【リムルダール】

Last-modified: 2024-02-11 (日) 02:33:37

概要

DQ1とDQ3に登場する【町】
【アレフガルド】南東部の湖に囲まれた美しい町で、西に【魔の島】がある。
英語版での地名は全機種共通でRimuldar。
 
なお、続編のDQ2およびさらにその後のキャラバンハートの世界に、リムルダールは存在しない。

DQ1

リムルダール島の中央付近に位置し、【沼地の洞窟】を抜けて南下するとたどり着ける。
宿屋・武器と防具の店、そして鍵屋、預言所がある。
 
DQ1の世界に3か所しかない鍵屋のうち1つがここにある。
その他の【ラダトーム】【メルキド】の鍵屋、および【かぎ】の入っている【宝箱】は、鍵を所持している状態でないと入れないところにあるため、ゲームを始めて最初に鍵を買いに来る鍵屋はこちらになる。
ひとまずは冒険の最初の目的地と言える町であり、ここで鍵を購入することで、行ける場所の数はグッと増える。
ただし町の内側からは鍵屋に行くことができず、町に入ったら橋を渡らずにすぐに外堀に沿って北に歩いていかなければならない。
鍵は1個あたり53G。
 
他にも、シリーズ初の【ぱふぱふ】娘(実際にはしてもらえない)や、【ようせいのふえ】の情報をくれる老人【よしりーん】がいる。
町外れでは【ちゅん】がデートの待ち合わせ中だが、相手の女性はほぼ反対側の場所にいる。町の外側を歩かなければそれぞれに話しかけることができない。これがラダトーム城の地下室へのヒントとなっている。
FC版等では道具屋が無く【やくそう】が買えないので注意。
一方で扉を二個越えた所の宝箱には【キメラのつばさ】があり、町を出入りすれば何度でも取れる。
鍵2個分(106G)を消費するので本来の購入価格70Gよりも割高だが、ルーラ習得前にラダトームに帰りたいときには便利。所持金が210G以下なら【デスルーラ】の方がお得だが。
もちろん鍵は使えば無くなるので、キメラの翼を使う前に鍵が必要な数だけあるか確認をお忘れなく。
鍵を満杯まで補充するつもりであればキメラの翼を取るごとに鍵を2個ずつ補充する必要がある。
もっともそれでゴールドが減るとデスルーラの価値が増すこともあるので少々ややこしい。
 
宿屋には主人公の名前を呼んでくれる【戦士】が宿泊している。
ゲーム中、唯一の「前々から主人公と知り合いだったとおぼしき人物」だが、彼が具体的に何者なのかは不明である。
また宿屋に宿泊しているという事はリムルダールの住民ではないと思われ、主人公の出身地を知る手掛かりにもならない。
 
ここから南へ行くと、預言者が言っていた【聖なるほこら】があるが、ここの周辺に金持ちモンスター【ゴールドマン】が出現する。
こいつを倒してお金を貯め、ここで装備を整えておこう。
 
店では【はがねのつるぎ】【まほうのよろい】がある。頑張って7700Gためてまほうのよろいを買おう。
宿代は一泊55G。
 
なお町から岩山を越えた南西の森林地帯の海に面したマスは【メルキド】周辺のモンスターエリアに引っかかっており、【かげのきし】【スターキメラ】【キラーリカント】と言った場違いな強敵に遭遇するため、腕に自信がなければ近づかないほうがよいだろう。

リメイク版

武器防具店付近に旅の商人が現れ、道具屋を営んでいる。これによって、【やくそう】を買えるようになった。
鍵屋では壷から、かぎ6つ分以上のゴールドを入手できるため、極端な話、所持金ゼロからでも鍵の入手ができる。
そしてかぎ1つの値段は売値を10G下回る16G。戦わずして所持金を増やすことが出来る。
ただしPS4・3DS版以降では鍵の売値が16Gになったため金策には使えない。
最初はラダトーム城やガライにある宝箱の回収するために手に入れておくと良い。
 
人物も一部変更され、ぱふぱふ娘は【マイラ】へ移動。ちゅんとよしりーんに代わって【ロッコ】【ナナ】のカップルがいる。
そして主人公と旧知らしい人物も削られ、主人公の元々の知り合いはゲーム中に皆無となってしまった。
 
鍵屋についてはDQ3での設定が反映されており、エンディングで鍵屋を訪れると老人は「今後も壊れない鍵の研究を続けていく」という意思表示をする。
 
宿代は一泊24G。鍵屋の近くで【まもりのたね】が手に入り、宿屋の扉を越えた先にある宝箱は【いのちのきのみ】に置き換わっている。

小説版

【かげのきし】を倒した後、【ガルチラ】【ローラ姫】と3人で訪れることになる。
リムルダール島の中央にあるリムルダール盆地のこれまた中央にあるリムルダール湖に存在するという、ゲシュタルト崩壊を起こしそうな町である。
 
【ベラヌール】とは地形が似ている縁で、姉妹都市という設定になっている。
住人の霊媒師が呼び出した異様にテンションの高い霊から、聖なるほこらの場所を聞くことになる。

ゲームブック(双葉社)

ゲーム版同様、道具屋が存在しない…どころか、住民は「道具屋」という言葉自体を知らない。
また、宿屋でぱふぱふ娘が登場し、100ゴールド払えばしてもらえるのだが……。

DQ2

原作ゲームでは、島は存在するものの町は存在せず、「リムルダール」という単語も未登場。
【世界樹】と同じく2本の樹が1マス生えているだけであるが、調べても何もない。
各関連書籍では、以下の通りの扱いである。

アイテム物語

【ゴールドカード】のエピソードで名前が登場している。
少なくとも【ムーンブルク】陥落以前の平和な時代までは存在していた模様。

ゲームブック(双葉社)

島の名前は登場するのだが、【魔の島】へ通じる橋以外は「何も無い」と明言されている。

ゲームブック(エニックス)

【ガライの町】などとともにちゃんと存在しており、買い物や福引ができる。

DQ3

沼地の洞窟が開通していない代わりに、【メルキド】方面と陸続きになっている。
ここへは船で来るか、メルキド方面から歩いて来ることになる。
ただし徒歩の場合、【ドムドーラ】から先は【橋】が2つ架かっており、そのうち北側の橋がリムルダールへ、南の橋がメルキド方面へと続いている。メルキドから直接リムルダールまで抜ける事は出来ないので注意。
メルキド方面へ向かうルートはさらに途中で【精霊のほこら】への分岐もありややこしい。
 
予言所の建物の2階には教会と牢屋がある。アレフガルドでの教会は【ラダトーム】とここのみ。
ラダトームもそうだが神父は「こんな よふけに」などと宣う。闇の世で教会も諦めムードを感じさせる。
【ゾーマの城】の隠し階段の情報もある。
特にイベントはないが、周辺には【はぐれメタル】がよく出現するためここを拠点に狩ってもいいだろう。
【マドハンド】も出現するので【だいまじん】を召喚させて倒しまくるというテクも可能で【ルビスの塔】、ゾーマの城と並びレベル上げには最適な場所である。
しかも【スライムベス】が出ないので、ある程度のレベルがあれば、目的外の相手は無視して逃げられる点でも都合がよい。
少し回り道をして南方の森へ進めば【ゴールドマン(DQ3)】との遭遇も期待でき、経験値・ゴールド共に最後に一稼ぎしていけと言わんばかり。
更に上記の過程で【らいじんのけん】のドロップも狙える。
他にもゾーマの城へ向かう時の最後の休憩地点として利用できる。
【ルーラ】で移動できる場所の中でもゾーマの城に最も早く着ける場所でもある。
そのためかリストの最後に登録される場所でもある。
魔の島も含めて上記のようにスライムべスが出ないので【トヘロス】でゾーマの城まで行ける。
ゾーマを倒しに行くつもりなら宿に泊まる前にトヘロスと【トラマナ】を唱えておくのを忘れずに。
 
【いのちのゆびわ】が宿屋の宝箱にあり、さらにリメイク版では本棚の中に【さとりのしょ】があるので、どちらも忘れずに回収するように。
ちなみに、宿屋の横には「オルテガ様から預かった大切な物」が入った荷物を宿屋に置きっぱなしで誰かに取られないかと心配している男がいる。
おそらくこの命の指輪がそのオルテガからの預かり物なのだろうが(リメイク版なら宿屋のタンスに【くじけぬこころ】もあるが)、宿屋のすぐ傍にいながらなぜ取りに戻らないのか? オマケにこんな事をペラペラ喋っては盗んで下さいと言っているようなものである。結果的に息子の手に渡る事にはなるが…
 
この他にも「きっとオルテガのおじちゃんが魔王を倒してくれるよ」と信じている男の子もおり、オルテガがこの町を訪ねたのは確実だが、別の老人からは「魔の島へ渡るすべを知らず、海のもくずと消えたそうじゃ」とも語られる。が…
なお、さらに別の男は「この島の西のはずれに年老いた男が立っているのを見た」という目撃情報をくれるが、この「年老いた男」がオルテガの事なのかは不明。
そもそもDQ3の時代では上述の通りここは「島」ではないのだが(強いて言うならば「半島」か)。
 
DQ1の鍵屋と同じ位置には老人の家があるが、この時代はまだ鍵は研究段階であり、何も売られていない。
ただし、訪れると【まほうのかぎ】を見せるというミニイベントが発生し、エンディングでは見せた魔法の鍵を元に試作に成功したことが明かされる。
DQ1の【かぎ】に繋がると思うと感慨深い。
ただこのイベント、FC版で魔法の鍵を【預かり所】に預けていた場合はもちろん、SFC版でも魔法の鍵が【ふくろ】の中だと発生せず、わざわざ預かり所から引き出したり袋から取り出して【どうぐ】欄にないと「魔法の鍵というものを一度見てみたいものよのお」と言うだけなのでイベントを進めるのはちょっと気づきにくく、そして面倒くさい。
鍵を見せないままゾーマを倒してもエンディングで訪れると「ついにわしにも魔法の鍵が作れたぞ!」と見せた時の流れと同じ話になるので、見せないとちょっと唐突な会話になってしまう。
GBC版では袋に入れたまま見せる事が出来るように変更された。結果として訪ねるといきなり「その魔法の鍵を見せてくださらんか」と言われてしまう事になったが。
 
また相変わらず別々の場所で待ち合わせしているカップルがいるが、男性の位置がわかりづらく、鍵の老人の家付近からさらに左の何もない平原の中にポツンといる。
この男性は【けんじゃのいし】の情報をくれる。
 
リメイク版ではここで【戦士】にとって最高の守備力を持つ【オーガシールド】【グレートヘルム】を購入出来る。
後者は勇者にとっても最高の守備力で重宝するが、前者は「硬いだけ」で耐性はないので使いどころに注意が必要となる。

小説版

島全体には300近い町村があり、総人口は百万以上。
リムルダールの街の人口は1万4千。
 
パーティはここの宿屋で【オルテガ】の消息に付いて情報を得た後、すぐに旅立つ為、僅かな登場となった。
もっとも名前しか登場しないメルキドや、それすらない【ドムドーラ】よりは恵まれているが。

剣神

ステージ4に登場し、町に近づくと入るか入らないかの選択肢が出てくる。
町に入り、フィールドに出ようとすると老人に呼び止められて【守りのほこら】に案内される。
ここで行われる【メタルでスライム】をプレイして【スクルト】を入手すると、もう呼び止められることはなくなる。

ビルダーズ1

【2章 リムルダール編】の舞台。【ヘルコンドル】が撒いた病に人々が苦しんでおり、湖は汚染され毒沼と化している。更にはとある人物によって生み出されてしまったリムルダール最悪の病であるゾンビ化の病が蔓延りだしている。
ゲーム進行と共に絶望的な雰囲気がより増していくことになるため、基本的にシリアスで陰鬱な作風が強い本作の中でもトップクラスに重々しく悲惨な印象が強い舞台だろう。
【シスター】【エル】や薬師の【ゲンローワ】と協力して各地で病に倒れた人々を連れてきて治療しつつ病を解明、元患者とも協力し元凶たる【ヘルコンドル】の打倒を目指していく。
最終的に住民は女性の数が多くなる。
 
緑に溢れていた【メルキド】周辺とは真逆で、木はおろか土すら枯れきっており、自然はほぼ死滅、辺りは毒沼とまるで別世界である。
高台はまだ緑が広がっており、【くすりの葉】【綿毛】【まめ】などクエスト進行に欠かせない素材がたくさんある。それらを求めに高台へ上がって来たビルダー達を【どくやずきん】が容赦なく撃ちぬき、為す術なく毒死は初見プレイヤーにはお約束。周囲の警戒を怠らず、深追いは禁物。
拠点にも【骨】が転がり、南西には【わらベッド】が二つ置かれた囲いがあるので、【たき火】を移動させて寝床を作るといい。北部には大きな囲いがあり、その中には【水わく青石】が置かれている。
 
ヘルコンドルを倒した後も毒沼に覆われた町であることは変わらない。毒沼を埋め立て水を流し、リムルダールの浄化に勤しんだビルダーも多い。

アベル伝説

終盤にて名前のみ登場。ゾイック大陸にある町。
伝説の竜を甦らせるための聖剣と聖杯を【バラモス】より先に確保するため、【アリアハン】から二手に別れた【アベル】チームと【ティアラ】チームが落ち合う場所として決められた。
だが、ティアラチームが道中で【ムーア】に捕まりバラモスの本拠地【エスターク】に囚えられたことから、アベルチームも青き珠の神殿からそのままエスタークに直行することとなり、結局リムルダールが作中に登場することは無かった。