【ハンフリー】

Last-modified: 2024-03-02 (土) 06:34:23

概要

DQ11に登場する男のキャラクター。
なお、英語版における "Humphrey" はDS版DQ4の【ブランカ王】に使われている。

DQ11

糸目とバンダナが特徴的な筋骨隆々の大男。
PS4版ではほとんどのシーンで糸目だが、3DS版3Dモードでは全体的に目を見開いている事が多いため、機種によって見た目の印象の差が大きい人物でもある。
【グロッタの町】の武闘家で、孤児院を運営する【教会】【神父】でもある。
心優しい性格で面倒見がよく、孤児院では身寄りのない子供たちを育てて慕われている。
なお、教会の仕事は普段は孤児院の子供たちに委任しており、神父としての彼に【冒険の書】への記録などを依頼できる機会は存在しない。
 
英語版での名前はVince(フルネームはVince Vanquish)、主人公とのタッグ名は彼の名前と「無敵」の意味を合わせたIn-Vince-iblesとなっている。
 
【闘技場】で開かれる【仮面武闘会】の前回チャンピオンでもある。
武器は【ほのおのツメ】で、服装は【無法者のベスト】の色変え版(DQ10ではカラーリングで寄せることも可能)。
ツメ+無法者装備の武闘家というスタイルはDQ10初期に大流行したものでもある。
謎のドリンクを愛飲しており、大事な試合の前には必ず一ビン飲み干す。
このドリンクを飲み始めてからハンフリーは闘士として頭角を現しチャンピオンの座に登り詰めたが、同時に試合後に体調不良で倒れることも多くなったという。
 
元ネタはメキシコ出身の覆面レスラー「フライ・トルメンタ」だろうか。
教会で司祭をする傍ら、孤児院を経営している人物である。有名になるまではプロレスのファイトマネーで運営していたそうだ。

キャラクタープロフィール

職業あるときは神父、ある時は闘士
しゅっしんグロッタの町
しんちょう200cmくらい
たいじゅう90Kgくらい
すきな食べ物ファイトいっぱつ
たいせつなアイテム孤児院の子供たちにもらったバンダナ
好みのタイプ料理上手な人
座右の銘一日一善

DQ11開発・広報チーム監修のキャラクターブックより引用。

仮面武闘会

仮面武闘会に参加した【主人公】とはくじ引きでタッグを組む。
試合は全4戦で、ハンフリーはNPCとして行動する
普段は通常攻撃と【ウィングブロウ】で戦い、主人公がピンチだと【上やくそう】を使用する。(ただし黄色ライン程度では使わないこともある)
確率は低いがたまーに【タイガークロー】やアイテムとしてほのおのツメを使ったりする。
ちなみに本作でNPCとして戦うキャラとしては珍しく状態異常耐性にはかなり穴があり、【サイデリア】【投げキッス】【レディ・マッシブ】【ポワゾンキッス】【ロウ】【ラリホー】といずれもよく効いてしまう。この内で毒はHP無限なので、効いても特に意味はないが、行動不能系の状態異常を受けると彼を頼ってばかりもいられなくなる。
肉体を強化しても搦め手への耐性まではつかなかったのか。なお【マルティナ】【足ばらい】は無効化する。
 
その正体は魔物【アラクラトロ】の手先で、闘士連続失踪事件の犯人。PS4版では正体が発覚した際に初めて糸目を見開く(3DS版3Dモードではそれ以前から糸目を見開いている場面が何度かある)。
本来の彼はチャンピオンの名誉には遠く及ばない三流の闘士であり、孤児院の運営に必要な賞金を稼ぐため、闘士誘拐に協力する見返りに力を得ていた。
愛飲しているドリンクの正体は闘士達の力を抽出した【強者のエキス】、ようするに【ドーピング】であった。
ロウと共に失踪事件を追っていたマルティナの一計で正体を暴かれ、口封じに主人公たちを殺害しようとするも襲いかからんとした直後に崩れ落ち、アラクラトロに用済み宣告される。
実はエキスには人間に力を与えるのと引き換えに長期的な服用によって体をボロボロに蝕む副作用があり、ハンフリーの体は既に限界を迎えていたのである。
 
【アラクラトロ】討伐後は【ロウ】の温かなフォローを交えた説教に涙しながら己の所業を詫びた。
武闘会の授賞式ではエキシビションと称して主人公に戦いを挑むのだが、エキスを取り出すフリをして「もうオレはエキスなんかには頼らない」と言う。
ちなみに機種問わず2Dモードではドット絵の都合で取り出す描写ができなかったためか、ビンを地面にたたき割るという内容になっている。
こうして観客にエキス無しの真の実力を披露するが…悲しいかな、このハンフリーは恐ろしく弱い。
実はドーピングなしでもステータス自体は本戦の【サイデリア】と同じぐらいあったりと結構強めなのだが、攻撃が全てミスになるように設定されているので絶対に主人公が倒されることがないのだ。【負けバトル】ならぬ「勝ちバトル」とでも言うべきか。
メタ視点だとここで主人公が負けるとストーリーに不都合が生じるためだと思われるが、本人は戦闘後エキスがなければ自分の実力はこんなもんと言っている。しかし、後述のことを考えるとわざと攻撃を外しているのかもしれない。
 
敗北後は人々の前で罪を告白し引退を宣言、賞品を主人公に譲り、孤児院に戻って人生をやり直し始める。
 
ドーピングに誘拐、魔物の支援と色々やらかしたにも関わらず、カミングアウト後も悪く思う町人はいないようだ。
被害者である闘士達も彼を恨んでいる節はなく、前大会優勝時に使用されたエキスの元にされたであろう闘士たちの安否についても追及されることはない。しかし少なくとも彼に誘拐された闘士たちが死亡したという描写は作中に一切はなく、一旦行方不明になった闘士たちの一部は記憶がなくなった状態で町で発見されている。おそらく闘士は強さのエキスを吸収されるとその前後の事は記憶を失い、アラクラトロは闘士から強さのエキスを抽出して自分の傷を癒す事しか興味がなく闘士の命には無関心なのでハンフリーが町にこっそり返しているのだろう。
ハンフリーの人徳のなす業なのか、町人の心が広すぎるのか。
まぁ、彼がいなくなったら孤児院の人達が悲しむのでハッピーエンドとは行かないだろう。
仲間会話では【ベロニカ】もハンフリーの改心に好意的で、良い方向へ歩むことを望んでいた。
 
余談だが、このエキシビジョン戦にHP1で挑んでも【チート】で守備力・みのまもり・すばやさを0にしても、そもそも100%攻撃が外れるように設定されているので負けることはないが、【メガザル】等の自爆技を使えば無理やり負けることができる。
その場合、主人公は【武闘会の仮面】を付けたままだが、受付に置かれていた【虹色の枝】【イエローオーブ】は消えている為、シナリオ的には勝った時と同じく、仮面武闘会終了直後の扱いとなる(受付にもユグノアに行くよう促される)。
しかし、イベントフラグの回収ができていない為か、この状態で【ユグノア城跡】に行ってもロウが現れない上にハンフリーとの再戦もできないので、ここで話が進まなくなり完全に詰んでしまうのだ。
チートに対する制裁とでも言うべきだろうか。じじいに優勝賞品を持ち逃げされて冒険終了とか、とにかく衝撃的なラストである。

世界に異変が起きた後

魔物(【アンクルホーン】)にされ、【カジノ】で喧嘩をしている。
喧嘩の相手はやはりアンクルホーンにされた【ガレムソン】
どうやらガレムソンに勝ったらしく、正気に戻った後は戸惑っていた。
……なんだかんだいって実力はあるようだ。
 
【魔王ウルノーガ】の打倒後から過ぎ去りし時を求めるまでの平和な世界で仲間と会話すると、【シルビア】が何とハンフリーを【ナカマ】にスカウトしたがっている。
実現していれば、後述する彼のネタキャラ扱いにはさらに拍車がかかっていたことだろう。

過ぎ去りし時を求めた後

呪われし闘士たちおよび復活した【アラクラトロ・邪】戦で再度共闘する。
当然エキスなしなのだが、闘士たちには【タイガークロー】で100以上のダメージを与えるなど武闘会の時よりも明らかに強くなっている。本人は三流と言っていたが、実は大器晩成型だったか、もしくは他の実力者たちとの差が大きかったゆえに相対的に弱いと感じていただけで、もとからそれなりの実力を備え持っていたのかもしれない。
もっともアラクラトロ相手にはさすがに力不足で、もっぱら囮役を期待することになる。【ルカニ】で守備力を下げればそれなりのダメージは出せるが……。
攻撃面ではあまり頼りにならないのだが、【メダパニーマ】で混乱させられた際には【超ばんのうぐすり】を使って回復してくれる。
なお、3DS版ではイベント条件の都合上【エマ】【クルッチ】と一緒にNPC二人にして、6人パーティで戦うということは絶対にできない。

DQ11S

CVは杉田智和。ヒーローズ1・2の【ライアン】や3DS版DQ8の【イシュマウリ】などを演じている。
2019年1月の特設サイト「開運おみくじS」にて【エマ】【マヤ】と同時に公開される形であった。
 
追加ストーリー【気高き戦姫マルティナ】にて、異変後のグロッタで行方不明となって以降の顛末が明かされた。
他の闘士たちとともにブギーに立ち向かうものの、敗北の末にメガモリーヌの支配する【妖魔の監獄】に収監され、魔物の戦いの練習相手として戦わされる日々を強いられていた。
尽きることのない絶望を前に諦め切っていたが、絶望の中にあってなお、希望を捨てずに立ち上がり続けるマルティナの姿を見て奮起し、メガモリーヌの一撃から彼女をかばう。
そして同じく奮起した他の闘士仲間たちと共にマルティナに助勢、NPCとして戦闘に参加する。
メガモリーヌを討ち取った直後、マルティナがブギーに着せられたバニースーツの呪いで倒れるところでシナリオは終わりだが、ハンフリー自身はその後にブギーによって前述のアンクルホーンに変えられたようだ。
なお上記シナリオが追加されたことで、ハンフリーは仮面武闘会、アラクラトロ・邪戦と合わせて都合3度(戦闘回数で言えば7回)に渡りNPCとして参戦することになった。
 
【ボイスドラマ】では「激闘!ロトゼタシア短歌大会」と「おいでませ♡スナック氷点下」に登場。前者では大会の運営の相談があると言われて来たが、そこに勇者一行がいたので驚いたという。また、大会の参加者として参戦するものの、強者のエキスを思わせる冴えない短歌を披露し、マルティナの蹴りを貰う羽目に…。
後者では闘士を引退した後、グロッタの町で神父をしていたが全く稼げないので、心機一転新たな職を探していたのだが、就職活動に99回も失敗して悩んでいると打ち明ける。また、自分の筋肉は見せかけだとも語り、ジャムのフタはいつも孤児院の子供たちに開けて貰っているなどというかなり情けない実情を吐露する。

余談

  • ほぼ常に糸目の外見と、善人でありながら初登場時から漂う隠しきれない胡散臭さ
  • DQ10の装備品準拠ながら、ちょっとDQ9の【リッカ】にも似ている服装
  • 事情があるとはいえ、他人に大きな犠牲を生むかなりえげつない悪事を働いていながら、追及されることもなく割と暖かく許される展開
  • 大観衆の前で物凄く堂々としたバレバレのドーピング
  • 主人公に「色気に惑わされるなよ」とか言っておきながら、自分はめちゃくちゃサイデリアの魅了攻撃に引っかかる
  • 声がコミカルな演技や本人の芸人キャラぶりに定評のある杉田智和(S以降)

……などの要素から、一部の人々からはDQ11屈指のネタキャラとして大きな人気を集め、「ぐう聖(ぐうの音も出ない聖人)」と呼ばれたりすることも多い。
特に公然ドーピングは彼のネタ人気を象徴するシーンであり、【マスク・ザ・ハンサム】戦前に強者のエキスを飲んで放つ「ああ 気にしないでくれ。試合前に こいつを飲むと 調子がいいんだ」は彼の代名詞的な台詞としてのちのライバルズにも採用されている。
また、リッカに似ていることは後に公式生放送でもネタにされ、バンダナ仲間のDQ8主人公コスDQ11主人公)・(スカーフだが)【エマ】【リッカ】と共に彼の姿が並んだこともある。

ライバルズ

第9弾カードパック「再会と誓いのロトゼタシア」にて実装。共通も武闘家も新レジェンドに彼がいないことが確定し、「さすがに出ないか・・・」と思われたが、残された最後の新レジェンドレアとして実装が発表された。
商人専用で、CVは11Sと同じ杉田智和。(彼は実装が発表された公式生配信にも登場した)
武闘家でなく商人なのは、原作で薬を使ってドーピングしてる(=道具を使いこなす)様が商人っぽいからとかなんとか。

5/0/1 冒険者
召喚時:ユニット1体の攻撃力を吸い取り、自身の攻撃力とHPを同じ値にする
そのユニットを2/2にする

相手のステータスをそのままコピーし、対象の相手は弱体化する。
相手のステータスが高ければ高いほど、ハンフリーの強化も相手の弱体化も強烈になるが、逆もまた然り。
活躍するかどうかは環境や相手のデッキに大きく左右されるといえる。

また、自分のユニットも対象に取ることができる。【ケトス】などと組み合わさると思わぬリーサルが起きることも。
 
効果発動時には「これを飲むと 調子がいいんだ。」と言い、相手にクモの巣を撒きながら薬を飲む。