【ロザリー】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 05:06:33

DQ4

【ピサロ】の恋人である【エルフ】の女性。
FC版では他のエルフと同じグラフィック。
英語版での名前はRosa。ピサロの英名Saroと逆になっている。
 
その目から流れ落ちた涙がルビーになるという不思議な体質の持ち主。しかしそのルビーは他者の手に触れた瞬間に崩れて消えてしまう。
そのため本来はこのルビーが何かの役に立つということはないのだが、彼女がルビーの涙を流すという一点だけが過剰に噂として広まり、それを利用して金儲けしようという悪質な人間に付け狙われるようになってしまった。
ある日とうとう人間に捕らえられ、虐待を受けていたところをピサロに助けられたのが縁で恋人となった。
 
ピサロに助けられた後は、ホビット族の村である【ロザリーヒル】の塔で匿われて暮らしていた。
魔族の王として人間を滅ぼそうとするピサロを止めるため、【イムル】の村の宿屋に泊まった人の夢を通じて、ピサロを止めるよう願う。
だが復活した【エスターク】が勇者に倒されたあたりで【エビルプリースト】の策略により心ない邪悪な人間に再度捕らわれ、虐待の末に殺されてしまう(その人間もピサロによって殺される)。
遺言は「どうか どうか野望を捨ててこの私と…」だったが恋人を殺されたピサロは人間への憎悪を捨てることなど出来ず結局聞き入れられなかった。
またFC版では【ぐふっ…!】と言って事切れてしまう。
人によっては、それこそが無残に殺されたことが伝わってくるシーンと言えるかもしれない。
 
この事件がきっかけとなって元々人間と敵対していたピサロは暴走し、更なる復讐心と狂気に駆り立てられることになる。
また、同じ時期からイムルで見られる夢が彼女の最期ピサロの慟哭に変化する。この夢がFC版では非常に怖い。
 
ピサロは人間に対して殺戮や破壊活動を行っているが、それが人間による彼女の虐待がきっかけなのか、それとも彼女と出会う以前から魔族の王としていずれ人間を滅ぼす予定だったのか、ゲーム中では触れられない。
ロザリーヒルのシスターによると

*「かつて このむらに
  ピサロという まぞくの わかものが
  すんでいました。
*「せかいを しはいするなどという
  やぼうを いだいて
  むらを でていきましたが
*「そのピサロも ロザリーにだけは
  やさしい えがおを みせていたものです。

という。

ルビーの涙について

女性の涙が宝石になるというエピソードはファンタジー作品でときおり見かけるネタであるが、その元ネタとしては【人魚】の涙が宝石のアクアマリンになったというヨーロッパの言い伝えが有名だろう。
1973年度制作の美少女ヒロインアクションアニメ「キューティハニー」の第12話にも、本作と同じく、宝石に変わる涙を流すゆえに欲深い人間に殺された人魚の伝説が登場している。ひょっとするとモチーフになっているのかもしれない。
 
ロザリーのルビーの涙は作中での描写がないことからルビーであること以外はどんな宝石なのかハッキリしない。
「ルビー」は「紅玉」という和名がある通り赤い宝石として知られているが、真っ赤な物や紫に近い物、淡いピンクの物まで存在する。
宝石に詳しくない人は、歴代シリーズの【公式ガイドブック】に掲載されている【ルビーのうでわ】【ちからのルビー】等のイラストを見てみよう。これらのアイテムにあしらわれた赤い宝石がルビーである。
 
上記アクアマリン以外にもダイヤモンド、ブルートパーズ、ラピスラズリ、トルコ石など、無色透明~青系で水を想起させる宝石はたくさんあるのだが、よりによって真っ赤なルビーというのは涙からはちょっと連想しづらい。
エルフの涙は赤いのだろうか……。それとも「血の涙」か?あるいは前作の【ゆめみるルビー】といい、ドラクエではエルフとルビーに何らかの繋がりを見出しているのかもしれない。
さらに本筋から外れた知識になってしまうが、ルビーの大元はコランダム(鋼玉)という鉱物であり、これに含まれる不純物によって色が決まるのだが、実はこのコランダム、含有物によってはサファイアにもなるのだ。
その他にも微量な違いで緑や紫、黄色に無色透明など様々な色(大抵「色+サファイア」の名前なのだが)に変化する。夢のない言い方をすればロザリーはまず涙腺でコランダムを生成し、その過程で混じる含有物によって赤く輝くルビーの涙が発生しているのだろう。
パワーストーン的な意味合いで言えばルビーは愛情を含めた活力やそれに伴うカリスマ性を司る宝石。一体誰のために流した涙なのかを考えたり、もしかしたら対象や感情次第で様々な色に変化するのではと推察するのも中々乙なものである。

リメイク版

容姿は他のエルフとは違うピンク色の髪の固有のものとなった。同じくFC版でエルフのグラフィックだった【シンシア】もピンクの髪になっているが、ロザリーとは別のグラフィックになっている。
英語版(DS版以降)での名前はRose。
 
断末魔のくだりが修正され、遺言を言い終わらぬうちに息絶えてしまうというものとなった。
 
【第六章】では、【せかいじゅのはな】を使うことにより生き返らせることができ、同行型NPCとしてパーティーに加わる。
そうした手順を経て復活した彼女をデスピサロのもとへ連れて行くことで、【進化の秘法】によって失われたピサロの理性を取り戻すことができる。
その際に二人の出会いの回想シーンが流れるが、それによれば元々は名も無きエルフで、ピサロが厄介になっている【ロザリーヒル】にちなんでロザリーと名付けられたという設定に変更された。
名前がなかった理由について「私たち森に暮らす者に名前はない」と述べるが、【天空城】のエルフや【移民】たちにはきっちり名前があるので、エルフだから名前がないというわけではなさそうである。
人間によって虐待を受け続けているがそれでも人間を殺すことには否定的で、ピサロに助けられた際も自分を虐待していた人間を殺したピサロを酷いと否定している。
これを見る限りではピサロは彼女と出会う以前から人間を嫌悪していたと思われ、彼女の死が以前から持ち続けていた人間殲滅の意志を決定的なものにしたともとれる。
 
ピサロの暴走の引き金となると同時に、彼の進化の秘法を解除するきっかけにもなっており、彼女はDQ4の最重要人物といえるかもしれない。
ちなみにピサロの理性を取り戻せた理由は、「ルビーの涙が進化の秘法を打ち消した」という謎の新設定から。
自然に逆らう秘法を消すほどの力を持つ宝石を無限に出せるとは、エルフの中でもとてつもない力の持ち主ということだろうか。そんなことできるならついでにエビルプリーストの進化も打ち消してくれればよかったのに。
リメイク版ではデスピサロの進化の秘法はなぜか完成していなかったことになっているので、その影響もあるのかもしれない。あるいは、ファンタジーにありがちな「真実の愛の力」といったところか。
 
なおピサロを仲間にした後、彼からは「ロザリーヒルに帰りなさい」と言われるが、実際には別れることなく裏ボス撃破までそのまま同行し続ける。
ロザリーヒルに戻って下手に人質にされるよりは勇者たちやピサロと一緒の方が安全だからという理由かもしれないが、特に説明はない。
フィールド上では馬車内から出てこないが、特定の場所に入るとロザリーは自動的にパーティの後ろに付いてくる。
具体的には【ロザリーヒル】【デスパレス】【エルフの里】【世界樹】【天空城】【闇の洞窟】【架け橋の塔】【きぼうのほこら】【結界のほこら】【デスキャッスル】【デスマウンテン】の11箇所。
馬車から出てくるのはエルフ所縁の地か、もしくはピサロと関係のある場所が多い。

小説版

小説版ではエルフ王ネルウィックの末の王女という設定になっている。
魔王ナルゴスの軍勢によりエルフの都サムルラーンが滅ぼされた後に、ナルゴスの皇孫ピサロに助けられ保護された。
そしてピサロは他の魔族に(祖父である魔王ナルゴスにすら)内密にロザリーをかくまい、秘密の部屋で養育していた。
出会った頃は目の前で仲間のエルフが殺されても(ちなみに殺し方はピサロが素手で背後から心臓を貫通するというもの)わからないほど幼い少女だったが、そんな彼女に目をつけていた辺りはさながら源氏物語の光源氏と紫の上。つまりこちらのピサロ、まさかのロリコン疑惑が……
この時の容姿は金髪で、小説版ではエルフにふさふさの尻尾が生えている設定なので勿論ロザリーにもある。
 
当初は結構駄々をこねたりする気丈な性格だったが成長した頃にはすっかりピサロの虜となっており、魔王の後継者争いでピサロが地上に追放された際には、魔力と記憶を奪われ別人のようになってしまったピサロに戸惑っていた。そして以前のピサロを取り戻すべく、かつて自分がピサロから与えられた知識と魔法を、逆に教授している。
 
魔王ナルゴスが死の間際にピサロの魔力と記憶を戻し、ピサロが魔王の正統後継者となると、以後は大体原作通りの展開となる。
勇者ユーリルと対面した際には一瞬ピサロと錯覚し、ユーリルの方も【シンシア】との類似性を感じるなど、ユーリルとピサロが合わせ鏡のような関係であるということを読者に印象付けるキャラクターにもなっている。

CDシアター

CDシアターでの声優は潘恵子。
他に【ルビス】も兼任している。

ピサロ役が池田秀一、そして勇者の名前が「レイ」であることから、某ロボットアニメの1作目を連想した人も多かったとか。

DQ6(リメイク版)

【デスコッド】で「ちかいみらいの夢」を選ぶと【ライフコッド】ではターニアが住んでいる家にピサロと住んでいる。

DQ11(3DS版)・DQ11S

【冒険の書の世界】の「ロザリーの部屋」にFC版の姿で登場する。
自分を守ってくれるはずの【ピサロナイト】に追い回されており、彼を正気に戻すとクエスト【大切な贈り物】を依頼してくる。因みに、このクエストを受ける際、隣にいるスライムが明確に「ロザリーちゃんの恋人のピサロ様」と言っている。
 
クエストをクリアしてから話し掛けると歓喜のあまり涙を流し、「主人公はルビーのなみだを手に入れた」と表示されるが、やはり脆くも崩れ去る為、ルビーの涙をアイテムとして入手することはない。
 
DQ11Sではリメイク版の外見になった。

DQM3

【ピサロ】が主人公となる本作ではメインヒロイン。声優は上田麗奈(DQ10オンラインVer.6のダフィア役)。
 
【エンドール】のコロシアムのGクラス優勝直後、ルビーの涙を流すことが見世物にされるが、涙が砕けた事でのトラブルに乗じて逃走。DQ4リメイク版に入れ込まれたストーリーと同様の形でピサロと出会う(ただし彼女を追いかける男は殺害されず頭に青い炎がついて逃げるだけ)。
しかし、原作ではピサロがロザリーを気に入ってロザリーヒルに招いたようだが、本作では逆にロザリーの方がピサロを頼って押しかけ、ピサロ当人は最初は追い返そうとしている。
 
ちなみに食い下がる際に「エルフ訛り」が出るという謎の設定が追加されている。
ずっと塔に閉じこもっていた原作とは違い、ピサロと共に魔界をあちこち旅するという行動力のある所が描かれている。その関係か外見も少女らしく、服装も白いワンピースのようなものから薄緑色の旅衣装といった様相になっている。
 
誘拐されるイベントでは【エビルプリースト】の部下である【くらやみハーピー】に成り変わられ、ピサロと【ベネット】に対しベネットが人間達を扇動したと嘘をつかれ、原作通り人間に殺害されてピサロはデスピサロと化してしまう。
しかし【ベネット】【ときのすな】を使ったことで命が助かり、人間は悪い者もいるがベネットのような心の清い者もいるので、人間を滅ぼす野心を捨ててとピサロに懇願し、聞き入れられた。その後もずっとピサロと冒険を共にする。

ヒーローズシリーズ

【ピサロ】の断末魔で名前が登場。ちなみにVita版のヒーローズ2では言わない。

トレジャーズ

お宝に【ロザリーの像】が登場。

ライバルズ

【エビルプリースト】の台詞にのみ登場。一方で彼女の住まうロザリーヒルの【塔】は建物カードとして実装されている。

ライバルズエース

真3弾カードパック「星降りの決戦」で実装。初期リーダーをピサロが務める、魔剣士専用のレジェンドレア。CVは島本須美。

3/1/2
このユニットは効果の対象にならない
全ての味方のピサロナイトはにおうだちとHP+1を得る
召喚時:ピサロナイトを1体出す

ピサロナイトを強化する効果を持ち、その効果もにおうだち付加なのでピサロナイトが彼女を守る図式となる。
ピサロナイトはテンションスキルなどでも出せるため、効果を活かすのは難しくない。
ピサロナイトの展開と強化ができる【塔】やピサロナイトの数に応じて強化される「忠義の騎士アドン」との相性は抜群。ぜひセットで使いたいところ。
(ちなみにロザリー、ピサロナイト、アドンを同時に展開する試合を複数行うと隠し称号「ロザリー親衛隊」が獲得できる)
 
「効果の対象にならない」という効果はメラミなどの除去カードから逃れられるといった利点があるだけでなく、「闇への供物」などの魔剣士お得意の生贄カードの対象に選べないという側面もある。
魔剣士の初期リーダーはピサロであるため、二人の関係性の演出の一環とも言える。
ストーリー的に死亡時に【進化の秘法】が手に入るなどの系統の効果も検討されたが、生贄にされるのが嫌だったから止めたとのこと。仮にそれらの効果があると対象にならない効果込みでも確実に特攻を強要されていたので妥当であろう。

ウォーク

DQ4イベントで登場。容姿はリメイク版準拠。
イベント内ストーリーがリメイク版に準じているため、作中で一度死亡するが後に世界樹の花で蘇生している。また、【僧侶】向けの装備品としてロザリーの髪飾りと衣、世界樹の花をモチーフにした杖が登場した。

ドラけし!

2022年8月18日開催のDQ4イベント「目覚めし地獄の帝王」で実装。
限定ドラポンから排出される☆4の紫属性で、スキルはHPを回復する「エルフの慈愛」。

その後DQM3イベント「魔族の王子とエルフの旅」では★6版が実装。
限定PUドラポンから排出される緑属性のドラけしで、スキルは広いX字範囲を呪文攻撃しつつHPを少し回復する「エルフの舞」。
けしコン!では【はなまきドラゴ】戦で500pt、[【毒つぼドラゴン】戦で500pt、強敵【ふうらいスライム】に効果中。