【レイドックの井戸】

Last-modified: 2023-01-16 (月) 23:11:06

DQ6

【レイドック】の町にある【井戸】
地名としての「レイドックの井戸」は下の世界の小さなダンジョンを指すのだが、上の世界でも同じ場所の井戸でイベントが発生するため、合わせてここで紹介している。
上の世界・下の世界共にただの井戸ではなく、魔物が潜んでいる。ある意味【井戸のダンジョン】と言える。

上の世界

井戸のそばに指輪を落としたおばさんが居り、その指輪を回収するために入ることになる。
中には宝箱が一つと、それを自分のものにしている魔物が一体居て、話しかけると戦闘になる。
 
ところが、ここで登場するのは本来は【地底魔城】などに登場する【ダークホビット】
上レイドック到達直後のせいぜいLv5前後が普通の主人公一人では、 堅い守備力を誇るこいつへまともにダメージが通らず、なすすべなくやられることになる。
「おばさんと組んで、冒険者の金を巻き上げる計画犯ではないか」とすら言われる始末。
 
Lv7まで上げてルカニを覚えるか、ハッサンの加入を待ってから挑戦するのがベター。
ダークホビットを倒せば、無事後ろの宝箱から【おばさんのゆびわ】を回収することができる。

下の世界

レイドック側から入ると広い空間が広がっており、水路の先には宝箱やスライムの姿も見える。
水路に阻まれて先に進めないため、この段階ではまだ詳しい探索をすることはできず、【くちぶえ】を使わない限りモンスターとのエンカウントも発生しない。
 
ここにはもう一つ入口があり、【あわあわ船】を使って海底の入口から侵入する。これで水路を通れるようになり宝箱も取れるようになるが、モンスターも出現するようになる。
宝箱の中身は、530ゴールド・【ちいさなメダル】【ちからのたて】
ちからのたてはスライム系の仲間モンスターにとっては終盤で【みかがみのたて】を手に入れるまでは最強の盾となる。
下位の盾【シルバートレイ】は女性陣向けなので、スライムをメインに戦わせているなら便利。
また、ここに居るスライムからは【ポセイドン城】がある海域についての情報を聞くことができる。
 
中は広くないが、出現するモンスターは曲者揃いな上にエンカウント率が高めで、狭い割に探索には一苦労する。
HPや守備力の高い【アイアンタートル】【ストロングアニマル】や、ザオリクや仲間呼びを使う【オンディーナ】【ブラッディハンド】などが出て戦闘が長引きがちになる。
戦闘が長引くだけならまだしも、集団で現れて【こおりのいき】を連発する【フロストギズモ】にいたっては、油断をするとあっという間にパーティを壊滅状態に追い込んでくる。
また、ここには本来は【トラップモンスター】として出現する【いどまねき】が通常エンカウントで出現、先に挙げたモンスター達の敵の倍以上ある高いHPと多彩な攻撃に加えて複数で現れることもある。
1戦1戦が厳しくなりがちなのでそれなりに用意をしてから探索するといいだろう。
 
あくまでも「町の井戸」ということなのか、【リレミト】は無効。
しかし【ルーラ】が使えるので、危なくなったらそれで脱出すると良い。
なお、海底側から侵入経験がある場合は、それ以降、レイドック側から入った際にもモンスターとエンカウントするようになる。
それにしても、これだけ強いモンスターがひしめく井戸なのだから、レイドックの街中にモンスターが溢れ出てきて、死者続出の大惨事を招く可能性も否定できない。
レイドック軍は、井戸内部のモンスターを掃討した上で海底からの入り口を完全に塞ぐなど、早急に対策を打つべきであろう。
レイドックの武器・防具屋の品揃えでコイツらに対抗できるかは、かなり怪しいが…。
 
ちなみに、主人公が実体を取り戻した直後に海底から行っても、井戸の出入り口で【あらくれ】が寝ているため通れない。

リメイク版

なんと、まだ海底側から入ったことがない状態でレイドック側から侵入してもエンカウントが発生する。
ここの敵は転職を進めてレベルが30あっても苦労する連中で、通常攻撃で60~80ポイントのダメージを与えてくる、そんな連中がようやくレベルが10を超えようかという無職主人公一行に猛然と襲い掛かってくる。まさにこの世の地獄の誕生である。
井戸の横にいる娘の「井戸の中は別世界!なんてね」というセリフが洒落になっていない。というか、最早トラップである。
「娘さんと組んで、冒険者の金を巻き上げる計画犯ではないか」とすら言われる始末。
初プレイで知らずに入ってしまった人は言うまでもなく、古参プレイヤーでもむしろSFC版の知識があるが故に「敵は強いがエンカウントしないから」と安心して入ってみたら血祭りに上げられた、という事例が多い。先入観というのは恐ろしい。
今や【キラーマジンガ】に匹敵する、DQ6屈指のトラウマポイントとの呼び声も高い。
一応多くの敵にラリホーが有効なのでミレーユがラリホーをかけて主人公がルカニを2回かけ、ハッサンが捨て身で攻撃すればなんとか倒せなくもないが、リスクが高過ぎる上に特に報酬が素晴らしい訳でも何かいいものが手にはいる訳でもないのでやめておこう。
ただ、フロストギズモから【こおりのやいば】が手に入れば大幅な戦力アップになって後の展開が相当楽になるので、まったく利用価値がないというわけでもない。
もちろん来て間もない時期に戦ってドロップを狙うのは非現実的もいいところなので、狙うなら【あなほり】を利用しよう。
こんな事態になった理由はエンカウントのフラグ設定のミスなのか、それとも意図的なものなのかは不明だが、スマホ版にもDS版からそのまま修正されずにベタ移植されている。
 
なおDQ5の【海の神殿】と同じく、船の描写がやや大きいポリゴンで描写されるようになったおかげで、洞窟自体の寸法が広くなっており、移動する距離が長くなった。したがって体感的なエンカウント回数もSFC版より上がっている。
また、主人公が実体を取り戻した後、【セバスのかぶと】を入手するイベントの前に海底から入った場合、スライム(NPC)が騒がしいのが気になって井戸の入口から上を覗いているため、彼が邪魔で城下町に出ることはできない。国民が正門から迎えようとしているところを井戸から出てきて驚かせる、などといったことはできないのである。