【窮鼠文文拳】

Last-modified: 2023-10-31 (火) 10:15:42

ダイの大冒険

漫画【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場する技の1つ。
読みは「きゅうそぶんぶんけん」。
拳聖【ブロキーナ】の一番弟子にして(自称)武闘家の【おおねずみ】【チウ】が使う。
どうやらブロキーナがチウのために、武神流で一番簡単な技を教えたらしく、技名通り腕をブンブン振り回しながら相手に突っ込んでパンチを繰り出すだけのシンプルな技だが、師匠直伝の必殺技として強い思い入れがある。
 
当たれば大岩をも粉砕する程の威力がある!…のだが、チウは身体が小さく手足も短いという武闘家にとっては致命的な弱点があり、動いている相手に当たったためしがない。
 
作中では【ロモス】【武術大会】にて使用し、【マァム】の解説付きで格闘士【ゴメス】に放たれたが、ブンブン振り回す拳はリーチの短さのせいで当てられず、突っ込んだ所へカウンターパンチを食らってノックアウトされてしまった。
ステータス上でもかなり非力な魔法使いの【ポップ】にさえ、拳が届く前に頭部を押さえられてしまって当てることができなかったので、少なくとも相手よりリーチで勝っていなければ実戦ではほとんど役に立たなさそうな技である。
 
チウが武術大会に出たのは初めてであり、知能の低いモンスターはともかく頭を使う相手との実戦経験は無かった(組手をした相手はマァムと老師のみ)ため、カウンターに轟沈するチウを見てそりゃ大岩は反撃してこないもんなというポップの真っ当なつっこみに対してマァムが愕然とする(手足の短さという弱点に気付いた)という天然ぶりを見せている。
岩を粉砕するというのも、マァムが金属製のモンスター鎧兵士を通常打撃で簡単に粉砕していることや、【アバン】の指導を受け始めたばかりの最初期のダイですら岩をバターのようにたやすく切っていることなどを考えると、この世界ではそこまですごいことでもないように思える。
 
そんな自分の致命的な弱点を知り、ショックで意気消沈するチウだったが、「カッコ良さ」を重視する意識を変えられず、「いざとなったら頭突きや体当たりで戦えばいい」というダイのアドバイスもまともに受けようとしなかった。しかし、超魔生物ザムザとの戦いでポップに腹への一撃を託された際にそれを思い出し、「こうなったら格好を気にしてはいられない」と開き直った結果、弱点を克服した新必殺技【窮鼠包包拳】を土壇場で編み出すこととなる。

DQMSL

【チウ】の特技として登場。
敵1体に体技ダメージを与える。会心の一撃がでやすいが、攻撃がミスになる場合もあるという効果で再現された。