【マホキテ】

Last-modified: 2024-01-10 (水) 23:00:21

概要

対象一人に光の帯をまとわせ、相手から受けた呪文の消費MP分を吸収する呪文。
味方から受けた呪文のMPは吸収できない。マホカンタで反射してもダメ。
ベホマズン受けてMP回復だったら超強力なのだがそんな美味しい話があるわけなかった。

名前の由来は「魔法来て」みたいな意味だと思われる。
DQ4に登場した【マホステ】を意識したようなネーミングだが、効果は全く違っている。
DQ4における【ふしぎなボレロ】の効果を、確実に発動できる呪文にしたもの。
 
【いてつくはどう】を食らえばやっぱり効果が切れるのと、この呪文の発動自体にMPを消費する点には注意。使いどころを誤ると逆にマホキテ詠唱分のMPを消費しただけの収支マイナスで終わってしまいかねない。そう考えると、MP消費を気にせずバンバン使える後述のダークシールドの効果は存在感が大きい。
DQ5で新規追加された唯一の呪文であり、発売当時の雑誌などではそれなりにとり上げられていた
 
後半になると【ベギラゴン】【マヒャド】といった消費MPの高い呪文を使う敵が多いので利用しやすいような気がするが、実際はそう上手くはいかない。

マホトラと違い敵の耐性によって成功率は変化しないので確実に吸収できるのが利点ではあるが、それ以前に受動的なのが非常に扱いにくい。
また不思議なボレロと違い、味方にかけるタイプの呪文ではMP吸収できない。マホカンタについては味方にかける呪文をしっかり跳ね返すのにこれはインチキである。
特にボス戦ではこれを唱えてる暇などないのが現実。
使うとしたら、全体攻撃呪文を多用する雑魚を相手にボス戦前のMP回復を図るくらいだろう。
なお、呪文を実際に食らわないとMPが吸収できない、つまりMPを吸収するためにほとんどの場合HPが減るので、それを回復するためのMPを差し引くと、吸収の効率は見た目ほど良くはない。
【しんぴのよろい】などほっといてもHPが回復する手段があれば幾分かはマシではあるが。
せめて、効かなかったときも普通にMP吸収できれば、使い勝手もだいぶ違ったのだろうが…。
 
総じて使い勝手が良いとは言えず、上級者向けの呪文である。
そんなわけか、DQ8では削除されてしまったが、ゲームシステム上、有効活用しやすいDQ10で復活した。

DQ5

消費MPは2で、以降も据え置き。
前述の通り、今作唯一の新規追加呪文。
人間では唯一【主人公】がLv18で習得する。
仲間モンスターでは、【まほうつかい】(Lv24)、【パペットマン】(Lv18)、【おどるほうせき】(Lv4)、【スライムベホマズン】(Lv5)、リメイク版ではさらに【ドロヌーバ】(Lv10)と【コロヒーロー】(Lv25)がそれぞれ習得する。
【ダークシールド】を道具として使った際に使用者にこの呪文と同様の効果が発生する。
 
用途は主にボス戦である。【男の子】にかけて、ボスからイオナズンやマヒャドを食らったら【ベホマラー】で切り返すことでMP消費が少なくなる。
ボスから【いてつくはどう】を受けると補助呪文がかけなおしになるので、長期戦でのMP吸収はなかなか便利。
ただし本ゲームには【エルフののみぐすり】という存在があるので、カジノを自重しないプレーであるならこの用法はほぼ意味がない。

また、呪文避けとして使う場合は【マホカンタバグ】に注意が必要。
 
敵側では【あくまのツボ】【シルバーデビル】【ダークシャーマン】【ツボック】が使用してくる。
基本的にこちらのMPを吸われるわけではないので、さほど気にする必要はないが、あくまのツボはザキのMPをこれで補給するので、これを唱えられたらあまり呪文をかけない方が無難。
 
ちなみに状態変化の呪文は、既に効いている相手に重ねて使用すると必ず通るため、その状態でマホキテを貼っておくと必ず通る=必ずMPを吸い取れる。

DQ6

対象が自分自身限定になった。
【賢者】★1で習得する他、仲間モンスターの【ファーラット】(Lv24)と【ランプのまおう】(Lv20)が自力習得する。
相変わらず壷コンビがこれを唱える他、【チャンプ】がこれを唱えてくることがある。
仁王立ちと組み合わせればそれなりにMPを回復できるが、習得が遅く習得する頃にはそもそもMPに困らない。そもそも前提職の時点でマホトラを習得しているので…。
 
なお、状態変化の呪文は、既に効いている相手に重ねて使用するとスキップされるため、マホキテを貼っていてもその状態変化をすでに受けていると、MPを吸い取れなくなった。

DQ7

【まじんブドゥ(職業)】★2で習得。
【魔法使い】【踊り子】の職歴技にもなっている。
本作では他の補助呪文と同様、効果にターン制限がついており勝手に効果が切れる。
あまり意味がないということか、本作では敵側の使い手がいなくなった。
特技全盛期でMPがよく余るDQ7では完全に空気。完全ローテーションの負けバトルである【ゼッペル】を倒すやり込みをするときには便利だが。

リメイク版

魔法使いの★3で覚えられるようになり習得が容易になった。作戦を【バッチリがんばれ】などにすると無闇に使うのでその点には注意。

DQ10オフライン

習得条件は【魔法戦士】Lv5。仲間キャラは覚えない。
消費MPは5。
敵から受けた呪文の分のMPを回復するようになる。対象は自分自身。

DQ10オンライン

ナンバリングタイトルで初めて【マホステ】と共演。
【魔法戦士】がLv5で習得する。
詳しくはこちら

DQMシリーズ

キャラバンハートまでのシリーズに登場。
 
特技を多用して戦うシステムのためにほとんど全ての特技・呪文がMPを消費するゲームなので、
必須特技が揃っておらず、MP回復アイテムも潤沢に用意できない序盤ならば
MP回復用の特技自体の有用性はそこそこあるのだが、受動的であるという使い勝手の悪さは相変わらず。
 
それに加え、GB版DQM1では【マホトラ】の上位呪文として扱われているのが難点。
一定レベルでマホトラが進化してマホキテに置き換わるが、知っての通り効果としては全く別の呪文なので、
「能動的なMP回復手段」であるマホトラを失ってしまうのが面倒。
しかもマホトラと違って消費MPもゼロではないので、MPが尽きたら使えないというのもAI戦闘では地味に厄介。
そのせいで本編では微妙扱いされていた【マホトラおどり】の評価を上げるに至っている。
 
そんな訳で、2以降ではマホトラから独立している。

蒼天のソウラ

3巻で登場。魔力吸収呪文と書いてマホキテと読む。
【魔瘴石】をふんだんに使った【ウルベアン・ドール】の表面装甲に付与されており、大出力化したそれはMP回復ではなく強力なアンチマジックバリアとして機能している。
製作者の【傀儡匠エストリス】はこれを指して魔法吸収障壁(マホキテ・バリア)と呼ぶ。
その性能は【ダン】火弾呪文の連射をノーダメージで済ませるほどで、【メラガイアー】すら無傷で吸収しきれるとの事。
しかし、ダンの百発百中の杖を使った業炎呪文であれば単位面積あたりの魔力が吸収許容量を上回る為、軽減されるものの呪文が通った。
そして、ダンの切り札である破城榴弾(キャッスル・ノッカー)は無効化できずに貫かれてしまった。
 
その後はエストリスの新作ゴーレム、レイダメテス尖塔兵にも改良版が搭載されている。
 
「<合成魔法の使い手>ブラオバウム」の見立てでは、魔術的な干渉を素直に受ける性質を持つ【メドローア】を無力化できる可能性を持つ呪文との事だが、作中で試してはいない事なので研究者の予測の域を出ていない。

関連項目

【マホキテボディ】