【女神像の洞窟】

Last-modified: 2024-03-22 (金) 01:11:29

DQ4

【エンドール】の北東にある洞窟。第3章と第5章で行くことができる。
通常であれば、第3章で【スコット】【ロレンス】を伴って入る人が多いだろう。
名前の通り、奥には【ぎんのめがみぞう】があり、これを手に入れるために潜入することになる。
しかし、銀の女神像はクリアに必須ではない。よってこのダンジョン自体もスルー可能であり、攻略しなくても構わない。
 
段差と水を操作する仕掛けがあり、入口付近に誰かが放置した【船】に乗って探索する。
つまり、洞窟内の限られた範囲とはいえ今作で初めて船に乗ることとなる。
乗船後もBGMや出現モンスター、エンカウント率が変わったりすることはない。
また、プレイヤーの乗れない別の船(どこからともなく湧いて出てくる)もある。
 
出現モンスターは第3章では最高レベルとなっており、B1階から早速【おおにわとり】【ダックスビル】といった、第1章の【湖の塔】に出てきた連中やそれと近いレベルの実力者たちが出現する。
さすがにここでは大ニワトリは単体出現のみだが、それでも【ねむりこうげき】は怖い。
また、このダンジョンのみに生息する固有種に【エレフローパー】がいる。
地下3階以降には【メタルスライム】も出現する。運が良ければ2体出現することも。
ほとんどの敵は打撃が主体のため、【てつのまえかけ】【てつのたて】【きのぼうし】を装備すれば守備力+50でダメージをかなり抑えることができ、この装備で逃げ続ければ低レベル、極端な話レベル1・仲間なしでもわりと簡単に攻略可能である。
その際、ダックスビルとメタルスライムに注意。前者は【ルカニ】、後者は【メラ】のせいで強敵となる。
また、地下3階以降は毒の息を吐いてくる【ポイズンリザード】に注意。しかも洞窟で一番耐久力が高いのはこいつである。
幸い、地下3階は後述の仕掛けで船での移動がメインとなり、(FC版は)船上で毒ダメージを受けない仕様もあって移動でダメージを受ける頻度は高くないが、帰路で辛くなる。
何せ第三章では【キアリー】の使い手は存在せず、【ふくろ】が存在しないFC版やPS版では本当に厄介の一言。
モンスターとしっかり戦っている場合は、道具欄の装備品以外は【はがねのつるぎ】【てつのよろい】といった高額のドロップアイテムで埋まっていることが多く、仮に安全のために【どくけしそう】を持ち込んだとしても道具枠確保のために捨てざるをえない場合も多いだろう。
幸いポイズンリザードの出現率は10~15%程度とそれほど高くはなく、毒の息を吐く頻度は1/3程度。
出会わないか、出会ってしまったら毒の息を吐かないことを祈ってとにかく早めに倒すしかないだろう。
本格的に陸路を歩かされるのは帰路の地下2階からで、毒による総ダメージは高々50ダメージといったところなので、ある程度レベルが上がっていればHPの高さでエンドールまでギリギリ耐えきれることも多い。
この時期は大金を持ち歩いていることも多いだろうから、あまり無理はせず、現在HPと道具欄の薬草や毒消し草と相談して危険と判断したら早めに撤退するほうが安全である。
なお、FC版では道具枠は8個分であり、武器・鎧・盾・兜で4個分、女神像を持ち帰るための枠が1個分必要なので、自由に使えるのは3個分だけとなる。
帰路での全滅で数千Gを失うかもしれないリスクを考慮した場合、ドロップアイテムの内容次第では回復アイテムを1個は残しておいた方が無難である。
高額なドロップアイテムとの選択を迫られた場合は、回復アイテムよりも兜枠の木の帽子あたりを手放す方がリスクが低い。
なお、全滅のリスクヘッジとしては第三章では【てつのきんこ】が存在する。
入手すると道具枠を圧迫するという理由から慣れたプレイヤーには敬遠されがちだが、この洞窟では全滅のリスクを帳消しにできるメリットは極めて大きい。
道具枠を1個専有すると言っても、この洞窟探索に関しては帰路の余力を気にする必要もないため、残りの枠を目一杯高額アイテムなどのお土産のために使える。
すんなり攻略する自信のない人には選択肢に入るだろう。
 
逃げずに戦って進むなら、戦闘中ホイミのできるロレンスがいると多少安心かもしれない。
3章のうちに【せいすい】を所持してレベルアップを狙う手もなくはないが。
 
この洞窟にはスイッチで地下2階から地下3階に水を送り込む仕掛けがある。地下2階から水が消えるが、代わりに地下3階の低地が水没する。
この仕掛けは永続で、洞窟から出ても元に戻らない。一度作動させたら、ずっとそのままである。
洞窟内にはトルネコの他に【あらくれ】(FC版のあらくれは大男のグラフィック)が1人探索に訪れており、高台の上の宝箱が取れないと嘆いているが、水を操作する仕掛けを作動したらすかさず宝箱を2個回収してしまう。この2つはどうあがいても取れないので、潔く諦めよう。
当たり前だがただのオブジェのようなものなので、チート等で仕掛け作動前に開けても空っぽである。
地下3階の低地にも宝箱があり、これを開けずに仕掛けを作動させると水没して一生取れなくなってしまう。
ただし、中身は【キメラのつばさ】なので取れなくても大したことはない。というか、敵のドロップアイテムと入れ替わる形で結局捨てることになりがち。
敵から全部逃げて女神像だけを回収してくるつもりなら、このキメラのつばさは帰路のために回収しておくとよい。
そうでなければ、水没すれば宝箱のオブジェごと消失するだけなので、気にする必要もないだろう。
このスイッチを作動させたら地下3階に引き返して探索を再開するのが普通だろう。
しかし実はこのスイッチの近くに地下1階へ上る階段があり、水が引くと通路ができて脱出できるようになる。
ロレンスはMPを気にせず呪文を使いまくるので、ちょうどこのあたりでMPが尽きかかっていることが多い。
このためすぐに地下3階へは引き返さず、このタイミングでいったん町に戻って回復と売却をしたほうが無難。
上記の通りここの仕掛けは一度作動させたら永続なので、次に来たときは回り道せずに地下3階へ向かうことができる。
 
なお、このダンジョンには他にも【はがねのつるぎ】などのナイスなアイテムが結構ある。
しかし第3章では金が余る上、雑魚モンスターもバシバシアイテムを落とすので持ち物がいっぱいになることが多い。
なので強い装備品は取らずに残すか、いっそのこと全てのアイテムを取らずに残して第5章で回収してもいい。
鋼鉄の剣や【てつのよろい】を残しておけば5章最序盤で勇者の装備が一気に強化できるし、【モーニングスター】【ホーリーランス】)も未所持であれば【ミネア】を強化できる。全部残しておけば不要物を売って資金の足しにもできる。さらに、未熟な勇者のレベル上げをすることもできるので一石二鳥である。
先にエンドールで【マーニャ】【ミネア】を仲間にしていれば最深部まで楽々到達できるうえ、3人分のアイテム欄があれば荷物が溢れることもない。メタルスライムを倒せる確率も飛躍的に高まるだろう。
 
銀の女神像もスルーして5章で売ればいい資金源……と思いきや、5章以降では買い取ってもらえない。
なので、女神像に興味が無ければ3章でトルネコに回収させて店の開業資金にしてあげよう。
アイテムコレクターなら5章になってから入手すると良い。

リメイク版

船が【イカダ】に変更されている。
また、グラフィックの向上により、上述の水没する宝箱のオブジェが水没後も見えるようになった。
中身がキメラのつばさなのは同じだが、一応は取り返しのつかない要素となっており、未回収の宝箱が見えるのが気になるなら予め回収してから仕掛けを作動させるようにしよう。
 
新たに【壷】に入ったアイテムも追加されているため、やはり【ふくろ】を利用できる五章になってから来た方が良いだろう。
 
第5章でのミネアは、ここに入ると上記アイテム取り残しをネタにしたかのようなことを話す。
宝箱を開けているか否かを問わず同じセリフだが、残しているなら彼女の占いに大きな疑問符がつくことだろう。

余談

上述の通り、この洞窟にはスイッチで地下2階から地下3階に水を送り込む仕掛けがある。
ここで、なぜか地下3階にある上り階段、つまり天井まで届いているはずの階段が1つ水没する珍事が起きる。
素直に考えると、「天井まで届く階段が水没する」=「階層全体が水没する」ことを意味するはずだが、どういうわけだろうか。
無理やりこじつけると、水を流した勢いで階段が破壊されて消滅したと考えられなくもない。
この謎現象はリメイク版でもそのまま引き継がれ、それどころか水没した上り階段が透けて見えるのでかなりシュールな光景となっている。