【ドラン】

Last-modified: 2024-01-24 (水) 01:36:52

概要

DQ4で、所謂【NPC戦闘員】として登場した「りゅうのこども」。
またアニメ【ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説~】では地名として登場している。【ドランの都】を参照。

DQ4

戦闘に加わるNPC:DQ4
【ホイミン】【スコット】【ロレンス】【オーリン】【ホフマン】【パノン】【ルーシア】―【ドラン】

NPCとして仲間に加わるドラゴンで、職業欄(肩書き)は【りゅうのこども】
NES版での表記はDoran。
 
【天空城】【ルーシア】が育てたらしく、リメイク版では飼育日誌も読める。
ルーシアを天空城に連れて行き、その後彼女に話しかけるとパーティに加わる(ルーシアは天空城に入った際に離脱する)。
ルーシアに話しかけなければ、そのまま無視することもできる。
一度加入させるとFC版では離脱イベントがなく、天空城で加入後エンディングまでパーティーに残ることになる。
この部屋では、ドラン以外にももう一匹飼育されているのがわかる。
竜の子供というが、【マスタードラゴン】との関係は不明。
公式ガイドブックのイラストを見るとむしろ【コドラ】によく似ており、下記の4コマ漫画劇場にもその影響が見られる(カラーリングやトサカ、鼻先の角などが一致している。違いは若干太っていることくらい)。
なお、ルーシアや【ロザリー】といった【天空人】【エルフ】と意思疎通は図れるが、「グゴゴーン!」などと鳴くだけで【ホイミン】とは異なり人の言葉は話せないようである。
 
さらに、次作であるDQ5では相方ともどもいなくなっており、巣立ったのか死亡したのかもわからない。
マスタードラゴンと同じ種族の竜ならば同程度に長寿命のはずだと思われるが、なにしろ一切が不明である。
 
余談だが、ホイミンと同じくドランを先頭にして話しかけると町の人や動物たちは怯えてしまう。
【山奥の村】の近くの【きこりの家】でも彼を先頭にすると拒絶されてしまう。
ただし、デスパレスにいる人間たちだけは人間キャラを先頭にして話しかけた時と同じリアクションをしてくれる。逆に魔物NPCには襲われる。
後ろに必ず1人は人間がつくことになるためだろう。
普通の町の人々は魔物を見ただけで反射的に拒絶してしまうが、デスパレスにいる人間は多少魔物を見慣れているので後ろの人間に気づいてくれると解釈しておこう。
地味にFC版時代から細かいフラグ管理がされていたことが伺える。
また、眠っている人間はドランが先頭でも通常通りいびきが帰ってくるし、ただのしかばねが返事をすることも無い。
なお、先頭が死亡しているドランの場合は怖がらずに普通の会話になる。
他の人間キャラが先頭にスライドして表示されているせいかと思いきや、死んだ人間キャラを先頭に配置して生きているドランが先頭にスライドして表示される状態になっていても、同様に怖がらないで普通の会話になる。なんでだ!?
 
ドランやホイミンの存在は、次回作の仲間モンスターシステムの布石になったと思われる。
なお、次回作に登場する【ドラゴンキッズ】【グレイトドラゴン】といったドラゴンの仲間モンスターは高い耐性を持っているが、残念ながらドランはこれといった耐性を持ち合わせていない。
発売より1年ほども前になるが『ファミリーコンピュータmagazine』1989年5号(2月17日発売)の新作情報で「モンスターが仲間になったらどうなるか」という記事があり、その挿絵に使われていたモンスターはドランそっくりなドラゴン型のモンスターだった(但し色は青っぽい)。

能力

 FC版PS版DS版
ちから195
すばやさ35
たいりょく-130-
みのまもり--17
かしこさ-6
うんのよさ-20
攻撃力195
守備力160
最大HP258
最大MP0

 

呪文-
特殊行動【あまいいき】
【ふぶき】(FC)
【こごえるふぶき】(リメイク版)
【痛恨攻撃】(FC版)
/【会心攻撃】(リメイク版)
装備-

 
仲間キャラではあるが、NPCなので装備もできないし成長もしない。さらに命令も作戦指示も不可。
打撃よりも【ふぶき】を多用する行動パターンを持ち、たまに【あまいいき】も吐く。
FC版では相手の耐性にかかわらず使う可能性があるため戦力としていまいち不安定。
ちなみに、公式ガイドブックにはなぜか「吐き出すも強力」と誤った表記がされている。
 
また、行動パターンに通常攻撃を持たず、代わりに【痛恨の一撃】を持っている。
つまり、彼が打撃を行うのは痛恨の一撃を選択したときのみであり、他のキャラの会心の一撃よりも高確率で痛恨が発動する。なお、味方であるにも関わらず表記上も「つうこんのいちげき!」と出る。
実は【ホフマン】も同様に行動パターンに「痛恨の一撃」を持っているが、なぜか発動しない。
さらに、本作の痛恨の一撃の発動率が1/4と高く、打撃を選択すると2~3割で痛恨が発動する。行動選択率が1/3と低いことを加味しても1割近い頻度で痛恨の一撃が出せる。
1/2の確率で吐く吹雪もメタル系に確定1ダメージなので、メタル狩り要員としてもそれなりに使える。
また、第五章で加入するNPCの中で唯一判断力が低いためか、彼だけは戦闘中に【いれかえ】で馬車から出てきたターンは行動できないので注意が必要。
この仕様はFC版のみで、リメイク版では「痛恨の一撃」が発動したときの表記が「会心の一撃」となるように修正された。これに伴ってホフマンも「痛恨の一撃」をちゃんと発動するようになった。
また導かれし者にはない特権として【マネマネ】【モシャス】されないというものがある(NPCの仲間キャラは全員そうだが、時期的にドランが最も恩恵を受けられる)。
 
なお、素早さ35に対して守備力が装備品無しなのに160もある。
この素早さと守備力が比例していないという仕様はホイミンも同様であり、DQ5以降の【みのまもり】の概念の雛型になったともいえる。が、しかし……(後述)

PS版

ルーシアが記したと思われる「古びたドラゴン育成日誌」によると、ルーシアとは同じ年に生まれたらしい。
またドランたちドラゴンは八歳の時点で大人であるとのこと(その割には肩書きが「竜の子供」だが……)。
この日誌がいつ記されたものなのかはわからないため、現在の二人の年齢は不明。
 
攻撃パターンは相変わらずで、判断力が0なのも同じ。
装備品は身に付けていないがパラメータはそれなりに高く、加入直後の【闇の洞窟】では充分戦力になる。
特に不思議な霧を使ってくる【デーモンスピリット】の集団を【こごえるふぶき】で削ってくれるのはありがたい。
一方、凍える吹雪ではメタル系にダメージを与えられなくなったので、メタル狩り要員としての価値は暴落した。
また、各キャラを【めいれいさせろ】で指示できるようになったリメイク以降では、NPCの常時オートという仕様が大きなデメリットとなってしまい、特に対四天王戦や【デスキャッスル】以降はやや厳しい。
 
なお、NPCだけを馬車外に出すことができなくなり、マネマネ対策としてドランだけを馬車外に出すという方法はそもそも使えなくなった。
FC版では1ターンでメンバー総替えができないのでそもそも対策として使える代物でもなかったが。
第六章でロザリーが加入した時点で、【せかいじゅのはな】のことを天空の人々に伝えにいくという名目で仲間から外れる。
加入せずに放置したままだとこのイベントは発生しないが、以後そもそもパーティに加入させられなくなる。
よって【ピサロ】と同時に仲間にすることはどうやってもできない。
ちなみにPS版公式ガイドブックのイラストではFC版とは打って変わって凛々しい姿となっている。

DS版以降

英語版での名前はSparkie。
 
たいりょくが廃止されてみのまもりに置換されたが、何故かドランのみのまもりは素早さの半分の17のまま。
守備力は変わらずに無装備で160なので、残り143ポイント分はどこから来たのか(ちなみにホイミンはみのまもりと守備力がちゃんと同じになっている)。
わざわざ素早さと守備力を切り離したパラメータに変更したのに、そこを修正しなかったのは手抜きとしか思えない。

DQM

【まちびとのとびら】の主である【ドラゴン】が仲間になった時のデフォルト名が、ドランになっている。

DQM3

CV:高木渉。
ストーリー中盤で【ロザリーヒル】に駆けつけ、戻ってきた【ピサロ】達をマスタードラゴンの指示で【天空城】へと導く。
一連のイベント後はお見送りもしてくれる。

DQMSL

【ドラゴン系】Aランク。DQ4コラボ期間中の特殊な無料ガチャ等で手に入る。
上記のコドラ似の外観からか、Dランクのコドラの最終転生先となっている。
習得特技は【ギガデイン】と高確率で【呪文封じ】が入る「せいじゃくの光」。
また、新生させるとデイン系上位息の「白くかがやく光」も使える。

ドラゴンクエスト4コママンガ劇場

人間ではない仲間ということもあってか、たびたび登場している。
しゃべることは一切ないが、マスコットのような存在として扱われることもあり、【新山たかし】の作品では「りゅうのこども」なためか、女性陣からチヤホヤされており、男性陣から嫉妬を受けることもある。
新山たかしの作品では見た目がどう見てもコドラである。
 
一方、【柴田亜美】はFC版のグラフィックから彼をリスだと思い込んでおり、「リスのくせに吹雪ふいて生意気だ」と考えていたらしい(5巻P123)。後に似たような設定がシリーズで実装されるが…。
担当から竜であると知らされたがますます生意気だと考え、その為か作品中で主人公に敵視させ、果ては【パーティアタック】という名の同士討ちでもってギタギタにさせている。とんだとばっちりである。