【メタル装備】

Last-modified: 2024-03-25 (月) 09:48:04

概要

DQ4での初登場以来、ナンバリングシリーズでの定番となった【メタル系】のスライムの名前を冠した装備品の総称。
こちらを散々悩ませたメタル系の堅さをそのままに、どの作品でも凄まじい攻撃力守備力を持っているのが最大の特徴。
多少の例外はあるが、基本的にDQ5までは【てんくうのつるぎ】を始めとする伝説の武具に勝るとも劣らない数値を誇っている。
またもう一つの特徴が、メタル装備は元々重装備ができる男性・前衛キャラクターだけでは無く、非力な女性・後衛キャラクターにも装備できる事がある点。
「メタル系=素早い=軽い」という発想だと思われるが、おかげでこれを手に入れると戦闘不能に陥りやすい女の子達が格段に堅くなれる。
特にや兜等の防具は「装備できるのはメタル装備だけ」といったキャラクターも存在する。
 
DQ3までの「ロト3部作(ロトシリーズ)」では強力な専用装備により、主人公の武器の攻撃力・守備力が一段高くなる傾向があったが、DQ4以降はこれの登場により、仲間にも強力な装備が行き渡る様になった。
 
その分入手方法は厳しく、【ちいさなメダル】等を介してストーリーの終盤に入手できる一品物だったり、
【カジノ】等で超高額の【コイン】の枚数と交換しないとならなかったりと、入手するのは容易では無い。
大抵の場合はメタル装備のうち「一品物が数点、カジノで交換するものが数点」といった具合に分けられている。
ただ、カジノで手に入るものに関しては、粘ったり裏技を使ったりすれば序盤で大量購入する事も可能なので(裏技チックだが)一気に冒険を楽にできる。
「序盤でのメタル装備投入」はゲームバランスを崩壊させる為、使用するかどうかはプレイするプレイヤーによって好みがある。
カジノで交換できる品物の場合、大量のコインを稼ぐ近道の無い作品では、トータルでは普通に冒険を進めるのと大差無い苦労をする事になる訳で、
しかもその間パーティの【レベル】は当然一切上がらない為、時間対効果という意味では苦労に見合った性能と言えるか。
また、特に防具の効果は「高い守備力」以外は作品によって差があり、初期のFC版DQ4、DQ5では守備力だけ高くて耐性に乏しく、意外と使い勝手が悪い点もあった。
その後DQ6以降はこれ以上の性能のものもあるが、優秀な耐性を誇る。
 
その謂れには諸説があり、過去には「メタル系の死体を魔法の力で鍛造したもの」なんていう物騒な設定もあった(詳細は【はぐれメタルの剣】の項目を参照)。
一方で、リメイク版4ではトルネコが「実ははぐれメタルは使われていないと言われる」と鑑定しており、「物凄く堅い」事を顕著にした単なる比喩という説も。

しかし今の所は【プラチナキング】装備は登場していない。今後登場する事はあるのだろうか?

DQ4

【はぐれメタルのけん】【はぐれメタルよろい】【はぐれメタルのたて】【はぐれメタルヘルム】の4つが華々しく初登場。
【メタルキング】もDQ4で初登場しているのだが、何故か名前に採用されたのは【はぐれメタル】だった。
発売時点では「堅さの代名詞」はまだまだはぐれの方だったのか、それともキングの存在を伏せたのかは不明。
 
初登場ということもあってか一品ものの剣を除いて意外と大量に流通しており、店売りで最高値とは言えど十分手の届く値段で隠し防具屋で販売されている鎧、カジノの景品だが【838861枚】技によって楽勝で買える盾には複数のキャラクターがお世話になる事だろう。
特に【マーニャ】にとっては唯一装備可能な盾なので、装備するか否かでマーニャの強さや難易度が大きく変動する。
ただし兜も含め3つとも耐性はないため、勇者の天空装備や【みずのはごろも】に比べボス戦では大ダメージを受けたりもする。
また、なぜか前衛キャラの【勇者】【ライアン】は盾を装備できず、フル装備できるのは僧侶系の【クリフト】【ミネア】のみ。
 
【公式ガイドブック】の下巻では味方のドレスアップ例としてクリフトに4種類とも装備したイラストが載っているが、下半身は只のズボンと靴だけという、足元の疎かな姿になっている。
まぁ鎧は肩・襟首から腰垂れまでという胴鎧であり手甲・脛当ては付属しないので、それに忠実な姿ではある。
また、英語表記が6語と、他のアイテムに比べて極端に長くなっている。

リメイク版

盾とヘルムの入手方法及び立ち位置が変化し、盾は完全一品モノになった。
また鎧に呪文・盾にブレス・ヘルムに状態異常耐性が備わり、使い勝手が向上した。

DQ5

はぐれメタル装備が一斉にリストラされ、【メタルキングのけん】【メタルキングよろい】【メタルキングのたて】【メタルキングヘルム】の4種にグレードアップした。
以後しばらく、メタル装備はこの4種体制が続く。
 
さすがに店売りはしなくなり、カジノの景品となっている剣以外はよほどやりこまない限り1個しか手に入らない仕様になった。
また、兜に関しては完全な一品物。
 
前作とは違い、フル装備できるのは【主人公】などの前衛キャラ、【スライムナイト】【ゴーレム】などと同じ【装備グループ】の剣士系キャラになった。
【ギガンテス】などのパワー系・【ライオネック】などの悪魔系も、防具に限って装備可能。
また、スライムの名を冠する武具だからかスライム系もフル装備できる。
剣は早期入手も可能で、その場合ゲームバランスを崩すほど強力ではあるが、最終的には装備可能者がかぶりがちな【吹雪の剣】の方がより使い勝手がいい場合もある。
防具の守備力は各パーツごとに最高の数値を誇るが、盾に状態異常耐性がある(市販品の【エルフのおまもり】で近い効果が得られる)だけで呪文やブレスは素通しと、「硬いだけ」に近い装備だった。
強力な耐性を持つ優秀な防具が増えた影響で、メタル系の鎧や盾を装備する需要はあまりない。そもそも人間キャラはダメージ系に素の耐性が備わっていないため、より耐性の付く装備を優先したい所である。
ただし、素の耐性が優秀で強力な【仲間モンスター】が登場したことで、これらのキャラには最終装備候補になりうる。
特に最強の耐性を誇る【はぐれメタル】はこれをフル装備できるので、これのポテンシャルを最も活かせる。

DQ6~7

守備力だけでなく強力な耐性が備わり、名実ともに最強候補の一角になった。
強いだけあって、完全な一品物になったり複数入手に相応の苦労を強いられたりするバランスとなっている。
一方で、伝説の武具より強いのはおかしいとなったのか、DQ6では剣のみ、DQ7では鎧も数値最高の座を譲る形となっている。
コンプリートすると【ベストドレッサーコンテスト】【世界ランキング協会】のかっこよさ部門でコーディネートボーナスがつくが、合計点がイマイチなので、利用されることはない。
幾分武骨ではあるが、最強装備という存在感を割り引いても普通にカッコいい装備のはず。
別にこれに限ったことではないが、かっこよさの基準がいまいちよくわからない。

DQ8

盾とヘルムはそのままだが、錬金システムの採用もあってかはぐれメタルの剣とはぐれメタルよろいの2つが再登場を果たした。
はぐれメタル鎧の方は錬金によって予想通りメタルキング鎧になる(耐性は呪文→ブレスと変化する)のだが、はぐれメタルの剣は【竜神王のつるぎ】の材料になっており、メタルキングの剣がリストラされている。
 
その代わりか、スキルシステムで武器が体系化されたことにより新たなメタル装備として【メタルキングのヤリ】【メタルウィング】の2種類の武器が新登場した。
両者共に同系列の武器では最も攻撃力が高いがメタルウィングはブーメラン自体の威力が低く、一品物のメタルキングのヤリを捧げなければならないため扱いが悪い。
ちなみにこれによって主人公の操る3種類の武器には全てメタル装備が存在することになる。

3DS版

主人公に限り、鎧盾兜を一式装備すると見た目が変更される。それまでの設定と異なり、こて・ブーツも付属している。
ついでにメタルキングのヤリが追憶の回廊でもう一本手に入るので、メタルウィングとの両立も可能となった。これで主人公、剣装備可能キャラ、モリーの3人がかりでメタル装備を振り回す事も可能。
ゲルダのキラージャグリングと組み合わせればまさしくメタルバスター。
 
また、配信プレゼントとして【メタスラトレイ】【メタスラピアス】が追加された。

DQ9

錬金システムが更に拡充されたことにより、はぐれメタル装備がついに4種揃っての復帰を果たす。メタルキングの剣も復帰。
防具が細分化されたため、【メタルキングのこて】【はぐれメタルブーツ】といった、腕や足用の新装備も登場した。
 
更にはぐれメタル装備の下位種として、ついに【メタスラの剣】【メタスラよろい】といった【メタルスライム】装備が登場。
DQ9でのメタル装備は「剣」「ヤリ」「鎧」「盾」「ヘルム」「こて」「ブーツ」の7種類に、
それぞれ「メタスラ」「はぐれメタル」「メタルキング」の3種類ずつ、実に合計21種類も存在。
錬金によってメタスラ→はぐメタ→メタキンと順々にグレードアップさせていくことになる。
まさにメタル装備百花繚乱の時代だが、メタルウィングはやはり一族の恥だったのか、同じ名前の特技【メタルウィング】に左遷された。

DQ10

レベル60から装備可能なメタスラ装備が武器鍛冶、防具鍛冶で生産可能。武器の方のメタルウィングも復活して特技の方とも共演している。
いずれも【メタルのカケラ】というレアアイテムが素材として必要となる。
新装備としては剣が片手剣と両手剣のカテゴリに分離したことから【メタスラの大剣】が登場。
「はぐれメタル」「メタルキング」装備は現時点では登場していない。

DQ11

ブーメランがメタルウィングから【メタスラブーメラン】【はぐメタブーメラン】【メタキンブーメラン】に細分化。
両手剣に【はぐれメタルの大剣】が新登場し、ヒーローズシリーズから【メタルキングの大剣】が輸入された。
防具では【はぐれメタルベスト】【メタルキングベスト】という服が登場し、防御能力は多少劣る代わりに全員が装備できる上に高いみかわし率を誇る。

DQMシリーズ

メタルキングの剣のみが登場。攻撃力は102と申し分ない数値だが、これを上回る攻撃力の武器もいくつか存在する。
ちなみに名前通りメタルキングがドロップするのはJ2とイルルカだけ。

不思議のダンジョンシリーズ

トルネコ1でははぐれメタルの剣と盾のみの登場で、トルネコ2以降にメタルキングの剣と盾も登場した。かなりの攻撃力、守備力を誇るが、トルネコシリーズでは特殊能力は何もない。
少年ヤンガスにてやっと印を持つようになった。
はぐれメタルの剣はメタル系に1.5倍のダメージを与える「メタル殺しの印」、メタルキングの剣はメタル系に2倍のダメージを与える「メタル殺しの金印」、盾でははぐれメタルの盾は魔法のダメージを1/2に軽減する「結界の印」、メタルキングの盾は魔法のダメージを1/4に軽減する「結界の金印」を持つ。
さらにメタルキングの槍も今作から登場し、3マス先の敵まで攻撃出来る「貫通の金印」と「メタル殺しの印」を持つ。

バトルロード2

メタルキングの剣・メタルキングよろい・メタルキングの盾の3つがアイテムカードとして登場した。
どれもカードリストに明記はされていないが【ロトコレクション】と同様の扱いであり、排出率も剣と鎧は1/400、盾に至っては1/800とかなり低い。
3つを同時に装備することでメタルキングの剣の技に変化が起き第3のワザが解放されるほか、【モリーセレクション】として3つのメタキン装備を一気に装備可能な「メタルの三武具」というカードも登場している。
 
ちなみにメタルキングのヤリも登場しているが、こちらは【ダブルスキャン】で解放できる特殊な武器のためカードは存在しない。

ヒーローズシリーズ

メタルキングの剣、メタルキングのヤリ、メタルキングの盾が登場したほか新たにメタルキングの大剣、ヒーローズ2ではさらに【メタルキングの双剣】が追加された。
さらに鎧に代わる装備品で【メタルキングオーブ】が存在する。

ビルダーズ2

はぐれメタルのけん、はぐれメタルよろい、はぐれメタルのたてが登場。いずれも特殊能力は何もない。
このうち盾はレシピ取得条件がちいさなメダル65枚と緩く、さらに呪われていない盾で最高の防御力で最終装備とされることも多い。
しかし剣と鎧はレシピ取得条件がそれぞれちいさなメダル90枚、82枚と最終盤になる上に、どちらも完全上位互換が存在するという不遇な立場となってしまっている。

ウォーク

メタスラ装備として武器は剣、ヤリ、オノ、ブーメランが登場している。防具は盾のみ登場。
これらは不定期に開催されるメタルフェスと共に登場する「メタルフェスガチャ」で入手することができ、
武器は装備時にメタル系を攻撃するとダメージが+1され、強化することで対メタル用の特技を使用できるようになる。
メタルを狩るのに特化しているためか無属性の攻撃が多く、他の敵と戦う上では他の星5武器と比べると心許ない。

星ドラ

メタスラ装備として武器は剣、ダガー、杖、やり、オノ、ツメ、こん、ムチ、おうぎ、ハンマー、ウィング、弓。
防具はかぶと、よろい上、よろい下、盾、かんむり、ローブ上、ローブ下、バックラーが登場。
武器の性能は基本的に「彗星」と名のつく攻撃+すばやさアップのメインスキルと対メタル用のサブスキルが付加されており、防具は守備力こそ現環境では低めだが属性耐性が豊富。
2016年9月からは錬金によりはぐれメタル装備に強化できるようになった。メインスキルも「超彗星斬り」等に変化する。