【悪のモチーフ】

Last-modified: 2024-01-14 (日) 23:11:59

概要

DQ5やDQ6に登場する効果音的なごく短い楽曲。すなわちME(ミュージックエフェクト)。
曲名は同じ「悪のモチーフ」だが、DQ5とDQ6で曲はまったく異なる。
DQ1の都響版の交響組曲CDのME集パートには、「悪のモチーフ(Ⅴ)」「悪のモチーフ(Ⅵ)」として両方収録されている。

悪のモチーフ(Ⅴ)

6音のME。文字で表現するなら「テッテッテッテッテッテーン♪」。
DQ5の曲【大魔王】の後半部分は、このメロディをモチーフに繰り返して展開していく。

DQ5

幼年時代では、【アルカパ】【レヌール城】の噂を聞いたときや、【ゆきのじょおう】登場時に流れる。
青年時代前半では、昼のオラクルベリーの占い師に占ってもらったときや、ジージョの家に魔物が現れたときに流れるが、リメイク版では、崩壊後の【サンタローズ】でシスターの話を聞くときに流れるようになった。
 
スマホ版はオーケストラ準拠で、最後に短い一音が追加され7音となった。

ユアストーリー

青年時代前半で、奪われていた【てんくうのつるぎ】リュカが発見後、【ブオーン】が出現したシーンで使われた。

DQ10

DQ11と同様、怪談的な場面で使用された。

DQ11

【ナギムナー村】の紙芝居の「生きたいならば 魂おくれ。」の部分で流れる。
メロディはスマホ版DQ5と同じ7音のもの。

ヒーローズ2

先述のスマホ版DQ5のものが【ゼビオン】戦で魔物たちが闇のころもをまとった時に流れる。

悪のモチーフ(Ⅵ)

4音から成るモチーフ。文字で表現するなら「デーッデッデッデーン♪」。
この悪のモチーフは、同作の他の楽曲にも使われている。
この手法は悪のモチーフだけではなく、DQ3の【ダンジョン】の旋律が【戦いのとき】【ゾーマの城(曲名)】に、DQ5の【高貴なるレクイエム】の旋律が【戦火を交えて】【不死身の敵に挑む】に、DQ7の【迫り来る死の影】の旋律が【オルゴ・デミーラ(曲名)】にそれぞれ使われたりしているのだが、DQ6の悪のモチーフはこれらに比べると遥かに大規模に展開されており、とにかく多くの楽曲に使われているため、とても印象に残るものになっている。
 
余談だが、この悪のモチーフはたった4音で構成されているだけに、他の曲のメロディともかぶりやすいらしく、下記作品以外でもちょくちょく聞ける。
例えばDQ2の戦闘曲の冒頭は悪のモチーフまんまだし、DQ9の戦闘曲にも悪のモチーフの断片になっている部分がある。DQ11の【時の祭壇】でも悪のモチーフと同じ構成のメロディがある。

DQ3(リメイク版)

SFC版DQ3では実際にゲーム内で流れることは無いが、DQ6と全く同じサウンドがROM内に搭載されており、【チート】を利用して【デバッグルーム】に行くなどすると聞くことが出来る。SFC版DQ3のゲーム音源サントラにも収録されている。
 
GBC版でもデバッグルームにて、SFC版同様DQ6のそれを聞くことが出来る。キーもそのまま。
普通に遊ぶ際にはこのMEを聞く機会は全くないことがSFC版DQ3の製作によって判明しているにも関わらず、何故わざわざGBC用に打ち込んだのかは不明。

DQ6

ショッキングな場面で流れる。

……といったシーンで流れるあの短い曲といえば、印象に残っている人も多いのではないだろうか。
 
本作ではこのモチーフが非常に重要な役割を担っており、ダンジョンや戦闘曲など、魔物や魔王が関係する場所にはことごとくこのモチーフが使われている。
例えば【暗闇にひびく足音】【迷いの塔】といったダンジョン、【勇気ある戦い】【魔物出現】【敢然と立ち向かう】といった戦闘画面も、おおよそ敵サイドを表現した音楽すべてにおいて、さまざまな形で組み込まれている。
(分かりやすい例)戦闘シーンが始まって、ベース音の後のメロディ「ターラララ」、洞窟に入ったシーンでは、この「タッタタタ~」が順に4つ重なる、など。
もちろん【ムーアの城】【ラストダンジョン(曲名)】や第三形態の【デスタムーア】戦時に流れる【魔王との対決】でもふんだんに使われている。
すぎやまこういち曰く「ミュージカルのキャッツみたいに、1つのメロディで全ての曲を表現したかった」とのこと。
 
基本的には「ラー、ソ♯、ラ、ファーー」という4音であるが、
単純にこの4音を並べただけでなく、音価を引き伸ばしたり、リズムを変形したり、反行したり、4番目の音が次のモチーフの1番目の音を兼ねて連結されていたり、断片だけ出てきたりすることもある。
音程を変えて使われることもあるが、その際は

  • 「最初の音」と「2番目の音」の音程差は「半音」
  • 「最初の音」と「3番目の音」の音程は「同じ」
  • 「3番目の音」と「4番目の音」の音程差は「短3度以上」
  • 「3番目の音」と「4番目の音」の音程が変化する方向は、「最初の音」と「2番目の音」の方向と「同じ」

という原則に従って使われる。
こういった仕掛けを探し出すのも、DQ音楽の楽しみの一つといえるだろう。

いたスト30th

5倍買いが行われた時に流れる。
曲の速さは東京交響楽団が演奏したものと同じで、音が勇気ある戦いなどで使われているものに変わっている

ドラけし!

バトケシ!で敵が出現した時に流れる。