【ルカナン】

Last-modified: 2024-04-15 (月) 20:09:46

・守備力変動呪文

上昇:【スカラ】【スクルト】

下降:【ルカニ】―【ルカナン】

概要

DQ2以降やモンスターズシリーズ、トルネコ3に登場する呪文。
敵1グループ(FC版DQ2等一部の作品では敵全体)の【しゅび力】を下げる。
守備力変化は戦闘が終わると解除される。死んでも解除される。
ちなみに【ルカニ】の初登場はDQ3からなので、こちらの方がちょっとだけ先輩。
 
下がる値は作品によって違うが、基本的に低下量はルカニよりも低く設定されている。
よってザコ戦向きの位置だが、ザコ戦で複数の相手の守備力を下げたくなるような場面は意外と少ない。
古めのドラクエでは長い道中のMP回復手段が心許なく、ノーダメージかつ行動拘束をもたらさないデバフ呪文自体のコストパフォーマンスが悪かった(ダメージレースや【ラリホー】等での補助が優先された)ことも否定できない。
そのため利用価値としては下位呪文のルカニの方が優位性が高いが、作品によってはルカニの習得者が少なかったりアイテム使用でルカナンを発動できる場合もあるため、ルカニの代用として使われることも少なくない。
 
一方で敵に使われるとかなり厄介。
耐性を持つ敵が最も少ないことの裏返しで、味方も耐性を持つ者がほとんどいない上、ボス戦でなくても基本的にダメージは戦闘後に残る(その回復にMP・道具などを消費する)ので1~2割のダメージ増でもその後の冒険に響きかねない。
特に攻撃力の高い敵とのコンビネーションは単純ながら効果絶大である。
 
スカラ系は「魔力でできた不可視の障壁を作って敵の攻撃を防ぐ」のようなイメージがしやすいが、こちらの系統がどのように敵に作用しているのかの具体的な原理は不明。
敵の体表を柔らかくするのか、あるいはこちらの打撃の勢いを増すフィールドのようなものを展開するのか。
 
ちなみにイントネーションはスキャンバトラーズによると「ル↑カ↑ナン」とのこと。

DQ2

【ムーンブルクの王女】がLv10で習得。消費MPは2。
シリーズで初めて敵全体に効果を及ぼす呪文である。
初登場作品だが調整が甘く、【スクルト】ともども威力が異常に低い。
1回あたり元の守備力の約1/8(下限54/1024、上限197/1024でおおよそ8%~17%の間)しか下がらない上に、重ねがけしても最大50%しか下がらない。
実はナンバリングでは珍しく敵全体に効果が及び、【スクルト】で敵全体の守備力を上げられても(耐性を別にすれば)それら全ての守備力を下げられる。
だが、そもそもスクルトの威力も低いので対抗する意味に乏しく、またFC版DQ2では守備力の高い敵が少なく、高い敵は大体単体で出現するため全体対象であるありがたみは薄い。
おかげで初登場のルカナンが全体対象であったことすらほとんど認識されていない。
 
しかし、攻撃呪文に完璧な耐性がある上に守備力があまりに高い【キラーマシーン】【アトラス】【シドー】相手には、長期戦覚悟でルカナンを使う場面もあるだろう。
本作には【ルカニ】が存在しないためなおさらである。
ただし、キラーマシーンやアトラスには重ねがけしてやらないと結局倒すまでの攻撃回数は変わらないことも多く、回復のほうが優先度が高いためやはり使い所が難しい。一方で、シドーは際限なくベホマを使って全回復してくるため、素早くHPを削る上でなるべく限界まで重ねがけしておきたいところ。ラスボス戦で最も輝く呪文ということでスクルトよりは存在感がある。
敵の中では【タホドラキー】が執拗に唱えてくることで有名。
終盤まで使い手がいるが味方側と同様効果が薄く相当何度も喰らわない限り危険はない上、何としたことかよりによって「打撃攻撃をしてこない敵」がかなり多い。
以下の打撃攻撃皆無メンツだけで出てきた場合は完全に「ルカナン=休み」である。

・ルカナン使い:【メイジバピラス】【ブリザード】【あくましんかん】
・同時登場の可能性:【はぐれメタル】【シルバーデビル】

特にブリザードと悪魔神官は他の攻撃が苛烈を極めるので、ルカナンが出ると安堵することだろう。

リメイク版

DQ5の仕様と同じく、元の値の50%を減らす強烈な効果に変更。実に4倍の効果である。2回かかると0又は1となる。
代わりに味方が使った場合の対象が敵1グループに狭まっているが、それ以上に効果向上の恩恵の方が遥かに大きい。
スクルトも同様に強化されたが、複数グループで出現した敵が使った場合1ターンでは全てのモンスターの守備力を元に戻せない点にだけは注意。
なお、敵が使った場合はもちろん範囲縮小の影響はなく、純粋に効果が4倍となる。

味方が使っても敵が使っても強力である。
これにより【タホドラキー】などのルカナン使いのモンスターの危険度が一気に増した。
また、メイジバピラスなど上記のモンスター5種は全て打撃を行うようになり「一回休み」などということは全くなくなった。
さらに、新たに【メドーサボール】が2回攻撃をしなくなった代わりにこれを使用するようになった。
【シドー】はスクルトと2回攻撃に加えてこれも使用するようになった。

小説版

敵の【ブリザード】が使用した。
「相手の体力を奪い守備力を下げる」という設定。

DQ3

【僧侶】【賢者】がLv18~20で習得。消費MPは4。
本作では【魔法使い】は習得せず、代わりにスクルトを覚える。
現在のイメージとは逆だが、おかげで魔法使い無しのパーティーでも敵を打破しやすいバランスになっている。
【くさなぎのけん】を道具として使うと、この呪文と同様の効果がある。
 
守備力を「現在値の」50%下げる呪文になり、一気に強化された。重ね掛けしても守備力を0まで下げるのは困難だが、大した問題ではない。
一方で範囲は敵1グループに狭まったが、それよりも下げ幅が前作平均値の実に4倍になった影響の方が遥かに大きい。
…のだが、本作から登場した下位呪文ルカニ(単体の守備力を初期守備力の値だけ下げる)の方が出番が多く、ルカナンを唱える機会は必ずしも前作より増えるとは言い難い。
というのも、ルカナンを習得する中盤以降の高守備力モンスターはルカニ耐性が高く効きづらい。【ガメゴンロード】にも効くのだが、素早さが高い上にマホカンタを唱えてくるので危なくて唱えられない。ルカナンの呪文ではなく、草薙の剣の道具使用が刺さる。
うっかり跳ね返されたりするとこのへんのモンスターは攻撃力100超ばかりなので物理攻撃が痛い。
スクルトで守備力を強化してくる敵に対しては「現在値の50%を減らす」という効果はかなり強力だが、この効果が最も活かせるであろう【じごくのハサミ】戦にはまず習得が間に合わない。他にスクルトを使う敵はマイナーモンスターの【マクロベータ】しかいない。マクロベータ相手に唱える価値は皆無。
 
このように、肝心のときに覚えていない、効きづらい、といった問題を抱えている。
ルカナンを覚えているということは普通はルカニも覚えているはずなので、ボス戦などではそちらを使うことになる。
(ルカナンと違いルカニは守備力を0にできる。FC版の【取扱説明書】にはやや不正確な表記がなされているので注意。)
僧侶系呪文の使い手がいない(特に【ちきゅうのへそ】)ときや、上述のガメゴンロード対策では草薙の剣の道具使用効果が活躍する。ルカニの効果を持つ道具は登場しない。
 
逆に敵に使われると、味方が使うのと違って範囲は前作と同じで、せっかく固めた守備力も一気に弱体化させられてしまう。
DQ2の弱さをイメージして効果を過小評価してると痛い目に遭う。
FC版では【防御攻撃】が使えるので、裏技の使用をいとわないのなら大いに活用したい。
なお、今作では他の補助呪文と同じく【うんのよさ】で命中率に補正がかかるため、序盤はほぼ必中に近かったものが中盤以降は目に見えて当たりにくくなっていく。
【遊び人】などは序盤からしばしば「きかなかった!」となるので運の良さの重要性を気づかせてくれる。
 
使用してくるモンスターでは、まず【バリイドドッグ】が印象を残す。そしてこの時期のメンバーではほぼ必中に近い。
こいつは【マタンゴ】【あばれザル】と組んでくるため、守備力を下げられたところを袋叩きにされるケースが怖い。
また【がいこつけんし】【キラーアーマー】など、もともと攻撃力の高い者がよりダメージを増やすために使用してくることが多い。
その他【おどるほうせき】【マーマン】が使用する。

また、がいこつけんしをはじめ【複数回行動】かつローテーションを取るモンスターで、同一ターンにルカナン→攻撃という強力な行動を取る者が登場。

リメイク版

【キャタピラー】【わらいぶくろ】【マリンスライム】、ガメゴンロードが新たにスクルトを唱えてくるようになった。
キャタピラーやわらいぶくろを相手するときには習得が間に合わないが、マリンスライム相手にはルカナンが刺さる。
【複数攻撃武器】との相性も良好(ベギラマやいかずちの杖でいいとか言わない)。
上述の理由で、ガメゴンロード相手には草薙の剣の道具使用で対応するといい。
 
敵側ではボス専用モンスターに昇格した【ボストロール】や、強化された【カンダタこぶん】など、使用者が増えている。
一方で、SFC版では例によって命中率が明らかに下がっており、序盤から割と敵のルカナンがはずれることが増えている。
さらに【装備技】が使えるので、裏技の仕様をいとわないのなら当たってもこれで戦況を立て直すと良い。
ただし、GBC版では命中率がFC版の水準近くまで引き上げられており、装備技も使えないので、対抗手段としてはやはりスクルト一択だろう。

小説版

敵の【バリイドドッグ】がパーティに使用した。

DQ4

【ブライ】がLv21~23で習得。
DQ3と同じく守備力を現在値の50%下げる効果。消費はMP4。
また、【みなごろしのけん】を道具として使うことで撃つことができる。
DQ3と同じく効果はやや使いにくいがFC版の第5章では仲間に命令ができないため、思うようにルカニを使ってくれないことが多く、通常プレーの範疇では唱える場面を見ることはほぼない。
一方で、第五章ではルカニも唱えさせるのは困難なので、唯一自発的に敵の守備力を下げられる「みなごろしルカナン」はかなり重宝する。
 
ちなみに効果は前作と同様でルカニが「初期値の100%」、こちらは「現在値の50%」下げる呪文となっているが、前作と違ってルカニの方は【耐性貫通力】が高く設定されている。
効きやすさに差があるものの、やはりスカラやスクルトでガチガチに固められた相手にかけると、ルカニより低下量が増えるという逆転現象が発生する。
特に本作のスカラやスクルトは効果が大きいため、守備力が上がれば上がっただけルカナンの効果が大きく増す。スカラなんかは1回で逆転する。
例えば守備力100の相手にそのままルカニをかけると低下量は100でルカナンだと50低下だが、スカラが1回かかって250になった相手にルカニをかけても100低下で同じ。一方でこの場合のルカナンだと125低下するのだ。
と言っても、本作ではルカニに対するルカナンの有意性を堪能するような状況がほぼ無い。
能動的にルカナンを使えるのは皆殺しの剣を入手後(要・さいごのかぎ)か勇者がモシャスを習得してからなのでいずれも終盤に差し掛かるころであり、さらにストーリーを進めると【てんくうのつるぎ】による【いてつくはどう】があるので、スカラ・スクルトを唱える相手にはこっちの方が良い。
ルカナンの「現在値の50%下げる」効果が生きる相手は【ライノソルジャー】ぐらいだろう。
 
本作でもやはり敵に唱えられたときのインパクトが大きい。
序盤の敵である【とさかへび】【がいこつけんし】が連発してきてあっという間に丸腰にされる。

リメイク版

守備力を「初期値の」50%下げるDQ5の効果に変更された。
しかし、7~10ターンで効果が切れてしまうようになった。
また、習得の上限レベルがなくなり、プレイヤーの運が悪いといつまでも習得してくれない。
ブライだけでなく【ピサロ】が最初から習得している。
ピサロはルカニを覚えていないのでブライ・【マーニャ】がいない場合は使うこともある。
【みなごろしのけん】と合わせて使えば、グループの敵の守備力を一気に0まで下げることも可能。

DQ5

守備力を「初期値の」50%下げる呪文となったため、2度唱えれば守備力を0にすることが可能となりさらに強化された。消費MPは4。
人間キャラでは【ビアンカ】【フローラ】【女の子】【ヘンリー】が習得する他、仲間モンスターでも【スライム】など多くのキャラが習得できる。NPC【ベラ】も習得している。
 
相変わらず耐性貫通力はルカニに劣るが、本作では味方でルカニを習得するのが仲間モンスターの【エリミネーター】のみ(しかもかなり終盤)なのに対し、こちらは多くのキャラが習得するという大きなアドバンテージがある。
ゆえにシリーズでも珍しくボスキャラなどの単体相手でも、序盤から終盤にかけてルカニ代わりとして唱える機会は非常に多い。
また、終盤になると【やまびこのぼうし】装備時に使うことで疑似的にグループ対象のルカニとして用いることも可能である。
なお、非常に細かいことだが守備力低下の数値は小数点以下を切り捨てるため、敵の元の守備力が奇数だった場合は2回唱えても0にはならず1だけ残る。1残ってもダメージ軽減効果はないため実質0と同じであるが、もう一度ルカナンを唱えれば残り1を削れるのでわかる。
これは以降の作品でも同じ。
 
一方、やはり敵に唱えられると厄介で、人間キャラの場合は基本的に【うんのよさ】に関わらず必中となっている。(【パパス】と青年時代前半の【フローラ】は例外)

リメイク版

減少値は変わっていないが、他の補助系呪文と同じく効果が数ターンで解けるようになった。
また、ラスボスに無効になったため、終盤のボス戦には出番がなくなってしまった。
一方、SFC版でも強敵だった【ブオーン】に気まぐれ2回行動とともに追加された。スカラ・スクルトが弱体化されたこともあり非常に厄介で、守備力をうっかり0~1にされたりするとゴレムス先生ですら打撃3発でお陀仏になってしまうので結構危険。
行動回数の関係で最初のルカナンが切れる前に2回目のルカナンが来て守備力を極限まで下げられる可能性が高い。
ルカナン→打撃のコンボもいやらしい。結果的にますます強くなってしまった。
幼年時代に加入するベラが行動選択のできないNPCになり、雑魚戦でもむやみやたらにこれを唱えてMPを浪費するようになった。
優先順位も妙に高く、あと一撃でトドメを刺せる瀕死の敵にルカナンという光景はわりとよくある。
DS版以降ではガップリンのラリホーで主人公が眠ったところにベラがルカナン→ベビーパンサーが防御というコンボでプレイヤーに強いストレスを与えてくれる。

DQ6

スクルト・スカラと同じく弱体化。
元の値の25%しか下がらなくなった。消費MPは4。
【バーバラ】がLv12で覚えるほか【魔法使い】★4で習得できる。
SFC版では【レッサー】が初期習得、【スミス】がLv13で覚える。
DQ5と同じくルカニがレアな呪文なので頼る機会があると思いきやよりにもよってルカニは【主人公】が覚えるため使用機会は少ない。一応今作の主力攻撃のまわしげりとの相性はいいのだが…
また、今作では【ムドー】(第一形態)や【テリー】【アクバー】などボスが使うことも多く、何度も使われると危険。SFC版なら【装備技】があるがこれに頼るかは人によるだろう。
【しれんその3】の特徴の一つとしても挙げられる。

DQ7

効果はDQ6と同じな上6~8ターンで効果が切れてしまい、さらに弱体化。消費MPは4。
しかも、【リザードマン】【デスマシーン】でしか覚えられないレア特技に。
でもあまり困らない辺りこの呪文の不遇感がにじみ出ている。
本作では消費MP0の【のろいの歌】が職歴技で覚えられるので、ルカナンの効果を得たいならそちらを習得するといい。
他には【ゴディアスの剣】を「つかう」ことでこれと同様の効果が発生する。
また、「ルカナンでも となえるかなん。」という【いっぱつギャグ】が存在するが、実際に唱えることはほぼないだろう。

リメイク版

効果が切れるのが6~9ターンに変更。
新たに【魔物ハンター】★5、【パラディン】★3、【ゴッドハンド】★5、【勇者】★1、【エビルエスターク】★1でも習得できるようになった。
だからといって別に使いやすくなったわけではないが、レベルが上がった【すれちがい石版】のザコ敵の群れには強化された【へんてこ斬り】と組み合わせれば案外有用。

DQ8

効果はDQ6と同じで効果が切れるターンは7~10ターンに変更。消費MPは4。
【ゼシカ】【杖スキル】のSPを7まで上げると習得できる。
だがゼシカはLv3でルカニを覚えるのでやっぱり使うことは少ない。
【大おやぶんの盾】【やわらかチーズ】を「つかう」ことでも効果が発生する。
 
また【スカウトモンスター】の合体技のひとつ【ナーグルカナン】の追加効果は名前からするとルカナンが発動していそうだが、実際の効果はルカニである。

DQ9

【魔法使い】がLv25、【魔法戦士】がLv16で習得する。消費MPは8。
最初は成功率75%だが、【こうげき魔力】が499に達すると100%となる(無耐性の場合)。
逆に言えば、それ以上に上げても成功率は増えない。攻撃呪文と補助呪文との大きな違いはそこである。
今回の1回あたりの低下量はルカニと同様1段階となっている。
そのため純粋なルカニの上位互換なのだが、雑魚戦で守備力を下げることがないため使うことは少ない。
宝の地図のモンスターは守備力が異様に高いのだが、それ以上に敵の火力が高いため悠長に使ってる暇がないのが現実。
効果が切れるターンはDQ8同様7~10ターン。

DQ10オフライン

習得条件は【旅芸人】Lv20、【ダストン】Lv17(習得済)。
消費MPは4。
敵1グループのしゅび力を1段階下げる。

DQ10オンライン

旅芸人がLv20で、仲間モンスターが「じゃくたい」スキルに12ポイント振ると習得する。消費MPは4。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

【ベロニカ】がレベル18で覚え、【ロウ】は加入時に既に習得済みである。
消費MPは4。
今作では敵全体の守備力を1段階下げる効果であり、重ねがけすることで最大2段階まで下げることができる。効きやすさはルカ二と同じ。
2段階下がった状態でかけても無駄にはならず、効果時間がリセットされ、延長される。
 
今作では守備力が異常に高く、打撃ではダメージが通りにくいザコ敵が序盤から終盤まで広く出てくる。そしてそいつらの内ルカ二耐性持ちは非常に少ない。
それらが複数で現れた場合に使うと良いだろう。
1段階下げただけでも目に見えてダメージが増加する。
ただし、本作では攻撃呪文が強力なこともあって雑魚戦ではそちらを使った方が早いことも多い。
 
もちろんボス戦は相手が単体ならルカニの方が有効なのだが、
本作のボス戦では複数が相手になることも多いため、そのような場合はルカナンも活躍する。
また、中盤以降の攻撃呪文に高い耐性を持つ高守備力モンスター相手にも活躍が期待できる。
 
ネックは術者の【素早さ】があまり高くないことか。
今作では仲間に素早さの高い物理アタッカーが多いので、ルカナン→打撃の流れがうまく成立しないことも多い。
術者の素早さを上げるなどして対応すると良いだろう。
 
やはり今作でも敵に使われたほうが厄介。味方には効きやすい上に今作には耐性装備がほぼないと言っていい。
【スクルト】で相殺するか、速攻で倒すかしよう。

DQM1・2、キャラバンハート

守備力を減少させるという効果、ルカニより効果が薄いという仕様は同じ。
ルカニがLv8(キャラバンハートではLv17)になるとこれに進化する。
消費MPは4。対象は1、2では敵全体、キャラバンハートでは敵1グループ。
1、2では【マヌーサ】【ボミオス】と共に習得していると【やみのはどう】を、それに加えPS版では【タッツウしょうかん】【きあいをためる】と共に習得していると、Lv25で【デアゴしょうかん】【思いつく】
ルカニ耐性を参照し、単体ながら効果が大きい【ひゃくれつなめ】があるのが痛い。

トルネコシリーズ

トルネコ2と3に【ルカナンの巻物】が登場。フロア全体の敵の防御力を下げる。重ねがけ可能。
2では効果はそれなりだが、3では重ねがけが必要。食らった敵が起きるのも困りもの。
 
またトルネコ2では魔法使いの呪文で【ルカナン】そのものも登場する。消費HPは10。
重ねがけが有効なので、遠くから5~6回唱えれば魔法使いでもそれなりの殴りダメージを出せる。
魔法系モンスターを撃破できる数少ない手段の一つ。
また、唱えると同じフロアの敵が全員起きてしまう疑似【ザメハ】の効果がある。
敵の動き方には規則性があるので、敢えて起こして敵のいなくなった部屋に移動するという戦法に使える。
この起こす効果は初期配置から寝ているモンスターに対してのみであとから【ラリホー】で眠らされたモンスターは起きない。
それと、かなしばり状態もこの呪文によって解除されてしまう。
呪文のルカナンは敵を起こすが、巻物のルカナンでは起こさないという違いもある。
 
トルネコ3では敵が唱えてくるようになったが、これを習得した【どぐう戦士】【キラープラスター】は悪魔のような強さを手に入れてしまった。
具体的には10回まで効果があり、3回で守備力半減、7回で守備力0(実際には6回でもほぼ0である)、8回目以降はダメージ計算が特殊になり、守備力0で受けるダメージの倍のダメージを受けるというもの。
8回で2倍、9回で3倍、10回で4倍という凶悪仕様。
どんなに強力な盾、頑丈なモンスターでもルカナンを受け続ければあっという間に紙切れ同然である。
ちなみに【ポポロ】は元々守備力が0のため、7回までは実質無効である。8回以降は前述の通り。
開幕モンスターハウスにこいつらが居たら味方を攻撃できる位置にいない限り1ターン目はルカナン地獄と化すことを想定して行動しないと危険である。
 
【魔法系】特技として扱われるため、【魔封じの指輪】で防ぐことができる。
モンスターに対してだが【魔法無効】には無効であり、【潜ってかわす能力】の敵はこれを回避し、【2ダメージ化能力】なら魔法効果を2ダメージに変換する。
【被ダメージ変換能力】ならば通常通り効果を受けるが、その性質上全くの無駄行動となる。
当然【マホトーンの石像】の影響は受ける。
 
ルカナンの名を冠した【ルカナンソード】という武器も登場している。

ヒーローズ1

敵専用の呪文で、【タホドラキー】【ボストロール】が使う。
緑のドームの中に入ったキャラの守備力を半分に下げる。効果時間は20秒。
こちら側での発動は【モンスターコイン】でタホドラキーを呼び出して使うのみ。

ヒーローズ2

【魔法使い】【マリベル】が習得可能。消費スキルポイントは12、消費MPは10。
効果時間は20秒(ボス相手だと15秒)。
マリベルに関してはブーメランをキャッチした直後に使うと発動までの時間が短くなり、効果範囲が広がる。
やはりタホドラキーをモンスターコインで呼び出すとルカナンを掛けてくれる。

トレジャーズ

敵全体を防御ダウンにする。
Lv30以上の【デビルドラキー】【シャドー】が覚えている可能性がある。
ルカニを覚えているモンスターがLv30になると自動的にルカナンに進化する。

ライバルズ

「小さな希望のシンフォニー」にて魔法使い専用の特技のノーマルカードとして実装された。

2コスト
全ての敵ユニットに「受けるダメージ2倍」を付与する

効果を発揮する場面が限定的であるためデッキに採用されることは少なかったが、【プチマージ】などのランダムに特技を加えるカードで手札に来たら意外な活躍をすることもあった。

タクト

Bランクとくぎとして登場。射程3 3×3マス・消費MP14
「範囲内の敵全てのしゅび力をときどき下げる 効果3ターン」
最大強化で 確率+20%まで強化可能。
【マッシュスライム】【ブリザード】などが使用可能。