【バシルーラ】

Last-modified: 2024-04-10 (水) 21:33:16

概要

DQ3より登場する呪文。
敵一体をどこかに飛バシてしまうルーラ
【ニフラム】同様、この呪文で戦闘から離脱させたモンスターからは経験値もゴールドも得られない。
一部公式ガイドブックでは「ゴールドは手に入る」と記載があり、これのせいで勘違いしている人が非常に多いが、間違いである。
【ルーラ】そのものは屋根のある場所で使用すると頭をぶつけ失敗するが、この呪文は室内だろうとお構いなしである。
エフェクトを見るに上ではなく横に飛ばされているのだと思われるが、器用に出口まで飛ばしているのだろうか。それとも壁を突き破るほどの勢いで飛ばされているのか……。
GBC版DQ3の【公式ガイドブック】によれば、魔力で時空を歪め、その反動で敵を弾き飛ばすとのこと。
ルーラ同様いかにも魔法使いが使いそうな感じの呪文だが、初出のDQ3ではニフラム同様僧侶の呪文だった。
その後の作品では賢者や魔法使い(もしくは敵)が使うことが多い。
 
バトルロード、DQ11での状態異常に関しては、【バシルーラ(状態変化)】を参照。
 
なお、【ふうじんのたて】を道具として使ったときの効果はバシルーラではなく【ニフラム】と同じ処理がなされる。
その場合、作品または機種によってザキ耐性かニフラム耐性で成否が判定される。

DQ1

ゲーム版には全く登場しないが、CDシアターやエニックス版ゲームブックに登場する。

CDシアター

主人公アレフ【ロトのしるし】のもと(【メルキド】の南、恐らくは【精霊のほこら】の廃墟)へ飛ばすための呪文として【雨のほこら】の賢者が使用する。
「使われた側は身体を失うかもしれない」「唱える側は全魔力が必要」となかなか強力な呪文として扱われている。
今となってはこの世界で彼だけしか覚えていないとのこと。
なお、この呪文で飛ばされたアレフは無事に廃墟の神殿にたどり着く。

ゲームブック(エニックス)

エニックス版のゲームブックでは、呪文そのものは登場しないが、同様の効果を持つとされる「極楽鳥の翼」というアイテムがある。使うと【ロトの洞窟】のところに飛ばされてしまう。

DQ2(エニックス版ゲームブック)

主人公たちは使用できないが、【ムーンブルク】がハーゴン軍に襲撃された際に【ムーンブルクの王女】ナナを【ムーンペタ】に避難させるために使用されたと語られている。

DQ3

【僧侶】【賢者】がLv20以降、【かしこさ】に関係なく1/2の確率で習得する。
公式ガイドブックでは「経験値は貰えないがゴールドは貰える」と記載してあるが、実際にはどちらも貰えない。
敵全員を飛ばした際に逃げ出した扱いになっていることを考えれば、当然ではあるが。
 
味方が使う呪文としては、ニフラム同様に「その時点の同フロアの敵に比べて強い敵」に有効な場合があり、覚えておくと役に立つ場合がある。
例えば【うごくせきぞう】はバラモス城到達時点にしては自動回復50がありタフで損耗の大きい敵だが、バシルーラが効いてくれる。
同様に【ガメゴン】(守備力200+高耐性+甘い息)や【サラマンダー】(激しい炎+最大3体出現)や【トロル】(高HP)や【だいまじん】(攻撃力200+痛恨+1~2回行動)などにも有効。
実はボスモンスターを除き、バシルーラに完全無効の耐性を持つのは【メタルスライム】【はぐれメタル】【おどるほうせき】【ばくだんいわ】【サタンパピー】の5種のみ。
通常戦闘ではメタル系等を除けばサタンパピーと【ボストロール】以外には効く可能性があるので、弱耐性や耐性なしの敵を覚えておくと便利な場面も出てくるかもしれない。
DQ3の敵はバシルーラ耐性=ボミオス耐性なので、ボミオスが効く敵にはバシルーラも効く。
当然ながらボスは耐性を持っている場合が多いが、【ベビーサタン】のように効く奴には効く。
 
敵が使う呪文としては、【ヘルコンドル】【まほうおばば】【トロルキング】が主な相手となる。加えて【バラモス】もこの呪文を使ってくる。
もしバシルーラが仲間に効いてしまうと、死亡と違って復活手段のない戦闘離脱になり被害が非常に大きいので、特にバラモス戦で仲間を飛ばされたことのあるプレイヤーには印象深い呪文となるだろう。
メンバーを減らされ復帰もできない状況下では必然的に残りの仲間にかかる負担が増し、全滅の危険性が高くなってしまう。成功率が低いとはいえバラモスの使う数々の呪文のなかでも特に警戒すべき呪文となる。
雑魚戦でももちろん厄介で、これで仲間が飛ばされると、冒険を中断して帰還せざるをえなくなる。戦闘終了後の復帰手段がない点においてザキ系を上回る恐ろしい行動と言える。特にダンジョンで効いてしまうと致命的。
海上で出現するヘルコンドルは、【○○○○バーク】に商人を護送中に商人を飛ばされてしまう可能性があり、ラストダンジョンで出現するトロルキングも注意となる。
4コマ劇場でも、これを筆頭によく題材にされていた呪文である。
 
バシルーラで飛ばされた仲間は【ルイーダの酒場】にいる。
仲間が遠くへ飛ばされてしまい、どこに行ったのかわからず探し回ったり、【ハマり】だと思ってリセットした当時のプレイヤーは多かったと思われる。
またFC版では酒場の名簿を見ただけでも強制セーブされてしまうので、疑いつつも調べるのに躊躇した人もいたことだろう。
しかし実際は逆である。FC版のルイーダの店はセーブをしなければ名簿が更新されない仕様がある。つまりバシルーラで飛ばされた仲間はセーブしなければ内部的にも復活しておらず幽霊データのような状態にある。実際この状態でランシールバグを起こすと本当にキャラデータが消えてしまうことさえあるので、躊躇せず一刻も早くセーブすべきである。
あまりに質問が多く寄せられたからだろうか、FC版の【公式ガイドブック】には「ドラクエIII 攻略ヒント集」というコーナーにて【Dr.パルプンテ】が仲間が飛ばされた先のヒントを語っている。
(Dr.パルプンテの記事に描かれた挿絵では、バシルーラが効かない筈の勇者が魔法おばばに飛ばされているので、違和感を感じた人もいるかもしれない)
 
勇者はルイーダの酒場に預けられないシステムの関係上、この呪文を受けても絶対に効かないようになっている。
ただし、FC版を除き、【勇者ロト】の称号を得て酒場で別れることが可能になると同時にバシルーラも効くようになる。
…名誉の称号のはずが弱体化に繋がるとは。
 
また、パーティーに生存者が1人しかいない状態の場合も絶対に効かない。
つまり、この呪文でトドメを刺されて全滅することは元より、1人旅のときにいきなり飛ばされて即死することもない。
この場合でも敵がバシルーラの使用を控える…なんてことはないので、敵のバシルーラは【無駄行動】となりありがたい呪文に変わる。
 
他の飛ばされた仲間がアリアハンにいることを考えれば、最後の1人もしくは主人公が飛ばされた場合は、戦闘中のルーラ同様にアリアハン前に1人で移動する処理でも良かったんじゃないかと思えるのだが…。
しかしそうなると主人公が狙われた時点で一気にパーティが解散してしまうことになるので、リスクが大きすぎたのかもしれない。
あるいは、ルーラできない状況でも実質ルーラできてしまうことが問題視されたのかもしれない。
 
それでもパーティアタック時にバシルーラが勇者以外は必中となるFC版では、全滅する前に僧侶だけでも逃がしておけば蘇生代を節約する程度のことはできるだろう。ただし最終的には勇者自身がザオラルを覚えるのでその必要もなくなる。
 
味方が使用する場合は敵が最後の1匹でも効き、戦闘を終了させることができる。
バシルーラで飛ばした分は逃げ出したものと同じ扱いになるため、他のモンスターを倒していた場合はそいつらの経験値・ゴールドだけが貰える。
全員を飛ばした場合、戦闘終了時のメッセージは「○○○○は にげだした」になる。
 
【格闘場】では実質最強の攻撃手段となる。
格闘場でのバシルーラは味方が使った場合の成功率が適用され、当たれば一撃必殺となり、【ザキ系】に比べ耐性持ちの敵が少ないため、バシルーラ持ちのモンスターは有力な賭け対象となる。
さらに、バシルーラを使う魔法おばばにはベホイミ、トロルキング(とバラモス)には自動回復があるため、より勝率が高くなっている。
 
FC版ではバシルーラを用いた【アイテム増殖】の裏技が存在し、貴重なアイテムを増殖させることができる。
また、バシルーラで飛ばされることで味方の経験値テーブルがズレるバグがあり、これを利用した裏技も存在する。
戦闘プログラムを作成していた【山名学】によると、バシルーラはバグの宝庫とのこと。
 
上記の通り勇者には基本的に効かないが、【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】では勇者も飛ばされるネタが散見された。
原作再現よりもネタとしての面白さを優先した結果だろう。

リメイク版

  • 勇者がロトの称号を得ると、バシルーラ完全耐性が失われ飛ばされるようになった(FC版では称号取得後も飛ばない)。
  • サマンオサの町にいる人が、バシルーラで飛ばされた仲間の行き先について教えてくれるようになった。
  • モンスター側の新たな使い手に裏ダンジョンの【ほうおう】が登場。
  • 追加された裏ダンジョンの強敵達に良く効くので、味方側のバシルーラの使用機会が増えた。
  • 敵の使うバシルーラの成功率が下がった。

裏ダンジョンでは、【てんのもんばん】【ダークトロル】を除くモンスターに確実に効くため、裏ダンジョンは先に進むだけならバシルーラ連発で容易に進めてしまう。
【バラモスエビル】にすら有効(色違いとはいえバラモスと名の付くモンスターが、全く耐性がないというのはいかがなものか…)なので、覚えておくと難敵との消耗を避けられる。
リメイクで追加されたこの呪文のエフェクトは、落とし穴に落ちたときのSEと同時に場外に吹き飛んでいくという演出であり妙に間抜けな印象を受ける。
特にこのバラモスエビルがすっ飛んで行くさまは非常にシュールなので一見の価値あり。
GBC版の追加ダンジョンでは、【はがねのきょぞう】が無耐性な以外は弱耐性以上を持ち、完全無効の耐性持ちはいない。
 
また、SFC版では敵の使うバシルーラの基礎命中率が16分の3から8分の1に下げられ、さらに運の良さの補正の計算式も変わったため、ほとんど当たらなくなった。
例えばFC版だと運の良さ50前後で25%ほどだったが、SFC版だと10%前後、GBC版だと16%前後になる。
さらに、リメイク版では勇者以外の仲間も【パーティアタック】のバシルーラは絶対に効かないようになった。
 
バラモスを勇者1人で撃破することで、特別な褒美が貰えるが、これは戦闘中に仲間が飛ばされて結果的に1人になった場合でも有効。
つまり、勇者に補助呪文をかけまくった後に、バラモスのバシルーラで飛ばしてもらえば、1人で撃破したことになって褒美が貰える。
ただし、上述の通りリメイク版での命中率自体はかなり低く、パーティアタックも無効なので飛ばしてもらうのに少々時間がかかる。
 
なお、【判断力】が最高のモンスターは、マホトーン等で呪文が使えないと、例え完全ローテーションであっても呪文を唱えるのをやめて次の行動を取るという仕様がある。
しかし、SFC版DQ3ではなぜか判断力が最高の敵も、バシルーラだけはマホトーン状態でも唱えようとして失敗するという、仕様だかバグだかよくわからない現象が起きる。
例えばバラモス戦でマホトーンをかけると、イオナズンやメラゾーマ等は唱えなくなるが、バシルーラは無駄打ちしてくれるので1回分の行動を浪費してくれる。
GBC版以降は修正されている。

DQ6

しばらくご無沙汰だったが復活。属性がボミオスごと消されているのでニフラム系にされ、消費MPは1増えて8となった。
【賢者】★3と【魔法戦士】★6で習得できるのだが、かなり理不尽な仕様にされている。
 
DQ3で鳥が使ってくるイメージが強いためか、本作では鳥人間の【サイレス】【エビルホーク】が使ってくる。
ここまではいいのだが、ニフラム耐性を参照するはずが、なぜかニフラム無効の人間にも普通に効く。
味方は耐性持ちが非常に少なく、人間キャラではルイーダに預けられない主人公とバーバラのみ完全耐性持ちで、ハッサン、チャモロ、ミレーユが弱耐性、他はなんと無耐性である。
無耐性のキャラが喰らうと5割もの確率ですっ飛ばされる。
これですっ飛ばされると熟練度も貰えなくなるため、長丁場の【海底神殿】なんかでうっかり喰らうと相当面倒。必ず封じよう。
 
一方で、味方側ではとんでもなく不遇。【ニフラム】【つきとばし】のほぼ完全な下位互換だからだ。
参照する耐性が同じで、貫通力も同じで、範囲はニフラムの方が広くて、消費MPもニフラムの方が低くて、ニフラムは下級職でお手軽に覚えられる。
それでも他の特性でニフラムに無いものがあれば…と思っても、ことごとくダメ。
単体呪文であることも、他の呪文なら「単体なら【マホカンタ】済みの敵を外して攻撃できる」というメリットになり得るが、ニフラムはもともと反射されても無害なのでこれはメリットにならない。
マホカンタ・【マホターン】を貫通できるという特性があるが、マホカンタ・マホターン使いは【ディープバイター】を除き全てボスでありニフラム完全耐性。貫通できても無意味である。
むしろ、【ミラルゴ】のマホターンを貫通してしまい消せないのでマホターン潰しに使うことができないという意味でデメリットですらある。
 
ニフラムとの比較だけでもこの有様なのに、同じ単体かつマホカンタ貫通可能なつきとばしがトドメを刺す。
つきとばしはザキ属性でありニフラム属性ではないので単純比較はできないが、上記のディープバイターはザキ・ニフラム共に強耐性で同じ。奴がマホカンタを使った後にどうしても消したいなら、元の成功率が高い分つきとばしを使った方が良いのである。
そしてつきとばしも下級職の盗賊で覚えられる。
 
このように、いついかなる場合でも「もっと手軽で効果の高い上位互換がある」という不遇の呪文。
「パーティの中で誰一人として僧侶も盗賊も経験したことが無く、ニフラムを自力習得する【チャモロ】も使っていないが魔法戦士はいる」という歪な職歴のパーティであれば、バシルーラしか選択肢が無くなるので出番がないことはないが、盗賊はともかく僧侶経験者ゼロというのはバシルーラ以前にパーティとして問題がある。まずあり得ないだろう。

リメイク版

命中率が向上したが、ニフラムも同様なので、ニフラムの下位互換であるというのは何ら変わっていない。
 
一方で、人間キャラの耐性削除に伴い、酒場に預けられない主人公とバーバラを除いてバシルーラ耐性も消滅した。
そのため敵が使ってきたときの成功率がいくらか増している。

DQ7

覚える職業が【魔法戦士】★6のみになった。仕様が改善されておらず、DQ6同様まず使われない。ニフラムや突き飛ばしを使う方がよほど効果がある。
【仲間会話】を楽しむ一環として、効いたときの仲間の専用台詞を聞く位だろう。
今作にはルイーダの酒場が存在しないためか、使用してくる敵モンスターは存在しない。
 
なお過去【マーディラス】の魔法研究所には、大陸をも吹き飛ばしたという究極呪文について「もしや超強力なバシルーラ……なわけはないか」とか言っている人がいるのだが、こんなわけなのでプレイヤーは「そもそもバシルーラなんてあったっけ?」という反応になりかねない。

リメイク版

転職システムの変更に伴い勇者★4でも習得できるようになった他、リメイク版DQ6と同じく命中率も上げられているが、やはり使われない事情も同じ。
しかもつきとばしがニフラム属性に変更されて完全にバシルーラと同効果になった上、わずか5回の戦闘で習得できるように。
戦闘中の会話ができなくなったので使うメリットは何も無い。

DQ8

敵専用呪文になった。
ヘルコンドル系の魔物と【サイレス】が使うが、その効果は【チーム呼び】のチームを吹き飛ばして戻してしまうというもの。そして必ず成功する。
この呪文を習得しているモンスターは【判断力】が高いため、こちらがチーム呼びしたターンには必ず唱えてくる。
これを使う敵がたびたび現れる【妖魔ゲモン】戦が特に鬱陶しい。この戦闘ではゲモンより呼び出される雑魚2種の方が遥かに厄介。

DQ9 (没)

本作にはこの呪文は登場しないが、賢者の職業クエスト【まだまだ眠る大賢者】にて、【大賢者】が昔出題したクエストに「バシルーラを自分にかけて一度も着地しないで世界を一周してくる」というのがあったらしい。
 
この大賢者のセリフでしか出てこないと思いきや、内部データにバシルーラのモーションがあり、その存在が確認できる。
 
本作では似たような効果がある【みのがす】という特技が登場している。

DQ10オンライン

プレイヤーの移動を助ける機能として、バシルーラ屋が登場。リアル時間の1日内に3回まで、1回50Gで利用できる。
行き先は訪れたことがある【ルーラストーン】に登録できる地点。
本作のバラモスはバシルーラ屋一族にその魔力を奪われたという説明があるため、バシルーラを使用しない。
戦闘中の呪文として登場しないのは、MMO的に飛ばされたキャラのフォローが困難なためと思われる。
 
その後に大半の行き先が記録された【メガルーラストーン】が登場したことで、1日3回という制限は特定地域のみとなった。
オフライン版では当初から一つのルーラストーンで全ての行き先を記録できるので採用されず。

DQ11(3DS版)・DQ11S

敵専用呪文で、使用者は【冒険の書の世界】に登場する【バラモス】のみ。
飛ばされたキャラは戦闘終了後、もしくは3ターン後に走って戻ってくるが、本作では必中な上にDQ6同様【マホカンタ】で跳ね返せず、DQ6とは異なり「飛ばされたキャラを他のキャラと入れ替えることができなくなってしまう」という凶悪な仕様になっている。
誰かが飛ばされている間は使わないのが救いだが、使われると数ターンの間3人での戦いを余儀なくされてしまい戦況が苦しくなる。【行動パターン】の関係上、これの後は必ず【痛恨の一撃】が飛んでくるのも辛い。
当然ながら飛ばされたキャラはあらゆる効果の影響を受けることがなく入れ替えも不可能、つまる所【ゴールドアストロン】と同じ。
なお、誰かがこれを食らったまま戦闘に勝利した場合はそのキャラも経験値は獲得できるが、レベルアップにまで達した場合は次の戦闘までお預けとなる。

不思議のダンジョンシリーズ

不思議のダンジョンシリーズでは【きめんどうし】が使うことで有名。
かけた相手を同じ階のどこかに吹き飛ばす効果を持つ。
敵から逃げている最中にかけられるとありがたいが、【モンスターハウス】 に放り込まれると泣きたくなる。
こちらが使うアイテムでは、敵のバシルーラと同じ効果を持つ【バシルーラの杖】も登場している。
【ルーラ】との違いは敵に使うか味方に使うかのみであり、【ルーラ草】を投げても同じ効果になる。
【ドルイドの杖】【げんじゅつしの杖】といったバシルーラ+状態異常を与える杖も登場している。

トルネコ2

魔法使いの呪文としても登場し、消費HP25で正面の敵をランダムな部屋へワープさせる。
魔法使いは後半どうしてもパワー負けするため、囲まれそうになる前にこれで一旦回避するには使える。
また、即降りの際に通路を塞ぐモンスターをどけるときにも役立つ。
しかし、状態異常系呪文や(HPに余裕があれば)即死系呪文もあるので、優先順位は低い方といえる。
 
【レミィ】【魔法屋】にも、一度入ったダンジョンの好きな階(例外あり)へ飛ばしてくれる同一名のサービスが存在する。

いたストシリーズ

2以降のチャンスカードNo.83に「バシルーラを唱えた!」がある。
他プレイヤーをどこかに飛ばしてしまうハタ迷惑なカードである。
3では同じ番号だがバシルーラではなく「謎の魔法使いがあらしの呪文を唱えた!」に変わっている。効果は同じ。
目標達成後に銀行近くに飛ばしてくれれば大変に有難いが、そんなことは確率論的に考えてまず起きない。
SPではスフィアの一種としても登場。盗賊でのみ入手できる。効果はチャンスカードと同じ。
簡単に入手でき能動的に使えるので盗賊の主力の一つ。

ビルダーズ1

二章のボス、【ヘルコンドル】が使用。
 
「対象を遠くに吹き飛ばす」という発想を転換させ、自動追尾する大きな竜巻を作り出し、巻き込んだ相手を空高く吹き飛ばす呪文となった。
ヘルコンドルの代名詞といえばバシルーラであるが、初見でこれを「ヘルコンドルが使う吹き飛ばす呪文だからバシルーラだ!」と見抜ける人がいたら中々すごいのではないか。
 
バギクロスの類にしか見えない巨大な竜巻が悠々と迫ってくる様は非常に迫力があるが、これ自体にはダメージもブロック破壊能力もなくあくまでも主人公を吹き飛ばすだけなのでちょっと拍子抜けである。
ただし一度喰らうと雑魚敵もろとも拠点の外の毒沼にまで吹き飛ばされてしまう。
限界ギリギリまで高く飛ばされるものの墜落及び毒のダメージは微々たるものなので、派手ではあるが実際のところ戦況にはほとんど影響しない。
どちらかというと拠点に復帰するまでの時間的なロスが痛く、攻撃のチャンスを失って戦闘が長期化してしまいかなりストレスフル。何としてでも防ぎたい所。
 
主人公が走る以上の速さで、障害物を無視しながら自動追尾してくるため、回避は不可能。
しかしルーラ同様、主人公が天井に頭をぶつければそれ以上吹き飛ばされずに済むため、竜巻が発生したのを確認したら天井があるところに避難しよう。天井さえあれば怖くない。
もちろん天井がないとどうしようもないので、事前に頭をぶつけられる地形を拠点内に用意しておく必要がある。

ヒーローズ2

【ツェザール】がスキルポイント5を消費して習得する。消費MPは9。
正面円形範囲の敵を打ち上げ、大きく吹き飛ばしつつダメージを与える。軽い敵に使うと遠くまで吹き飛んでいく。
吹っ飛ばした敵が他の敵に当たった場合、当たった側にも吹き飛ばしたときの半分程度のダメージを与える。
重い敵に使うとまったく吹き飛ばないもののダメージは入る。
複数の敵を同じ敵にぶつけた場合、表示されるダメージは合計化されたものとなる。
 
ダメージは魔力に依存して上昇するが、【暴走魔法陣】を使っても暴走することはない。
その代わりなのか会心の一撃が発生することがあるが、会心が発生してもダメージはあまり増えない。
 
基本的に小型はほぼ全ての敵を吹っ飛ばせるが、【スマイルロック】【メタルスライム】など小型であっても吹き飛ばせない敵が存在する。
一方、大型の敵はほとんど吹き飛ばすことができないが、【キラーパンサー】【ギズモ】など影響を受ける大型のモンスターも存在する。
 
習得レベル付近では意外と威力があり雑魚散らしに使える他、落とし穴に投げ込んで即死させるといった使い方もできるので、使いどきを選べば便利な呪文。
小型の群れを吹き飛ばした場合、敵を当てたときのダメージもなかなかのものとなる。
やんちゃな魔物でも重さは変わらないので、攻撃が痛い場合はこれを繰り返し唱えれば軽くハメることも可能。
ただし詠唱時は吹き飛ばすまで動けない状態になり、隙もそれなりにあるので要注意。
ただ、ツェザールは属性解放が使われることが多く、【エレメントフォース】?を覚える中盤以降は影が薄くなりがち。

タクト

Bランクとくぎとして登場。前方3・消費MP24
「敵1体を5マス後ろに移動させる」
最大強化で 消費MP14まで強化可能。
【ごくらくちょう】が使用可能。

ドラけし!

ニフラム同様、正方形の広範囲内のドラ消しを複数個消す。

ダイの大冒険

【マトリフ】【ダイ】たちを【バルジ島】に小舟を飛ばすときに「ルーラの応用で魔法力で飛ばす」と言っている。
名前は出ていないがバシルーラのようなものか。

アベル伝説

【ザナック】呪いの兜に操られている謎の戦士から【アベル】を助けるために使用。

ロトの紋章

【カーメン4世】に成り済ました魔物・【デルス】が使う。
異世界に人を飛ばす力があるようで、カーメン4世を邪神の像を通じて異世界に飛ばし、アルス生誕の日にアルスの名を確定したローザを同様に異世界に飛ばした。
また、【竜王】【リバイアサン】を解放しようとした際に、邪魔しようとした【パール】に使っている。
その際、異世界ではなく海上に飛ばされており、パールと【アルス】が出会うきっかけになっている。
 
デルスの場合は自分の意思で飛ばす先を指定していた模様(「異次元の牢獄に放り込んでおいた」と発言している)だが、
竜王がパールを海上に吹き飛ばしたのが意図的なことだったのか、それとも飛ばす先を特に考えておらず偶発的な結果だったのかは不明。

DQM+

りゅうおう≠がDQ1の勇者に対して使用。
前述の「どこだろうと吹き飛ばされる」という現象についてのひとつの回答を示しており、喰らうと身体が光に包まれ別次元へと転送されるという形で「吹き飛ばされる」という状況を説明していた。

蒼天のソウラ

10巻で登場。他者転移呪文と書いてバシルーラと読む。使い手はアビー
「プラシー バーシー ルルルンポウ 世界の果てまでひとっとビュン!!」というバシッ娘の呪文詠唱で発動する。
かわいらしい詠唱だが、激戦で身動きがとれなくなったソウラを海に転移させそのまま窒息死させることを狙って使われている。

関連項目

【遠くへ飛ばされた二人】
【オクルーラ】