【戦歴】

Last-modified: 2024-03-25 (月) 10:03:19

概要

戦いの記録。日常ではスポーツなどでよく使用される。
DQシリーズでは、これまでのゲーム進行における各種記録を閲覧する機能。
DQ4の【ポーカー】で限定的に導入され、その後同じDQ4のPS版にて冒険全般に関するせんれき機能が初登場。以降DQ8以降でも恒例のシステムとなった。ゲーム内ではほとんどの作品で「せんれき」と表記。
 
この機能が搭載された初期の頃は、逃げた回数・全滅した回数といったマイナスイメージの強い項目もきっちりあったので、逃げ禁止・全滅したらリセットというちょっぴりハードモードにしてプレイする人も多かったらしく、なかなか罪なシステムに仕上がっていた。
そのようなマイナス項目は、DQ9以降は表示されなくなり、DQ11では総戦闘回数と共に記録も表示もされなくなった。逃走・全滅しても経歴に傷がつかなくなっているので安心しよう。

DQ4

かなり限定的だが、FC版では【カジノ】【ポーカー】限定で戦歴に相当するシステムが搭載されている。
スタートとセレクトとBボタンの同時押し。押す順番はどうでもよく、何かボタンを押すと元の画面に戻る。
取説には載っていない、要するに裏コマンドの類であり、当時の雑誌の裏技情報でよく紹介されていた。
表示内容は以下の通り。画面が横にスクロールして切り替わり、画面を目いっぱい使って表示される。

  • それぞれの役の達成回数(9種類)
  • ダブルアップ トップ(最高記録)
  • ダブルアップ トップテイク(最高獲得記録)
  • トータルベットコイン(賭けたコインの累計)
  • トータルテイクコイン(獲得したコインの累計)

実に13項目。もちろん冒険の書ごとに個別。メモリが高価だった時代に、よくこれだけのオマケ情報を記録できたものである。
周回プレーで【838861枚】に頼りきりのプレイヤーが、オール0を目の当たりにするのもお約束。
ただしコインを賭けるタイミングでしか上記コマンドが効かないので、一度この画面を見た後にセーブすると最低でも賭けたコインの枚数はゼロではなくなる。
 
なおこの機能はリメイク版では削除された。

リメイク版

後のシリーズに受け継がれるせんれきシステムが、PS版にて初導入。
「さくせん」コマンドの「せんれき」を選択するか、セレクトボタンを押すことでせんれき画面が表示される。
表示内容は以下のとおり。

また、これらの数値と現在のシナリオ進行状況などに応じて【称号】が表示される。
ゲームクリア後には2ページ目が追加され、クリア時専用の称号が表示される。
さらに【第六章】のクリア後には3ページ目に第六章クリア時の状態と【最後までありがとう!】の称号が表示される。
 
【堀井雄二】によると、せんれき導入のきっかけは、「自分の記録を見られたらいいかな」と思ったことから。
戦闘回数や討伐数、そしてその"結果"のようなものが見られれば面白いと考え、最初はその結果を「評価」と呼んでいたが、明らかに評価ではない名称もあるため「称号」という名称になった。
称号は150以上あり、考えるのには約2ヶ月かかったという。
【月刊Vジャンプ】2002年2月号)

DQ7(リメイク版)

「せんれき」コマンドが登場するが、このコマンドから閲覧できるものは、【あらすじ確認機能】【ふしぎな石版】のリストやヒント、【すれちがい石版】リストなどである。
表示内容は以下のとおり。

 
従来作の戦歴画面に載るような情報は3DS版にのみ搭載され、【つよさ】で「ぜんいん」を選択したときに下画面に表示される。
表示内容は戦闘回数、倒した匹数、勝利回数、ターン最大ダメージ、全獲得ゴールドなど。
戦闘回数は負けバトルもカウントされるが【時の砂】を使うと戦闘回数が増えないバグ(?)があるため戦闘回数=勝利回数を保つことも可能。
ターン最大ダメージはDQ8とは違い、ターン内に敵側パーティに与えたダメージの総計が記録される。

DQ8

「さくせん」コマンドの「戦いのきろく」か、セレクトボタンで閲覧可能。
前作までのモンスター図鑑に相当する【討伐モンスターリスト】と、新登場の【収集アイテムリスト】【錬金レシピノート】がサブコマンドとして扱われている。
 
表示内容はDQ4の要素に加えて以下の要素が加わった(「図鑑完成まで」は削除)。

  • 走破距離(単位は「km」。ただし『あるきかた』ではkmはキロメートルではないだろうと考察されている)
  • 追い払った匹数(【おどかす】で追い払ったモンスター数)
  • 【1ターン最大ダメージ】(「一撃最大ダメージ」に代わって登場。一体のモンスターに対して与えた最大ダメージが記録され、そのときの相手のモンスター名も表示される)

なお、【逃走】【全滅】もしないで進めても、戦闘回数=勝利回数を保つ事はできるのは最初のうちのみ。
【リーザス村】に最初に立ち寄った時の【マルク】【ポルク】に吹っかけられる喧嘩と【暗黒神ラプソーン】の結界を破る戦闘が戦闘回数としてカウントされるのに、逃走・全滅・勝利・追い払いのいずれの終わり方にもならないため、無逃走無敗でも勝利回数が少なくなってしまう。
また、【モンスター・バトルロード】で敗退すると、主人公一行が全滅した場合と同じく全滅としてカウントされる。このような形で戦歴にキズをつけたくない場合は、モンスターチームの戦力充実や、事前のセーブが必須。
 
今回は称号に代わって、【トロデ】によるコメントが表示される(「◯◯の称号を与えよう!」とは言われるが、記録などすることはできない)。
打たれ弱い味方などが何度も死ぬとトロデから駄目出しされることもある。
また、全く戦歴を開かずにクリアした場合にも特殊なコメントが用意されている。
ゲームクリア後には2ページ目が追加され、クリア時のデータを見ることもできるようになる。
 
なお、閲覧中はBGMが変わらず、それどころか周囲の環境音も再生される仕様なため、町などでこの画面を開くと時々近くを通る人の足音などが聞こえてくる。

スマホ版

容量削減のためか、トロデのコメントがなくなっている。
また、勝利・逃走・全滅回数が削除され、代わりに「会心の一撃回数」が追加された。
この会心の一撃回数には、スマホ版のみ【会心の一撃】扱いされる【ハイテンション】以上での物理攻撃も含まれる。

3DS版

トロデのコメントをはじめ、PS2版の仕様に戻った。
なおせんれき画面を開くコマンドは「さくせん」のサブから「せんれき」コマンドに移された。
また、セレクトボタンは【写真】機能に割り当てられたため、戦歴を見る手段はせんれきコマンドのみとなった。
新たなサブコマンドとして、【カジノ】の戦績を表示する機能が追加、「総コイン取得累計」と「買ったコイン累計」が記録される。
というわけで、こだわる人はコインを1枚も買えないという縛りが増えることになった。
 
PS2版とは異なり、モンスター・バトルロードで敗退しても、全滅としてはカウントされなくなった。
 
本作では「せんれきを開くと(追ってきているもの含め)敵シンボルが消滅・リセットされる」という仕様の穴を突き、戦闘を回避するために度々戦歴画面が開かれることになる。
メニューを開くと味方敵問わず全てのオブジェクトの進行が停止する為、敵に追われ始めてもXボタンさえ押せれば戦闘に入らなくて済む。
あくまでも「仕様の穴」であり戦闘回避に使われることを想定していなかったのか、短時間にどれだけ戦歴を開いてもトロデのコメントが変わったりすることはない。
 
3DS版DQ8は、New3DSのCスティックにも対応しているのだが、「そうび」画面を除きほとんどのシーンで3D画面表示には対応していない。
と思いきや、何故かこの画面のトロデは3D表示をオンにすると3D表示になる。
メッセージウィンドウとトロデに奥行きが見えるだけでトロデが立体化する訳ではないが、何故ここで?

DQ9

「せんれき」のコマンドが新たに登場し、それを選択するかセレクトボタンで閲覧可能。
ただしスタート直後は利用できず、見られるのは【サンディ】と出会ってからとなる。
上画面に各種データ、下画面にサブコマンドとサンディのコメントが表示される。
サブコマンドには以下のものがある。

  • 討伐モンスターリスト
  • おしゃれカタログ(入手した装備品のリスト)
  • 収集アイテムリスト(装備品以外のアイテムリスト)
  • 錬金レシピブック
  • 獲得称号リスト
  • クエストリスト(受注したクエストの状態を見る。受注のキャンセルもここから)
  • 思い出の仲間たち(一緒に冒険した仲間の記録。【マルチプレイ】を行うと追加される)
  • 初クリア時データ(ゲームクリア後にサンディと再会すると追加される)

なお、おしゃれカタログは新規キャラ作成によって手に入れたアイテムは載らない不具合がある。
どうせ安いので自分で買おう。
 
記録として表示される要素は以下。

  • プレイ時間・マルチプレイ時間
  • 勝利回数
  • 錬金回数
  • 獲得称号数
  • クエストクリア数
  • 【宝の地図】クリア数
  • すれちがい来客数

これらに加えて討伐モンスターリスト・おしゃれカタログ・収集アイテムリスト・錬金レシピブックのコンプ率が%で表示される。
全滅回数は、表示はされないものの内部では記録されている。そのため称号に影響がある。
逃走回数は記録されない。内部で記録されているかも不明。
 
一定条件を満たして戦歴画面を開くとサンディのコメントの後に新たな称号を獲得できる。

DQ10オフライン

メインメニューの「せんれき」から閲覧する。
サブコマンドは以下のものがある。

表示される項目は以下。

また、指定されたボタンを押すことで、獲得済みの称号の中から【かたがき】を設定できる。

DQ10オンライン

「せんれき」コマンドがDQ9に続いて登場。
詳細は こちらを参照。

DQ11

「せんれき」のコマンドで閲覧可能。なお称号はせんれき画面を開かなくても獲得した時点で表示される。
サブコマンドと各種データが表示される。
サブコマンドには以下のものがある。

 
記録として表示される要素は以下。

  • 冒険した時間
  • クリアしたクエストの数
  • 戦闘勝利回数
  • 倒したモンスターの数
  • 倒したモンスターの種類
  • 集めたアイテムの種類
  • ふしぎな鍛冶をした回数
  • 獲得した称号の数
  • 【ちいさなメダル】獲得枚数

 
「くわしい記録」ではさらに以下の数値がわかる。PS4版と3DS版とで表示内容が一部異なっている。

分類項目PS43DS
冒険今までに獲得したゴールド
冒険ツボやタルなどを壊した数
冒険キャンプした回数
冒険宿屋に泊まった回数
冒険乗り物で敵を吹き飛ばした回数
バトル剣で戦闘を仕掛けた回数
バトルれんけいを使用した回数
バトル【メタル系】モンスターを倒した数
カジノスロットを遊んだ回数
カジノポーカーを遊んだ回数
カジノルーレットを遊んだ回数
カジノマジスロを遊んだ回数
すれちがいつかまえたヨッチ族
すれちがい手に入れたヨッチ族のぼうし
すれちがいクリアした時渡りの迷宮

 
「くわしい記録」が見られるようになるのは【船】入手後。
獲得ゴールド以外の項目は大半の必須イベント、モンスターカジノ、【時渡りの迷宮】管理ヨッチ族がくれる予備のヨッチ族はカウントされない。
例外で【デルカダール城】地下牢の壺と【ネルセンの宿屋】で夢を見るは必須イベントでもカウントされる。前者は【復活の呪文】で0に戻すことが可能。
全滅回数と逃走回数は表示されないし、内部でも記録されない。さらに、勝利回数は記録されるが、総戦闘回数は記録されないため、冒険中に何回全滅・逃走したかも分からない。
逃げても全滅しても戦歴に傷はつかないので、安心して逃げて良い(本作は逃走成功率が低いが)し、安心して全滅していい。

DQ11S

基本的に3DモードがPS4版準拠、2Dモードが3DS版準拠の仕様となる。
このため「くわしい記録」で表示される項目が異なるが内容自体は共通して記録されており、3Dモードで壺やタルを壊した数も2Dモードに切り替えればきちんと反映されている。
乗り物での吹き飛ばしやフィールド攻撃も、3Dモードで行った数が2Dモード時も維持されており、再び3Dモードに切り替えると記録されていた数字がそのままになっている。
 
3Dモードはクエストリストが別項目に切り離され、代わりに「合言葉ヨッチリスト」が追加。居場所の確認(地名表示)と発見の有無が確認できる。
「冒険した時間」と「クリアしたクエストの数」の間に「見つけた合言葉ヨッチの数」が表示されるようになった。
 
3Dモードの「くわしい記録」はPS4版と変わらない。
一方2Dモードは、マジスロ対応のため遊んだ回数が表示されるようになったが、すれちがい通信未対応及び時渡りの迷宮削除のため関連項目も削除された。