【ヨッチ村】

Last-modified: 2021-12-11 (土) 11:08:55

DQ11(3DS版)

PS4版には無く、3DS版にのみ登場した【村】。過去シリーズ回顧のオマケ要素である【冒険の書の世界】の拠点となる場所。
 
【ヨッチ族】が暮らす村。【ロトゼタシア】とは時空が異なる別世界に存在し、建物の形状なども丸みを帯びた独特の形になっている。
【時渡りの迷宮】や、歴代勇者の冒険の書を祀った祭壇の間(冒険の書の世界の入口)、すれちがい通信の設定を行う酒場のほか、【ふしぎな鍛冶】台、【ゴールド銀行】【教会】、宿屋(【タダ宿】)がある。
BGMは最序盤の【イシの村】と同じ【山奥の隠れ里】。特に3DS版ではホムスビ山地に上陸した以降は、【旅のおもいで】を除けばここでしか聴くことができない。
 
最初は【ホムスビ山地】【クルッチ】と出会った時に連れてこられ、冒険の書の世界についての説明を受ける(これは強制でありスルー不可)。
旅の扉に入ると元のロトゼタシアに戻ることができ、それ以降は同じ地点に立っている【オジッチ】に話しかけることで再訪できる。また【ルーラ】を唱えれば直接村の中に降り立つことができる。
オジッチは異変前と過ぎ去りし時を求めた後の世界ではホムスビ山地にいるが、異変が起きた後の世界では【デルカコスタ地方】に移動する。
ただし初回以外はほぼルーラで行くことになるだろうし、入り口から戻ることもないだろう。いちおう鉱石を売っているデルカコスタ地方の【キャンプ】にすぐ行けるという利点もあるが、そこまで鉱石に困ることもないだろうから微妙なところか。
 
ロトゼタシアではヨッチ族を認識することが出来ない者も、ここに来ると認識できるようになるらしく、最初に【主人公】と共に来た【カミュ】は驚きを隠せない。
ロトゼタシアと時空が違うらしいからか、いつ如何なる時に訪れても仲間の会話が一切変わらないという特徴がある。
外の世界がどれだけ崩壊していようが空で邪神が我が物顔で鎮座していようが、ここで会話する限り仲間の会話の内容は終始変わらない。
カミュのみ記憶喪失時と通常時の2パターンが丁寧に用意されている。
但し、【時の破壊者】を倒すと仲間会話の台詞が変わる。
また、【NPC】が同行している時に訪れるとNPCが一時的に離脱する(仲間になるキャラであっても正式に加入するまでは離脱する)。
異変後、【屍騎軍王ゾルデ】を倒してデルカコスタ地方に光を取り戻すまでの間、祭壇の間の光が少なくなり、少し暗くなる。
異なる時空にあるはずなのに、何かが影響してるのだろうか。村の中には一切変化がないが……。
 
ツボやタルからは他の町同様に低確率で何かが手に入るが、入っているものはランダムらしく、ツボやタルが復活するたびに手に入るモノが違う。
大抵は少額のゴールドだが、極稀に【まほうのこびん】【まりょくの土】【きよめのみず】などが手に入る。
もちろん、何かが入っている確率自体が低いので、運が悪いと全部スカということもある。

拠点としての利便性

キャンプ地がルーラ登録できない3DS版にあって、【旅の商人】以外のキャンプの機能を揃えており、かつルーラで行ける貴重な場所。
しかもここだけは世界に異変が起きた後でもルーラ登録が消えることがない上、常にルーラ登録の最後尾にあるためボタン操作もたやすい。
その点でも重宝する場所で、人によってはもっぱらここを拠点にする。
特に、ふしぎな鍛冶を手っ取り早く行いたい時には間違いなくヨッチ村のお世話になる。
というのも過ぎ去りし時を求めるまではルーラで行ける一番近いキャンプ地は【クレイモラン城下町】→徒歩でキャンプ地になるのだが、ヨッチ村の場合はルーラで着地してからほぼ直進(3Dモードだと上、2Dモードだと右)で5秒足らずで鍛冶場にいける。これは求めた後でキャンプ地にルーラで直行できる【始祖の森】とほぼ同じ。
利便性では【うちなおしの宝珠】が売っている【試練の里】の方が上だが、試練の里と比べてもヨッチ村はルーラから鍛冶場まで到達する時間が半分以上短く、さらに鍛冶が済めばそのままルーラで帰れるメリットがある(3DS版のルーラの仕様上、試練の里は一旦外に出る必要がある)。
 
ただし、ヨッチ村にはの概念がない為、ここの宿屋では「夜まで休む」ことができない。また、夜にここを訪れてから戻ると何故か昼になっている。
因みに、宿屋の受付のヨッチ族に話し掛けただけでは「ここにあるベッドは自由に使ってね」という趣旨の話をされるだけで泊まれない。泊まるにはベッドを直接調べる必要がある。
 
2Dモードと3Dモードでは構造が大きく異なり、2Dモードでは入り口から右方向にヨッチ村独自の施設以外の施設が並んでいる他、教会前にVIPアルバム担当のヨッチ族もいる。3Dモードでは一転して各施設が散らばっているためふしぎな鍛冶以外の施設までそこそこの距離を移動する必要がある。
とはいえ宿屋から教会まではほぼ一本道だし村全体もさほど大きくないため、体力を回復してセーブしたい時には十分利用価値がある。

DQ11S

3DS版2Dモードから移植された。
3DS版の無い海外ではこのDQ11Sで初登場となった。英語版での地名はTickington。
 
序盤と過ぎ去りし時を求めた後におけるヨッチ村の入口が、【サマディー地方】への関所の手前に変更された(【体験版】が終了する地点と同じ)。
ただし、最初にヨッチ村に行くイベントが発生するのは【ベロニカ】【セーニャ】を仲間に加えてからとなる。このため、初訪問時のイベントではカミュだけでなくベロニカとセーニャの台詞も追加された。
ベロニカはカミュ同様に戸惑う中、セーニャはヨッチ族や村の可愛いらしさに喜んでいる。
 
時渡りの迷宮とすれちがいヨッチ関連の機能は削除された。名残として迷宮の入口だった洞穴は残されているが、この前に立っている赤ヨッチの台詞は変更されている(元来から主人公たち自身はここには入れず、この赤ヨッチに話しかけることで迷宮に挑めた)。
またふしぎな鍛冶台も無くなっているうえ、元のモードに関係なく【ふしぎな鍛冶セット】を使うこともできない。
このほか、冒険の書の世界内も含めて【オートセーブ】には未対応。3Dモードのセーブ枠が対応していないのは当然だが、2Dモードのオートセーブも機能しない。不測の事態でセーブしたところからやり直しにならないよう、オートセーブに頼りすぎている場合は気を付けたい。
 
ロトゼタシアとは時の流れが違うという設定上、【2D/3Dモードにする】でストーリーを巻き戻しても、ヨッチ村や冒険の書の世界の状態は変化することが無い。
このため、サマディー地方への関所付近で発生するクルッチとの最初のイベントや、その後ジョロッチから冒険の書について聞くシーンなどは再発生しない。
また、時の破壊者を倒した後は状態次第では実際の進行時期と会話内容がちぐはぐになることがある。例えば過ぎ去りし時を求める前なのに「早く邪神を倒そうぜ!」と息巻いたり、記憶喪失中のカミュがヨッチ村と冒険の書の世界に限り記憶が戻った時の台詞になるものの出たらまた記憶喪失の状態に、などと妙な現象が発生する。

3Dモード

DQ11Sでは、3Dモードで遊んでいようと、ヨッチ村では強制的に2Dモードに固定される。
ただし3Dモードから訪れた場合、2Dモードとはシステム自体が異なることや、一時的な切り替えであることから、冒険の書の世界内も含めて利用できる機能に以下のような制限が設けられる。

  • 外部からのルーラは村の中への直接アクセスではなく、「ヨッチ村への入口」を選択することでオジッチの前に着地し、その場で彼に話しかけるとヨッチ村に入れる。その際にはセーブが必要。
    3Dと2Dの切り替えによるローディングと強制セーブの都合があるため、ヨッチ村に入るのには少々時間がかかる。
  • 村内からルーラを唱えると行先選択は無く「3Dモードに戻りますか?」と訪ねられ、「はい」を選択するとロトゼタシアのオジッチの前に戻る。この際、祭壇の間でルーラを唱えると天井に頭をぶつけてしまうので注意。
  • 教会は神父ヨッチが寝ており利用できない。セーブする場合は一旦外に出て3Dモードに戻る必要があるが、再びヨッチ村に入り直せばセーブされるので、わざわざよその教会に行く必要はない。
  • 【討伐モンスターリスト】などの戦歴画面は利用できない。また、【クエスト】リストも冒険の書の世界に関係するもののみが表示される。
    3DS版をプレイ済みの場合で、冒険の書の世界内で討伐モンスターリストを埋めたい時は、3DSの画面を見ながら埋めるのがおススメ。ただし、【ガネーシャエビル】系統はこちらには登場しないので注意。
  • 【称号】は獲得できない。ヨッチ村や冒険の書の世界内で3Dモードの称号の獲得条件を満たすと、その場では獲得できずに一旦保留され、3Dモードに戻った時にまとめて獲得できる。
  • 3Dモードの場合、ヨッチ村を出入りする際にそれまで溜めていた【ゾーン】が無効になり消えてしまう。また、ヨッチ村を訪れたときには全員のHP・MPが全回復し、死者も蘇生される(ヨッチ村を出るときには回復・蘇生しない)。
  • 3Dモードではレベル99で経験値がカンストするが、冒険の書の世界内ではそれ以降も一時的に最大9999999まで経験値が加算される。3Dモードに戻るとレベル99以降で得た経験値がリセットされ、ヨッチ村に入る前の数値(レベル99になるのに必要な数値)まで戻される。冒険の書の世界内でレベル99になった場合も同様で、それ以降の経験値は一時的にカウントされ、外に出ると過剰取得分の経験値は消える。
  • そもそも2Dモード自体が対応していないので、見た目装備の設定は反映されない。しかし完全切り替え時と異なり、ヨッチ村から出た際には見た目装備設定は維持されている。
  • 3Dモードからヨッチ村に入った場合、一度ロトゼタシアの世界に戻って再度ヨッチ村に入ると、【ひとくいばこ】【ミミック】の入った宝箱だけが復活する。
    この仕様を利用すれば【スキルのたね】を複数集めることができる。

2Dモード

2Dモードから訪れる場合は上記の制限は無く、ルーラも3DS版と同じく村内へのダイレクトアクセスや、村内から各地へ直接飛ぶことができる。
ふしぎな鍛冶の仕様変更により鍛冶の便利スポットと言う利点は無くなったが、2Dモードは3DS版同様にキャンプ地へのルーラが不可能なので、【タダ宿】としての利点は健在。
そのため3DS版ほどではないにせよ拠点としての利用頻度は多くなる。
またここの教会も使用可能だが、唯一「2D/3Dモードにする」機能だけは使えないようになっている。