【強化攻撃】

概要

DQ5から登場した敵専用の特技（特殊行動）。通常攻撃の強化版で、より大きな威力の物理ダメージを与える。
大半が【モンスター】の身体的特徴を活かした攻撃になっており、メッセージパターンが非常に多いのが特徴。
ちなみに、強化はされていないが「メッセージパターンが異なる物理攻撃」自体は【ラゴス】のブーメラン攻撃が初出。
大まかな定義は「MPを消費せずに敵1体を多段ではなく1回だけ攻撃し、攻撃力と守備力の影響を受けて、（主に無属性で）状態異常付加や能力値低下付与などの追加効果のない特技」となる。
　
多くの強化攻撃は通常攻撃の1.25倍ダメージだが、それよりも倍率の高いものも存在する。
特にDQ5の「◯◯は　そらたかく　まいあがった！」は通常攻撃の2倍のダメージを与えるもので、守備力を貫通しない痛恨が登場する前の作品としては最高倍率を誇っていた。
また、攻撃によって若干間が発生する。

味方サイドの使用者

味方サイドで見られるのは、DS版以降のDQ5・DQ6で【ドラゴラム】や【へんしん】を使用した際に「するどいツメ」や「するどいキバ」を用いた強化攻撃を行うことがある他、【しょうかん】の【特技】によって呼び出された巨獣の精霊デアゴが「鋭い牙でかみつく」や「鋭い角を突きだす」といった強化攻撃を仕掛けることがある。
また、【しっぺ返し】を使用している時に強化攻撃を受けた時も同様の攻撃でしっかり反撃してくれ、人間キャラが牙や尻尾で攻撃するという、なかなかシュールなメッセージを見る事ができる。
なお、DQ7で戦闘に加わるNPCの1人である【カシム】は、「激しく斬りつける」を使うことができ、強化攻撃を行える唯一のNPCとなっている。
DQ8では味方になった【スカウトモンスター】の多くが敵同様に使ってくれる。
　
味方キャラが任意で繰り出せる強化攻撃としては、DQ8の【ヒップアタック】（MP消費0、通常攻撃の1.3倍ダメージ）があるが、これも【バイキルト】無視や【マヌーサ】無視等の通常攻撃には無い特徴があり、敵が繰り出す強化攻撃とはやや趣が異なる。

似通った性質をもつ特技

一応、性能が近い特技ならいくつか存在しており、
DQ6・DQ7・DQ8に登場する属性剣技や、DQ8の【大どろぼうのかま】はその性質が強化攻撃に近いと言える。
【大どろぼうのかま】は、敵一体に対して【耐性】・種族を選ばず1.25倍のダメージを与えつつ、敵の【アイテム】を【ぬすむ】こともあるという特技。
攻撃自体に一応追加効果が備わっているものの、MP消費0で、【会心の一撃】は出ず、耐性・種族に関係なく確定で単体に倍率ダメージと戦闘中やっていることは強化攻撃そのものである。
　
属性剣技こと【かえんぎり】【マヒャドぎり】【いなずまぎり】【しんくうぎり】は、基本的には敵に与えるダメージが1.3倍となる強化攻撃となっている。
ただし、敵の持つ耐性によってはダメージが減少することがある。詳しくは各特技のページを参照。
　
また、【ドラゴンぎり】【ゾンビぎり】【とびひざげり】といった特技も効果対象は限定されるものの、ダメージ減少や追加効果なしでダメージが1.5倍になるため、相手によっては完全に強化攻撃そのものだろう。
　
DQ10以降はこれらの特技が全てMPを消費するようになったので、強化攻撃とはいえなくなった。

各作品の強化攻撃

DS版DQ5では強化攻撃が全てオミットされており、SFC版と同じメッセージは出るものの中身は通常の攻撃と同じになっている。
　
実は、DQ7の敵が使ってくる【たいあたり】は全てコレである。
この強化攻撃版たいあたりを使う敵の内、【サンダーサタン】と【あんこくつむり】はリメイク版DQ4の裏ダンジョンにも出現する。
ただしコイツらがリメイク版DQ4で使用する体当たりは、DQ4にもともと存在した、【アンクルホーン】などが使う割合ダメージ。
このため本家DQ7で空気だった彼らは、リメイク版DQ4ではかなりの存在感を発揮することとなった。
　
DQ6以降の作品では【判断力】が2の敵は打撃ダメージを与えられないほど相手の守備力が高いと守備力依存型の攻撃をキャンセルするが、強化攻撃の判定はどれだけ守備力が高くても使ってくる。
一方で、【集中攻撃】を行う敵は強化攻撃も通常攻撃と同様1人のキャラに集中させてくる。
　
なお、DQ10・DQ11では「激しく切りつける」「するどい爪を振り下ろす」といった、それまで強化攻撃だった行動の多くが、メッセージは同じままで多段ヒット・追加効果付きなど単なる強化攻撃に留まらないバリエーション豊かな特殊攻撃に変わっており、同じメッセージの攻撃でも使用者によってヒット数などが異なっているものもある(DQ8でも、武器を振り回すは多段ヒットになっている）。
バグか仕様かは不明だが、DQ11の3DS版2Dモードのみ、多段ヒットする強化攻撃の途中で対象が倒された場合は別のキャラが続きの攻撃を食らうという謎の挙動をする（例外的に、倒されたのが【かばう】又は【におうだち】をしているキャラだった場合は通常通り倒された時点で攻撃が中断される）。

強化攻撃のメッセージパターンと使用者

ダメージの仕様が特殊な強化攻撃

大きな竜に姿を変えた味方が繰り出す、他と比べて少々特殊な仕様の強化攻撃。
性質としては【無属性規定ダメージ攻撃】にも似ているが、相手がメタル系の場合はダメージが増加することはない。

強化攻撃のようなメッセージが出るが、通常攻撃とダメージが変わらない攻撃

トルネコ3のみの強化攻撃

倍率は通常攻撃の1.5倍。