【バギ】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 05:06:26

・バギ系呪文

【バギ】―【バギマ】【バギクロス】【バギムーチョ】

【バギマータ】

概要

【バギ系】【風属性】の初級呪文。
DQ2に登場して以来シリーズ皆勤。
 
敵1グループを真空の刃で切り刻む。DQ2取扱説明書での定義は、

となえた者の体のまわりに真空を作り、それが鋭い刃物のように相手に襲いかかるという、攻撃用の呪文です。

となっており、FC時代の公式ガイドブックでのイラストはモンスターの鮮血が飛び散るというグロいものになっている。
しかし、呪文エフェクトのついたDQ5以降は、リメイク作品も含めて一貫して竜巻を発生させ敵を巻き込む呪文になっている。
シリーズを通して消費MPの割にはダメージ期待値が高いのが特徴だが、かまいたちは気まぐれなのか、与ダメージの幅が大きい傾向が見られる。
 
道具使用時の効果としては、【さばきのつえ】【てんばつのつえ】【みずのリング】などが所持している。
 
なお、真空による物体の切断という描写は本シリーズに限らず様々なフィクション作品に存在するが、実際はいわゆる疑似科学であり現実には起こりえないらしい。
この疑似科学理論の元ネタと思われる、かまいたちによる人体の損傷現象は、現在では真空以外の別の要因によるものと見られている。

DQ2

敵1グループに25程度(下限10、上限38)のダメージを与える。消費MP4。
【ムーンブルクの王女】がLv4で覚える。
 
今作唯一にしてシリーズ初の味方専用攻撃呪文。
そして、シリーズ初のグループ攻撃呪文である。
この呪文の習得で、シリーズで初めて複数のモンスターにダメージを与えることが可能となる。
初めて使ったプレイヤーは、それまでの打撃攻撃や【ギラ】とは段違いなこの呪文の威力に感動することだろう。
ムーンブルクの王女が早い段階で覚えられるので、非常によく使われる。なにせFC版だけは設定ミスなのか、公式ガイドブックの表記とは異なり【サマルトリアの王子】がLv18でようやく覚える【ベギラマ】とほぼ同じ威力があるのだから…。
同作に登場する【いかづちのつえ】【いなずまのけん】を道具で使っても同様の効果があるが、オリジナル版の剣に限り約1割威力が大きく設定されている。
また、設定上は雷の攻撃であるためか、リメイク版ではバギとは別のエフェクトが用意されている。
 
SFC・GB版は威力が16~36とトータルでは僅かに強化された。
他作品含めてグループ&全体攻撃の中では唯一、左端のモンスターから1体毎にエフェクトとダメージ文表示を繰り返す。
そのためもあって、特にモンスターの数が多いほど他の呪文に比べエフェクトがかなり冗長となる。
なお、上記2つの武器を使用した場合はエフェクトが異なり、冗長でなくなる。
ムーンブルク地方以降は、バギで先手を取って敵の体力を大きく奪い、王子2人が武器でトドメを刺す、という戦法が多くなるだろう。
 
ただ、ムーンはこの呪文を覚えてから【イオナズン】を覚えるまでの間がとにかく長く、その間は火力不足に悩まされがちなのもまた事実である。
FC版であれば船を出てすぐに入手できる【きんのカギ】を使い、いかづちのつえを早々に獲得しておくとサマルトリアの王子との重ね掛けで集団モンスターの駆逐がかなり楽になり、レベルも上げやすくなる。
 
ちなみに本作においてこの呪文の使い手は敵味方含めムーンただ一人なのだが、何故かFC版の【取扱説明書】ではこの呪文の説明の欄にサマルが使用している描写がある(因みに、サマルはリメイクでもこの呪文は覚えない)。しかも、これまたバギで攻撃する相手が何故か【しにがみ】【アークデーモン】又は【ベリアル】という不可解なイラストが…死神はともかくアークデーモンやベリアルからすれば、バギごとき食らっても大して痛くないはず。しかし、このときは苦痛に顔を歪めるどころか顔面(頭部)を切断される(=死亡する)という、極めて残酷な描写がさりげなくなされている。そもそも同欄にも「効力:怪物1グループ」と書かれているのに、一回の詠唱で異種のモンスターが同時に食らっているのもおかしい。
開発中の真っ只中でこの呪文の破壊力が具体的に決められていなかった(もしくはもっと大きな威力の予定だった)のかもしれない。

ガラケー版以降

威力が12~36になり、最低値が下がったのが痛い。
平均値もFC版より僅かに下がったが、それでも(同じグループ攻撃になった)新生ギラより大分強い。
SFC版では確実に倒せた【まじゅつし】【リザードフライ】を極々稀に打ち漏らしてしまうので注意が必要になっている。
何しろこれらの機種ではギラの範囲が1グループになっているので、素早く倒さなければまずい。

小説版

セリア(ムーンブルクの王女)が使用する。コナン(サマルトリアの王子)のギラとの合体魔法も登場する。
セリアはこの魔法を使うシーンばかり出てくるが、いかずちのつえ入手後は【イオナズン】に切り替えている。

DQ3

敵1グループに8~23のダメージ。消費MP4。
【僧侶】【賢者】がLv12で覚える。
この作品以降、呪文の体系化に伴い、威力が抑え目になる。
他の呪文はムラが減ったのに対し、この呪文は更にムラが広がった。と同時に、僧侶タイプのキャラが使う呪文というイメージになる。
 
本作では僧侶が覚えるが、覚えるころにはギラや【イオ】があるため微妙。それに僧侶はやることが多いため、バギにまわす程MPに余裕が無いことも多い。
とはいえ本作では、【メラ】、ギラ、イオが同属性の為、これらが効き難い相手に使うとよい。
特に序盤の難敵【ヒートギズモ】×5の集団には切り札の火炎系呪文が全く効かず1匹ずつ仕留めるしかないので、バギでまとめて削っておくとよい。
僧侶の呪文であるからか、魔法使いタイプ(魔法使い系、魔女系)に効果が高く、僧侶タイプ?の【シャーマン】などには効果が薄い。もっともシャーマン系はバギ系に限らず耐性が高めではあるが。
 
道具使用では【さばきのつえ】で同様の効果が得られるが、装備可能者にしか道具としての使用もできず、入手可能場所以降の敵の強さと比べてもそれほど役には立たない。何より、バギを加味してさえ費用対効果が良くない武器なので購入自体がオススメされない。【まどうしのつえ】のメラ効果と並び、知名度はあるものの実用で光を浴びなかった効果の代表格であろう。
 
本作からは敵側もこれを唱えるようになり、ダメージレンジは6~17ポイントとなっている。
敵では【ドルイド】が集団で現れては狂ったように唱えてくるので有名。時期的に何度もこれを受け続けるのは危険極まりないのでさっさと処理しよう。
また、もう少し先に進むと【アカイライ】が2回行動を伴って放ってくることもある。この時期ならさして脅威にはならないが、とにかくウザイ。

小説版

僧侶のモハレが初期から身に付けているが、弱々しい竜巻しか起こせなかった。
その後魔法使いのリザにしごかれたことで上達したのか、【やまたのおろち】戦では有効打になっていた。

DQ4

【ミネア】がLv8で覚える。敵1グループにダメージ8~24。消費MP2。
 
僅かながら更にブレ幅が広がった。
次のバギマがLv23までお預けなので、【ぎんのタロット】ともども長らくお世話になるだろう。
同時期にギラを習得する【マーニャ】との呪文連携に使うといい。
大きなポイントが、消費MPが前作までの半分に下がったこと。
回復用にMPを取っておきたいミネアにとって、消費が軽いのはものすごくありがたい。
これで敵を倒してダメージを回避できる場合は惜しまず使っていこう。
 
敵では【かまいたち】【コンジャラー】が使ってくる。

DQ5

【主人公】がLv8で覚える。消費MP2。
SFC版では主人公しか使えなかったが(4コママンガ劇場でネタにされた)、リメイク版では仲間の【エビルアップル】【ホークマン】などが使える。
序盤で覚えるものの、覚えるころには恐らく【ブーメラン】があるのでメインの攻撃手段にはならない。
ただし、本作は序盤から【マヌーサ】系の使い手が非常に多いので、主人公がマヌーサ状態(【幻惑】)になったときはこの呪文の出番となる。
相変わらず消費は軽いので、惑わされたら積極的に使って良いだろう。
また、【ドレイのふく】一枚の丸腰状態で戦うことになる【ムチおとこ】戦では大活躍する。
 
仲間ではエビルアップルの集団攻撃手段にはなる。
また【みずのリング】【てんばつのつえ】のどうぐ効果としてバギが発動する。
 
敵ではやはりエビルアップルやホークマンが使ってくる。
ホークマンは時期的に使われたところで涼風にもならないがエビルアップルは集団で食らうとやや危険。

DQ6

【チャモロ】が最初から習得している他、僧侶★2で習得できる。消費MP2。
 
出てきたときには既に威力が物足りなく、【チェーンクロス】などで普通に殴った方が強いという有様。
以降、「使えるころには既に火力不足」という流れが定着してしまう。
 
敵での使い手は【ことだまつかい】【しれんその1】
ことだまつかいが使うバギはかなり厄介ではあるのだが、同時期には【つめたいいき】を使う上やたら堅い【シャドー】や、何より同作品トラウマモンスター筆頭の【ストーンビースト】が出る為、厄介だけど印象には残らないという感じか…。

DQ7

僧侶★2で覚える。消費MP2。
 
中盤の難所、【ダーマ神殿】を攻略した後という時期が最大の問題。
他の初級攻撃呪文と同様、今更こんなもの覚えても、まず使うことは無い。AIはよく使うが…。
 
敵では【バブリン】【プチヒーロー】【海底のゴースト】が使う。
バブリンは場所的に使われると鬱陶しい程度の存在感はあるが、他の二人に会うころは使われたところで完全に火力不足。
特に【海底のゴースト】と戦う【海底都市】には、【ヘルダイバー】【デビルアンカー】といった強烈な全体攻撃をしてくる敵が多いのに、バギなど使われたところで怖くもなんともないだろう。

DQ8

【ククール】が加入時から覚えている(内部データではLv5で覚えることになっている)。消費MP2。
 
ククール加入時の主人公は既にLv12前後であり、その頃にはやっぱり威力不足…。
最初は6~19程度で、賢さが伸びると最終的には19~32まで上昇するが、箸にも棒にも掛からない伸び。
ただ、仲間になったばかりのククールは集団攻撃手段にかなり乏しいので、少しでも有効にダメージを与えたいならこれを使わざるを得ない。
その場合は【テンション】を上げてから使うといいだろう。
さっさとレベルを上げて、早くバギマを覚えたいところだ。
ギラや【マヒャド】などと同様、どんどん影が薄くなってゆく攻撃呪文の典型例だろう。
 
敵では【デスファレーナ】のみ使ってくる。
かなり早い段階で集団に使われるので、久々に使われると危険なバギ…ではあるのだが、コイツが夜限定でしか出現しないため会う機会そのものが少ない。
【デンデン竜】のインパクトに隠れてるのもあるが…。

DQ9

攻撃魔力50150250370500999
ダメージ(100%)8~2414~3019~3526~4233~4961~77

【旅芸人】がLv11、【スーパースター】がLv12で覚える。消費MP3。
 

DQ9では僧侶がバギ系を覚えず、攻撃魔力で威力が変わる仕様になっている。
相変わらず威力にバラつきがあるグループ攻撃なので使い勝手はあまり良くない。
ただし、主人公がちょうどこれを習得するあたりで突入する【封印のほこら】に出現する【はにわナイト】によく効くので、出番は用意されている。
コイツは守備力が高い上に【盾ガード】を持ち、【スクルト】まで唱えるので、打撃中心では戦いにくい。
魔法使いのイオと共に、習得時期と活躍タイミングがうまくマッチしている呪文といえる。
同時期に販売されている【さばきの杖】の道具使用効果もこれであり、僧侶や魔法使いに使用させて蹴散らすという使い方もできる。
 
しかし、使い手が生粋の呪文使いでないため攻撃魔力が低く、ダーマ以降ではそよ風程度の存在になってしまう。
さらに言えば、旅芸人はもう少しレベルを上げるとより使い勝手のよい【ヒャダルコ】を覚えてしまう。
一応、バギ系はヒャド系と違って盾ガードされないので、その意味でのストレスなく使える点はメリットではあるが。
 
敵の使い手は【メイジポンポコ】【まじゅつし】【魔神ジャダーマ】
メイジポンポコはベクセリアという早い時期に集団で現れて唱えてくるので危険。
またジャダーマのバギは高確率で暴走し、【いなずま】との合わせ技でパーティを苦しめる。
敵サイドでは久しぶりに存在感のある厄介な呪文としてプレイヤーに存在感を示したであろう。

DQ10オフライン

習得条件は【旅芸人】Lv18、【スーパースター】Lv12、【フウラ】Lv13、【ラグアス】Lv15。フウラとラグアスは初期習得済みで、【ゲストキャラクター】の時にも使える。
消費MPは2。
 
敵1グループに【こうげき魔力】依存の【風属性】ダメージ。ダメージ量は(14~76)±5。
 
敵では【どんぐりベビー】【ハンターフライ】【バブリン】が使用する。

DQ10オンライン

旅芸人がLv18、スーパースターがLv12、仲間モンスターが「バギの心得」SP3で覚えるほか、海賊が最初から使える。
消費MP3、ダメージは9~19。こうげき魔力35から威力が上がり始め、110で頭打ち(ダメージは23~33)になる。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

【セーニャ】がLv14、【シルビア】がLv20で習得する。
消費MP5、攻撃範囲は敵1グループ、風属性、ダメージは24±12(12~36)。
攻撃魔力58から威力が上がり始め、攻撃魔力80になるとダメージは48±12(36~60)になる。
 
成長限界に達する攻撃魔力のハードルは低く抑えられているが、威力が上がり始める攻撃魔力のハードルは低いわけではない。そのため、初級呪文の中で成長が始まるのが早く調整されているとは言えない。使用者は攻撃魔力が低いので、尚更である。
 
セーニャがちょうどサマディー地方あたりを攻略中に習得し、この周辺は【風属性】が弱点の敵が多いので割と活躍できる。
しかし彼女は攻撃魔力が0な為、その後威力が伸びないのが欠点。しかも、消費MPがこれまでより増えてしまった。同じくグループ攻撃である【ギラ】の消費MPは3なのに、バギは5も消費してしまうので燃費は悪い。
 
シルビアはLv20で習得するが、彼のLv20の素の攻撃魔力はギリギリ50になるかどうかで、そうでなくてもこの時期に覚えても威力不足である。
いちおう装備品で魔力補強をすればある程度はカバーが可能で、Lv20前後で手に入る防具でシルビアの攻撃魔力増強が望める装備には【やすらぎのローブ】(+13~15)・【バタフライマスク】(+12~15)・【きんのロザリオ】(+5~10)があるので、そこまで無理をすれば最高火力を出すことは可能。
ただ同時期には【ベロニカ】のベギラマが猛威を振るい始める頃でもあるため、攻撃呪文としてはこちらに出番を譲ったほうが確実。無理な装備をしてまでこの呪文で火力を出す価値は無い。
よって、ムチを装備させている場合はほぼ使うことはないだろう。せめて加入時点で覚えていてくれれば、最初だけ活躍の場があったかもしれないが…。
一応、成長度合いは悪くなく、攻撃魔力が上っていくと最終的には初級呪文の中ではイオやヒャドと共に同率2位の威力になるのだが…如何せん威力の成長が遅すぎて、今更威力が伸びても「だから何だ」である。
なお、【主人公】とシルビアの【れんけい技】【メラハリケーン】の元になっている。

ヒーローズ1

【ジュリエッタ】が最初から覚えている。
消費MP7。
発動すると、直線に移動する竜巻を1つ起こし、断続的にダメージを与え続ける。
竜巻の有効時間は5秒。断続してダメージを与える影響で単発のダメージが異常に少ないため、動き回る【キメラ】【キラーパンサー】には効果が薄い。
竜巻に対して【パワフルスロー】をあわせると、周囲の敵を引き寄せる吸引効果が付く。
【バーニングバード】をあわせると、炎属性がつき基礎威力が上がる。
両方あわせると、吸引効果をもつ火炎竜巻となる。
上記のスキルをあわせることで竜巻の滞在時間も5秒延びる為、消滅するギリギリであわせることでトータルダメージが跳ね上がる。
ただし、一度あわせた特技を再度竜巻に当てても効果は無い。
これらは全て、本作のバギ系共通事項である。

ヒーローズ2

【ミネア】が最初から覚えている。
消費MPは4に減っている。

トルネコ2

魔法使いの呪文として登場。
消費HP4でダメージは15~20とそれなりに安定している。
序盤の強敵キメラを確実に倒せるのが大きい。

バトルロード

【タホドラキー】【キメラ】【きりかぶこぞう】が使用可能。

ビルダーズ1

【ヘルコンドル】が使用。公式ガイドブックでその旨が明記されている。
風の珠を幾つも出現させて爆発させる。
物を破壊する効果は無い。

トレジャーズ

敵範囲に風属性の呪文ダメージを与える。
【マジカルハット】【アイスバルチャー】【ストームライガー】【どくろだいじん】が覚えている可能性がある。
使用者がLv18になると自動的にバギマに進化し、最終的にLv33でバギクロスになる。

ウォーク

敵全体にバギ属性微小ダメージを与える。消費MPは10。
僧侶がレベル10で取得できるが、本作では攻撃呪文の威力は攻撃魔力の影響が大きいため、僧侶ではあまり威力は出せない。

タクト

Cランクとくぎとして登場。射程前方3・消費MP6。
範囲内の敵全てにバギ属性の呪文小ダメージを与える。
最大強化で威力+50%まで強化可能。
【メドーサボール】【あくましんかん】【ライムスライム】【ヤタイゴースト】【デビルパピヨン】【くもの大王】【モーモン】【タホドラキー】【デスファレーナ】【どんぐりベビー】【リップス】が使用可能な他、とくぎ書でも習得可能。

スマブラSP

【勇者(スマッシュブラザーズ)】の上必殺で出る技。
小さな竜巻を一瞬起こして軽く飛び上がる。
復帰技としては地味だがあと少し距離が足りないときならこれで十分。
竜巻の攻撃力は低くすぐ消えてしまうものの、発生が早い上に前後に攻撃できるので、相手の攻撃をシールドで受けてキャンセルから使えば状況をリセットできる。
MP消費も5とまともな攻撃技としては最小なので気軽に使える。

ダイの大冒険

直接の使用者は【ダイ】【ずるぼん】【フェンブレン】・(竜魔人)【バラン】の4人。
呪文ではないが【真空の斧】の魔法道具の効果として【クロコダイン】も使っており、意外と使われている。
今作では風の刃という描写はほぼ無く突風を起こす程度だが、鋭い刃ではなく範囲に突風という効果は補助目的として役立っている。
唯一、読み切り回「デルパ!!イルイル!!」においてずるぼんが攻撃目的で唱えて、ダイやデルムリン島のモンスター達にダメージを与えている。
同じく読み切り「ダイ爆発!!!」では、【ダイ】は初めて竜の紋章の力が発現した際に、真空カッターを両手で飛ばして文字通りクロスさせる【バギクロス】をキラーマシンに対して使用。
本編では、ダイはバルジ塔に再度攻め込むとき【マトリフ】が魔法力で飛ばした船を止めるためバギを発動しブレーキ代わりにしたり、【フレイム】【ブリザード】の集団の動きを封じるために使用し、そこに【メラゾーマ】【ヒャド系】呪文を流し込んで全滅させている。
マトリフが【ポップ】の窮地を救う際に【ザボエラ】の右腕を切り飛ばした呪文も、真空カッタータイプのバギであると思われる(ダイ大におけるバギはあくまで突風を起こす呪文なのでバギマの可能性もある)。
フェンブレンは逃げようとするチウ一行を撃墜するために使った。
竜魔人バランはレオナを吹き飛ばして戦闘不能にしているが、竜魔人の怪力で一切の容赦なく叩きのめした【ヒュンケル】【クロコダイン】と違って初級真空呪文で吹き飛ばす程度にとどめる辺り、女性であるレオナへの手加減が窺える。竜魔人化する前は情け容赦なく彼女に【ライデイン】を食らわせようとしていたのに、凶暴性の増しているはずの竜魔人時の方が使った呪文が弱めで手加減している…という点が少々チグハグな気もするが
バギはダイも習得しているので竜魔人状態でなくても使えると考えるのが自然である。
 
クロコダインは真空を利用してポップのメラゾーマを凌ぐという、さながら即席【フバーハ】のような芸当をやってのけた。呪文のランクから考えればその補助効果は相当に高い。
というか余談ながら、本作では上記のような手法で炎や吹雪を相殺することができるため、フバーハは高等呪文とされるものの利用価値が相対的に低い呪文である。

勇者アバンと獄炎の魔王

【サババ】における【ハドラー】との戦いで【アバン】が使用。
【イオナズン】を使われた際、瓦礫に挟まれて逃げ遅れた子供が背後にいたため、アバンのバギと【レイラ】【バギマ】で爆発の威力を軽減して子供を守った。

ロトの紋章

【タルキン】【バラモスゾンビ】戦にて使用。すばやく腕を薙ぎ払う動作で真空のカッター状の斬撃を飛ばし、バラモスゾンビの腐肉から生まれ飛び掛かってきた【バリイドドッグ】を横一文字にスライスして撃退する。じいさんなのにカッコイイ。
タルキンは【メラミ】やヒャダルコといった呪文も使えるが、敵を倒すときは大体バギを使うので印象に残っている人も多いのではなかろうか?
また、駆け出しのころの【カダル】がこの呪文で【デスストーカー】の斧を切断し、【フォン】の危機を救っている。
【カダル】【ゾーマ】戦時も手刀で真空カッタータイプの【バギクロス】を使用したが、【ポロン】は竜巻タイプの【バギクロス】を使用した。

幻の大地

漫画【ドラゴンクエスト 幻の大地】では、ゲーム本編とはうって変わってチャモロの主力魔法として活躍。
この漫画版は作者【神崎まさおみ】が「ほとんど病気」と言うほど「破壊大好き」なアシスタントチーフの好みにより、魔法の威力がとにかく大きいのが特徴であり、バギの威力も魔物が数匹軽く吹っ飛ぶ、メラミによる爆炎の壁を吹っ飛ばすなど桁違い。
一度「これはバギマじゃないのか」と訴えたところ、「バギマは山脈すっとぶほどの威力がある」と返されている。

アベル伝説

ヤナックがギズモに使ったのが初。
しかし光弾で敵を撃ちぬくという、あまりにも本作の設定を無視した呪文になっていた。その演出と発射時のSEから「ビームライフル」とも呼ばれている。
よほど不評だったのか、中盤で使った際には魔法の刃で敵を切り裂くという、本作に近い演出に変更された。

蒼天のソウラ

1巻で初登場。真空呪文と書いてバギと読む。主な使い手は【うりぽ】
初使用時は【スカルゴン】【こおりのいき】をかき消して【ソウラ】のピンチを救った。
 
敵では【シュナ】が装備する「燕尾の鞭」から放たれる独楽にはバギの魔力が付与され、軌道を操ることができる。
そうして繰り出される技が「山彦弾化独楽」「旋風円舞独楽」である。
うりぽはその戦法を【アマセ】から学び、同じくバギ系呪文で干渉を妨害する対策を用意したことで実力差を埋めて善戦した。
 
【アズリア】が使用する際は火弾呪文の弾道をバギで曲げる事で相手のガードをすり抜けて【魔境庭師アビー】に直撃させていた。
 
【ライセン】【大暴れ狛犬】としての本来の姿で使用する。胃の中で発生させたバギを超圧縮し、空気の弾として撃ち出して広く薙ぎ払う広範囲技、「狛檄咆」として狙いにくい相手や近接戦闘の補助に使う。
 
【<早撃ち>ダン】の過去回想では【ギルザット地方】のシャーマン部族が使う吹き矢が真空呪文の圧力で矢を獲物に飛ばすという構造になっている。