【聖(ひじり)】

Last-modified: 2024-02-10 (土) 03:26:08

概要

【ドラゴンクエストの楽曲】の一つ。
DQ5の【ほこら】の楽曲。曲名にご丁寧にふりがながふってある。
 
構成=A:8小節、B:17小節
調=ハ長調(C)
BPM=65(NHK交響楽団)
拍子=3/4
 
メロディーのオーボエと伴奏のストリングスのみというごく少ない楽器で構成されたシンプルな曲。
BPMは引き続き65と、歴代のほこらの曲の中で最も遅い。
弦楽器による幻想的な伴奏が祠や教会の神々しい雰囲気を醸し出し、それをか細くそして切なく鳴り響くオーボエが彩っている。
【高貴なるレクイエム】もストリングスとわずかな打楽器(ティンパニ・チャイム)のみであるため、この2曲を合わせても少ない楽器数で構成されている。
 
交響組曲では基本的に高貴なるレクイエムからのメドレーになっており、レクイエムで物悲しい気分になった直後にこれを聴くと、スッと胸が空くような気分になる。
古くはDQ3(【鎮魂歌】【ほこら】)からこの並びが見られるが、特にDQ5では高貴なるレクイエムも聖もあまりにも印象的な場面で使われているため、この2曲の対比がより鮮明に思い起こされるのではないだろうか。
 
DS版以降やDQ11ではテンポがやや速くなっている。

DQ5

ほこら、【一軒家】で使用される。【修道院】【メダル王の城】でも使われるが、【ビスタ港】【暗黒世界のほこら】は除く。
特に修道院は長い奴隷生活からやっと脱出して流れ着く場所であり、眠りから覚めると同時にこの曲が流れて奴隷の身分から解放されたことを実感し、印象に残っている人もいるだろう。
交響組曲と同様に、『高貴なるレクイエム』に続いてこの曲が流れるという場面もある。

ユア・ストーリー

【ビアンカ】【ゲマ】によって【石化】させられてから8年経過するシーンで、『高貴なるレクイエム』からの連続で使われた。
その後、石化の解けたビアンカに息子アルスが再会するシーンでは単独で使われた。

DQ10オンライン

Ver.6の浄罪の泉などで流れる。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

今作でもほこらに相当する場所の曲として再登場。
最初に流れるのは、【導きの教会】【カミュ】と共にデルカダールの地下牢から命がけで脱獄して流れ着く場所であり、曲が流れるタイミングやシチュエーションもDQ5のイベントとほぼ同じである。
【プチャラオ村】の壁画前でも流れるが、壁画の正体が判明してからは無音になる(クリアするとまた流れるようになる)。
 
また、世界に異変が起きた以降では、今作のキーパーソンの一人である【預言者】のテーマとしても使われる。
【バンデルフォン地方】近海で海に放り出されて預言者と初めて出会う空間をはじめ、目覚めた後に海に浮かぶ「勇気を胸に いかずちを手に」のメッセージが表示されるシーン、さらに過ぎ去りし時を求めた後でも預言者が姿を表すとこの曲が流れる。
DQ11Sにおいては、【カミュと不思議な相棒】のラストでも預言者が現れた時から流れ始める。
 
この他、【神の民の里】の太陽の神殿や、同じ構造の【試練の里】の内部でも聞ける。
3DS版等では【ネルセンの迷宮】における最初のワープポイントでも流れる(PS4版等では【鎮魂歌】になっている)。

ビルダーズ2

様々な所で使われている。
イベントでは序盤のドレイ船が難破し流れ着いた先の、少年シドーと出逢う【からっぽ島】【モンゾーラ島】、流れ続ける場所は【ロンダルキア】といった所に使われている。
今作ではロンダルキアは地獄と評されておりまたあの白銀の台地が待っているのかと、思わせていたプレイヤーに対してまるで天国のような情景となっている。
襲い掛かってくるモンスターもおらずどこを見ても花畑や綺麗な湖しかなく【ムーンブルク】での寒さが嘘のよう。
そして奥にある城でプレイヤーはこの世界が何なのかを知ることになる。