【悪魔にだって たましいを売っちゃいますよ。 ねえ?】

Last-modified: 2020-07-01 (水) 17:04:40

DQ6

【秘密の湖】イベントで宝が欲しいばかりに思わず町人の男が発してしまった迂闊な発言。
全文は以下の通り。

*「こ こ この湖の底に
  大賢者マサールさまの宝が!
*「それが わかっていながら
  とれないなんてっ!
*「も もし 湖の水が ひくのなら
  悪魔にだって たましいを
  売っちゃいますよ。 ねえ?」
*「はい/いいえ」

「悪魔に魂を売る」という発言は、通常は「なんでもするよ」を意味する比喩表現でしかないが、そうはいかないのが【はざまの世界】
その言葉通りに悪魔の余興が始まり、湖の水が枯れ、宝箱が現れる。
その直後、我先にと宝箱へ向かって町人が群がり、その宝箱を巡って、比喩ではなく、本物の殺し合いを始めてしまう。殺し合いは一向に収まらず、場合によっては主人公たちまでも成り行きで殺人に手を染めてしまう(詳しくは【秘密の湖】を参照)。最後には、悪魔たちの勝ち誇ったような不気味な笑みがこだまする…。
 
この台詞を発した本人も、よもやこんな結末になるとは思ってもいないだろう。もし、そう思ったうえでこの発言をしたのなら、欲望の町とは本当に恐ろしい場所だ。うっかり発言で破滅を招くとは、この世界の末期的空気の集大成ともいえる。
彼らの生死は主人公たちの行動にかかっている。
…とはいっても、この台詞に対しては「はい」と選ばないと物語が進まないので、嫌でも一度は悪魔に魂を売る必要がある。
悪魔を出し抜けるかどうかは、欲望を目の前にしてほんのちょっと回り道をする心の余裕があるかで決まる。

ちなみに、のちの作品には本当に魂を売ってしまった人がいる。
 
なお、低レベルクリアにおいては、経験値を得ずに熟練度を得られる手段が【デビット】戦しかない。その際には、この台詞を軽く1000回は聞くことになる。

リメイク版

会話システムのおかげでさらに掘り下げられている。
【チャモロ】【ドランゴ】の二人は背後に気配を感じており、魔物が聞き耳を立てていることを知ってしまう。
そんな中でも(?)【アモス】の発言が一際印象的である。

アモス「私の たましいなんか
    悪魔は ほしがらないでしょうね。
    わっはっは!」

はざまの世界では、嫌な気分にさせられる展開が相次ぐので、彼の発言で癒された人もいるかもしれない。
ただ、ゲーム版といろいろ違う(というかそもそも仲間入りしていない)ものの、漫画版のDQ6では
「アモスはかつての魔物との戦いで命を落とし、その魔物の魂で生きている(だからモンストラーになる)」
という設定であり、それを読んだあとにこの台詞を聞くと、笑えない。