【ロトの勇者】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 05:09:48

ロトシリーズ

【ロトシリーズ】では大勢いる【勇者】と呼ばれる存在の中でも、特に勇者ロトおよびロトの血を引く勇者のこと。
初出はDQ2。【ルプガナ】【ラダトーム】にて、

*「そのむかし ロトのゆうしゃと
  ローラひめは そのくにから
  やってきたそうな。

*「あなたがたは もしや
  ロトのゆうしゃの しそんの
  かたがたではっ!?

といった感じで人々のセリフの中に出てくるのだが、一般的にはあまり知名度がない。
「ロトの勇者」と言ってみても、「何それ?勇者ロトの間違いだろ?」などと言われてしまうこともある程である。
 
上述の2つのセリフでの「ロトのゆうしゃ」というのは、【主人公(DQ1)】を指したものである。
また、FC版DQ2の【取扱説明書】には、「あなたもまた、ロトの勇者なのですから!」と書かれている。
つまり、勇者ロトが基本的に【主人公(DQ3)】のことだけを指すのに対して、こちらはDQ1の主人公やDQ2の【ロトの子孫たち】も含む概念なのである。
 
厳密に言えばDQ3の勇者も、更にそれより古代からある伝承にちなみ「ロト」の称号を冠されているはずである。
だが真の本家本元たる『伝説のロト』については、他作品においてほとんど言及されることがなかった。
長い長い時間が流れたことで、後年には「より古い伝承のロト」も「ゾーマを倒した勇者ロト」も混同されていき、DQ1の頃にはもはや同一扱いされていたといったところか。
 
案外、「より古いロト」についても特定個人のことではなく、複数の勇者の伝承が積み重なったものだったのかもしれない。
 
…と思われたが、30年以上もの月日を経て、ついにDQ11の主人公こそがかの「伝説の勇者・ロト」その人であることが明かされた。

ゲームブック(双葉社)

DQ1では、主人公が「タゴサ」という名前の人物と間違われた際に「僕はそんな名前じゃない、ロトの勇者だ」「読者の諸君、僕はタゴサではなくロトの勇者だ、間違わないでくれ」と発言している。
どうやら「ロトの勇者」が個人名らしい。

キャラバンハート

【ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート】の劇中では、DQ2のパーティーメンバーを指した「ロトの勇者たち」という呼称をかなり頻繁に耳にすることになる。
また、3つのロト伝説の英雄たちを全員ひっくるめた概念としても「ロトの勇者」が用いられている。
このように、相変わらずDQ3の主人公の血筋を指すものとして使われているが、そうでない使われ方もある。
 
【エンディング】の直前に、以下のような幻魔【マガルギ】のセリフがある。

ロトは ひとりの人間を さししめす 言葉では ありません。
そして 勇者とは 勇気ある者のこと。
それは 自分で 名乗るものではなく 
ゆうきを もって こうどうする者が 
いずれ ロト と呼ばれるようになるのです。
それこそが ロトのゆうしゃ なのです。

もともと「ロト」は、ラダトームに伝わる「まことの勇者」の証となる【称号】だった。
ロトの勇者とは血筋によって呼ばれるものではなく、単に「まことの勇者」を言い換えたものだと言いたいのだろう。

タクト

詳しくはこちら【主人公(DQ3)】

関連項目

【天空の勇者】