【マンイーター】

概要

DQ2とDQ11とモンスターズに登場する植物モンスター。
見た目は、何本もの触手をうねらせた毒々しい模様の赤い花。
花の中心には牙を剥いた大きな口があり、管足状の脚が生えた太い茎で歩き回る。
色違いに【ひぐらしそう】、【ポイズンキッス】、同じ外見のボスに【まどろみそう】がいる。
ポイズンキッス以外は花以外が緑系統なのでリアルな植物っぽくてかえって不気味である。
DQ7に登場するものは【マンイーター（DQ7）】を参照。
　
man eaterは直訳すると「人食い」。
現実世界ではライオンやトラ、サメなど人を襲って食べる肉食の猛獣や害獣のことを指す。
こいつの場合、食虫ならぬ食人植物ということだろう。
モデルは恐らく実在の植物【ラフレシア】。
その異様な形状と強烈な腐敗臭を放つことから発見当時は人食い花と勘違いされたとか。
　
なお「マンイーター」だけで検索すると同名の洋画関連ばかりヒットする。
我らがドラクエのマンイーターにご用命なら「ドラクエ」とつけよう。
ちなみに同洋画でのマンイーターはワニ。
　

【鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ】に原画が掲載されているモンスターのうちの一体である。

DQ2

【ドラゴンの角】やその周辺、【ルプガナ】地方に出現し、【あまいいき】を吐き、眠った人間を捕食する食人植物。
順当に進めていけば、シリーズで初めて甘い息を吐くモンスターになるだろう。
攻撃力やHPは大したことないので単体で出る分には楽勝。
【ラリホーアント】と違って【バギ】に耐えることがあるので、他のモンスターと共に登場すると危険。
複数出現した場合、効き易い【ラリホー】で眠らせるか、バギと打撃で早めに数を減らしていこう。時々【ふくびきけん】を落とす。

ゲームブック（双葉社）

下巻にて【バブルスライム】とセットで出演。語尾に「ぼよよ～ん」を付けて流暢に喋る。

小説版

甘い息ならぬ臭い息を吐いてコナンを襲い、眠らせようとするが、駆け付けた他2人によって倒される。

ゲームブック（エニックス）

ドラゴンの角に向かう途中の砂漠に出現。オアシスがあると思わせて近づいてきた者を襲う。
倒した後はさらにミイラ男との連戦になるほか、逃げた場合はマンイーターとミイラ男との挟み撃ちにあってしまう。

DQ10

未登場。
Ver.3の紹介記事でフィールドにいたがボツになった模様。
その名残か【赤熱の荒野】にこいつのつぼみ状態のような花が植生している。
いつか花開くといいね。

DQ11

ナンバリングタイトルに久々に登場。【ナプガーナ密林】に出現。
序盤【サイクロプス】と共に顔見せで登場しているが戦えるようになるのは世界に異変が起こるまでお預け。モンスターズ準拠でかなりデカく、威圧感は抜群。
稀に2回行動し、やはり甘い息で眠らせ、無防備になった所を【痛恨の一撃】でトドメを刺すえげつないモンスターとなった。
特に1人旅では明らかに強敵。とは言え1人旅でナプガーナに行くようなことはないだろうが。
2Dモードでは【名もなき地】（【メダチャット西の島】の東、【ソルティコの町】西）にも出現する。
ドロップアイテムは【ゆめみの花】（ノーマル）と【ローズウィップ】（レア）。
　
3DS版3Dモードではこの系統のモンスターの痛恨の一撃モーションに後述するテリワン3Dの呪文モーション(但し装備品と骨は吐かない)が流用されており、あまり痛そうに見えない。

邪ver

ナプガーナ密林の他、【デルカコスタ地方】にも出現するようになった。2Dモードでは名もなき地（【ソルティコの町】の西）にも生息し、ポイズンキッスと同時に出現することも。
相変わらず1～2回行動であまいいきと痛恨の一撃を繰り出す。痛恨のダメージは360程度と強烈。

DQM・DQM2

植物系として登場している。DQM1では【はかいのとびら】に、DQM2では氷の世界のウィストンの町南東の森などに出現する。
配合では【エビルシード】×エビルシードor【エビルポスト】の組み合わせで生み出せる。
MPの成長と会心率は中々だが、それ以外は平均的。バギ系とデイン系などの耐性が高めで、○○封じ耐性は完璧だが、それ以外は非常に脆い。
習得する特技は【あまいいき】、【ドラゴンぎり】、【きあいをためる】。
また、マンイーター×2の配合で【ひとくいそう】を生み出せるが、【モンスターじいさん】はマンイーターは初めて作る際は何のモンスターが生まれるか分からないのに、コイツ同士で生まれるひとくいそうは初見で分かったりする。何故だ。

テリワン3D

自然系のAランク。
オリジナルとは逆にひとくいそう同士を配合することで生まれる。
位階配合でも作れるが、ひとくいそう自体が【マッドプラント】×4でできるので、やろうと思えばマッドプラントを8株生み出してそこから派生させるという物好きな事も可能。
位階配合なら+値が上がってAランクになったモンスターと自然系がいれば楽に作れる。
　
特性は【スタンダードボディ】、【ときどきリバース】、【ザキブレイク】、＋25で【ギャンブルカウンター】、＋50で【こうどう おそい】。
こうどうおそい時々リバースを持つため、リバース中心のチームに使われる傾向にある。火力もそこそこ高いので、マインド耐性を補強すればなおよい。
マインド耐性と混乱耐性を同時に得られ、攻撃技もつく【ホラー】がオススメ。
また、裏シナリオにおける【カレキ王】のモンスターの一匹でもある。名前は「イータ」で、所持スキルはバーサーカー、ナイトメア、攻撃力アップSP。
　
タイジュの国の路地裏にNPCが1体おり、マンドラゴラとは親子。こちらが母親で、星降りの夜の後に再会できている。
ちなみに配合でマンイーターを親にしてもマンドラゴラは生まれないが、一応前例として【いかりのとびら】の【バトルレックス】が【アルゴリザード】のタマゴを生んでいたりする。
つまりどちらも配合とは噛み合わない親子関係になるわけだが、配合以外での出産（？）では配合と違う結果になるのだろうか。
あるいはもう片方の親が【転生の杖】でも持っていたのか。
　
コイツの呪文使用時のモーションは「くしゃみのような仕草と共に剣2本と【てつのたて】と骨を吐き出す」というもの。何故か鉄の盾はロト装備と同じ色になっている。
おそらく名前のとおり人間を捕食し消化した後の遺品と遺骨なのだろうが、そう考えるとエグい絵面である。
…しかしこの骨、人間のものにしては妙にでかい。何せ骨一個でテリーの身長ぐらいあるのだ。

イルルカ

ランクがBに下がった。
【雪と氷の世界】のまよいの森に出現。
他国マスターが【デスマシーン】と【タイムマスター】というDQ7モンスターと一緒にコイツを連れていることがある。7のマンイーターの代わりなのだろう。
【新生配合】でザキ攻撃、【メガボディ】化で【AI1～2回行動】、【ギガボディ】化で【先手ハンター】を習得。
　
相変わらず骨を吐くが、ただでさえでかかったのにメガボディやギガボディにした場合はとんでもないサイズの骨を吐き始める。何を食ったんだこいつ…。

ダイの大冒険

【アバン】の若かりし頃（【カール】王国騎士時代）を描いた読み切り短編にこいつと同種のモンスターが登場。白黒なので、ポイズンキッスとこいつのどちらなのかは不明。新アニメではカラーがマンイーターとなっている。
当時王女だったフローラが城を抜けだした際、森で襲ってきたモンスター。たまたま通りかかったアバンに一刀両断され、姫を助けたことでアバンはカール王国の騎士に取り立てられることになった。
　
【ダイ好きTV】#66によれば、新アニメ第61話のマンイーターの担当声優は田中健大。

勇者アバンと獄炎の魔王

上記のフローラ救出のエピソードの他に、【魔の森】に多数棲息し、巨大な個体が森の主として登場。
巨大マンイーターは日中は地底に潜んで魔力を溜め込み、夜になると森中に張り巡らせた根からその魔力を注入するため、森の魔物は夜になると活性化するようになっていた。
【キギロ】はアバンとの2戦目でこいつと融合し、魔力を増幅させてアバンに挑むが【大地斬】でキギロもろとも一刀両断される。
その残骸から根を伸ばして復活を目論むも悪あがきも虚しく、【ブロキーナ】の【閃華裂光拳】で完全にトドメを刺されて文字通りの根絶やしにされた。

ロトの紋章

漫画本編には登場していないが、原作の第1話と2話の間の物語を描いた映画で主要モンスターとして登場している。
地中に本体があるなど、独自の設定が付け加えられている。
　
【仙人の里】の結界を張る【聖なるオーブ】の力が弱まった隙を突くかのように里の近くの祠に種の姿で隕石のように飛来し、瞬く間に発芽。
花から放出する毒花粉で祠の周りにしか生息していない【君影草】を枯らすなどの悪影響を及ぼし、君影草を薬や食料として生活している森の妖精たちを存亡の危機へと陥れていた。
植物型モンスターである為、太陽が昇っている間は花の部分が開いて活発に活動し辺り一帯に毒花粉を撒き散らしているが、沈んでいる際は花を閉じて活動を休眠させているように見える。
実際には地上に出ている部分はダミーで、地中深くに隠した本体は根のような物に覆われた巨大な目。その姿は(ロト紋に登場するドラクエモンスターの殆どにいえる事だが)結構グロテスク。
強靭な根は本体を守る鎧であると同時に、獲物を捕らえたり咀嚼する捕食器官でもあるようだ。
　
【キラ】との口喧嘩の末に肝試しをする羽目になった【アルス】は、偶然立ち寄った妖精族の集落でまとめ役の【ゴラス】に頼まれ、マンイーター退治に乗り出すことになった。
決死の一撃を受けて花の部分を切り倒されたものの、アルスがそばに落ちていたキラの靴を見つけ地下深く潜ったところへ本体が襲いかかる。
先に祠へやって来ていたキラ共々捕えて食い殺そうとしたが、ロトの力が覚醒したアルスの【メラ】を受け焼き尽くされた。

蒼天のソウラ

17巻に登場。
【魔境庭師アビー】の策略で【ソウラ】を集中狙いした植物系モンスターのむれの1匹。
【＜盟友＞ユルール】の【ギガスラッシュ】で一網打尽にされた。

第19回 WEB版写真企画でも登場。
魔境庭師アビーの植物園を彩るモンスターの植物園を彩るモンスターの1匹。
【プクリポ】女の「サイレ」と【エルフ】女の「ジャック」を食べようとして同好の士を欲するアビーからたしなめられていた。