【リビングデッド】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 04:08:00

概要

DQ2で登場したモンスター。読んで字のごとく「生ける屍」、つまりはゾンビである。
色違いに【くさったしたい】【どくどくゾンビ】【グール】がいる。
 
FC版オリジナルカラーは髪が茶色、肌は肌色で緑服。
「生ける」屍と言うだけあってか、屍にしてはえらく肌の血色が良かった。
一方で、見開いた左目の白目部分が髪と同じ茶色で黒目が緑という気味の悪い配色になっている。ついでに歯の色とよだれも茶色。
比喩表現として「生ける屍」と言うこともあるので、もしかしたらコイツも当初は生きている設定だったのかもしれない。
しかしDQ5・6では白髪・青肌・赤服と、同作でリストラされたグールの色で登場した。
髪の色は茶髪・白髪・金髪の間で揺れている。
グールと共演する場合は7での金髪・白肌・赤服(グールの服は赤紫寄り)の、誰が呼んだかキーファゾンビカラーで登場する。
 
なお、リビングデッドの名を持つゾンビは様々な国産RPGで採用されているが、これらの大元はゾンビ映画の巨匠ロメロ監督による史上初のゾンビ映画「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 」(1968年)である。
なお、余談だがこのモンスターの名前は7音節に4つも濁音を含むため、FC版で名前データが11文字分(11byte)と最大になっている。ちなみにDQ3に初登場した色違いのどくどくゾンビや【バリイドドッグ】【ドラゴンゾンビ】も7音節に濁音4つで11byteであり、いずれもアンデッド系モンスターという共通項になっている。

DQ2

初登場。本作のみ腐った死体の下位種。
【ムーンブルク】から【ルプガナ】までの【フィールド】【ダンジョン】に長く登場する、【ハーゴン】の魔力で甦った死体。その設定から冒頭のムーンブルク襲撃時に命を落とした国民たちではないかとも推測されている。
守備力は低いのだが、HPが非常に高い。その上【ぼうぎょ】【集中攻撃】、さらに【マヌーサ】も使ってくる難敵。
【マンドリル】の集団を抜けやっとムーンブルクの城についたと思ったらコイツに撲殺された、なんてプレイヤーも少なからずいるだろう。
【風の塔】では普通に4匹の集団で出現し、高いHPで苦戦は免れない。
マヌーサが欠陥品なのと、敵側の防御が実は打撃のみにしか効果がなく、攻撃呪文は素通しなのが救いか。
ちなみに、DQシリーズで最初にマヌーサを唱えるモンスターであり、防御行動を取るモンスターである。なお、防御する本作唯一のモンスターである。
また、その防御行動のために伝説の救世主【もょもと】にとって初の、一撃で倒せない可能性のあるモンスターでもある。
 
リメイク版では、マヌーサ・防御の効果が増したのでより厄介に。
さらに、【防御攻撃】を行うことがある。これは集中攻撃の仕様からくる現象で、一度集中攻撃をすると以後はどんな行動選択をしても実際の行動は強制的に集中攻撃(=回避不能の通常攻撃)に修正されるのだが、防御を選択した場合は防御フラグが消えずに攻撃をしてくるため。
また、実はガラケー版では防御行動を取っても武器の道具使用はダメージが変化しないというバグがあったので、3人で強化された【まどうしのつえ】を振れば1ターン攻撃を耐えれば4匹組でも楽勝だったりした。
なお、スマホ(PS4)版では集中攻撃の仕様変更のためか防御攻撃をしなくなったばかりか、判断力の影響を受ける低すばやさによる後出しの防御をするためなのか防御のダメージ軽減効果がほとんど機能しなくなっている。
 
余談だが、初登場となる本作でのカラーリングが上述の通りであり、カラーパレットの組み合わせが【サマルトリアの王子】と同じになっている。
偶然にもタイミング的にサマルが【マンドリル】に殺られて【棺桶】に入っていることが多い時期でもあり、なんとなくサマルが化けて出てきた感じに受け取れなくもない。
 
落とすアイテムは【かわのよろい】(1/16)。

ゲームブック(双葉社)

下巻にて集団で出現。
またフィールド上で単体で出現する者もいる。こちらの個体はゲームと違って【あまいいき】を吐くが、風下に立っていたため自滅。
出現した途端こちらの勝ちが確定する唯一の敵である。

ゲームブック(エニックス)

ムーンブルク城内で戦い、敗北するとカイン感染してしまう。こちらに襲い掛かってくることはなく、簡単な指示には従うが、動くとは言え死体なので教会で復活させなければならない。
よくあるゾンビ映画の設定をうまく採り入れている。

小説版

ムーンブルク城や【風の塔】で王子達に襲いかかる。強さよりもまず異常に臭いということが特徴で、王子達はその悪臭を嫌って逃走している。

DQ5

【ルラフェン】西部などに登場。グループローテーションで、攻撃→【ぶきみなひかり】【ボーッとしている】→攻撃→ボーッとしている→【がいこつへい】を呼ぶを繰り返す。
物理攻撃しかしないのに不気味な光を使うという意味不明な奴。SFC版では【無駄行動】だし、リメイク版でもコイツらだけで出てきたときはほぼ無意味。
攻撃系呪文・特技はほとんど有効だが、どうせ無駄行動が多いことだし、他の敵がいるなら後回しにしよう。
落とすアイテムは【せかいじゅのは】(1/64)。
 
仲間になるのは同型の腐った死体の方なのだが、その歩行グラフィックは青い肌のリビングデッドカラー。もしや開発中はこちらが仲間になる予定だったのだろうか?

DQ6

【マウントスノー】周辺などに登場。他の色違いと同じく、本作のみ立ち姿が異なる。取扱説明書などではDQ2のカラーのものが出ている。
DQ5の能力に【ひゃくれつなめ】が追加され、集中攻撃も復活。行動もランダムになった。速攻で倒すべきなのは言うまでもない。
落とすアイテムは【いのちのきのみ】(1/256)。

DQ7

現代の【聖風の谷】周辺などに登場。
今回も恒例のグールカラーだがなんと白髪から金髪になった。髪の毛や服装が【キーファ】に似ているため、ジョークで彼のゾンビ姿と言われることも。実際、後述のドロップアイテムも「種返せ」のネタに成り得る。
同種呼びや毒・【もうどくのきり】【わしづかみ】など攻撃パターンが多様。
死体のはずなのに【ニフラム】が効かず、何故か【ザキ系】が効く。
落とすアイテムはDQ6と同じく命のきのみ(1/256)。

DQ8(3DS版)

【奈落の祭壇】にのみ登場する。系統最上位に上がっており色はグールの色を薄くした感じ。
やけつく息を吐いたり、痛恨で最大150程度のダメージを与えてくる。通常攻撃はHPの低いキャラに集中して攻撃してくる。
しかし、ゾンビでかつ終盤の敵なのに、ザキが効きやすいという致命的な弱点を持っており、ザラキや死のおどりで瞬殺されてしまう有様。
「リビング」デッドなのに、あっけなくただのデッドにされてしまうのは敵ながら少々やるせない。
 
落とすアイテムはまんげつ草(1/16)か命のきのみ(1/128)。
命のきのみをバベルボブルの2倍の確率で落とすので狙いたいところだが、3DS版ではほかにも入手手段があるので狩るかどうかはプレイヤー次第。
こいつは上記の通りの弱点があり比較的楽に狩れるのが利点。

DQ10オフライン

【ラニ大洞穴】【ジュレリア地下廃坑】に出現。
DQ2以来のグールとの共演で系統最上位になっており、もうどくのきりに加え【やけつくいき】も吐くほか、仲間も呼ぶ。
通常ドロップは【よごれたほうたい】、レアドロップは【黒ぶちメガネ角】

Ver.2

偽りの【魔女の森】【海風の洞くつ】、真の【ナシームの洞くつ】に出現。

DQ10オンライン

生息エリアを増やしている。状態異常対策が出来ればレベル上げにもってこいの雑魚と化す。
季節限定イベントやストーリーのNPCとしても登場。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

【壁画世界】【メダチャット地方】に登場。
3DS版とDQ11Sでは【冒険の書の世界】【天馬の塔】にも出現する。
 
HPが【グール】より高く、やけつく息を吐いたり、呪いをかけたり、仲間を呼んだりする。
ドロップアイテムは【よごれたほうたい】とレアが【いのちのきのみ】
 
異変前の壁画世界の第1フロアにはコイツ(と【はぐれメタル】)しか生息しない。
 
なお、過ぎ去りし時を求めた後にも【メダチャット地方】に出現するが、邪verではなく、通常種のまま。
この時期であればこちらのレベルが十分に上がっているため狩りやすく、【いのちのきのみ】集めにきわめて便利である。
経験値の少ない通常種のため、過ぎ去りし時を求めた後では種集めでもレベルが簡単に上がらない珍しい存在となっている。

強ver

異変後の【メダチャット地方】【メダル女学園】周辺に夜間のみ出現。
2Dモードでは【名もなき地】【古代図書館】東)にも出現する。
 
行動パターンは通常版と同じだが、やはりHPが異様に高い。HPの高さからすればコイツが実質最上位種である。
【シルビア】再加入までは麻痺の回復手段がアイテムか自然治癒しかないので非常に厄介である。
また、【ロウ】が再加入していなくても【ソルティアナ海岸】から【メダチャット地方】に進むことができるため、【主人公】【グレイグ】の2人旅で遭遇した場合はさらに強敵となりうる。この場合、呪いの回復手段も教会しか無くなる。
 
過ぎ去りし時を求めた後ではPS4版等では【賢者の試練】(夜の「追憶の城・1階」の右下の部屋)、3DS版等では【勇者の試練】の「常闇の火山」に出現。
前者は、昼に入ると同じ場所に、色合いが似ている【グール】の強verが出現するため、紛らわしい。【討伐モンスターリスト】を埋める際【賢者の試練】に入るタイミングには注意が必要である。

ドロップアイテムは通常版と一緒。

ジョーカー3

ゾンビ系のEランクとして登場。スキルは【よどんだ息吹】
位階配合で普通に作れるが、【くさったしたい】×【グレムリン】の特殊配合でも作れる。

トルネコ2

最大HP40、攻撃0、防御14、経験値45。
くさったしたいに続いて、本作から不思議のダンジョンシリーズにも登場している。
本作では攻撃せずに腐った液を吐いてくる。くさったしたいと違い錆びさせてくるのは武器の方。
メッキされた錆びない武器を装備していれば、特に問題なく倒せる相手。
メッキされていないのなら、武器を外してから戦うと安全。

トルネコ3

最大HP50、攻撃15、防御16、経験値45。
こちらでも腐った液で武器を錆びさせるが、普通に攻撃してくるようになった。下位種同様アイテム投げも健在、さらに同種属で唯一仲間呼びも行い、同種族を出現させる。
放流した仲間モンスターがコイツに囲まれることはよくあること。
 
ゾンビ系特有の【お墓】から復活する能力と、同種族で唯一仲間呼びを行う習性を利用して、「墓地コン」と呼ばれる稼ぎに使われることもある。
【異世界の迷宮】でのレベル上げに使えるが、ゾンビ系が多く出現する【ゾンビゾーン】には【マドハンド】Lv3がおり【マドコン】が可能。
こちらの意思で稼ぎの中断や継続の選択ができるため、お墓ドロップという不確定要素で成り立っている墓地コンはマドコンより不安定である。
経験値の実入りも少なく、効率もぼちぼちと言った所。よって、【ペンコン】【スモコン】と比べても人気や知名度は低い。
 
仲間にした時のデフォルトネームは【ジョン】で、生者を羨んでいる。
由来は恐らく、英語で主に身元不明の男性死体に付けられる仮名「ジョン・ドゥ」からだろう。
レベル上限が9しかなく、ゾンビ系故に回復効果でダメージを受けてしまうため、仲間としては使いにくい。

少年ヤンガス

【いにしえの闘技場】【盗賊王の大宮殿】などに出現。
また、【魔導の宝物庫】では100F以降にもランダムで出現し続ける。
少年ヤンガスでは腐った液の性能が変更され、武器も盾も錆びさせてくるようになった。
系統共通で仲間呼びを行うのは同じ。腐った死体と違い毒攻撃はできない。
 
成長限界はレベル20。
デフォルトネームは♂が「キートン」、♀が「メアリー」。
ちなみに♂のデフォルトネームはトルネコ3の【きとうし】と同じだったりする。
配合方法は【ゾンビマスター】×【しにがみ】or【ゆうれい】

ソード

【溶岩の海】に出現。くさったしたいから順当な進化を遂げており、毒の息を三連続で吐いてくるようになった。
1つでも逃すと毒状態になってしまうため質が悪い。焦らずしっかりとガードしよう。隙まみれなことと、耐久が無駄に高いところはくさったしたいと同じ。

バトルロードビクトリー

【レジェンドクエストII】の第二章で敵チームでのみ登場。お供は【くさった死体】【ポイズンゾンビ】
技は「過ぎし日の栄光」と「ブラインドミスト」。
前者はくさった死体の「過去の栄光」と同じ。後者は新しく増えた攻撃モーションで、マヌーサ状態にする息を吐く。
満点クリアにはSPカード【ラーのかがみ】が必須となる。

ヒーローズ1

初登場は【次元島】。タフさだけが取り柄だが、強敵がひしめく中でこのタフさは非常に厄介。しかも、ダメージを受けた際の仰け反りモーションやダウンさせた際の起き上がりモーションと同時に毒液を吐きかけてくることがある。
根気強く攻撃をしよう。できるだけ複数を巻き込んで攻撃したい。
【モンスターコイン】で呼び出せる。めっちゃタフ。でも攻撃力しょぼいから辛い。

ヒーローズ2

プロローグの【あくまのきし】戦で初登場するが、この時点では図鑑には載らない。本編では【ゼビオン】の戦いでようやく登場。
この手の種族にしてはテリトリーが多く【闇の世界】ではほぼ全域に出没する。タフさは健在なので複数を巻き込むよう攻撃したいところ。
【破毒のリング】を落とすが、その出現範囲と出現数のおかげでカンストすら容易。

ビルダーズ1

DQ2のオリジナルカラーで登場。
2章にて旅のとびら・緑の先の荒野の他、【竜王軍バトル】4戦目と7戦目の最後に隊長として出現する。
同じ系統のくさったしたいとは違って初めからリビングデッドの姿で徘徊しており、毒の弾を飛ばしてくる。
かなり遠くからでもこちらをサーチし、いきなり毒弾を喰らわしてくる。
同じ地帯にはこれまたかなり遠くからでもサーチしてくる【しりょうのきし】まで出てくるので、コイツのいる地帯ではしばしば4~5体に集団暴行されることがある。
倒すと低確率で【石の墓】か、南国草のたねをドロップする。
 
竜王軍バトルの個体はだいたい住民と一緒に囲んでフルボッコにして片付けてしまうため、よほど意識していないと記憶にはまず残らない。くさったしたいやグールは非常に濃いのだが…。

ビルダーズ2

【ムーンブルク島】の最序盤に戦うことになる。
毒の息を吐いてくるため、前もってどくけしそうを量産するとよい。
【チャポチャポ島】の他、【ヒエヒエ島】でもグールに呼ばれて出現することがある。
これらの個体は毒ではなく甘い息を使用する。
 
この族ではめずらしく【こやし】を落とさず、【ひも】【油】【ニガキノコ】を落とす。
仲間にもできる。この系統共通で【酒ダル】による物作りを手助けしてくれる。
ただし、ヒエヒエ島のグールから呼ばれる個体はアイテムを確実にドロップしてしまうため、仲間にはできない。

ライバルズ

第1弾「スタンダードパック」に収録された魔剣士専用のレアカード。

4/2/6 ゾンビ系
召喚時:味方ユニット1体を3/3の【ミイラおとこ】に変身させる

弱いユニットを効果である程度に強化できる。こいつもミイラおとこもゾンビ系であるためゾンビ系シナジーを受けることも可能。

タクト

ゾンビ系のCランク、ぼうがいタイプで登場。
使用とくぎは【どくこうげき】/【ダークスパイク】