【沼地の洞窟】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 04:52:06

概要

DQ1~DQ3、DQ7、キャラバンハートにおける地名。【毒の沼地】に囲まれているためこの名前が付いている。
DQ7以外の作品に登場するものは位置的には同一の【洞窟】

DQ1

【マイラ】地方と【リムルダール】地方とを海底で結ぶ洞窟。いわば海峡トンネル。
DQシリーズ内においては、2つの地点を結ぶダンジョンはこれが元祖である。
 
スタート地点の【ラダトーム】でしか中断(復活の呪文の発行またはセーブ)ができず、ルーラでもラダトームにしか飛べないDQ1では、リムルダールへ行くときは勿論【聖なるほこら】【竜王の城】へ向かうときにも、逐一このトンネルを通らなければならない。
洞窟内で【リレミト】を使うとどちらから入った場合でも北側の入り口に出る。
 
出現する敵はマイラ周辺と然程変わらず、別段強敵が出るという訳ではない。
通過するだけなら【たいまつ】なしでも抜けられるほどの短い洞窟だが、東側にある一画では扉の中に【ローラ姫】が幽閉されている。
手前には【ドラゴン】が居座っているため、こいつを倒さないかぎりローラ姫を助け出すことは叶わない。
少なくとも最初に訪れた段階でドラゴンに勝つのはまず無理だろう。徳間書店の「ファミリーコンピュータ大図鑑」ではLv6でこのドラゴンと戦って呆気なく殺されている。
 
FC版等では扉より手前にドラゴンの出現ポイントがあるため、低レベルで歩き回っていたらうっかりこいつに遭遇してしまい餌食になるなんてことにもなりかねない。
なので、まずは洞窟をまっすぐ南に進みリムルダールに行くことを優先すると良い。
と言ってもリムルダールの敵はラリホー無しではまともに戦えない連中なので、上記の例のようなLv6では無謀であることに変わりは無い。まずはラリホーを覚えてから来るべきだろう。
ちなみにこのドラゴンを倒さない限りはたとえ【レミーラ】でも、ローラ姫の姿を見ることさえできない。
 
リメイク版ではドラゴンの居場所が扉の中に変更され、【かぎ】で扉を開けてドラゴンに話しかけない限り戦闘にはならない。
ただしリメイク版でのここのドラゴンは中ボス扱いのため、通常エンカウントのものよりHPが高くなっているので注意。
獲得経験値も950と【メタルスライム】よりも多くなっているため、このドラゴンを倒してローラ姫を助けた後城に戻る前にわざと死んで何度もドラゴンを狩り続けて経験値を稼ぐという、ドラゴンループと呼ばれるテクニックも存在する。
 
下記にある通り、後に発売されたDQ3ではこの洞窟はちょうど建設中。
FC版DQ1の【公式ガイドブック】によるとこの洞窟は「400年も前につくられた」とのことであり、DQ1はDQ3から少なくとも400年は経過しているということになる。DQ3とDQ1の年代を推定する貴重な手がかりと言える。
これだけの年月が経っているのであれば、確かにロト「としおいて いきては いまい。」と予言されても仕方がないかもしれない。

小説版

かつて【アレフガルド】【ゾーマ】に支配されていた頃に掘られたが、ゾーマの死後は船で海を渡る方が効率が良くなったため、使われなくなったという。
だがその頃はまだ掘削途中であり、本編との齟齬がみられる。

ゲームブック(エニックス)

上巻でのみダンジョンとして登場。
最初は入口が岩でふさがれており、戦士の指輪がここで役に立つ。指輪を持っていれば入口をふさいでいた岩が消えて、中に入れるようになる。
原作とは違い、ボス扱いのドラゴンを倒さないとリムルダール方面には進めない。さらにローラ姫を救出するには「鋼鉄の鍵」で扉を開け、大魔道のアーガ厶を倒さなくてはならない。ローラ姫を助けると上巻クリアとなるため、上巻最後の決戦の場所となる。
下巻では普通にフィールドマップ上で素通りできる。

DQ2

多くの町や村が見られなくなったこの時代のアレフガルド大陸でもこの洞窟は健在。しかし今作では完全に一本道で通路としての役割しか持っておらず、モンスターも出現しない。
 
【船】が登場している今作では、聖なるほこらや竜王の城に向かうために通る必要もない。
一応、ルーラで行き先の選べない本作では【旅の扉】をショートカットとして利用する場合、【聖なるほこら】からやって来たときはラダトームまで徒歩で行かなければならないため、この通路が必要になる。とは言え今作はラダトームに重要なアイテムがあるわけでもないので、MSX/MSX2版で【あぶないみずぎ】を取りに行く場合を除けば、そういった需要は少ないだろう。
あるいは【ラダトーム城の老人】【ひかり あれ!】にこだわるプレイヤーが、ルーラ拠点をベラヌールからラダトームに戻したいときに使うくらいか。
 
リメイク版では洞窟内部に毒の沼地が追加されたが、イベントやアイテム等の追加はない。
ガラケー版以降では【いのちのもんしょう】がラダトームに移されたが、ルーラで行先選択できるようになった(ラダトームが未登録だったとしてもルプガナ経由の方が早い)のでこの洞窟の存在価値は相変わらず低い。
 
【公式ガイドブック】でも、扱ったページは存在しない。FC版のガイドブックではワールドマップのページに地名だけは記載されていたが、SFC版・GB版・Wii版ではそれすらなくなってしまった。

ゲームブック(双葉社)

下巻で登場。リムルダール島に行く際に通ることになる。戦闘も分岐も何もない。ただし登場すらしなかった【ドラゴンの角】よりは恵まれている。

DQ3

この時代ではまだ建設中。構造はDQ1と似ている。
4人の男がマイラ地方からリムルダール地方に向けてトンネルを掘り進めており、マイラ側の出入口のみが開いている。
作業員たちのセリフによると、一応この先にリムルダールの町があることはわかっているらしい。暗黒の時代によく頑張っているものだ。
なお、前作と同様にモンスターは出現しない。

リメイク版

【ちいさなメダル】【すごろくけん】を拾える。
またFC版では【あらくれ】の姿だった作業員達が、特有のグラフィックになっている。
休憩所らしき場所にいる2人は、【へんげのつえ】でモンスターに化けた際や【透明】になった上で話しかけた場合の反応は荒くれと同一。
一方掘削中の2人はこちらを振り向かず、セリフも変化しない。

小説版

ゲーム同様建設中。小説版DQ1の設定と矛盾しているのだが。
「訪れた時には」まだ建設中だったとか、ゾーマ戦前後で開通したのかとかそういう事だろうか。

DQ7

過去の【グリンフレーク】の北西、毒の沼地の中にある。
石版を求めて中へ入っていった商人を追って入ることになる。
 
次の地域へ行くための石版があるので、この洞窟の攻略自体は必須だが、この洞窟を攻略することはグリンフレーク地方の復活フラグとは何も関係していない。
順当な手順でいえばグリンフレークの町を復活させてから来るのが筋だが、【あめふらし】を倒す前にこの洞窟を攻略することも可能(ただし、その場合は当然グリンフレークの宿は利用できないため、回復には現代まで戻ってくることになるが)。
あめふらし戦、またはこの洞窟の攻略がキーファの最後の活躍になる。
 
中は意外と複雑な構成。地下4階まであり、内部にも一部毒の沼がある。リメイク版では所々に毒沼が追加されている。
ここで手に入る石版は【ユバール族の休息地地方】用の【ふしぎな石版緑】2つ。
1つは中盤にある宝箱から入手し、もう一つは最深部にいるボス【どうくつまじん】を倒すと入れる一角の地面に落ちている。
近くに人骨があるが、先述されている商人の成れの果てと思われる。
 
基本的に石版を入手したら用済みだが、くさった死体とドラゴスライムがよく出現するのが特徴。PS版では【くさった死体の心】はここが一番効率よく入手できる。
 
なお、過去【リートルード】編にて橋を渡った先にあるグリンフレーク地方にも同じ洞窟がある。
しかし宝箱は復活しないし出てくるモンスターも一緒、新たな石版が落ちているわけでもないので基本的に来る必要はない。
あるとすれば現代に戻らずに【サンダーラットの心】とくさった死体の心を集めたいときぐらいか。
現代では消滅しており、代わりに【沼地の宿屋】が建っている。

DQM1

【まちびとのとびら】の最下層が、DQ1の沼地の洞窟をモチーフにした造りになっている。

キャラバンハート

ラダトーム城に向かう途中で必ず通る洞窟だが、ランダムエンカウントは発生しない。盗賊のドギーを仲間にできる。 
「姫を守らねば…」と呟いているドラゴンと戦える。かつて勇者に討伐されたドラゴンの亡霊だろうか。

トレジャーズ

リメイク版DQ1において、ローラ姫が囚われていたエリアがお城のようにじゅうたんが敷かれていたことから、【沼地の洞窟のじゅうたん】というお宝が登場。

ライバルズエース

真1弾カードパック「英雄たちの凱旋」にて「沼地の洞くつ」名義で実装。共通のスーパーレア。

コスト1/耐久1
ダンジョン(耐久値5で踏破)
自分のターン終了時、隣接している味方ユニットがいるなら耐久値+1
踏破時:王女の愛1枚を手札に加える

ローラ姫が幽閉されていただけあって、王女の愛が手に入る効果。
王女の愛は様々なコンボに応用可能なので、そういうプランがあるなら優先的に採用したい。

ドラけし!

DQ1イベント「旅立ちの勇者とローラ姫」の第二ステージ。
隠しステージには【おおさそり】がおり、ボスは【ドラゴン】

その後常設ステージ「ガライの町へ」の第二ステージとして再登場。
隠しステージには【キースドラゴン】がおり、ボスはやっぱりドラゴン。
主に紫属性の敵(ただし【ゴースト】以外【ぐんたいアリ】【おおねずみ】【ばくだんいわ】【とげぼうず】と1にいないものばかり)が生息しているが、例外として赤属性の【とげぼうず】(稀に【まほうつかい】)がいる。