【地底魔城】

Last-modified: 2024-01-04 (木) 15:54:11

概要

文字通り地底に存在する魔王の居城。
ゲームとメディアミックス作品に登場するが、両者に関連は無い。
海外のゲームでは時々出てくるのだが、日本ではマイナーである。
というのも、火山噴火や地震といった火山性災害に対して構造的に滅法弱いのだ。

DQ6

【夢の世界】【ムドー】の居城であるダンジョン。
DS版以降の英語版での地名はUnderkeep。
 
【レイドック南東の関所】を超えて南東の橋を渡った毒沼の中に位置する。訪問可能タイミングは【ラーのカガミ】を入手し、【レイドック】でのイベントで【シェーラ】を同行させてから。
長い上に、【ストーンビースト】【はねせんにん】をはじめとした強敵が多く、さらにボス戦まで控えている。
低レベルクリアをしようというのでなければ、まずは宝箱を取ったり、仕掛けを解いてから一旦地上に戻って準備をしよう。
一度でクリアしようとは思わないほうがいい。
 
この時点ではまだ【ゲントのつえ】は手に入らない。
おまけに直前で【バーバラ】が加入するのだが、彼女は転職するまで回復呪文を覚えられないのも痛い。
この時点ではおそらく唯一のリレミト使いである【ミレーユ】のMPを切らさないためにも、薬草を大量に買い込んでおくべきだろう。
また、【サンマリーノ】のカジノに入り浸った場合以外は蘇生手段が無いのも、難易度を上げている要因の1つ。
加入直後でHPの低いバーバラが棺桶に入ってしまい、そのまま3人でムドー討伐というのはよくある話。
 
途中、暗闇の中で細い通路から足を踏み外さないよう進むフロアでは、天井のシャッターを開いて明るくすることで、通路がよく見えるようになる。
実はシャッターを開かなくてもうっすらと通路は見えているため、画面の明るさやピクチャーを最大にするなどの工夫でシャッターを開けずに進むこともできる。
なお、スマホ版では操作性の問題で細い通路を正確に歩かせるのが難しい為、DQ5の【封印の洞窟】ともどもシャッターエリアの難易度が上昇している。
 
ここのムドーを倒し、シェーラの助言通りにラーのカガミを使うと、ムドーが正体を現して現実の世界の【レイドック王】となり、ここが夢の世界であることが(SFC版では初めて)明かされる。後を追って駆けつけてきた【ソルディ】も現れる。
そのあと彼ら3人を追って、一旦夢の世界のレイドックに寄ってから現実の世界へ行くことになる。
 
ちなみに、【ルーラ】で行ける場所として登録される。
登録名は「ちていまじょう」。
ムドー前の序盤の山場としてきつい場所ではあるので有効に活用しよう。
クリア後の用事としてはほぼ皆無。
【空飛ぶベッド】の配置も離れた毒の沼の上という嫌がらせのような仕様である。
ただし、夢の世界に存在してルーラで簡単に訪問可能であり、【ダーマ神殿】復活後に熟練度稼ぎをするには割と向いている場所でもある。
この周辺のフィールドはLv20まで熟練度が得られ、1戦闘あたりの経験値もあまり高くないため、【アークボルト】に進む前にできるだけ熟練度を稼いでおきたい場合などに使える。
転職解禁前のレベルを18以下ぐらいに抑えておき、ここでうまく敵を選べば転職直後から100~200戦闘回数はこなせるだろう。
一方でダンジョン内部は【エリアレベル】が1レベル高いが、強敵のストーンビーストも出るし、1戦闘あたりの経験値も【ゲントの村】辺りより高くなりがちなので無駄なレベルアップを抑えての熟練度稼ぎにはあまり向いていない。
 
【現実の世界】【ムドー】を倒すと、現実の世界の【ムドーの城】の玉座の前に【井戸】が出現し、それを調べるとこちらの玉座の前に移動する。
ムドーの城は徒歩での脱出ができない構造のためハマリ回避のための処置だろう(一方通行なのでこちらからムドーの城へは行くことはできない)。

ダイの大冒険

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】のダンジョンの一つ。
ホルキア大陸の中央付近にある死火山を地下深く掘り進む形で作られており、入り口は鉛直方向の大穴(火口?)の壁面に作られた螺旋階段になっている。
 
15年前は魔王【ハドラー】の居城で、大魔王【バーン】による新生魔王軍が組織された後は【ヒュンケル】率いる不死騎団の拠点となっていた。
またヒュンケルはこのダンジョン内で、【バルトス】に育てられたため、彼にとってはある意味実家のようなもの。
 
勇者【アバン】が魔王時代のハドラーを破った伝説の地であり、のちに【ダイ】一行と不死騎団長ヒュンケルの決戦の地ともなった。
 
ダイ一行が不死騎団と戦っている時期に、魔軍司令となったハドラーが【ザボエラ】を伴って15年ぶりに視察に訪れている。
その際、ヒュンケルからは「兵どもが夢の跡」と皮肉を込めて表現されていた。
 
元魔王の居城らしく、内部は複雑な迷路状になっており、ハドラーが余興として捕らえた人間達とモンスターを戦わせる闘技場などがある。
【マァム】が牢屋から脱出する際、隠し部屋を発見し、そこに隠されていた【魂の貝殻】を発見、ヒュンケルの改心のきっかけとなった。
 
最終的に【フレイザード】が起こした死火山の強制噴火で不死騎団もろともマグマに沈む。「死火山が噴火した」という報告に【バラン】は疑問を持ったが、人間であるヒュンケルはその態度からも魔王軍幹部の大多数に嫌われていたため、あからさまな謀殺であったがそれが掘り下げられることはなかった。(そもそもヒュンケルのダイ抹殺の勅命は上司であるハドラーを通さず大魔王バーン直々のものであるためハドラー派のザボエラは黙認、大魔王バーンの決定は絶対遵守のミストバーンは中立、この時点でヒュンケルの味方になりそうなのはバランのみ)
 
余談だがホルキア大陸のモチーフである四国には火山は存在していない。(正確には愛媛県の石鎚山から久万高原の山々などは火山だがその活動は、今から1500万年前~数100万年前)
これは四国の下のフィリピン海プレートの沈み込みが浅いことにより、地下の圧力・温度が小さく、マグマが溶けるだけの条件が揃わないので温泉は存在しても火山が出来ないという理由。
さらに余談だが「死火山」の定義は「有史になってから活動記録のない火山」である(つまり噴火能力を無くした火山ではない)ため、それが突如噴火することはまったくあり得ない話でもない。
なお火山に関する定義が見直された結果、21世紀には「死火山」という用語および分類は使用されなくなっている(現在では活動していない火山は全て「休火山」)。しかし2020年版アニメでは、原作を踏襲して死火山の語句が使われている。

勇者アバンと極炎の魔王

ハドラー魔王時代の物語ということで魔王軍の居城として現役の状態で登場。
魔王軍の状況説明等の背景として高頻度で出番があり、5話ではカラー扉で描かれるという晴れ舞台をも得た。
今作では当時の魔王軍幹部【ガンガディア】【キギロ】の私室が設けられていたことが新たに判明。
また、奥部に魔界の神を崇めるための祈りの間が存在することも明かされ、16話にてバーンがハドラーへ贈った神像が安置された。
25話ではハドラーにかけられた【凍れる時間の秘法】の解呪場所にダイとポップがヒュンケルと戦った闘技場が登場し、後に【マトリフ】とガンガディアがここで決着をつけた。なお闘技場の場所は山の外輪部で、山の外にはみ出す形で造られたとマトリフに分析されている。

勇者と魔王の復活編の終盤ではヴィオホルン山の中にある事と人間の侵入者の魔力を弾く見えない壁が張られている事が判明。単行本第8巻掲載のロードマップでは、ホルキア大陸南東部(四国でいえば徳島県南西部~高知県境あたり)が示されている。
更に魔城自体が花崗岩で出来ており、それを材料に生み出された【グランナード】にとっては無限の武器庫も同然。