【神の船】

Last-modified: 2021-09-25 (土) 18:11:22

DQ6

乗り物の一種。
「神の」という名が付いているものの、他シリーズに登場する【船】と同じ。
孤島である【ムドーの島】へ乗り込むために手に入れる。
名前の通り神殿のような意匠が施された白亜の帆船で、【ゲントの村】の奥にある神の船の神殿に封印されている。
 
主人公たちは【レイドック】より討伐に出発するため、本来であればレイドックの船に乗るのが自然だが、あいにくレイドックの船は既に失われており、船が出せない状況にあった。
そこで同じく船を所有している【ゲント族】を頼ったのである。
 
なお、レイドック所有の船はすでに失われているとのことだが、どこで失われたのかゲーム内で明言されることはない。
ただ、主人公らが神の船でムドーの島にたどり着いた時、海岸にボロボロの船が1隻乗り上げており、おそらくこれがその失われた船だと思われる。
【レイドック王】自らが船で出征したことは彼の回想から確認できるが、この時は島にたどり着く前、海上で術にかかっているため、この時は船は無事に戻ってきたのだろう。
その後、王・王妃が寝たきりになり、王子が旅に出て船に乗りムドーの島へと再度乗り込み、ムドーに敗北。そこで失われたということだと思われる。
【プロローグ】では船そのものは登場しないが、魔の島に上陸しているということは、船を利用したことは間違いない。
また、ムドーの島の洞窟後半に転がっている屍に話しかけると「王子さま どうか ご無事で」というダイイングメッセージが確認できるので、レイドックの兵士たちも同行していたことが伺える。
 
そんな訳でムドーの島に行くための船を借りに、レイドック王の書状を持ってゲントの長老を訪ねるのだが、当初は「一族でない者に船は貸せん」と拒否されてしまう。
しかしちょうどそこに帰ってきた【チャモロ】へ下った謎の預言により、急遽貸してもらえることに。
 
封印が解かれると、神殿地下に広がる空洞を船台ごと降下していき川につながる洞窟に進水するという、作中でも類を見ない大掛かりな仕掛けを見られる。
 
ムドーを倒すまでは、乗り込んだ直後にゲントの村から川を下ってムドーの島へ到着するまで自動で動き、自由に操作することは一切できない。ただし、正確には船に乗っている男に話かければゲントの村へ自動で帰れての往復となる(これは、主人公が死んだり、MP0でルーラが使えなかったり、キメラのつばさがなかった時の救済措置だと思われる)。
ムドーの島から離れることもできず、当然ルーラしてもゲントの村以外の場所へついてくる事はない。ムドーを倒すことで初めて、正式に船を入手することができ、後は自由に使わせてくれる。ルーラにもついてくる。
しかし、アークボルト以降は主に【ひょうたん島】【空飛ぶベッド】で移動したり、階段や井戸で上下の世界を行ったり来たりすることになるため、この船が本格的に活躍するのは【すいもんのカギ】入手後になる。
なお、ルーラでついてくる範囲はストーリー進行に応じて段階的に変化する。

  1. ムドー撃破前
    ゲントの村のみ。
  2. ムドー撃破~水門開放前
    ダーマ神殿(西の海岸)・サンマリーノ・レイドック(東の海岸)・マーズの館・モンストル・アークボルト(南西の離れた場所)・ホルストック(関所の北西)が追加。トルッカ・クリアベールには飛んでこない。
  3. 水門開放~マーメイドハープ入手前
    フォーン城・アモール・おしゃれな鍛冶屋・ペスカニ・クリアベール(南西の橋を渡ってさらに西の海岸)が追加され、ホルストックは西の海岸に変わる。トルッカには飛んでこない。
  4. マーメイドハープ入手後
    すべての海域に来るようになり、クリアベールは外海に面した南の海岸に変わる。

 
大魔王を倒し全てが終わった後は、使命を終えたことを悟ったのか自らゲントの村に戻ってくる。
神の船の名は伊達ではないようだ。
 
封印を解く呪文は「アーレサンドゥマーキャ ネーハイキサントベシテ パラキレベニベニパラキレ」。
他にも、フォーン城やグレイス城の王様といい、DQ6には怪しい呪文が出てくる。

リメイク版

SFC版では、神の船というわりには、なんの変哲もないただの帆船で名前負けしている感があったが、リメイク版では何か不思議な力をつかう船という描写に変わっている。
船体にもゲント族特有の紋様が施され、より派手な印象の船となった。

出航シーンでは迫力のあるムービーになっており、船を支える船台は四隅を謎の光線に支えられる形で水面まで下がっていく。
また、船の帆は布ではなく光り輝くオーラのような演出に変わった。
しかし、結局普通の帆船と同じく風力で進むのであれば、ただの布でいいような気がしないでもない。
 
なお、エンディングでチャモロと別れるときに会話すると、バーバラが勝手に「ミルフィーユ号」と名付けていたという話が聞け、ミレーユは若干呆れている様子。