Top > 【ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート】
HTML convert time to 0.005 sec.


【ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート】

Last-modified: 2017-08-03 (木) 04:22:35

・DQモンスターズシリーズ
DQM - DQM2 - PS版1・2 - DQMCH - DQMJ - DQMJ2 - テリワン3D - イルルカ - DQMJ3

概要 Edit

モンスターズシリーズ3作目。
これまでのモンスターズシリーズとは違い、ストーリーを大きく重視したゲームになっている。
【ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち】の外伝としての要素が強い。
制作会社は【トーセ】、シナリオおよびゲームデザインは【石川文則】【堀井雄二】は監修を務めた。
 
2003年3月29日発売。対応機種はGBA。価格は5,980円。
2003年4月1日から新会社【スクウェア・エニックス】に移行したため、【エニックス】単独時代の最後のソフトとなった。

シナリオ Edit

世界設定 Edit

本作の舞台は【ドラゴンクエストII 悪霊の神々】の数百年後の世界で、「伝説の大陸」と呼ばれる地である。
パラレルワールドとはされておらず、【冒険の歴史書】をはじめとする公式書籍はDQ2の未来だと明言している。
ただし、【ロトシリーズ】という範疇に本作が含まれることはない。
 
街とダンジョンはDQ2の時とほとんど同じであり、DQ2を遊んだことのあるプレイヤーは懐かしさを覚えるだろう。
しかし、国については【サマルトリア】【デルコンダル】以外は全て滅びており、往時の栄光は見る影もない。
【ラダトーム】に至っては、【アレフガルド】ごと海底に沈んでいる。
残ったふたつの国についても、サマルトリアでは王朝交代が起こっており、デルコンダルでは王制が廃止されて共和政が敷かれている。
また、【ロトの子孫たち】については、世界が平和になったあとでどこかへ去ったということが明かされる。
ロトの血筋は「今は眠っている」とのことであり、別の世界を救いに行ったとかいうわけではないようだ。
 
本作のこのような世界設定についての評価は、DQ2のファンの間では賛否両論である。
一方で、「【ロト】とは何か」、「【勇者】とは何か」ということを外伝作品でありながら再定義しようと試みたり、後述する数多くの斬新なシステムの導入を試みたりした意欲作だといえよう。

ストーリー Edit

ある日、【キーファ】(当時10歳)は【グランエスタード城】のバルコニーから飛び降りて外へ抜け出そうとしているところを父・【バーンズ王】に見つかってしまい、お仕置きされそうになって逃げだした。
彼の逃げ込んだ先は自分の部屋のタンスの中。すると、どこからともなく不思議な声が聞こえてきた。
声の主の名は、【幻魔王マガルギ】。彼女は窮屈な城を抜け出し、冒険してみないかとキーファに問う。
話が終わり、タンスから出たキーファの目の前にはふしぎな光る渦があった。
 
渦に飛びこんだキーファの目の前に広がっていたのは、デルコンダルの大地だった。
そこで両親の病気を治す方法を探しているという少年【ルイン】と出会い、ともに旅をすることに。
 
やがてふたりは、【ロトのオーブ】のことを知る。
ロトのオーブとは、4つすべて集めれば何でも願いごとがかなうという宝玉らしい。
少女【フォズ】と出会ったり、サマルトリアの王子【イクサス】などと出会ったりしながら、ロトのオーブを集めて復活の祭壇に捧げることが本作の目標として語られる。

システム Edit

これまでのモンスターズシリーズからの大きな変更点が多々ある。
まず、モンスターの強化方法は【配合】に替わって【転身】が用いられている。
そして前作までとの最大の違いは、馬車を利用した【キャラバン編成】であり、DQ4〜6に登場した【馬車】システムとは大きく異なる。
これにより、モンスターズ1・2で猛威を振るったばくれつけん、まじんぎり、くろいきり、マダンテなどの強力特技が徹底的に削除されたため、本作の最強呪文は【ギガデイン】になった。
ギガデインにとっては、DQ5以来の晴れ舞台である。
 
そのほかにも、移動する際に減っていき、歩く場所によって減り方が違う【食料】システムや、フィールドを移動していると戦闘以外の何かが起こる【フィールドイベント】など、他のDQと比べても斬新なシステムが非常に多く採用された。

しかし、以下の点などに挙げられる、作りこみの甘さも目立った。

  • モンスターの出現場所が地方によって大きく変わるにも関わらず、移動で【ルーラ】【トヘロス】が使えるのはゲームクリア後。
  • 重さという仕様で仲間やキャラに制限があるが、枠が極端に少ない。
  • アイテムを持てる個数が24個しかないのに、預けることのできないイベントアイテムで圧迫される。
  • シナリオの途中で仲間になる人間キャラクターは、クリア後はまるで戦力にならず、ただのモブキャラクターでそろえたほうが強くなる。
  • 特技の灼熱と輝く息が削除され、【激しい炎】【凍える吹雪】という中途半端な所で打ち止めとなっている。

売上 Edit

売上は前作であるモンスターズ2の半分以下の60万本ほどであった。
任天堂『社長が訊く・テリワン3D』の対談で、スタッフの【犬塚太一】は、

『テリー』が売れたから、つぎに『モンスターズ2』、その後『キャラバンハート』を出したんですけど、どんどん本数が下り坂になってしまったんです。
それで「つぎはないな」って空気になった(以下略)

と、当時スタッフたちが落ち込んでいた状況を激白している。
http://www.nintendo.co.jp/3ds/interview/creators/vol17/index3.html

DQM+との関連性 Edit

漫画【ドラゴンクエストモンスターズ+】のDQ2編でも、本作によく似た世界設定をみられる。
 
【破壊神シドー】を討ち滅ぼした後、【ローレシアの王子】は失踪。
王子を失った【ローレシア】はそのまま没落して滅び、それから何百年もの時が流れた……。
 
地名がDQ2と完全に同一なうえ、ロトの伝説をちゃんと歴史として有しているのだが、なんとこれは異世界である。
DQ2の未来であることには間違いないのだが、本物のDQ2の世界が別に存在しているので、正史とはいえない。
特筆すべきは、このDQ2編の開始時期がキャラバンハートの発売のわずか1年半前だということ。
これらのことから、キャラバンハートの世界との関係について考察されることも多い。