【邪神ニズゼルファ】

Last-modified: 2024-03-24 (日) 19:34:56

DQ11

【ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて】の、過ぎ去りし時を求めた後のシナリオにおける【ラスボス】であり、【ロトゼタシア】において「大いなる暗黒の力」と語り継がれてきた邪神。
ドラクエの邪神系列のラスボスとしては【シドー】【ギスヴァーグ】【暗黒神ラプソーン】【魔戦神ゼメルギアス】【闇竜シャムダ】【邪竜神ナドラガ】に続き7柱目となるが、いかんせん本作はストーリー構成が特殊なため、「ラスボスは【魔王ウルノーガ】でありこいつが【裏ボス】」という意見もあれば「真の黒幕である以上ラスボスと呼ぶべきだ」との声もあり、各人の解釈次第で意見が分かれる一風変わった立ち位置にいる。
 
なお本編で出てきた黒いヨッチ族はこいつの精神体であり、肉体を取り戻したその姿は「パワードスーツを着こんだ巨大な宇宙人」or「宇宙人型の巨大ロボ」とでもいった感じ。鎧にはクレーターを思わせる凹凸があり、鎧両腕には異なる武装を施している。
顔のマスクはある程度のダメージを与えるとヒビが入り、破壊する事もできる。そんなこいつの素顔はさながら大福に【ベビークラウド】の顔を付けたような意地の悪そうな顔で、ごっつい胴体とは不釣り合いなツルリとしているのもやっぱり宇宙人っぽい。DQ11Sの【Vジャンプブックス】には、マスク無しの【鳥山明】原画が掲載されている。なお、マスク有りの方はDQMSLに登場した際に公開されている。
 
なお色違いの【時の破壊者】は巨体の中ががらんどうで、パワードスーツというよりは内部に乗り込んで操作するロボに近い印象を受けるところだ。
しかし彼も正体【ヨッチ族】の姿をしている上にニズゼルファの事を自分と同じ神に属する存在と語っており、対を為す存在ではあるのだろう。
 
歴代のラスボスと比べても非常に異質で、DQの世界観を逸脱しているとすら思えるデザインだが、後述の侵略者然とした設定も併せて考えるとむしろ秀逸。さらに決戦場所である【黒い太陽】の内部が宇宙空間を連想させることも相まって結構なキマりっぷりである。
戦闘開始時は【闇の衣】を纏っているため紫色だが、勇者のつるぎ・真を使ってこれを剥ぎ取ると本来の体色である緑色に変化する。

英語版での名前はCalasmos。「邪神」はDark Oneと表現される。
台詞は “I A M C A L A S M O S” のように全て大文字で単語の区切りが無く、1文字ごとにスペースを空けた表記になっている。
ちなみに彼の一人称は「我」だったり「わたし」だったりするが、黒い精霊の時もニズゼルファとしても、第一声での一人称はどちらもわたし/ワタシであった。

出自・経歴

遠い遠い遥か古の時代に闇の深淵から現れ、時間・記憶・空間といった存在する全ての存在を闇で包もうと目論み、ロトゼタシアの創造主たる【聖竜】を一度倒し、旧世界を闇で包んだ。
その後彼女が姿を変えたとされる命の大樹を狙いロトゼタシアへと侵攻、同時に大量の魔物をロトゼタシアに持ち込んだ。
ただし伝承では聖竜の世界に侵略してきたのがニズゼルファであるというように語られていたが、ロトゼタシア自体は元々闇に包まれていた世界だったらしく、闇を払おうと考えた聖竜側が侵略者らしい。
そのためニズゼルファからすれば

自分の世界に勝手に上がり込んだ【聖竜】がロトゼタシアを作り、世界を光あふれるものにしたため怒りを爆発させて侵略(己の世界の奪還)を開始した

……ということになり、根本的に在り様が対立する二神による壮大な縄張り争いという見方ができてしまう。
とはいえ歴代魔王達の目的も世界征服が主なので、表向きの命題は異なれど今までの主人公と魔王たちの対立構造は踏襲されていると言える。
ただし、上記のDQ11SVジャンプブックスによれば「異世界からやってきた」とはっきり書かれており、ゲーム本編中では聖竜に関してもそのようなことが言われるため、彼と聖竜の戦いは元々、ロトゼタシアができた場所とは異なる世界だとも考えられる。初めは聖竜と神の民しかいなかったロトゼタシアで、ローシュたちの時代までニズゼルファは何もしていなかったのか、という疑問に対しても、聖竜が去った世界(=ロトゼタシア)やそこへの行き方を探していたと考えれば辻褄が合うのかもしれない。
 
とにもかくにも侵攻後、その時代の勇者であった【ローシュ】一行と戦いを繰り広げ、強大な闇の力でローシュの仲間の1人である魔道士【ウラノス】の精神を掌握、彼を使ってローシュを殺害させることに成功するものの、【セニカ】によって肉体を【勇者の星】に封印され遥か彼方の空へと打ち上げられ痛み分けの形で敗北。
ニズゼルファの眷属とされる危険度の高いモンスター達も、主の封印により姿を消した。
同じくローシュ一行の一人である【ネルセン】との絡みはよくわかっていない。
 
しかし、肉体から分離した【黒い精霊】は誰にも気づかれる事無く逃げ延びており、【ヨッチ族】の姿でかつての力を取り戻そうと暗躍し続けていた。通常のヨッチ族と同様、主人公にしか見えていないのはそのためであった。
【勇者】たる【主人公】の誕生と同時に勇者の星が鈍く輝き始めたことが語られており、何らかの関係性が伺える。
 
なお物語の時間軸ではこのような出来事があった為なのか、おぞましい出来事として歴史上から存在そのものが抹消されていた。(サマディー王国でのデスコピオン狩りでの会話イベントにおけるシルビアとの会話シーンでセーニャが「かつて勇者が倒した邪神が復活を遂げようとしているらしい」という話を持ち出しているため、邪神との戦いがあったという事実そのものまで隠蔽されたわけではない模様)
【ロウ】が勇者の星の封印に刻まれる形で残された古代文字の記録から読み取ることでようやくその名前が判明するが、その名が示す意味を理解する者はいなかったのはこのためである。
同じ時代に存在した【エッチな本】の事はしっかり語り継がれているというのに……。
しかしながら、サマディー城下町で世界の終末を待っている奇妙な男のように、人間の中にも信者はいる模様。
 
その後、世界異変後に一度は完全復活寸前の所まであと一歩という所まで行くも、自身が闇へと落とし、【魔王ウルノーガ】へと変えたウラノスの手によって勇者の星が破壊されてしまい計画が瓦解。この時のウルノーガの台詞から、ニズゼルファに代わり世界を支配しようとしていた事が窺える。
文字通り復活に手が届く瞬間に計画が打ち砕かれたニズゼルファ。流石にショックを受けたのかうずくまり動かなくなってしまう。orz…。
 
しかし、復活のチャンスは再び訪れる。
ウルノーガ撃破後、主人公一行が【ベロニカ】を始めとした魔王軍との戦いで失われていった数々の命を救うべく、そしてウルノーガの魔手から世界を救うために過去に戻ろうとしたのだ。
ニズゼルファは【時のオーブ】を唯一破壊して時を巻き戻せる勇者の力を持つ主人公に目を付けると、歴史改変の旅に出る主人公の影に潜み彼と共に時間を遡行。
今度こそウルノーガに自身の復活の邪魔をされない様に密かに立ち回り、遂に悲願の完全復活を遂げる。
そして再び暴れ始めた神話の時代の魔物達を率い、かつて失敗に終わった己が野望を達成せんと活動を再開した。
この復活に成功した黒い精霊は主人公と共に逆行した物で、この時間軸にいた黒い精霊の詳細は不明。主人公と同様に逆行した自分と合体した(若しくは取り込まれた・上書きされた)のか、黒い精霊のままなのかすら明かされていない。
 
上記した通りDQ11における全ての元凶と言うべき存在であり、物語序盤の時点で【サマディー城下町】の宿屋の男や強制キャンプイベントの【セーニャ】の台詞で存在が示唆され、【シルビア】が仲間になる時も「邪神ちゃんを倒すため」と発言するものの、その後ロウによって勇者一行の討伐目標がウルノーガであると判明してからは邪神に関する台詞もあまり聞かれなくなり、復活するまでその存在が忘れ去られることも。
復活したらしたでウルノーガの活躍と比べるとどうも脅威のインパクトが薄く、プレイヤーから憎しみの矛を向けられることはあまりない。
というかウルノーガが下克上に成功する等のニズゼルファの傀儡から逸脱した活躍をしたため、どこまでがニズゼルファの功績で、どこからがウルノーガの手柄なのかは曖昧なところもある。
 
他には、復活の際ニズゼルファの影響を受けた魔物達は【邪モンスター】という高い危険度を持つに至らせている点が挙げられており、【ダーハルーネの町】では魔物の大群が町に乗り込む大事になっていたり、【クレイモラン城下町】では海の魔物の凶暴化が深刻らしいという話が聞ける。
他にも劇中で倒したはずの【アラクラトロ】がニズゼルファのチカラで復活を遂げたり、古代には配下達が【オリハルコン】鉱脈を狙って【神の民】に多数の死者を出したり、また過ぎ去りし時を求めた後に出現する新顔モンスターたちも、神の民によれば本来はニズゼルファが対ローシュ時代に持ち込んだ者共らしい。
単純に犠牲者数だけで見れば現代で世界大破壊を引き起こしたウルノーガに軍配が上がるが、旧文明を闇で包むなど神話の時代における死者はニズゼルファのほうが上である。
 
しかし、彼本人が邪神であれども単純に『悪』と断じていいものか非常に微妙な点も挙げられる。
そもそも自己紹介は「わたしはニズゼルファ 闇の深淵より生まれし者」であり、『邪神』とは名乗っていない。
ニズゼルファ自体が作中で悪行を企てた事は実はあまりなく、ロトゼタシアに侵攻した理由も上記の通り自分の世界を取り戻すため。
人間を始めとした聖竜由来の生命からすれば許容できない所業であることは間違いないが、彼の視点からみればそれなりの正当性はあるだろう。
【ウラノス】を魔に堕としたのも自分がとどめを刺されるのをとっさに回避しようと思って行ったという側面の方が強く見える。
経緯が似ている【暗黒神ラプソーン】も似たようなことを行っているのだが、こちらは支配して悪行も行わせていたのに対し、ニズゼルファは堕としたあとは彼を放置していた(放置するしかなかった)という点での違いがある。
彼の行動原理は基本的に「自分の体を取り戻す」と「世界を闇に包み込む」の二点に集約されており、主人公を含め現代を生きる者たちへ直接的に被害を与える描写がほぼ無かったのもプレイヤーからの憎しみが薄い理由の一つとなっているだろう(ラプソーンは間接的とはいえ【トロデーン城】を壊滅状態にし、さらに復活のために殺人を犯しておりそこで主人公達と因縁が生じた)。
それどころか自分が復活するためとはいえ、ウルノーガの手から度々主人公を救うというラスボス及び裏ボスにしてはとても珍しい行動も行っている。
この印象は、『ニズゼルファは人間という存在にあまりフォーカスしていない』ところから来ていると言えるだろう。
ドラクエシリーズに一貫する、『今の世界の在り様を決定している創造主に魔王が仕掛けた形振り構わぬ闘争に対して、神側は様々な事情から人間にチカラを授けることで勇者という代理を立て戦っている』という構図はニズゼルファにも共通する。
しかし、今までの魔王達はその闘争の過程で(或いはその始まりから)人間の存在に重きを置き、強く警戒し、敵視し、搾取と支配を試みてきた。【ゾーマ】【デスタムーア】【オルゴ・デミーラ】などが顕著だ。
それに対し、彼は土壇場での自衛の一度きりを除いてその傾向を全く欠いている。

彼が主人公と初めて邂逅した際に交わす会話は
「ワタシガ、ミエルノカ?」「ソレデハ、オマエガ……」
というとても平明なものであり、そこにはどのような敵意も蔑視もない。
聖竜の使命を受けた人間によって魂と肉体を切り離されたことでニズゼルファの永い永い遍歴が始まったのであり、眼前の主人公がその使命を引き継いでいることを承知したにも関わらず、いまいち関心が薄い。
この関心の薄さが最も分かりやすく現れるのは【勇者のつるぎ・真】の扱いだろう。
ホメロス撃破後、未だデルカダール王にウルノーガが憑依したままであるのを知りながら「その膝元で寝こけていた勇者の側に張りついてウルノーガの手に剣が渡らないように保護している邪神」という構図自体は、前の時間軸で肉体を滅ぼされた経緯を考えれば一応順当ではある。
しかし考えてみれば、ニズゼルファが一度滅ぼされる寸前まで追い込まれ、ウルノーガを生み出し肉体を捨てて生き延びるという緊急避難措置を取る羽目に陥った原因は、聖竜から使命を授かったローシュであり、彼が振るっていた勇者のつるぎであった。
そして再誕実現のまさに目前で肉体を粉砕し去ったのは、同じ起源の【魔王の剣】である。
ニズゼルファにとって最大の脅威とはその勇者のつるぎのはずであり、彼の二度の敗北は、この剣がその力を引き出すに足る能力を備えた人間の手に渡った時に起きている。
『ウルノーガこそ滅んだが勇者のつるぎは勇者の手に握られたまま』という状況は、解決どころか依然として危機の真っ只中と言っていいのだが、彼はそれを一顧だにせずテクテク歩いて退場してしまう。
精神体でしかない状態のこいつにどれほどの干渉ができるかという問題もあるが、ニズゼルファはストーリー上で一貫して失われた己の存在、在り方(=過ぎ去りし時)の奪還だけを求めていて、その元凶であったり、無視できない不確定要素であったりする人間という存在に対する格別な関心を獲得することは終ぞないという造形がとても明確に現れている。
おそらくニズゼルファにとっての不倶戴天の存在とは、あくまで光に満ちたロトゼタシア、そしてそれを創造した聖竜であって、人間ではないのだろう。
ニズゼルファが世界の征服を完遂すれば人間は死に絶えるが、それは単なる結果であって彼の目的ではない。
その脅威ゆえにこの世界の人間が彼を悪や邪と判じるのは道理だが、プレイヤーのメタ視点的には彼の存在と行動の説明に善悪や正邪の概念を持ち出すのはあまり有効ではないようにも思える。

このような事情から、ニズゼルファは「悪を企む存在」というよりも、「生き残りをかけて戦う上で決して相容れない相手」ということになる。この一点からして、ドラクエシリーズではかなり異質な存在と言える。
 

上記の元々自分の世界だったという設定や黒い精霊の時の描写からかむしろファンからは苦労人というイメージを持たれており、同情する人もちらほらいたりする模様。
こんな感想を持ってもらえるラスボスは非常に珍しいが、【デスピサロ】や堕天使【エルギオス】とは違う意味で、単なる悪とは言えないだろう。

戦闘面

HP11000(DQ11だけに)、攻撃力570、守備力520、素早さ250。
2500ダメージを与えるたびにマスクに罅が入っていき、2回目で完全に破壊することができる。3DS版では、ダメージ蓄積2500未満から1手で5000以上になった場合、マスクを一気に破壊できる。
逆に、マスクを完全に破壊しないと一度に11000以上ダメージを与えても一撃で倒せない場合もある。
闇の権化ともいえる存在ゆえ闇に強いが、他の属性は全て等倍。勘違いされやすいが光が弱点というわけではない。
能力低下系には弱耐性があるが、所詮は弱耐性なのでそれほど気にせずルカニなどを使って良いだろう。
【毒】には中耐性を持っておりやや効きにくいが、【ヴァイパーファング】を試す価値はある。
【幻惑】には強耐性を持っているのでかなり効きにくい。
それ以外の状態異常・状態変化は全て無効。
 
戦闘開始時はその身に纏う【闇の衣】によっていかなるダメージも大幅に軽減されてしまうので、この状態のままで勝つことは難しい。
まず最初に「道具として」【勇者のつるぎ・真】を使用して闇の衣を剥がしてから、本格的な戦闘開始となる。
闇の衣を剥がす話は【試練の里】で聴ける他、剥がすことを万が一忘れていたとしても「邪神ニズゼルファは 闇の衣をまとっている!」と毎ターン丁寧に表示してくれるので、流石に大方のプレイヤーは気付くと思われる。
もっとも、勇者のつるぎ・真を使うことに思い至らない可能性はあるが……。
なお、今作は戦闘中に袋にある武具が装備できる仕様のため、勇者に持たせ忘れてしまったとしても一旦装備してから使えばよい。何らかの理由で他キャラに持たせてしまっていた場合はどうしようもないが。
 
【クラーゴン】系統と同じく本体と左右パーツに別れており、「ひだりうで」「みぎうで」と共に登場する(両腕の基本仕様については後述。)。
同じ体構造を持つ【デスタムーア】と異なり、本体が倒された時点で腕が残っていてもその場で勝利となる。【ザオリク】で復活させられるようなことはないのでその点では脅威は少ない。
行動順は固定で、必ず右腕→左腕→本体の順。かつ、必ずこの3つが連続で行動する(右腕の行動順になったら本体の行動が終わるまで味方の行動を割り込みすることはできない。)。
戦闘中のメッセージでは本体・両腕ともに行動時の主語が「ニズゼルファ」で統一されているので、行動は下記にまとめて解説する。
 
近未来メカじみた攻撃を仕掛けてくるが、序盤は【無駄行動】をする上、攻撃技のダメージも控え目。
ただし【あやしいひとみ】やパーティ全体に猛毒+麻痺+混乱+幻惑+呪い+呪文耐性2段階ダウンという凶悪なデバフを付与してくる【けがれたきり】といった状態異常攻撃が厄介。
無対策だと状態異常でまともに動けず、治療が追い付かずに敗北する恐れがある。
呪いと呪文耐性ダウン以外は【スーパーリング】+3を2個装備すれば無効化できるため、【ふしぎな鍛冶】の手間を惜しまないなら量産しておくとよい。
危険な状態異常が呪いだけなら後出しの治療でもなんとかなる。他の部位の防具で呪い耐性を確保すればさらに盤石。
回復担当の【セーニャ】が非常に忙しくなるものの、【キラキラポーン】で事前に防ぐのも手ではある。
また、ときおり【邪神の子】という配下モンスターを4体召喚してくる。
邪神の子は自ら攻撃してくることはないが、放置していると祈りを捧げ、数ターン後に【ダークミナデイン】を唱えるのと引き換えに消滅する。
それなりに手痛いダメージを受けるので、本体を集中攻撃する戦法を採っている場合でも邪神の子は早めに倒しておいた方がよい。
個々のHPは低いので、適当に全体攻撃を撃っていればダークミナデインの前に処理できる。
 
中盤以降は行動パターンが追加され、【イオグランデ】【バギムーチョ】を唱えたり、【めいそう】で999回復したりするようになる。
【時を奪う】という固有攻撃は、パーティ内から無作為に選ばれた1人以外のメンバーを【アストロン】と似た状態に変え、一騎打ちの状況を強制的に作り出すもの。
行動パターン上、一人の時でも最大火力で嬲り殺されるなどということはないが、厄介であることに変わりはない。
最大の脅威は【終末の炎】。ラスボス恒例の【マダンテ】【いのり】の逆バージョンともいうべき大技で、発動から2ターン後に全体500程度の【炎属性】ダメージを与えてくる。
幸い1ターンの溜め動作が入るので、【炎の旋律】【ぼうぎょ】で対策をとっておこう。また、その他の対策法もあるが、詳しくは該当記事にて。
 
上記の通りエピソードとしてはウルノーガに比べ印象は弱いが、先代の勇者一行が苦戦した相手だけあって普通に戦う分にはかなりの強敵である。シナリオ上は【ケトス】覚醒直後に挑めるが、その時点で挑もうものなら相当の苦戦を強いられるだろう。
しかし、仲間からのアドバイスの通り諸々のサブイベントを完全制覇してから挑戦した場合は、レベルアップのしやすさもあり比較的楽に突破できてしまう。
特に【ネルセンの最終試練】を全て突破したプレイヤーならあまり苦労はしないだろう。その頃には【はてんの月輪】を作っており、これを装備したカミュの【二刀の極意】の二刀流+【分身】+バイキルトの乗った【デュアルブレイカー】で邪神の子と両腕諸共大ダメージを与えられる。
プレイスタイルによって体感的な強さが大きく変わるラスボスである。
 
なお、味方側の呪文・特技のインフレによりPS4・3DS双方で1ターン討伐が達成されている。
勿論多量のドーピングが前提となるが、なんとも惨めな醜態を晒してしまったものだ。
 
ちなみに、この戦闘では最大で「邪神ニズゼルファ1匹・みぎうで1匹・ひだりうで1匹・邪神の子4匹」の合計7匹もの敵が登場する可能性がある。
ラスボス戦でこれほどまでの大所帯というのも珍しい。
 
3DS版の2Dモードでは魔王ウルノーガ同様アニメーションが存在する。
またPS4版では倒れるモーションが存在しない。そのため、メッセージを送るためにボタンを連打していたり、「邪神ニズゼルファを たおした!」のメッセージを見落としたりすると、突然ボスに勝利した演出が出て戸惑うこともあるかもしれない。

みぎうで・ひだりうで

フォーメーションとしては【デスタムーア】の最終形態と【みぎて】【ひだりて】【冥獣王ネルゲル】の右ウデ左ウデを彷彿とさせ、DQ11内では【クラーゴン】系列とその【みぎあし/ひだりあし】に類似している。
しかし、あちらと違ってメッセージ上ではパーツ個別の行動ではなく本体の行動のように表示される仕様となっている。
(イカの両足の行動は「みぎあしのこうげき!」などと表示されるが、ニズゼルファの両腕の行動は「邪神ニズゼルファは巨大なウデではげしくなぎはらった!」などと表示される。)
とは言え、内部的にはそれぞれ個別に動いているような状態であり、両腕に割り当てられた行動は該当する腕を破壊すると使用不能になり、その分相手の手数が減る。
みぎうでのHPは4400、ひだりうでのHPは3600と右腕の方が高い。両腕を破壊されてしばらくすると【じこさいせい】で復活させる。
 
各腕の火力は中々のものであり、破壊しておいた方が相手の火力が減るので、全体攻撃で腕諸共削っておいた方がいいだろう。
左右それぞれで耐性が異なり、右腕は炎と風と光に強く、左腕は氷と土と雷に強い。そして本体と共通して両腕共に闇に強い。
なので、同じ属性の攻撃を放ち続けると首尾よく片方だけ倒せる。片方だけ倒して残った腕を放置すれば、自己再生を防ぎつつニズゼルファの火力も落とせるので戦いやすくなるだろう。
ベロニカに【イオグランデ】を使わせるなら主人公には【閃光斬】を、ロウに【マヒャデドス】を使わせるなら主人公には【海波斬】を、というように、臨機応変に属性を合わせよう。
 
ちなみに両腕を生かしたまま、どちらか片方あるいは両方の腕を瀕死にして放置しておくと、先述の【終末の炎】の時への切り返しになるので、3体分の火力を受け切る自信があるのなら、この状態を維持するのも良い。
 
以上の仕様を鑑みると、要するにデスタムーアのシステムを発展させた形と言える。
あるいはシステムは大きく異なるが、演出としてはDQ4の【デスピサロ】が近いかもしれない。

闇の衣状態のニズゼルファ

ゾーマでもよく話題にのぼっていた「闇の衣状態での撃破」という問題だが、ニズゼルファに関しても難易度は非常に高い。
両機種で難易度に大きな差がある為、このページでは分割して解説する。
闇の衣状態の略称は一般的には「闇ニズゼルファ」「闇の衣(の)ニズゼルファ」等と呼ばれる事が多いようだ。
両機種共に闇の衣状態はこちらからのダメージを軽減し、ニズゼルファの火力が1.5倍程になる。特に【終末の炎】は約900食らう為ほぼ即死である。
耐性、防御、更に炎の旋律、それでもキツければドーピングも駆使して耐えきりたい。

PS4版

いかなるダメージも2分の1にカットされるため、数々の強力な特技もロクに通らない耐久力を誇る。
 
序盤はコツコツと攻撃していればダメージが蓄積させられるが、中盤以降は厳しさが増す。
被ダメージが増すのはもちろん、終末の炎を使用されると対策のため余儀なく攻撃を停止させられるほか、時を奪って戦力を削ぎ、その間にめいそうで回復という凶悪なコンボをかましてくれる。
ただでさえ1ターンに与えられるダメージが少ないのに、1人しか動けない状況に追い込まれた上でのめいそうの実質的な回復力はかなり高く、非常にタフである。
そうしている間にどんどんジリ貧になり、誰かが死んで総崩れ、といったパターンに持ち込まれることが多い。
 
ただ、突破する方法は皆無ではなく、スーパーリング2個持ちの【グレイグ】【におうだち】をさせ、回復の手間を減らす方法が最も手早い。【きせきのしずく】を使用し、ゾーンを上手く活用して戦う戦法も有効。
対策を練っていれば、通常状態のニズゼルファで行動を把握しているプレイヤーならば少なくとも倒せはするだろう。基礎攻撃力がなければジリ貧に追い込まれてしまうので、さすがに通常状態の適正レベルよりはレベリングが必要だが…。
 
またドーピングを行えばこいつも4ターンあれば片付けられる様になる。闇の衣を装着していても状態異常耐性は強化されておらず、毒からの【タナトスハント】などは有効なのだ。

3DS版

基本的に行動はPS4版と同じだが、難易度が桁違いにはね上がる。
その理由はPS4版と3DS版で闇の衣によるダメージ軽減割合が違うからである。
【ゴールドシャワー】などの固定ダメージ技を当てればわかるが、前述の通りPS4版は2分の1に軽減するのに対し、3DS版は5分の1にまで軽減される。モンスターズで言う【ライトメタルボディ】【超ハードメタルボディ】ほどの差があり、この仕様の違いによるHPの調整などは一切ないため堪ったものではない。
実質的なHPは55000にも達し、実質的に最高値であった3DS版DQ8の【エスターク】(25600)を倍以上も上回る驚愕のHPを誇る。
めいそうの回復量も実質4995となり影響も酷く、DQ9の【大魔王の地図】や3DS版DQ8の【追憶の回廊】の連中はイカれた火力で蹂躙を仕掛けてくる理不尽ボスなら、こちらは途方もない耐久力でジリ貧に追い込む理不尽ボスと言えるだろう。
PS4版では「素で闇の衣を剥がし忘れていたが勝ててしまった」という声もまれに聞かれるが、こちらではまずそのようなことは起きないだろう。
 
…ということで、3DS版での討伐は至難の技である。
ドーピングなどは度外視で考えると、最大レベルのカミュの【デュアルブレイカー】【分身】【二刀の極意】【ルカニ】【バイキルト】といった最強クラスのコンボでもダメージは4桁に届かず、これだけの特殊効果を掛ける労力、【いてつくはどう】で全て打ち消されるリスク、それだけ積み重ねた苦労の割にめいそう1発で簡単に相殺される程度のダメージしか出ないと考えればその難易度がどれほどか分かるだろう。
【タナトスハント】ならより高いダメージを与えられるが、ただでさえ手いっぱいな中で効果を起動するための【猛毒】のかけ直しが必要になってくるうえ、みぎうで・ひだりうでを巻き込めない単体攻撃なのでデュアルブレイカーより良いと言えるかは微妙である。
 
カミュ以外の火力は総じてさらに低く、けがれたきりで状態異常にされる(状態異常系に強いスーパーリング2個を付けていても呪文耐性低下や【呪い】は防げない。)のもストレス点。
グレイグににおうだちしてもらう鉄板の戦法も、戦闘時間が長く試行回数が段違いな分、どこかのタイミングで攻撃が集中して突破される可能性が高く、時を奪われて流れが崩されることもしばしば。(時を奪っている状態では必ずめいそうを使うためストレスも大きい。)
 
まともにやり合っていてはまず敵わない極めて強力な相手だが、DQ11はこちらの戦略も豊富なので力を尽くせば対抗手段は存在する。
先述の通りニズゼルファ自体の火力も高いため、【きせきのきのみ】を使わずともよく【ゾーン】に入る。なのでカミュ、セーニャ、主人公で組んで【ビーストモード】を積極的に狙っていこう。(【いてつくはどう】には注意)
また、【ベロニカ】による【魔力かくせい】+【マダンテ】を、【エルフののみぐすり】で連発するなんていう荒業もある。
両腕を瀕死にしてから片腕を壊し、本体が再生を入れた後にもう片腕を壊す戦法も有効。
毒ダメは据え置きなため、【ひゃくれつキッス】で確実に毒を維持しておけば、ダメージレースで有利にたてる。
 
どうしても討伐したいならリアル運、運に自信がないなら大量のドーピングや持ち物いっぱいの【エルフののみぐすり】がほぼ必須である。
元々の行動の嫌らしさに加え鉄壁の耐久が立ち塞がるのだから、シリーズ中ダントツと言っても過言ではないくらい投げ出したくなる気分に陥りやすいボスである。
これで火力は据え置きなのでダイナミックな戦闘も望めず、最早プレイヤーの精神力も試されているといっても過言ではない。少なくとも時を奪う・めいそうでメンタルブレイクされない程度の忍耐は必要である。
戦い方によっては1時間や2時間、あるいはそれ以上かかることも覚悟が必要。
失敗続きでイライラしてきたら、何も考えず一旦休憩しクールダウンしよう。
 
そんなわけで、PS4版と比べて撃破報告はかなり少ない。
だがそんな相手も、なんと極限までドーピングしたカミュによるタイマン撃破が達成されている。
ドーピング量からして最早廃人の域に達しているレベルだがその上に戦闘光景も薄氷の上で行われており、如何に撃破困難なボスかが身に染みて分かるだろう。
また、戦闘メンバー4人に上述のカミュ並みのドーピングを施す事でアイテム無使用撃破までも達成されている。
さらに、【ゴスペルソード】で邪神の子からMPを吸う、【ベホマ】等でMP消費を抑える、毒で前半を削りカミュのMPを消費させない等の工夫で、ドーピングなしかつアイテム無使用撃破という代物まである。
上述の通り、廃人級ドーピングを施せば衣無しの1ターン撃破が可能だと言う事は即ち(ターゲットの分散、相手の行動を度外視すれば)5ターンでの撃破が可能だと言う事でもある。
3DS版では【クルッチ】もいる事だし、折角だからルーレット回しに貢献してもらおう。
…クルッチさえ一緒に戦ってくれれば少しは攻略法もあったのだが。

DQ11S

CV:宮田幸季(3DS版DQ8では【チャゴス】を担当)。
なんとも言えない非常に不気味なボイスが入り、宇宙人らしさが増している。
字幕表示とは違う意味の分からない内容になっているが、実はこのボイスは全て逆再生でかつ倒置法になっている。
 
バトル上では、2Dモード時は従来と同じ能力で、闇の衣による軽減割合は3DS版と同じ1/5になっている。
闇の衣を剥がさないと倒すのは困難を窮める。加えてしばりプレイをしている場合はなおさら。
一方、3Dモード時は闇の衣による軽減割合はPS4版と同じ1/2であるが、攻撃力が720、素早さも320にパワーアップしている。
うでの通常攻撃などが従来よりも大きなダメージになるため、今までと同じ感覚で挑むと痛い目を見る。

考察

平和になったところで登場する、闇の衣を纏っている、戦闘曲が【勇者の挑戦】だったりと【DQ3】【ラスボス】である【大魔王ゾーマ】とは何かしらの繋がりがある(口調や衣をはがされた時の台詞までが同じ)事を伺わせるような部分が所々に観られるが詳細は不明。
撃破後は「我が肉体滅びようとも我が魂は永遠なり」と言っているので、【りゅうおう】のように幾度となく魂が転生し、最終的にゾーマに生まれ変わる、いわばゾーマの前身的存在なのかもしれない。
この説を裏付けるかのように、後年に発売されたDQM3ではゾーマを作成する配合の素材にニズゼルファが含まれているが、やはり関係性の詳細は不明。
ゾーマが持っていた氷系攻撃へのこだわりや、「死にゆく者こそ美しい」といった独特な思想性や美学の類は持ち合わせておらず、ただただ世界を闇で覆うことに機械的に(見た目も)固執する。この点は人間的な思考であらゆる手法を尽くし黒幕に上り詰めたウルノーガとは対照的だが、転生の際に魂の記憶や人格などはリセットされるのだろうか。
ただし、本人が「我が肉体滅びようとも我が魂は永遠なり」と発言した後に自身のひび割れた体から出た光に対し驚いたような発言をしたり、聖竜も「討伐を成しえた」と発言していることから完全に消滅した可能性も十分にある。
 
黒い結界に身を包み上空に浮かんでおり、主人公たちは空飛ぶ巨大な生き物に乗って向かう(ラストダンジョンを介さず直接戦闘)、途方も無い巨体である、人々の信仰の対象となるものに肉体が封印されていた…と同じ邪神の【暗黒神ラプソーン】【ガルマザード】とも共通点が多い。
ロトと縁がある世界観にいる、出自が闇であると自ら語っている、邪神という肩書きで呼ばれる、隠しボスと真のラスボスを兼ねている等【ギスヴァーグ】との共通点も非常に多い。
また、「表ボスに撃破されてしまう裏ボス」と言うのは、【デスタムーアVSダークドレアム】の逆パターンと取ることもできる。
更に「我が肉体滅びようとも我が魂は永遠なり」というセリフや、過去に肉体が滅んだ後に現代で魂が肉体を復活させようとした点もオルゴ・デミーラが元ネタだと思われる。
 
精神体が健在、肉体が別の場所に封印されている等、設定の随所に【ロトの紋章】のラスボスである【異魔神】の設定と似通った部分があるので、もしかするとイメージソースの1つになっているのかもしれない。
現在連載中の続編においてもゾーマとの因縁を取り上げており、同作が何かしらの形で影響する可能性もある。
30周年記念作品ということで多数の過去作要素が見受けられる今作だが、ドラゴンクエストシリーズのラストボスは大きく分けて「魔王」か「邪神」のどちらかに分類される(一部例外あり)。今作では王と神、2つの要素を出すため、「エンディングを2回行い、1度目は魔王がラスボス、2度目は邪神がラスボス」というようにした可能性もある。
 
過去に発売された関連書籍では、魔王たちの背後に別の何者かがいる描写がなされていたことがある。
【ダースリカント】のモンスター物語では【りゅうおう】の誕生を示唆しつつ【キラーリカント】の誕生を手助けし、小説ドラゴンクエストでは当のりゅうおうを育て、唆した「異界の大魔神」なる存在が書かれている。DQ3ゲームブックでは明らかにゾーマを操っている存在がおり、【○○○○よ……。 よくぞ わしを たおした。】の台詞の後にどこかへと逃げていく様子が描かれている。特にゲームブックの喋り方は黒い精霊にそっくり。
これらがニズゼルファのイメージソースになったかは不明だが、世界の創造から何万年も経ったロトゼタシア及びアレフガルドにおいてもなお、彼は野望達成のため足掻き続けているのかもしれない。

ネーミングについて

名前の「ニズ」に関しては、北欧神話に登場する邪竜「ニーズヘッグ」が由来の可能性がある。
ニーズヘッグは平和の象徴とされる世界樹【ユグドラシル】を倒壊させて世界を死と暗黒に包まれた混沌の地にしようと目論み、ユグドラシルの3つ目の根を齧り続けるとされる。
ニズゼルファもまた、ロトゼタシアの創造神が姿を変えた【命の大樹】(≒世界樹)を破壊して世界を永遠の闇に閉ざそうとしているため、役回りに共通点が多い。世界樹に毒を撒き散らし続ける様を【けがれたきり】で表現しているのだろう。
一方、ニーズヘッグは氷の国ニブルヘイムに潜む黒い竜という見方もあり、そちらは【魔竜ネドラ】が表現していると見ることができる。
ちなみにニーズヘッグとは「怒りに燃えてうずくまる者」という意味であり、ウルノーガに肉体を破壊された時のorz姿はまさにそれである。
 
ゼルファについては、「ゼット」と「アルファ」からという説がある。
ロトゼタシアは「ロトZ+A」(+はタシと読む)との見解と合わせて考えるなら、「ニズゼルファ」とは世界そのものと表裏をなす名づけであって、「ロト」と「ニズ」が善と悪の原理として対抗している、と見ることができる。

イルルカSP

???系SSランクの【超ギガボディ】モンスターとして登場。
【大魔王ウルノーガ】×【ヨッチーズ】の配合で生まれる。
ヨッチーズは黒い精霊繋がりからか。
【魔界神マデュラーシャ】【マジェス・ドレアム】と同様に本作の配合の頂点でもある。
 
特性は超ギガボディ、AI4回行動、【先手ハンター】【やみのはどう】【こうどう おそい】【超ガードブレイク】
プラス値が25以上で【れいせい】、50以上で【全ガード+】、新生配合で【秘めたるチカラ】を習得。
 
先手ハンターとれいせいはターンの最後に行動することで活きる特性のため、こうどうおそいとの相性は抜群に良い。
イルルカにはなかった4枠【こうどう おそい】なので、4枠で亡者リザオが可能になる。
一応全ガード+である程度属性耐性はついているものの、AI4回行動による補正で耐久力が落ちているので、そのままでは1ラウンド目が耐えられるかも怪しい。
なので亡者リザオにしたり、AI4回行動から行動回数を減らしたり、他の特性に変えたりなどの工夫が必要になるかもしれない。
全ガード+と持ち前の状態異常耐性の高さを生かして、【超こうどう はやい】を付けるのも手。
超ガードブレイク持ちなので【名もなき闇の王】と似たような運用が可能となる。
ただしこの場合は先手ハンターやれいせいをほとんど活かせなくなるのが残念なところ。
 
ステータスの傾向としてはHPとMPがかなり上位に位置するが他の能力は全体的に残念といったところ。
特に守備力と素早さの低さははネックなので補強したいところ、まあ素早さに関していえば上記の通り鈍足前提のスキルなのであまりデメリットにはならないが。
上記の通りHPとMPは豊富なので行動回数を減らせば一応超ギガボディですぐに終わらないぐらいの持続力はある、
攻撃方法は特技やブレスに頼るか、あるいは【れいせい】に頼って呪文で攻めるかといった具合。
ただしニズゼルファ自体の素の賢さは割と下位の賢さしか持たないため、あまり確率で発動する特性頼りにするのも難しいという所か。
呪文を使わない場合はれいせいを亡者の執念などに入れ替えて各々持たせたい特性を持たせよう。
 
スキルは固有の【邪神ニズゼルファ(スキル)】。終末の炎を持つ唯一のスキル。
終末の炎自体は【デメフィーバ】よりはマシな程度の非常に残念な性能なのだが、このスキルでは【アストロン】を覚えられる他、自動HP・MP回復の特性を習得できるのでなかなか優秀。

DQM3

???系Sランクで登場。
Xランクではないあたり、本作ではこいつもDQ11のラスボス枠の一人と見做されている模様。
【邪神の子】【冥獣王ネルゲル】の配合で生まれる。
こいつに加え【キングヒドラ】【シドー】【バラモスゾンビ】の4体配合で、本作配合ツリーの頂点の一角を担う【ゾーマ】を生み出せる。闇の衣や発言など、ゾーマの前身のような存在とも取れるような要素を持つからだろうか。

スキルは【邪神ニズゼルファ(スキル)】
特性は【闇のコツ】【火ブレイク大】(Lv20)、【やみのはどう(特性)】(Lv40)、2回行動(Lサイズ)、【ギャンブルボディ】(Lサイズ)、【秘めたるチカラ】(LサイズLv60)

また、攻撃力の上限値は【ネンガル】【ダークドレアム】と並び全モンスター中1位タイである。

スキャンバトラーズ

新3弾の最終ボスとして登場。HPは15000で、時の破壊者と同じである。登場してすぐにマスクが砕けて素顔を晒す。
BGMは勇者の挑戦。

1ターン目からは
・邪神の剛弾…ダメージを与えつつ良い効果を消す
・邪神の豪腕…全員にダメージを与えつつ身の守りを2段階下げる
・邪神の瘴気…全体攻撃

2ターン目は
・ほとばしる闇…自身のちからを3段階上げ、一度だけダメージ無効
・邪神の魔弾
・終末の炎…炎&闇属性の全体呪文攻撃

を使う。

星ドラ

最初は闇の衣を纏っているが、HPを減らしてゲージを割ると衣が剥がれ、さらにHPを減らすとマスクが剥がれていく。なお、ゲージを割られた時の反撃行動として順番に使うので原作のように闇の衣状態でマスクを剥がすことは出来ない。

ライバルズ

CV:宮田幸季
「ニズゼルファ」表記で、拡張パック第9弾に登場。

9/8/8 魔王系
召喚時:邪神の子を2体出す
自分のターン開始時
全ての敵に味方の邪神の子の数分ダメージを与える
スキルブースト:+1体

邪神の子は

2/2/2

効果はダークミナデインを再現したものとなっている。
 
原作におけるダークミナデインの弱点として、
・ダメージを与えるタイミングが遅い
・邪神の子が倒されやすい
という点が挙げられるが、これはライバルズでも健在。
さらに、
・邪神の子をたくさん出すには下準備が必要
・本体が9コストと重い
という弱点まで持ってしまっており、残念ながらあまり強くはない。
採用率が低かったため上方修正を受け、スタッツが7/7から8/8にあがり、邪神の子のデフォルト数が1体から2体に増やされたが、肝心の弱点がほとんど解決してないため採用率は相変わらず。

ライバルズエース

一人用モード「試練の間」のボスとして登場。無印から数えて3周年になることを記念した催しの一つである。
11のカードにテンションを前提に発動する「れんけい」が多かったからか、テンション主体の戦術を取る。
【メガトンケイル】などのスキルブースト持ちカードを「激昂の犠牲」などのテンション補助カードを交えて繰り出してくるが、最大の脅威は縦1列にいる全ての敵ユニットに8ダメージを与え、ランダムな空きマスに邪神の子を2体出すテンションスキル「闇の災い」。
これで出てくる邪神の子はテンションリンクでリーダー攻撃力分のダメージをランダムな敵に飛ばすうえ、戦闘ダメージ以外無効とダメージ1化能力まで備えた特別仕様。
これにどう対処するかが鍵。【ニフラム】などの非ダメージ除去や【ネクロマンサー】などの能力無効化など、戦術を考えよう。

DQMSL

2021年7月21日に7.5周年記念の「ハーフアニバーサリーフェス」でセレンと共に実装。
2019年8月31日に実装されたシャムダ以来の超魔王ではない通常の魔王系。
仮面ありバージョンがSランクのニズゼルファ、仮面なしバージョンがSSランクの邪神ニズゼルファという形式をとっている。
特技はSのほうが【魔連弾】【けがれたきり】、SSが黒い太陽【ニズゼフレア】

ドラけし!

2023年4月1日開催のイベント「過ぎ去りし時を求めて」のけしコン!で巨大敵として登場。本イベントのけしコン!の相手はこいつのみ。
ドラけしとしては2000Pt獲得か、累計Pt61900、63400Ptで獲得できる。
星5の緑属性で、スキルは特殊な広い範囲(Iの字型)に呪文攻撃する「終末の炎」。
けしコン!では500Ptのボーナスが付く。
1回で2000Ptを獲得するのは勇者装備イレブンと海賊王カミュの両方がないと厳しい。どっちか片方+αだとパズル中にギミック破壊やミックス等で結構な稼ぎを必要とする。
累計Ptで初回獲得するのは前半時点だとチケットの枚数的に課金でチケットを購入しないとまず不可能。
後半でも11枚しか追加されなかった為、サブクエストの「HP500回復達成を5回」のクリアとの兼ね合い上、最低でも500Ptボーナスが付くキャラ二体はないと厳しい。

蒼天のソウラ

11巻で魔公王イシュラースが装備する<三日月の深淵(アビスモ・デ・クレシエンテ)>から呼び出される魔王・魔神の一柱として登場。
右手の穴から多重ステータス異常(触れるだけで全身が麻痺し、五感が奪われた上に呪われる)を引き起こす霧を噴出する「穢れた霧(イモータル・ブレス)」という技を使った。
ただの多重ステータス異常ではなく、【カカロン】【ヒーリングオーラ】ですらすぐには回復しきれない特殊な毒として表現されている。
本作が外伝作品初の出演となった。

なお、DQ10 Ver.4.4にはニズゼルファに似たフォルムの中ボスが登場した。意図的に似せたものなのか、偶然似てしまったものなのかは現時点では不明。