【性格診断】

DQ3（リメイク版）

リメイク版で追加された、物語が始まる前に起きる【勇者】の【性格】を決めるイベント。
BGMはSFC・GBC版では【まどろみの中で】、ガラケー版以降では【ほこら】が流れる。
　
ゲームを始めると【森】の中から始まり、先へ進むとたどり着くのは滝の前。そしてどこからともなく声が聞こえる。
まず最初に「まことの名前」、つまりプレイヤーの名前をかな文字で入力し、続いて誕生日を入れる。これらは性格には影響しないが、誕生日は終盤のセリフで、そして名前はスタッフロールで登場することになる。
　
続いてはい・いいえで答える質問が十数問続く。最初の質問は5種類の中からランダムで選ばれ、以降は返答にしたがって次の質問が決まる。要は雑誌などでよく見られる、矢印を追う形の性格診断ゲームと同じである。
そして特定の質問に特定の返答をすると「では これが 最後の質問です。」の言葉とともに、8つのシーンの中からどれか一つに飛ばされる。そしてその中でどのような行動をとったかによって最終的に性格が決まり、その性格で本編が始まる。
　
この質問を出していた声の正体は、物語終盤に訪れる【精霊のほこら】で判明する。
　
余談だがDQ6のOPと比較すると、

……と同じ崖っぷちながら色々と対照的である。
また、この性格診断の滝は後々のDQ11で登場した【イシの大滝】と比較されたりしたが、解釈や見解が分かれている。

質問一覧

最後の質問のパターン

怪物

到達条件：

ルートはどの質問からスタートしてもとにかく全て「はい」と答えていればここに辿り着く。
ドラクエにしては珍しくプレイヤーが行うにしては残酷な描写が強烈なイベントであり、人によっては心理的に辛く感じるかもしれない。
　
自分が怪物になって【井戸】の中に現れ、地上に出るとそこは9人と【犬】1匹が住む夜の【町】（【神父】は村、【シスター】は町と言っておりはっきりしない）。
町は本編内では使われないオリジナルのマップであるが、【教会】と民家は【ロマリア】、【宿屋】は【バハラタ】の流用。
BGMはGBC版とそれ以外で異なっている。GBC版以外は常時【鎮魂歌】、GBC版は井戸の中では【ダンジョン】、町中では【回想】が流れる。
　
ここではボタンを押すと炎を吐き、目の前に人がいればその人を焼き殺してしまう。
最初の男（あらくれ）は怪物を倒そうと足止めしてくるので、必ず殺すことになる。どう足掻いても引き止められるので、ここばかりは仕方がない。
　
町を出る前に何人（および誰を）殺したかによって性格が決まり、「女性×2（教会のシスターと民家の母親）」「子供（民家のベッドにいる）」「宿裏の男（宿屋外部の東の隙間に隠れている）」の4名が通常の殺傷人数とは別に分岐に関わる。

（合計殺傷数には最初のあらくれをカウントする、人間でない犬もカウントされる。）
注1：子供を攻撃するにはその前に母親を倒さねばならず、【チート】で壁抜けをしない限り合計殺傷数を2人以下にできない。
注2：それぞれのAと同じ性格だが、条件が2パターンあるので分けた。

劇場

到達条件：下記のどちらか

ルートはどの質問からスタートしても、質問に全て「いいえ」と答えればここに辿り着く。
　
場面は【○○○○バーク】の劇場の流用。
観客の男1人がステージ上にいる【ポニー】という女と結婚の約束をしているというが、不安なため自分のことを好きか聞いてきてくれと頼まれる。
彼女の答えはNOなのだが、これを男にどう伝えるか、あるいは無視するかで性格が決まる。

塔

到達条件：

ルートは「はい」と答え続け、「もし 生まれ変われるなら～」で「いいえ」、後は全て「はい」を選ぶと辿り着く。
　
場面は【シャンパーニの塔】最上階の流用。
勇気を試す試練が行われており、内容は高い塔の上から飛び降りるというもの。
飛び降りるか、【階段】から去るかによって性格が決まる。
　
試練を受ける人たちが行列を作っているが、階段手前にいる【兵士】に話しかけることで列が進んでいく。
ただし順番を待たずに列の脇から飛び降りても診断結果は同じ。
イベントを見たい人以外はさっさと飛び降りた方が時間が掛からずに済む。

砂漠

到達条件：

ルートは「はい」と答え続け、「たとえ 人といけんが ちがっても～」で「いいえ」、後は全て「はい」で辿り着く。
　
場面はあたり一面の【砂漠】。砂漠のマップチップが無限に広がっており、移動速度もそれに伴い【フィールド】と同じ。
なお、SFC版・スマホ版では上下がループ、GBC版では左右がループしており、前者では左右、後者では上下に進まないと永遠に彷徨うハメになる。
砂漠の中に倒れているあらくれの男（あにき）がその弟ディックに町までたどり着くように水を託す会話があり、ディックにどのように助言してあげるかで性格が決まる。

サイフ

到達条件：

ルートは「はい」と答え続け、「たとえ 人といけんが ちがっても～」で「いいえ」「いいえ」、後は全て「はい」を選ぶと辿り着く。
なおここに辿り着くルートでは1回目の「身体を動かすのは　好きですか？」という質問に「いいえ」と答えるため、最後の質問の前にウソつき呼ばわりされてしまう。
　
場面は【村】の中。【レーベ】の流用だが、家の中はDQ6の【ライフコッド】の【主人公】の家と似ている。
子供にダダをこねられた【老人】から、近くの家からサイフをとって来るように頼まれるが、サイフを【タンス】から取ると村人から泥棒扱いされ、教会に連れて行かれる。
そこでどう答えるか、あるいは老人の依頼を無視するかで性格が決まる。
　
サイフを取った場合、この老人はいけしゃあしゃあと勇者に罪を擦り付ける。
しかも【神父】からの尋問で老人に騙されたことを告発しても彼が責められることはなく（勇者が罪を被った場合はきっちり責められるのに）、反省した様子もない。
そのためちょっと後味の悪い診断。

洞窟

到達条件：次のいずれか

ルートは「はい」と答え続け、「どんな理由であれ いちど かわした～」からは全て「いいえ」を選ぶと辿り着く。
　
場面は【洞窟】。【岬の洞窟】等とマップチップが同じで構造はオリジナルの洞窟である。
【立て札】と分岐がいくつもあり、また出口付近には【宝箱】があったり、女が岩の下敷きになって助けを求めていたりする。
これらを見てどう行動するかによって性格が決まる。
　
（SFC版では）登場する性格は全て補正の合計値がマイナス、さらには上位互換の性格が存在する。
この為、洞窟自体が「ハズレ」と言ってもいい。
（GBC版では早くタフガイになる為に使われるかもしれないが……）
選ばれる性格に関しては、立て札の指示に従わない「わがまま」、逆に立て札の指示を頑なに守る「頑固者」、宝箱に目移りして注意力散漫な「おっちょこちょい」といった具合にちゃんと行動した通りのものになるのだが、他の最終質問に比べると直接的過ぎて少々不自然な部分もある。
そのため「余り物の性格をまとめるために作られたマップ」ではないかという疑惑が……。

岩

到達条件：

ルートは「はい」と答え続け、「どんな理由であれ いちど かわした～」で「いいえ」、後は全て「はい」を選ぶと辿り着く。
　
場面は一本道の森の中。森での戦闘時の背景を遠景に流用したオリジナルマップ。
目の前に老人がおり、【岩】を見つけたら運んでくるように頼まれる。
岩を何回老人のところまで運ぶかによって性格が決まる。
なお1回運ぶごとに10ゴールド（40回目は50ゴールド）貰えるが、冒険本編には反映されない。
　
重そうな岩を運ぶだけあってか、ここで登場する性格は全て【ちから】に、さらに「見栄っ張り」以外は【たいりょく】にもプラス補正が掛かる。
……一度も運ばなかった「怠け者」も両方プラスになるのは気にしてはいけない。

城

到達条件：次のどちらか

ルートは「はい」と答え続け、「どんな理由であれ いちど かわした～」から、「いいえ」を3回答え、最後の質問に「はい」と答えると辿り着く。
　
場面は【城】の中。王妃の部屋の階はDQ6の【ガンディーノ】の城3階と構造が同じでマップチップは【イシス】。その下の玉座の間はそのままイシスの城2階の流用。
隣の国が自分の国に攻め込もうとしているという情報を王妃から聞き、王は攻め込まれる前にこちらから攻め込もうと【ハンビル】将軍に命じて兵を出す。
しかし、それは隣国の宝石を欲しがる王妃による策略であることが主人公にはわかる。
この後【大臣】の質問にどう答えるか、あるいは無視するかで性格が決まる。
　
登場する性格は全て補正の合計値が＋10％以上。
「セクシーギャル」を初め「お調子者」「頭脳明晰」等、使いやすい性格のオンパレード。
この為、お城自体が「アタリ」と言ってもいい。
GBC版では頭脳明晰が（勇者の初期性格としては）ハズレの性格になったので、少し価値が下がった。

DQ10オンライン

【アスフェルド学園】や【ジャディンの園】で同様の性格診断を受けることができ、決定後もやり直し可能。性格はステータスには影響しない。