【合体スライム】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 04:10:20

概要

DQ4から登場したモンスター。がったいスライム。
【キングスライム】と同じタイミングで登場している。
外見では普通の【スライム】と見分けがつかないが、進化によって強くなり、呼び寄せた仲間と合体してキングスライムに変身することもできるようになった特殊なスライム。
必ず何らかの【なかまをよぶ】系の技と、【合体】を行動パターンに持っている。
シリーズ初の「名前もグラフィックも全く同じだが、内部データ上異なる別のモンスター」である。
 
グラフィックは普通のスライムと同じで、名前の表示も「スライム」なので、パッと見普通のスライムとは見分けがつかない。
「合体スライム」というのも公式ガイドブック上などで通常のスライムと区別をつけるために用いられることがある呼称であり、ゲーム内の戦闘画面で登場するこのモンスターの名称はあくまで「スライム」である。
ゲーム内で「がったいスライム」という名称が登場するのはリメイク版DQ4の【モンスターずかん】内でのみで、DQ11(PS4版等)の【討伐モンスターリスト】【ドラゴンクエスト25thアニバーサリー モンスター大図鑑】などでは「スライム(合体)」として掲載されている。
 
が、そんなこいつらは実際に戦ってみるとただのスライムとは比べ物にならないほどの体力・耐久力を持っている。
また、ほとんど攻撃せずに次々と同種の仲間を呼び出し、8匹になると合体してキングスライムになる。
特にDQ5やDQ6では8匹になるまで一気に呼ぶのであっという間に増えて合体してしまう。
 
なお、全作品に共通して出現エリアに普通のスライムも出現することが多いが、大抵の作品は出現数などでも判別することができる。

海外版ではこのスライムの合体を"amalgoomate"と呼ぶもよう。
"amalgamate"(合体の意味だがどちらかと言うと「融合」のイメージ。かつて歯科治療の詰め物に使われていた水銀合金のアマルガムに由来)がNPCスライムの訛の法則により変化したものと思われる。

DQ4

表記は「スライム」。
第四章のみに【キングレオ】【ハバリア】【アッテムト】周辺に出現する。
8匹で合体してキングスライムになるという能力で、当時のプレイヤーをあっと言わせた。
スライムが合体するシーンは【テレビCM】などで発売前から大々的に宣伝されていたため、驚きよりも「実際に目の当たりにした歓喜」を感じたプレイヤーも多かったことだろう。
しかし、容量的な問題があったのか出てきたのは第四章のみなのでキングスライムと戦えるのも同章のみである。
攻撃力は0で、基本的に通常攻撃を仕掛けてくることはなく、ひたすら仲間を呼び8匹集まったら即合体する。
しかも素早さが非常に高く、仲間を呼ばれる前に倒すのはほぼ不可能。
ただし、仲間に麻痺や眠り状態のスライムが居ると合体することができなくなり、個別に通常攻撃を仕掛けてくる(しかも攻撃力0なので0か1ダメージしか受けない)。今作では【どくがのナイフ】で麻痺させてしまえば永遠に解除されることがないため、1体でも麻痺させてしまえばひとまず合体は防げる。麻痺した個体を倒した場合は後任が呼ばれるため油断はしないこと。
 
合体スライムに仲間を呼ばせまくって稼ぐというのは誰でも思いつくことだが、対策済みと言わんばかりに経験値は3、お金は1Gと非常に低く、一応ノーリスクではあるがリターンがショボ過ぎる。
まあそれでもやるのなら、まず【ラリホー】で眠らせている間に1匹を毒蛾のナイフで麻痺させ恒久的に合体を封じ、あとは装備を【てつのおうぎ】【モーニングスター】に換えて、連射パッドのAボタンをセロテープ等で固定しておけばいい。
他、少しでも効率を上げるには【ぎんのタロット】で星のカードと力のカードを引くことぐらい。
上述の通り行動不能なスライムがいて8匹になると、打撃に切り替えてきて1ダメージ食らうことがあるので、ずっと放置しておくと、それがチリ積って全滅してしまうので適宜回復が必要。勿論、真面目にその間ずーっと画面見っぱなしにするのはアホらしいので、他のことをしながら1時間置き等定期的に様子を見て、適宜回復する方法が推奨される。宵越しは二人のレベルが50ぐらいまで上がらないと無理だろう。
ちなみに本作で登場した鉄の扇は毒蛾のナイフの下位互換になってしまっている。
攻撃力で劣り、麻痺効果のようなオマケもなく、入手時期まで同じ。それでいて専用装備のため使い回しが効かないにもかかわらず、安くもないという残念な武器なのだ。つまりこの技は鉄の扇が唯一活躍する場面。
 
ちなみにただのスライムと比べはるかに打たれ強く、【オーリン】の攻撃を受けても倒れないほどの体力を持つ。
同じ出現範囲でただのスライムがダミーで出現することがあるが、その場合は仲間は呼ばないし、ミネアの打撃でも一撃で落とせるのですぐわかる。
また、合体スライムは4体以下で出現するが、ダミーのノーマルスライムは4体以上で出現することが多く、確定的ではないが出現数でも大体の見当はつく。
なお、【公式ガイドブック】では濃い青色の写真が掲載され、一方1章のスライムは水色に近い薄い青色の写真が掲載され、明らかに異なる色をしている。
「厳密に色が違うので見分けがつくのでは?」と思いきや、単に印刷の問題であってゲーム上(というかデータ上)全く同じ設定の色である。
因みに「再登場モンスターリスト」の頁にも何枚か写真があるが、合体スライムの隣ページの4章のスライムは合体スライムとほぼ同色である。
3章のスライムは1章と4章の中間くらいの色であり、5章のスライムはくすんだ微妙な色合いとなっている。
勿論全て単なる印刷の問題である。
 
落とすアイテムは【やくそう】
ただのスライムには効かない【せいじゃくのたま】がなぜか効くが、合体を封じ込めることはできないので使う意味は全くない。

リメイク版

第5章では【古井戸の底】に出現する。
そのため、第4章でエンカウントしそこなった場合でもモンスター図鑑のコンプリートには影響しない。
モンスター図鑑では先述されているとおり「がったいスライム」表記。

DQ5

表記は「スライム」。
【テルパドール】周辺と【メダル王の城】周辺に出現する。
メダル王の城周辺では、他のモンスターを伴わず、1グループ奇数で出現した場合、そのスライムは合体スライムである。
今作では攻撃力が53と普通に設定されており、平時も普通に攻撃を仕掛けてくることがある。
また、今作では大量の仲間呼びを使ってくるよう設定されている。
これにより大抵の場合は一気に仲間を招集して即キングスライムになるため、やっぱり攻撃される頻度は低い。
また、キングスライムに変身後即行動してくるようになった他、複数匹が眠り・麻痺状態でも最低1匹以上が行動可能なら問題なく合体できるようになったので、全員行動不能にさせるか全滅させるしか合体を防ぐ手段はない。
キングスライムになってから倒せば仲間になる可能性もあるので、あえて合体させるのも手。
落とすアイテムは【やくそう】
 
ちなみに【格闘場】においてやけに低い倍率で他のモンスターを蹴散らすことがあるのもコイツ。
やっぱり見た目も名前も普通の「スライム」なので、若干妙な光景ではある。
 
リメイク版の【モンスターボックス】・モンスターずかんでは同じ「スライム」表記ながら通常のスライムと別扱い。

DQ6

表記は「スライム」。
夢の世界の【スライム格闘場】周辺や、現実の世界の【ガンディーノ】【ライフコッド】周辺などに出現する。
今作では他の敵と一緒に出現することもあり、こいつら1グループだけになるまでは8匹揃って攻撃しまくってくる。
また、この関係で8匹の出現位置がバラバラにもなるため、今作では「積み上がって変身」の演出は省略されている。
単体でも結構強くなっており、HPは150(リメイク版では120)、攻撃力は105。他の敵もなかなか倒しにくい場合があり面倒な相手となる。
 
むしろキングスライムになってくれた方が手数も減り、馬車のドアを閉めたりもするので戦いやすくなる。
今作でも条件を満たしていれば仲間になることがあるため、そう言う意味でも合体させる利点はある。
ただ、落とすアイテムの【スライムアーマー】は貴重な非売品であるため、盗賊がいないパーティでは目的に応じて合体させるかどうか決めよう。
また、普通のスライムもそうだが、能力の割に経験値もゴールドも低い。

シーフラワー→経験値80・ゴールド65
合体スライム→経験値28・ゴールド21

シーフラワーは合体スライム同様、攻撃手段は打撃のみな上、能力値も合体スライムより、二回りくらい低いにも拘らず、報酬がどちらも合体スライムの3倍近くあり、如何に合体スライムの能力と報酬が釣り合っていないかが分かる。
 
リメイク版のモンスターずかんでは同じ「スライム」表記ながら通常のスライムと別扱い。

DQ7

同様の特徴を持つスライム、【スライムLv8】が登場している。

DQ8

「スライム」のステータス違いバージョンとして登場。このため【討伐モンスターリスト】上ではスライム扱い。
 
【ベルガラック】地方(北部の平地)と【地図にない島】に出現する。終盤は出現率がやや減る。地図にない島は、合体スライムと通常のスライムの両方が出現する。
久々に攻撃力が低くなっている。今作での攻撃力は7で、普通のスライム(攻撃力10)よりも低く設定されている。
また、今作では複数体を一気に呼ぶタイプの仲間を呼ぶだけでなく、呼ばれた1体がそのターンの内に即行動するタイプの仲間を呼ぶも使用するようになった。
加えて、守備力も30、素早さは68にまで上がった。
とはいえ、個々のHPは44と再び下がっているため先制して叩き伏せることも容易で、不意打ちの時もキングスライムに合体することはできないため、合体されること自体が少ない。
むしろ今作では仲間を呼ぶ際のモーションがやけに長いため、そこの部分を厄介に感じる人も居たりする。
具体的には「スライム1回転→仲間が来る→…→8匹集まって積み上がり、積み上がったスライムがまた全員1回転→やっと合体」といった感じ。ヘタするとこれだけで1分ほどかかる。
 
落とすアイテムは通常で【やくそう】、レアで【アモールの水】(確率はそれぞれ1/32、1/64)。
経験値が8に増えた他は、普通のスライムと全く同じ報酬内容。
 
なお、本作ではスカウトモンスターの使う【必殺技】としても登場している。詳細は【合体スライム(必殺技)】を参照。

DQ9

前作同様「スライム」のステータス違いバージョンだが、今作ではさらに合体スライムの中でも2種類おり、討伐モンスターリストでは2種類ともスライムと同じ枠。
 
【アユルダーマ島】に出現するスライムは、3匹揃うと合体して【スライムタワー】になるという新種の個体。
【サンマロウ地方】に出現するスライムは、従来通り8匹揃うと合体してキングスライムになる。
今作では合体モーションがそれまでよりも大幅に短縮された。
 
この2種類はステータス面でも若干強さに差が有り、サンマロウ地方に出現する方が少しだけ強く、報酬も多い。
ただし、行動パターンや耐性、落とすアイテムなどは全く同じ。
今作では久々に複数体を一気に呼んだり、呼ばれたスライムが即行動で仲間を呼んだりすることはなくなった。
さらに、これまたDQ4の時と同様基本的に通常攻撃を仕掛けてくることはなく、最優先で仲間を集めてさっさと合体しようとする。
ただし、スライムタワーになり損ねて5匹まで増えてしまった場合のみ、仲間呼びも合体もできず、通常攻撃を行う。
なお、本作で画面上に6匹以上出現できるのは、キングスライムに合体する方のこいつらだけである。
 
落とすアイテムは通常で【やくそう】、レアで【スライムゼリー】

DQ10オンライン

トランプゲームの【大富豪】で「スライム革命」というオリジナルのカスタムルールがある。
ルールが適用されると♠のカードが場にでるたびにスライムが出現し、8匹集まるとキングスライムになって「革命」(カードの順位が逆転)が発生する。
ただし、Jokerを含むカードが場に出された場合は、出現したスライムは逃げてしまう。

DQ11・DQ11S

今作は表記こそ「スライム」であるが、DQ6以前と同じく通常スライムとは別モンスター扱いであり、【討伐モンスターリスト】でも別掲載である。概要のとおりPS4版等の討伐モンスターリストでは「スライム(合体)」表記。
さらに通常スライムと合体スライムの双方に強verがいる。
 
【メダチャット地方】北部に生息。やはり8匹になると合体してキングスライムになる。
PS4版等だと一度に1匹ずつ仲間を呼ぶだけだが、3DS版等だと一度の仲間呼びで3匹くらい現れるのであっという間に合体してしまう。
すばやさも結構高いので、レベルが低いうちは合体前のこいつを倒すのは結構大変だったりする。

強ver

表記は「スライム・強」。討伐モンスターリストの説明は機種・モード問わず通常スライムと区別して「魔王の悪しきチカラによって身も心も支配され凶暴化した合体能力を持つスライム」と書かれており、PS4版等ではモンスター名も「スライム・強(合体)」表記。
 
世界に異変が起きた後ではメダチャット地方北部、【バンデルフォン地方・東の島】に生息。合体すると例によってキングスライム・強となる。
2Dモードでは【名もなき地】【デルカダール地方】東)にも出現するが、ここでは通常のスライム・強と共存している。
 
【ネルセンの迷宮】では、PS4版等では【導師の試練】・天啓の谷の洞窟内に昼のみ生息。同じエリアに通常のスライム・強がおり、戦わないと分からない。恐らくキングスライム・強だけ埋まっていてどうして埋まんないんだ?と思った人もいるはず。
一方3DS版等では【勇者の試練】・常闇の林道に居る。こちらでは通常のスライム・強は導師の試練・不屈の迷宮と住処が分かれている。

イルルカ

本作以降のモンスターズシリーズでは、フィールドでスライムのシンボルが合体する場合がある。戦闘中に合体することはない。
スライムの他にも【メタルスライム】【メタルキング】【ピーチスライム】【クイーンスライム】に合体する。

ジョーカー3

【スライムベス】【ベスキング】に合体する。合体中はシンボルの当たり判定が消失し、触れても戦闘にならない。
何故か合体に必要な数が5体に減らされている。

ジョーカー3プロ

一部のスライムがキングスライムに合体するようになった。通常のスライムと共存しているが、合体スライムとそれ以外とで敵としてのステータスに違いはない。
合体する個体は5体で向かい合って踊っているので合体しない個体との判別は容易。

ヒーローズ1

スライム(合体)名義で登場。一定時間放っておくと合体する。ちなみに合体中は無敵。

ヒーローズ2

【ローザス森林地帯】で登場。クリア後の世界では出現率が低確率になる。
さすがに【モンスターコイン】対象では無いが、クリア前にドロップアイテムを確認していない場合、全てのモンスターのドロップアイテムを埋めることで得られる【トロフィー】の大きな障害となる。

ビルダーズ1

1章のみ、旅のとびら・緑の先にある高山を越えたところに出現する。
普通のスライムはいないので混同することはないが、仮にいたとしても見た目も一回り小さくなっているので見分けがつく。
ストーリーを進めるだけなら一切用がないエリアのみの出現だが、【スラタン】がいるエリアでもあるので仲間にしたい場合は遭遇することになる。
本編と違い呼ぶ仲間の数は控えめ、意図的に合体させようと思わないとほぼ合体できない。