストのデザインは、「模様がない金色の縁取り」。

不思議のダンジョンMOBILE

ヤンガスやゲルダと旅をしており、チュートリアルダンジョンのはじめの森ではヤンガスにアドバイスをしてくれる。
冒険の拠点となるはじまりの村に到着してからは店を営むようになるほか、一部のクエストを受注するとヤンガスの代わりにトルネコを操作できるようになる。

バトルロード2

【スペシャルカード】【正義のソロバン】で登場。
【とどめの一撃】【おっさん呼び】
また、「モンスターバトルロード2レジェンド オフィシャルカードバインダー」に付属されたレジェンドヒーローカードをスキャンすることでこちらが使用可能。
肩書きは「伝説の商人」。お供に【おどる宝石】【よるのていおう】を連れている。
彼らの能力値や技は元のモンスターを参照。
 
トルネコ個人のステータスはHP:893 ちから:88 かしこさ:85 みのまもり:51 すばやさ:26。
チーム全体のHPは1909。相性は全く発生しない。
技は「せいぎのいちげき」と「あしばらい」。
前者は敵に向かって突撃するも、足元の石につまずいてトルネコの持つバトルロードのカードをばら撒いて全体に攻撃。
後者は手に持つせいぎのそろばんで敵全体に足払いを仕掛ける技のはずが、前者の石は回避したものの、その先にある小穴につまずき、結局お金をばら撒いて攻撃するというもの。
 
このカードの特徴は、自分のデータの【商人】の経験値を大量に消費して技の威力を上げることである。
つまり、使用後は商人のレベルが一気に下がってしまうのだ。
そのため、アーケード版で高威力のこのカードを使うには、商人のレベルを上げるために何十万単位のお金をつぎ込んでカードを買うことだけを続ける必要がある。
ビクトリーではリアルマネーの消費は無くなったが、ゲーム内のゴールドを公園の泉に投げ入れて商人のレベルをひたすら上げることになる。
ただ、その分の見返りはとても大きく、両方の技は耐性無視の攻撃であり、最大4000以上のダメージを一撃で叩き出す。魔王クラスなら1ターンで瀕死まで持ち込めるだろう。
SPカードは使えるので、大魔王相手にはゆうきを溜めて勝利を確実にしたい。
 
しかし、他のレジェンドヒーローカードの例に漏れず、大会での使用は禁止であった。

いたストSP、ポータブル、30th

いたストシリーズおなじみのマハラジャのポジションとして登場するNPC。
チャンスカードNo.28「トルネコがやってきた」、もしくはNo.94「にぎやか3人組がやってきた!」を引くと登場する。
また、SPではスフィアの効果が発動するとやって来る。入手できる職業は僧侶、賢者。
お店の価格が低いうちは動きたがらないが、それなりの価格の店ができると動き出し、止まった店にお金を支払っていく。
その動きは高い店に向かっていくという傾向がある。そしてしばらく勝手に動き回った後に帰っていく。
神殿に止まっても「神は信じませんので」と言って1ゴールドも払ってくれない。
毎日教会に押して行ったトムじいさんをどう思っていたのだろう?
4コマならお前何回教会にお世話になったんだとネタにされそうな台詞である。
まあ結構タフなのでよほどの無茶を強いない限り教会送りにはならないだろうが。
 
ただ、専用曲無しなので扱い自体はマハラジャよりは下である(マハラジャは2~3まですべて専用曲持ち)。
DS、Wiiでは【おどるほうせき】にそのポジションを奪われてしまって登場していない。
30thではマハラジャポジションに復帰した。登場時にはなぜかルドマンとかスタイナーのおっさんかと思われたりガーディアンフォースと勘違いされたりする。
【テリー】に至っては、元モンスターマスターの血が騒いだのか【ボストロール】と見間違えている。たしかに体型は似ているがあんまりである。

シアトリズム

プレイヤーキャラクターのひとりとして登場し、正義のそろばんを持っている。初期職業は【商人】
補正を除いたステータスは、商人らしくHPはトップクラスである一方、素早さ・MPは34人中最低。
レベル1のトルネコは祈り(コレカドーピング)をしない限りどの職業でも最大MP0である。
また、DQ4本編のトルネコは運の良さがあまり高くないのだが、本作のトルネコは【ローラ姫】に次ぐ高い運の良さを持っている。

ヒーローズ2

パーティメンバー:ヒーローズ2

【ラゼル】【テレシア】【オルネーゼ】【ツェザール】

【トルネコ】―【マリベル】【ガボ】【ハッサン】

【テリー】【ミネア】【マーニャ】【ククール】

【ゼシカ】【アリーナ】【クリフト】【ライアン】(Switch版)

【アクト】【メーア】【ディルク】【ジュリエッタ】

【ビアンカ】【フローラ】【ヤンガス】【ピサロ】
 

CV:茶風林
歴代キャラで一番初めに仲間になるのが彼。
【グリーネ草原】にてごろつきの群れに襲われているところで主人公達に助けを求めてくる。
3D表現がなされている本作では、原作の公式絵で幼児体型気味であった【マリベル】が若干高めの頭身に修正されているのに対し、彼のその独特の体型はほぼ原作そのままであるため他のキャラと比べるとなかなか浮いている。
ちなみに
「落とし穴に落ちたら魔物だらけの部屋だった」「ももんじゃに何度か蹴飛ばされたことがある」「敵に囲まれたら落ち着いて持ち物を確認」など、トルネコの大冒険シリーズを経験した人なら誰もがニヤリとするであろう台詞がちょいちょい出てくる。
また【クレティア女王】に牢屋にぶちこまれた時には「【女王】の治める国とは相性が悪い」と発言している他、ミネアが助けに来てくれた際にも彼女に「またしても牢屋に入れられてしまいましたよ」と苦笑い。どうやら元の世界(4本編)では彼がガーデンブルグの牢屋にぶちこまれた前提で話が進んでいるらしい。
 
口癖のように「はてさて」や「いやはや」と、状況に呑まれつつもとぼけた空気を醸し出すなど、
勇猛果敢な戦士たちとは一味違う場馴れた様子も見せている。

戦闘能力

武器はDQ4本編でも使っていたそろばんで、みかわしモーションがローリングではなくタックルとなっている。
 
△ボタン(Xボタン)の突進攻撃の途中で特技を使うと走りながら繰り出す特殊モーションになり、技前の溜めがなくなる。
連続ヒットする突進攻撃で敵を蹴散らしながら各種特技へと派生させていくのがトルネコの基本スタイル。
ただし、突進攻撃は本編のトルネコらしく最後に転んでしまい、この転倒モーションを当てられずに空振ってしまうと完全に隙だらけになるので注意したい。
転倒は特技の他、ジャンプや□ボタン(Yボタン)のそろばん攻撃、△ボタン(Xボタン)追加入力のおなかタックルなどでも回避できる。
 
特技のラインナップとしては呪文は一切覚えず、商人らしく様々な武器や道具を駆使して戦うものになっている。
範囲攻撃+強烈な一撃を叩き込む破壊の鉄球や非常に広範囲を攻撃できるクロスボウ、状態異常を回復できるばんのうの杖、敵に狙われにくくなる聖水など、バリエーションにも富んでいる。
ただ、道具を使うのになぜMPを使うのかは突っ込まないように。
けんじゃの石でHP回復も可能だが、回復量はスキルで最大まで強化しても80前後とかなり控えめで、元々が呪文の使い手ではないため最大MPや魔力もかなり低い。
回復要員としては、【ミネア】【ゼシカ】などの回復キャラを加えるまでの繋ぎとして考えたい。
HPはトップクラスに高く、力の高さ自体もそこそこのため、十分前衛向きなキャラクターと言えるだろう。
ただし、身のまもりは結構な低さのため、突進攻撃で敵の群れに入ったり、中型以上の大きな敵の目の前に行ったりすると、思わぬ被害を被ることもある。
ソロバンによる攻撃は前作のヤンガス同様に動作が遅く、攻撃を早く繰り出すのも苦手で、そもそもの特技の基本火力自体もやや控えめ。
広範囲高火力なハッサンやオルネーゼといった、純粋な前衛要員と比べるとどうにも見劣りするのもまた事実。
ここら辺は本家DQ4(特にHPだけは異様に伸びるFC版)を踏襲しているようだ。
このように、前衛にしても後衛にしても本職のキャラクターと比べるとどうしても見劣りする感じは否めない。
そこはやはりそこそこ殴れて回復もできる、という点が売りになってくる。
特にHPの高さと回復を両立しているのはミネアやゼシカにはない長所。
また、薬草ドロップ率アップ&魔法の聖水ドロップ率アップという固有スキルを持つため、敵が大量に出てくるバトルステージやフィールドなどでは意外と継戦能力が高い。
緊急時はアサシンダガーによる即死やまどろみのナイフによる睡眠を狙うなどの最後の1手もあるのが強み。
前述した突進から特技への派生コンボで上手く隙を補っていきたい。

スキル

固有

ボイス集

ルイーダの酒場選択時さて一儲け…じゃなくて、一仕事
ステージ開始
ボスステージ開始
モンスター召喚頼みましたよ!
キャラチェンジ出番ですかな?
最後の猛攻!
大ボス撃破
レベルアップ
ハイテンションひと暴れしますかな!
必殺技とっておきのをお見せしましょう!どんなもんです!
勝利
瀕死
死亡うわああああ!(みなさん…すいませぇん…)
蘇生したさぁ、これを…
アリーナを蘇生したアリーナさん、しっかり!
クリフトを蘇生したさあ、もうひと頑張りですよ
マーニャを蘇生したマーニャさん、起きてください
ミネアを蘇生したミネアさん、頑張って!

トレジャーズ

お宝に【トルネコの像】が登場。

ライバルズ

職業:商人の初期リーダーとして登場。CV:茶風林

ウォーク

2019年11~12月のDQ4コラボイベントで初登場。
イベントの1章5話をクリアすると助っ人として加わり、モンスターなどから入手する「おおきなパン」を渡すと絆レベルが上昇する。
戦闘ではあまり役には立たないが、絆レベルを上げることで交換所のアイテムを増やすことができる。
レベル4ではがねのそろばん、8でせいぎのそろばん、12でとっしんを使うようになる。

2021年7月開始のイベント「あぶない水着イベント'21 導かれし夏休み」では進行役として再登場。
夏に観光客で賑わう島でレストランを開店するが、モンスターに食材を奪われてうまくいかず、店が繁盛できるよう食材を取り返して欲しいと主人公達に依頼する。

ドラけし!

DQ4イベント「それぞれの勇者たち」限定ドラポンから排出される。
星4の赤属性で、スキルは横長を攻撃する「あらくれ呼び」。

アベル伝説

21話、ヤナックが【あぶないみずぎ】を求めて走っているシーンの通行人として登場している。
 

ライブスペクタクルツアー

メインは芋洗坂係長だが、トルネコ役発表の段階で既に他公演の出演があったので、さいたま公演の後半と福岡の代役は我善導が演じた。
 

蒼天のソウラ

1巻で【ドラゴンクエスト】という作中用語の説明として登場。
【ソロ】【ライアン】【アリーナ】と共に【マスタードラゴン】に乗って飛ぶシーンが描かれていた。