【熟練度】

Last-modified: 2024-02-26 (月) 00:49:37

概要

DQ6・DQ7で登場したシステムで、【プレイヤーキャラクター】【経験値】【レベル】とは別に存在する、【職業】ごとの経験を表すパラメータ。
これを初期からマスターまでの8段階で表したものを「職業レベル」と呼ぶ。
 
なお「熟練度」という語が厳密に何を指すかは曖昧になっており、公式な資料でも以下のようにバラツキが見られる。

  1. 「戦闘回数」を指すケース
    • 職業にもレベルアップがあります。このレベルアップを決めるのが熟練度です。熟練度は強い敵と戦うことで上がっていき・・・(DQ6【取扱説明書】
    • 職業レベルは、モンスターと戦った経験の回数によって上がり、その経験のことを熟練度と呼ぶ。(DQ6【公式ガイドブック】上巻p.85)
    • 熟練度を上げるには、戦闘を重ねればOK。ある程度熟練度が上がるごとに「職業レベル」がアップしていき、職業レベルは最大8まで上がる。【ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書】p.302)
  2. 「職業レベル」を指すケース
    • 熟練度4の戦士の呼び名は「ベテラン」だ。(DQ6取扱説明書。上と同ページ)
    • あと何回戦えば熟練度が上がるかを教えてくれるおばあさん。(DQ6公式ガイドブック下巻p.19)
  3. 漠然と「職業の経験」を表すケース
    • 熟練度がどの程度上がっているかの目安になる職業レベルは、何度も魔物に戦いを挑み勝利を収めることで上がっていく。しかし、ある程度の強さを持つモンスターと戦わないと、熟練度は高まっていかないのだ。(DQ7公式ガイドブック下巻p.15)

本ページでは1.に倣い、戦闘に勝つごとに1ずつ上がっていく数値を「熟練度」、その積み重ねによる職業の8つの段階を「職業レベル」と呼ぶこととする。
 
また、ヒーローズ2には武器に熟練度が存在する。

DQ6

DQ3の【転職】システムを発展させる形で初登場した。
本作の転職では、転職してもレベルは1にはならず、職業ごとの熟練度が設定されている。
 
普通のレベルと違って、【経験値】ではなく単純な【戦闘】の勝利回数によって熟練度が上昇し、熟練度が一定値に達するごとに職業レベルが1ずつ上がり、【呪文】【特技】を覚えたり、職業の特殊能力がパワーアップしたりする。
職業レベルは8段階あり、【つよさ】ウィンドウの各キャラステータスの2頁目の職業一覧のところで★の数で表記される。初めて転職すると「★」から始まり、最高の「★★★★★★★★」(以降、★8と表記)になるとその職業はマスターとなり、★の色が白から黄色に変わる。
職業レベル上昇時のメッセージでは★ではなく【称号】を使って表され、「つよさ」の1頁目のステータス一覧画面でも職業と称号が併記される。DS版以降では、1頁目に表示されるウィンドウの数が増え、現在の職業の★の数も表示されるようになった。
職業レベルを上げるのに必要な熟練度は職業によって異なり、上級職や【はぐれメタル】などの隠し職業では、嫌になるほどの戦闘をこなさないと★8まで極めることはできない。
次の職業レベルに上がるまでの戦闘回数は、【ダーマ神殿】にいる【占い師】が教えてくれる。
なお★1で習得する呪文・特技は、転職して即座に覚えるのではなく、転職後に1回戦闘に勝利すれば覚えられる。
 
単に数をこなせば上がるわけではなく、キャラのレベルが【エリアレベル】+4より高くなると、そのキャラの熟練度は戦っても上がらなくなる(エリアレベル29以下の場合のみ)。
従来作であれば、敵が強くて攻略に行き詰ったときはとりあえずレベリングして強引に力技で突破する方法があったが、本作ではこの上限値に引っかかると熟練度が上がらず、強力な呪文・特技が覚えられなくなるので、むしろパーティの強化につながらない。
参考までに、転職解禁後に行くエリアの公式ガイドブック上の到達レベルはエリアレベルの+3~4程度、つまり熟練度の上限値-1~0になっている。
特にムドー戦の到達レベルが22と記載されており、これは次に訪れるモンストル周辺の上限値に相当するので注意されたし。
ただし、本作の公式ガイドブックの到達レベルはやや高めに設定されており、攻略法を知っている慣れたプレーヤーであればレベル16程度、不慣れなプレイヤーでも戦い方を間違えなければレベル20程度でムドーに十分勝利可能である(もちろん運が悪いと戦術を崩されてあっさり負けることはある)。
いずれにせよ、難関とされるムドー戦のために過剰にレベルを上げすぎると後悔することになるので注意。
ムドーの攻略については当該項目を参照されたい。
 
順調にプレイして戦闘不能者を出さずに進めている場合、【ハッサン】【主人公】よりもレベルが1高い状況になりやすく、先に上限に引っかかる。今作の逃走確実成功&【トヘロス】有効の条件は「主人公のレベル≧現在のエリアレベル+5」なので、これが成り立つ時にはもう熟練度が入らないため、「トヘロスが有効になってきたからもう熟練度稼ぎはせず戦闘回避」とやっているとハッサンだけ熟練度を無駄にしていることになる。
エリアレベル30以上の地域(ストーリー上は【フォーン城】以降のほとんどの地域)なら、上限が撤廃されてLv99まで熟練度が上げられるようになる。
 
なお、上記の設定のせいで終盤まで「熟練度は極力経験値の低い(弱い)敵をコツコツ狩るべき」と誤解している人がいるが、熟練度だけ稼いで技を覚えてもステータスが低いままで後で経験値を稼ぎ直す二度手間になる。
特殊なプレイをしない限り熟練度の上限が撤廃された後は経験値も積極的に稼いだ方が効率は良い。
そもそも、どの職業でどの特技が習得可能で、どのキャラに何を覚えさせれば効率がよいかの情報が容易に手に入る現在であれば、ほどほどに熟練度を稼ぎながら適正レベルでプレーすればさほど苦戦することもないだろう。

DS版

戦闘後にレベルアップしても、戦闘前のレベルで判定されるようになり、さらに上限レベルに引っかかっていても、転職直後の1回めの戦闘だけはカウントされるようになった。
一方、敵の報酬(経験値と【ゴールド】)が2割増になったため、レベルが上がりやすくなり、結果的に熟練度をあげようとすると限界レベルに達しやすくなってしまった。
ただし、敵が全体的に弱体化したこともあり、SFC版よりも低レベルで進められるので、普通にプレーする分には、むしろ限界レベルにかかりにくい。

スマホ版

熟練度の限界レベルが大きく緩和され、現在のエリアレベル+9となった。
例えば、転職解禁直前に攻略する【ムドーの城】ではLv30まで熟練度が上げられる。Lv30と言えば普通にやってると外海で伝説の武具収集に周り、早ければ【ヘルクラウド】に突入しようかという辺りである。
この影響で、よほどレベルを上げ過ぎないかぎり、上限に引っかかるようなことはない。
また、かなりエリアレベルの低い地域でも熟練度が上がるため、極力レベルを上げずに熟練度を上げるというプレーもやりやすい。
逃亡確実になったエリアでもまだ熟練度が上がるのがありがたい。

DQ7

DQ6のシステムがほぼそのまま流用されている。途中までエリアレベルによる制限がある点も同じ。
ただし、現在のエリアレベル+8となっている分、熟練度を上げる難易度は下がっている。
今回は【レブレサック】以降の現代【コスタール】を除くほとんどのエリアで熟練度上限が99になっている。

リメイク版

地域毎の上限レベルがPS版と比べて4も下げられている(厳密にはDS版以前のDQ6と同じ仕様になっている)。
取得経験値も上がっているので、下手すればダーマ神殿に着く頃にLv19を超えて、熟練度が全く上げられずに強敵【山賊四人衆】と戦う羽目になる。
配信限定のトクベツな石版は上限レベルが99だが、3DS版では2024年4月中にネットワークサービスが終了。スマホ版については終了時期未定なので、【冒険者たちのみちくさ】等敵の弱い石版をDLしてくれば熟練度があげられる。
自作の【すれちがい石版】(モンスター石版)も上限レベルが99で、石版の配信が終わった後の3DS版でも【ルーメン】クリア後には常に熟練度を上げられるので、全体的に見ればリメイク前より上げやすくなっている。
 
基本職の必要戦闘回数はPS版より1/2以下に緩和されており、上級職は20-50程度緩和されているが、最上級職は、10程度増量している。
また、【モンスター職】の必要戦闘回数は修正されていない。
 
Lv19以下のキャラクターの熟練度を効率的に稼ぐテクニックとして【スライム道場】が知られている。
 
また、入手自体に時間がかかるアイテムなので実用性はあまりないかもしれないが、【超元気玉】を使ってから30分間は熟練度が2倍の速さで上がるようになる。

ヒーローズ2

【武器】に熟練度が存在。
指定された武器でダメージを与えていくと蓄積し、熟練度が貯まった状態で師範に話かけると様々な技や【スキル】をさずけてくれる。
冒険中に熟練度が貯まっても、いちいち【ゼビオン】に行って師範に話しかけないといけないため、結構不便。

ライバルズエース

一部のカードが熟練度を持っており、テンションスキルの使用か一部効果で上昇。初期値は0、上限は8。
熟練度が一定まで上がると効果が追加されたり(「②攻撃力+1」のように表される)、熟練度に比例して効果が上がったりする。

ウォーク

2020年9月に【ほこら】と同時に職業熟練度システムが実装された。
主にほこらのクリアで入手できる石版を消費することで各キャラ(4人)毎・各職業毎の熟練度を上げられる。
石版を集める手間の割には劇的に強化されるほどではなく、ほこらをやり込むヘビーユーザー向けのエンドコンテンツといった印象。