【メタルキングよろい】

概要

DQ5以降に登場する鎧。
名前の通りメタルキングシリーズの一つで、いずれの作品でも最高クラスの守備力を誇る。
耐性も優秀なことが多いが、同系列防具の【メタルキングのたて】と比べると、【ドラゴンローブ】や【ギガントアーマー】といった強力なライバルが多い。
名前に【メタルキング】を冠するが、メタルキングと関係したりすることはなく、メタルキングのドロップアイテムになったこともない。
見た目は明らかに人型の重装備だが、【仲間モンスター】システムのあるDQ5とDQ6ではスライム系の全モンスターが装備できるという特徴を持つ。
　
「メタルキングのよろい」という名前にならなかったのは、初登場作品の字数制限の関係である。
この点は【はぐれメタルよろい】と同様の理由である。
「じゃあ『メタルキングメイル』でいいじゃん」というツッコミを入れたくなるかも知れないが、“mail”とは厳密にはチェインメイルの歴史上での呼称である。
このメタルキング鎧のような重装備は一般的に“armor”が使われるので、英訳するならMetal-King Armorとなる。
……まぁファンタジー作品ではお構い無しに混同されまくっている（DQでもアレとかコレとか）ので、『メタルキングメイル』でもいいのかも知れないが。
特に字数制限を増やさず、名称変更もせぬまま続投したら、そのまま馴染んで定着したといったところだろう。

DQ5

【謎の洞窟】で1つ手に入るが、無限ループからの偽ループという意地悪な構造で巧妙に隠されているため、見逃したプレイヤーも多いだろう。
他には【メタルドラゴン】が稀（1/256）にドロップ。むしろこっちの方が有名か。
　
人間キャラでは【主人公】・【男の子】・【ピピン】、仲間モンスターではスライム系をはじめとした数多くの【装備グループ】が装備可能。
意外なことに、【キラーパンサー】も装備できる。
逆に剣、盾、兜を装備できる【キラーマシン】と【ヘルバトラー】のグループはなぜか装備できない。
　
性能はと言うと、FC版DQ4の【はぐれメタルよろい】と名前・デザイン以外は同じ。
守備力+95と鎧の中では最高の守備力だが、耐性が一切存在しないため、元々耐性が優秀な【仲間モンスター】に装備させよう。
高い守備力の数値の割に使い勝手はあまり良いとは言えないが、
莫大なメダルを要求され且つ装備可能キャラが少ないメタルキングの盾よりは活用しやすい。
耐性が定数カットとなった本作では強力な耐性を持つ鎧は数少ないので、「堅いだけ」のこれも十分役立つ。
意外なことに売却も可能。売値はSFC版では11,250G。
　
【公式ガイドブック】での着用モデルは主人公が務めたが、彼の専用装備【おうじゃのマント】は高い耐性とこれに迫る守備力を両立する超高性能な上に、魔界に行く前の入手も可能。なのである意味最も装備と縁遠い人物ともいえる。
基本的に仲間モンスター向けなので、実用を兼ねると【ゴーレム】や【ギガンテス】に渡すのが良好。

リメイク版

はぐれメタルよろいはリメイク版DQ4で売値が高額化しつつも呪文耐性が付与され強化されたが、DQ5ではリメイク版でも、【メタル装備】は性能据え置きである。
売却価格の仕様変更の煽りを受けて、売値が7,500Gに下がった。
【謎のすごろく場】の宝箱からも1つ入手できるが、配置の関係上、入手はすごろく場のクリアより困難。

DQ6

守備力115、かっこよさ45。
【欲望の町】の【カジノ】で15万コインと交換。
守備力+115は全防具中最高の数値。守備力が3桁台に乗るのは打ち直した【オルゴーのよろい】とこの鎧のみである。
歴代でも呪い装備を除けば初。
さらに炎・吹雪のダメージを25カットする耐性も付き、守備力・耐性ともに前作から大幅に強化された。
店売り最高性能のギガントアーマー（守備力92、ブレス15減）の上位互換的な性能である。
【ミレーユ】と【バーバラ】の女性2人を除いて全員（仲間モンスター含む）が装備でき、その多くにとって文句なしの最強鎧。
耐性面ではこれを上回る性能のドラゴンローブがあるが、あちらは一品物だし装備可能者がそれほど被ってない。
呪文耐性は付かないが、終盤において上級攻撃呪文よりずっと脅威になるブレスを軽減できる。
破格の守備力も今作のラスボス【デスタムーア】は第二形態以降、物理技をバンバン飛ばしてくるので価値は高い。
　
DQ6は仲間の数が多いため、コイン次第でいくらでも手に入るのもありがたい。
ただし、【スロット】の仕様上777はほとんど揃わず姫がそろうのがやっと。150,000枚溜まるまで時間がかかるので注意。
とはいえ、時間をかけてでも一着準備する価値のある品である。

今作では売却不可。

DS版以降

性能等は特に変わりないが、SFC版よりはスロットが当たりやすくなったので入手難度は若干下がった。
　
また【ピエール】以外の仲間スライムにとっては、この鎧以外の防具となると一品物な上に入手できない場合もある【エンデのよろい】・ザキ系以外の耐性を持たない【てんしのレオタード】・守備力で大きく劣る【みずのはごろも】くらいしかないため、スライムたちをスタメンとして起用するなら確実に入手したいところ。

DQ7

守備力とかっこよさの値はDQ6据え置き。
守備力+115は【ガイアーラのよろい】に次ぐ守備力。売値は5,000G。
　
入手方法は【グランドスラム】のカジノ30,000コインと交換。なんとDQ6の1/5である。
コインも稼ぎやすくなっているため、入手難易度は大幅に低下したといえる。
【主人公（DQ7）】、【メルビン】、【アイラ】が装備可能で、データ上では【キーファ】も装備可能。
さらに炎と吹雪を30ポイントも軽減する効果がある。
しかし、炎、吹雪に加えてメラ、ギラ、イオ系を40ポイント軽減するドラゴンローブや、自動回復付きの【しんぴのよろい】など対抗馬も多い。
神秘の鎧との比較になるが、守備力、耐性ではアイラにとっては最強防具。ただし耐性については【ギガントアーマー】とまったく同じ。

リメイク版

グランドスラムが廃止された関係で、移民の町を最終形態にし、【ダークパレス】を出現させることでカジノに並ぶようになった。PS版よりも簡単に手に入るのは嬉しい限りだが、この頃にはドラゴンローブを普通に買うことができてしまう。
　
しかも今作では更に強力な対抗馬として【真しんぴのよろい】が登場したため、最終装備候補としてはリメイク前より厳しい立場になってしまった。

DQ8

「最高の守備力を　ほこる　究極のよろい」。守備力は前作より更に増えて120に。全員が装備可能。
入手手段は錬金のみであり、素材は、【はぐれメタルよろい】+【スライムのかんむり】+【オリハルコン】。
ずいぶん贅沢な素材を使うが、売値は5,000Gとはぐれメタル鎧から250Gしか上がっていない。
レシピを教えてくれるのは【トラペッタ】に滞在している面長の戦士だが、冒険序盤に話しかけても「錬金釜がほしい。」としか言わず、中盤に話しかけても「レシピは知っているが、苦労して手に入れたものなので他人には教える訳にはいかない。」となかなか焦らしてくれる。
船入手後に指輪を探しに来ていた夫婦がいなくなると、深夜まで待つと彼が眠っており、そのときに話しかけてようやく寝言としてレシピを聞くことができる。
　
全鎧中トップの守備力を誇り、さらに炎と吹雪を30ポイント軽減する耐性も健在。
…なのだが、DQ8の鎧には、呪文・ブレス双方に耐性を持つ【ドラゴンローブ】、【ギガントアーマー】、【みずのはごろも】や、ブレス耐性で上回る【竜神のよろい】、物理回避率が上がる【やみのころも】、【しんぴのビスチェ】が存在し、それらを付けた方が結果的にダメージを抑えられるケースも多い。(それらとの物理攻撃を受けた際のダメージ軽減量の差は3～15程度で、終盤では実質的な違いはほとんどない。)
　
ドラゴンローブは一品物なので、これを【ゼシカ】か【ククール】に装備させれば強いことは間違いない。
だが、使う素材があまりに希少すぎ、他との兼ね合いが難しい（というよりスライムのかんむりが余っていないことが多い）。
優秀なことに違いはないが、仲間の数が少なく強力な鎧が多いDQ8では、最優先で手に入れにいくほどではないというのが実際のところ。
貴重な素材の消費に見合った防御性能かと言うと、首を傾げざるを得ないだろう。
はぐれメタルよろいの呪文耐性をそのまま引き継いでいれば、大きく株は上がったのだが。
竜神のよろいとは相互互換と言って良い性能なので、主人公に竜神のよろい＋竜神のかぶとを装備させた時のゴツい甲冑姿のグラフィックが嫌ということであれば、代わりにこれを装備させておくのが良い。
まぁ、実際にはゴツい鎧を着ていることに変わりはないのだが。
　
ブレス耐性が無く呪文耐性が強力なはぐれメタルよろい、ブレス耐性に優れ呪文耐性が皆無なこの鎧。
呪文の威力自体はブレスよりかなり弱いものの、上位種下位種というよりは事実上の別物と考え、状況によって使い分けたい。

3DS版

錬金素材となるアイテムが入手しやすくなり、量産も現実的となった。
また【メタルキングのたて】・【メタルキングヘルム】と合わせると主人公の【着せ替え】ができるようにもなった。
…が、肝心の性能は据え置き。【追憶の回廊】の試練たちの超攻撃力の前では自慢の守備力はほぼ活かせず、30ポイント程度のブレス耐性では最上位ブレスの嵐や特別仕様のしゃくねつの前では気休めにもならず、お呼びにすらかからないことが多い。
　
主人公の着せ替えとレシピ埋め用に1着作れば十分だろう。

DQ9

はぐれメタル鎧とスライムの冠、オリハルコンとの錬金で入手可能。前作と一緒である。
77とトップクラスの守備力を誇るだけでなく、全属性を20%軽減する素晴らしい性能。
クリア後の強敵を撃破する際に多大な貢献が見込める鎧である。

DQ11

【主人公（DQ11）】、【シルビア】、【グレイグ】が装備できる鎧。
うち直しに必要な宝珠は21個。

　
過ぎ去りし時を求めた後、【イシの村】を復興させると道具屋を営んでいる【デク】から購入できる。売値は98000G。
【メダチャット地方・西の島】の宝箱からも入手できる（要【さいごのカギ】）。
敵では【メタルドラゴン・強】がレア枠で所持。
一体デクはこんな高級品をどこで仕入れたのだろうか？
　
最終的には市販・敵ドロップ等と入手が容易になるが、カギを入手した直後に今まで開けられなかった各地の扉を片っ端から開ける癖があるプレイヤーなら、【ケトス】覚醒あるいはその途中の苗木探しの段階という早いタイミングで手に入れられるだろう。
主人公はMP自然回復と最強の全属性耐性を持つの【勇者のころも】や、全属性耐性＋呪い耐性を持つ【アーウィンのよろい】があるが、前者は入手時期が遅く後者は+3にでもしない限りは補正値なしメタルキングよろいのほうがまだ強いので、最終的な装備が手に入るまでの繋ぎになる。
グレイグは【英雄王のよろい】があるが、こちらは防げない属性があるため全属性に耐性を求めたいなら装備する方が良い。
シルビアはわずかながらの守備力と引き換えに耐性が完全上位の【そうてんのトーガ】があるが、こちらは鍛冶限定かつ装備者が多く、他の最終装備候補も最終盤の鍛冶レシピが必要なものが多いので、主人公同様に中継ぎの防具としては優秀。
他に優秀な装備が増えたこともあり最強の鎧という立ち位置こそ失ったが、高水準の性能と1つは簡単に拾えることもあって、メタキン装備の名に相応しい活躍はできるだろう。

バトルロード2

第四章から登場。
上昇するステータスは、みのまもり+50　すばやさ+25。
　
名に恥じぬ硬さがあり、打撃と全属性攻撃呪文に耐性を持つ。
しかし、属性攻撃には弱く、素材故に【メタル系】特効に弱くなってしまう。
メタルキングの剣もしくは【メタルキングのヤリ】、そしてメタルキングのたてと同時装備で容姿が変わり、
剣だと技が変更になる。

スキャンバトラーズ

超6弾ギガレアの鎧。 戦士相性あり。
　
魅了大耐性、様々な異常に小耐性の他、特性で炎・氷属性をシャットアウトできる。
盾ガード、刹那一閃は相変わらず発動するため炎や氷の単体攻撃が来るとちょっと損した気分になるかも。
とはいえ炎や氷の全体攻撃で受けるダメージが大幅に減るのはありがたい。

トレジャーズ

【お宝】の一つとして登場。