【水属性】

概要

攻撃が持つ【属性】の1つ。その名の通り、水にかかわる呪文・特技が属する。
「水属性」と呼称されるようになったのはモンスターズジョーカー3が初めてだが、便宜上以前のシリーズで登場していた攻撃属性の「水系」もここで扱う。
【水系】の項では、モンスター系統の「水系」を取り扱う。
　
ドラクエで水による攻撃が登場したのは遅く、水が一つの属性として成り立つのはさらに遅い。
DQ6で初めて【つなみ】が登場したものの内部的に【バギ系】と同じ扱い。DQ7では水系攻撃が増え水耐性を持つ防具や職業が登場したものの、バギ系の一部という扱いは変わらず。
その後、属性システムが整理されたDQ9から水の特技が再登場したが、DQ9・DQ10では【無属性】扱い、DQ11（およびバトルロードシリーズ）では【氷属性】扱いだった。
DQ11では、水属性が氷属性に含まれてしまったことで、水棲生物がことごとく氷に耐性を持ってしまい、氷属性が使いにくいと言われる原因になっている。
早々に分離してほしいものである。
　
モンスターズシリーズでは、DQM2において水系特技が初登場するとともに、DQで初めて「水系」という独立した属性が設定された。
ところが、ジョーカー2において「水系」の属性が廃止されて【ヒャド系】＋【吹雪系】の複合属性という扱いになってしまった。
ジョーカー3で水の攻撃呪文【ザバ系】とともに「水属性」が新設され、一つの属性として再確立を果たした。
　
なお、他のRPGにおける水の攻撃の扱いは様々。
地水火風の四大元素をベースとした属性概念を採用する作品では基本属性の一つと位置付けられ、水攻撃のバリエーションも多めだが、そうでない作品では水攻撃は無属性などの扱いになることが多く、大技限定など種類も少ない傾向にある。
また、水と氷が統合されて一つの属性となっている場合も多いのだが、それによって耐性持ちが多いといった弊害を生んでいることもまた多い（DQ11・バトルロードはまさにこのパターンである）。
水系の技はグラフィック的に弱そうであるためか、水の攻撃がなく氷の攻撃だけのRPGはあっても、その逆はほとんどない。

DQ7

PS版の【つなみ】、3DS版の【ハリケーン】【メイルストロム】が該当。
これらはバギ系扱いだがバギ耐性だけでなく、【ドルフィンシールド】や【船乗り】【海賊】の持つ「水耐性」でもダメージを軽減することができる。
逆を言うと、水耐性で軽減できることを除いては他のバギ系攻撃と何ら扱いは変わらない。

DQM2、キャラバンハート、ジョーカー1

【てっぽうみず】【つなみ】【かんけつせん】【みずしぶき】が該当。
ジョーカー1では神獣の操る特別な属性とされ、水系特技を習得できるのは神獣スキルだけで、水耐性を持つのも神獣とメタル系だけであった。

ジョーカー3・ジョーカー3プロ

ジョーカー3における属性
【火属性】―【水属性】―【風属性】―【地属性】―【爆発属性】―【氷結属性】―【電撃属性】―【重力属性】―【光属性】―【闇属性】

前述の通り、独立した属性として再確立。新設のザバ系の呪文をはじめ、特技も充実化。
そのイメージからか、水棲モンスターが敵として登場した場合に水属性攻撃を使うことが多い。
仲間にした場合も、多くの水棲モンスターが【水の使い手】や【水の名手】といった固有スキルを持つ。

該当呪文・特技・アイテム

呪文
【ザバ】【ザバラ】【ザバラーン】【ザバトローム】
【ザバマータ】

物理
【水流斬り】
【海破斬】（氷結との複合属性）
【天翔轟嵐斬】（プロフェッショナル版で追加、合体特技、風との複合属性）

体技
【水しぶき】【てっぽう水】【つなみ】（氷結との複合属性）

ブレス
【アクアブレス】（プロフェッショナル版で追加）

DQM3

本作でも無事に登場。登場したのだが……
　
なんと物理(斬撃)・ブレスは全てオミット、体技もつなみを除いて全て無くなってしまった。
このせいで水属性は呪文アタッカー以外ほぼまともに運用できない。
海波斬についてはダイ大出身の属性剣技でこれだけ削除されており、
元々水属性の特技が少なめな中でよりによってそれを消すのは実に不合理と言わざるを得ない。
特に、水斬撃の極みのような能力と特性を揃えながら技が無い【とつげきうお】が哀れ過ぎる。
　
水属性自体は、【煉獄峠の魔界】のボスである【アンドレアル】3兄弟の弱点を突けるため需要はある。
攻略に便利な回復呪文が揃い、自動MP回復も備える【みずげい】や【水の安らぎ】で習得できるので、使用機会も割と多い。

トレジャーズ

【ザバ弾】【強ザバ弾】
【ザバ】【ザバラ】【ザバラーン】
【すいりゅうぎり】【メイルストロム】【みずばしら】が該当。