【鴻上尚史】

Last-modified: 2018-11-26 (月) 11:07:13

概要

かつて劇団『第三舞台』を主宰し、1980年代の小劇場ブームで一世を風靡した演出家・劇作家。
著書に『孤独と不安のレッスン』などがある。
 
小劇場ブームを受け、ラジオ番組『オールナイトニッポン』2部のパーソナリティーとして抜擢されるものの、一般的な知名度はほぼ皆無という逆風。
今でいうフラッシュモブ企画をやったりしてコアなファン層を得るが、二足のわらじはきつかったようで1985年に番組は終了。
 
その後、1987年4月4日に「【オールナイトニッポンスペシャル・徹底追及ドラゴンクエスト2】」のパーソナリティを務め、その半年後にはオールナイトニッポンに復帰し、1部に昇格した。
大ブームを起こし今では完全に定着した「10回クイズ」を始めたのもこの時期。
DQ3発売後は、DQ3のエンディング曲およびフィールド曲に歌詞を付けて歌ったCD、
ヴォーカル版ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』を発売しヒットさせ文字通り伝説となった。
B面の『【冒険の旅】』の歌詞がまさしく「大冒険」であることは知られざる伝説である。
 
なお【知られざる伝説】にてインタビューが掲載されている。
その中で、アッサラームに登場した「東の国に行けなかった【座長】」のモデルが自分であること、
ドラクエの歌を録るにあたって【すぎやまこういち】から直々にボイストレーニングを受けたこと、
その歌詞は「ドラクエに狂ってるやつら」からラジオ番組で募集したこと、
つまりこの歌は「ファンみんなの共作」であることなどを語っている。
 
ラジオ終了後、自らも『G・O・D』というRPG制作に取り掛かったが、企画・構想・制作で5年以上かかり、SFC版であるのに1996年暮の発売と、時期にも恵まれなかったことも含め大コケしている(1998年2月にはPSでリメイクされている)。
シナリオ脚本は本人ともう一人別の人物が関わっており、彼の担当箇所は不明。
コミカルな場面もあるが、ストーリーは全体的に暗い。
唐突過ぎる展開のほか、仲間の目の前でのグロテスクな死亡、一瞬で廃墟になる街など鬱ゲー要素もある。
 
また本人いわく、「ファミコンの迷作RPG『星をみるひと』のシナリオを書いたのは鴻上である」
というデマが20年近く前から消えていないらしい。
迷作と言われるのはシステムの異常な不便さが原因であり、シナリオ自体はそこそこの評価であるが。