【荒野の山小屋】

DQ8

【トロデーン国領】南部の荒野一帯を一望する丘の上に建つ山小屋。
英語版での地名はHilltop Hut。
　
【ポルトリンク】から北西に延びる山道を遠路はるばる進んでいくとたどり着く。
ただし初期の段階では崖崩れにより道がふさがれているため、ここに来ることはできない。
【パルミド】で【ドルマゲス】の行方とそれに伴う【船】の情報を聞いた後に来ると通行できるようになる。
　
【宿屋】と【教会】が利用可能で、辺鄙な場所ながら宿代も一人3Gとリーズナブル。
なんと【トラペッタ】と同額。
【ルーラ】で飛んでこれることもあり、セーブ&ロードの拠点にはもってこいなのだが、それ以前の段階でまったく同じ条件を持ち、さらに宿代が2G安い【川沿いの教会】があるため、あえてこちらを利用する必要も機会もなかったりする。
ただ、こちらは川沿いの教会よりも宿とシスターまでの距離が短く、また時間を夜にすることが出来るという利点があり、特に他機種よりも遠くからNPCとの会話ができるスマホ版なら、小屋に入ってそのまま動かずに視点を変えてアイコンをタップするだけで宿屋や教会を利用できる。
　
ここの教会担当のおばあさんは昔は「シスター」だったと言い、【女神像】っぽいものを拝んでいるのだが、口にしている言葉は「なむ～　ありがたや～」と、DQの世界の教会やシスターとは関係の無さそうなイメージの言葉である（なむ＝「南無」。南無阿弥陀仏や南無三（南無三宝の略）で我々もお馴染みの仏教の用語で「～に帰依します」程度の意味）。
ちなみに【アスカンタ】に初めて訪れる時は国が喪に服しているのだが【ヤンガス】は「なんまいだー」と唱えるので、そういった宗派のようなものがあるのかもしれない。
　
入り口を入ってすぐ後ろにある壺の中には【ちいさなメダル】があるが、意外と見逃しやすい。
また、近くの【井戸】には【キングスライム】がハマっており、助けると【スライムのかんむり】が貰える。
　
地図上ではトロデーンの領土内にあるわけだが、地理的に見て利用者の大半はポルトリンク側から来ている模様。
眼下に広がる荒野は良質な【岩塩】の産地らしく、旅の商人がこれを求めてやってきている。
実際出現するモンスターの中にも落とす敵はいるが、まさかこの商人、そんな連中を「相手に」商売しているわけではあるまいな？
　
なお、小屋の周囲が柵で囲われているが、これは単なるオブジェクトではなく、これを境にエンカウントの有無を決める明確な境界線となっている。
画面の切り替えを介すことなく、フィールド地形の中でシームレスに武装地帯と非武装地帯とを分けているのは非常に珍しい。これは【ドラクエVIIIの歩きかた】でも紹介されており、柵の外側にも一ヵ所だけ【くちぶえ】を吹いてもモンスターがやってこない所が存在する。
ここ以外だと【王家の山の小屋】や【ベルガラック地方】のお別れの樹周辺くらい。

3DS版

キングスライム救出のシーンでは元からボイス入りの海外版でもボイスは出力されていなかったが、3DS版では新規に追加されており、
野太いダミ声が突然かわいらしい声に豹変する様は多くの人の衝撃と笑いを誘った。
　
また、スライムたちの合体が解けた後、あるスライムたちの間に引っかかって出られなくなる、というハマりもあるので、ちゃんと教会でセーブしてからこのイベントを見たほうが良いだろう。