【弾岩爆花散】

Last-modified: 2022-12-06 (火) 22:15:28

ダイの大冒険

漫画【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場する【フレイザード】の奥の手。
【氷炎爆花散】の変形で、自身の体を構成する岩石すべてをコナゴナに散らし、嵐の如く攻撃を加え続ける必殺技。
 
体の一部を散弾のように打ち出して終わりの氷炎爆花散と違い、こちらはフレイザードの体が全てバラバラになり、飛び散った岩石全てが彼の意思で動き回り、自由自在に襲い掛かる。
相手が物理的な手段で迎え撃ったとしても砕けば砕くほど岩石が増えてフレイザードが有利になり、呪文でまとめて攻撃しようにも、二つの正反対の属性を持つので、同属性の岩を集めてガードすることで、逆に吸収されてしまう。また、好きなタイミングで元の身体に戻ったり、固まって巨大な岩石になる事も可能。
また、岩石には炎と氷の合体魔人であるフレイザードの特性も残っていて、氷の部分で攻撃し続けると敵を凍らせる事もできる。
一気に勝負を決めるような大ダメージを生み出すことは出来ないものの、相手がいくら強かろうが何人いようが無数に飛び交う岩石の嵐からフレイザードの本体である核(コア)を捉えるのは至難の業である。
核を破壊しなければフレイザードを倒すことは出来ないので、理論上は相手が全滅するまでこれで戦い続けられれば負けることはない。
しかし弱点である核も露出して攻撃する上、フレイザードの生命も著しく消耗するため、よほど追い込まれない限りは使用しない。
勝つためには手段を選ばないフレイザード本人ですら「オレにとってもハンパじゃなく痛い、できるなら使いたくなかった」、「最終闘法」とまで言っており、技の使用後に元の身体に戻った時は痩せ(削れ?)細り、炎と氷が消えかけていた。
圧倒して勝利するための技というよりは、敗北しないための捨て身技という性質が強い。
 
【ヒュンケル】【クロコダイン】による肉弾戦を完全に封じ、【ヒャダルコ】を氷の岩で防いだ上にそのまま集中攻撃をかけて【ポップ】を逆に凍らせる等、五対一ながら【ダイ】一行を窮地に追い込んだが、実体の見えない敵を切り裂くための技、【空裂斬】をダイが戦いの中で会得、核を両断され破られる。
 
技を使う直前、フレイザードは周囲の【ばくだんいわ】をすべて遠ざけているが、これは誘爆させて自分の核が巻き込まれるのを避けるため。
ばくだんいわを巻き込んで爆発を起こせばさらに威力を増すことは可能なのだが、魔王軍としての手柄や勝利の快感、周囲に対する名誉欲に拘るフレイザードにとって、寿命を削るならまだしも、その場で命を引き換えにする相討ちは全く価値がないからである。