概要
DQ5やDQ6に登場する効果音的なごく短い楽曲。すなわちME(ミュージックエフェクト)。
曲名は同じ「悪のモチーフ」だが、DQ5とDQ6で曲はまったく異なる。
DQ1の都響版の交響組曲CDのME集パートには、「悪のモチーフ(Ⅴ)」「悪のモチーフ(Ⅵ)」として両方収録されている。
悪のモチーフ(Ⅴ)
6音のME。文字で表現するなら「テッテッテッテッテッテーン♪」。
DQ5の曲【大魔王】の後半部分は、このメロディをモチーフに繰り返して展開していく。
DQ5
幼年時代では、【アルカパ】で【レヌール城】の噂を聞いたときや、【ゆきのじょおう】登場時に流れる。
青年時代前半では、昼のオラクルベリーの占い師に占ってもらったときや、ジージョの家に魔物が現れたときに流れるが、リメイク版では、崩壊後の【サンタローズ】でシスターの話を聞くときに流れるようになった。
スマホ版はオーケストラ準拠で、最後に短い一音が追加され7音となった。
ユアストーリー
青年時代前半で、奪われていた【てんくうのつるぎ】をリュカが発見後、【ブオーン】が出現したシーンで使われた。
DQ10
DQ11と同様、怪談的な場面で使用された。
DQ11
【ナギムナー村】の紙芝居の「生きたいならば 魂おくれ。」の部分で流れる。
メロディはスマホ版DQ5と同じ7音のもの。
ヒーローズ2
先述のスマホ版DQ5のものが【ゼビオン】戦で魔物たちが闇のころもをまとった時に流れる。
悪のモチーフ(Ⅵ)
4音から成るモチーフ。文字で表現するなら「デーッデッデッデーン♪」。
この悪のモチーフは、同作の他の楽曲にも使われている。
この手法は悪のモチーフだけではなく、DQ3の【ダンジョン】の旋律が【戦いのとき】や【ゾーマの城(曲名)】に、DQ5の【高貴なるレクイエム】の旋律が【戦火を交えて】と【不死身の敵に挑む】に、DQ7の【迫り来る死の影】の旋律が【オルゴ・デミーラ(曲名)】にそれぞれ使われたりしているのだが、DQ6の悪のモチーフはこれらに比べると遥かに大規模に展開されており、とにかく多くの楽曲に使われているため、とても印象に残るものになっている。
余談だが、この悪のモチーフはたった4音で構成されているだけに、他の曲のメロディともかぶりやすいらしく、下記作品以外でもちょくちょく聞ける。
例えばDQ2の戦闘曲の冒頭は悪のモチーフまんまだし、DQ9の戦闘曲にも悪のモチーフの断片になっている部分がある。DQ11の【時の祭壇】でも悪のモチーフと同じ構成のメロディがある。
DQ3(リメイク版)
SFC版DQ3では実際にゲーム内で流れることは無いが、DQ6と全く同じサウンドがROM内に搭載されており、【チート】を利用して【デバッグルーム】に行くなどすると聞くことが出来る。SFC版DQ3のゲーム音源サントラにも収録されている。
GBC版でもデバッグルームにて、SFC版同様DQ6のそれを聞くことが出来る。キーもそのまま。
普通に遊ぶ際にはこのMEを聞く機会は全くないことがSFC版DQ3の製作によって判明しているにも関わらず、何故わざわざGBC用に打ち込んだのかは不明。
DQ6
ショッキングな場面で流れる。
- 【レイドック】城(上)で兵士が決まる前に【試練の塔】から【きんのゆびわ】を持ち帰って【ソルディ】に見せてしまった時
- 【サンマリーノ】でペロが倒れた時
- 目覚めたレイドック王による回想シーン(「気づいたとき、わしは・・・わしは・・・魔王ムドーだったのじゃ!」)
- 【フォーン城】で鏡の間で【イリカ】姫の背後に魔物が現れた時
……といったシーンで流れるあの短い曲といえば、印象に残っている人も多いのではないだろうか。
本作ではこのモチーフが非常に重要な役割を担っており、ダンジョンや戦闘曲など、魔物や魔王が関係する場所にはことごとくこのモチーフが使われている。
例えば【暗闇にひびく足音】や【迷いの塔】といったダンジョン、【勇気ある戦い】や【魔物出現】、【敢然と立ち向かう】といった戦闘画面も、おおよそ敵サイドを表現した音楽すべてにおいて、さまざまな形で組み込まれている。
(分かりやすい例)戦闘シーンが始まって、ベース音の後のメロディ「ターラララ」、洞窟に入ったシーンでは、この「タッタタタ~」が順に4つ重なる、など。
もちろん【ムーアの城】の【ラストダンジョン(曲名)】や第三形態の【デスタムーア】戦時に流れる【魔王との対決】でもふんだんに使われている。
すぎやまこういち曰く「ミュージカルのキャッツみたいに、1つのメロディで全ての曲を表現したかった」とのこと。
基本的には「ラー、ソ♯、ラ、ファーー」という4音であるが、
単純にこの4音を並べただけでなく、音価を引き伸ばしたり、リズムを変形したり、反行したり、4番目の音が次のモチーフの1番目の音を兼ねて連結されていたり、断片だけ出てきたりすることもある。
音程を変えて使われることもあるが、その際は
- 「最初の音」と「2番目の音」の音程差は「半音」
- 「最初の音」と「3番目の音」の音程は「同じ」
- 「3番目の音」と「4番目の音」の音程差は「短3度以上」
- 「3番目の音」と「4番目の音」の音程が変化する方向は、「最初の音」と「2番目の音」の方向と「同じ」
という原則に従って使われる。
こういった仕掛けを探し出すのも、DQ音楽の楽しみの一つといえるだろう。
いたスト30th
5倍買いが行われた時に流れる。
曲の速さは東京交響楽団が演奏したものと同じで、音が勇気ある戦いなどで使われているものに変わっている
ドラけし!
バトケシ!で敵が出現した時に流れる。