【地這い大蛇】

Last-modified: 2024-03-12 (火) 17:46:34

概要

DQ8で初登場した、ムチを使った攻撃特技。
ムチスキルを極めることで覚えるムチ系最強の奥義……のハズなのだが、DQ8とDQ9での扱いは後述の通りあまりに不遇で、挙句DQ10からは【双竜打ち】の亜種「【極竜打ち】」と入れ替わる形で屈辱のリストラ。
弱かったり使えなかったりするわけではなく間違いなく強い特技なのに、相対評価で散々な扱いを受けるという、ドラクエ史上稀に見る不遇なポジションの特技である。

DQ8

【ゼシカ】【ムチスキル】マスターで習得できる。
ムチで地面を打ち、光る大蛇を地面に走らせて敵1グループにダメージを与える大技。
威力は通常攻撃の1.5倍強で右に行くほどダメージは減少する。属性は【岩石系】。消費MPは8。
 
ダメージ倍率がかなり高い上に集団攻撃なので、基本性能は決して悪くない。
むしろ、全特技の中ではかなり優秀な特技である。
【オノむそう】【なぎはらい】が霞んで見えるほど。
 
では何故この特技が余り名前が上がらないのかというと【双竜打ち】の存在にある。
属性が岩石系という点も、引っ掛かる敵はそこまで多くないにしても無属性の双竜打ちに劣っている。
 
グループ攻撃なので敵のグループ数が増えるごとに敵1グループに対する総ダメージは上昇する。
ターゲットがランダムな双竜打ちと違い、隊列減衰のグループ攻撃であるがゆえにダメージ予測計算も容易。
加えて呪文が威力・耐性の問題から役立て辛い本作においては事実上ゼシカの最強の複数攻撃手段でもある。
 
総じてもっと研究される余地はあったはずの技なのだが…。
色々理由はあるだろうが、やっぱりだいたい双竜打ちのせい。

3DS版

性能はそのままだがエフェクトが大きく変更され、海外版と同じモーションになり、敵に噛み付くところが早送りされている。
 
双竜打ちが大きく弱体されたため、この技が日の目を見ることになる…なんてことはなく、
「双竜打ちが弱くなり、ムチスキルの優先度が下がった」
「(前回ではあまり使い道が無かった)【マダンテ】に明確な使い道ができたため、格闘スキルの有用性が上がった」
という評価の煽りを受け、そもそも習得の優先度を落とされるという悲劇に見舞われた。
実はこの技、双竜打ちの弱体化により一応ムチスキルの技では最強威力に躍り出ている。……岩石系の耐性が無い相手にバイキルト状態で打てば、という意味だが、まあ今作は岩石耐性を持つ敵はほとんどいないしとりあえず復権はしている。
ただ、スキルを100振るのであれば大幅に強化された【短剣スキル】【ライトニングデス】がこちらの倍率を上回り、あちらは【もろはのつるぎ・改】等の追加ダメージが乗る関係で総ダメージはまず勝てない。
やはり不憫である。

DQ9

【ムチの秘伝書】を所持し、かつムチを装備していると使用可能になる。
秘伝書が必要な仕様上、パーティ全員がムチスキルを極めても1人しか使えない。
威力は通常ダメージの2倍で、「地を這う」だけに【土属性】。消費MPは16。
「オノむそう」や「なぎ払い」はコスト据え置きで前作より威力が上がっており、地這い大蛇のMP消費が倍になっていることを考えると、相対的に劣化しているとも考えられる。
土属性は弱点を突ける敵こそ少ないが耐性を持つ敵も少ないので通りがよく、そもそも有利不利のない【無属性】以外では随一の万能型なので使い勝手は悪くない。
というか高レベルの宝の地図の洞窟に現れる【サタンメイル】【ゴールドタヌ】【イエローサタン】なんかは土属性に弱いのでかなりの有効打。
ムチスキルは双竜打ちだけじゃないよ!地這い大蛇だって強いんだよ!
…とまあ褒めてみたが、ここで本作のモンスター出現傾向がとんでもない敵として立ち塞がる。
それは『全般的にグループの同時出現数が少ない』という点。
特に当の高位宝の地図ではこれがよくあり、一応上記の3種は2+1又は3体グループでの出現もままあるがそれでも。
せめて全体攻撃であれば…というと今度は【ランドインパクト】又は【がんせきおとし】と被る。
ダメージ的にも『通常ダメージの2倍』『170前後』『力と器用さの合計に比例、最終的に300前後』
と住み分けは出来そうなものだが、現実は非情である。
『通常ダメージの2倍』という威力も、力の強い職業でムチを装備、使用すればまずまずのダメージが期待できるものの、わざわざそこまでして使うべきかと言われると微妙な所。
こんな不遇な扱いをされる地這い大蛇、この特技が何をしたというのだろう。

ヒーローズ1

【ゼシカ】の基本アクション。□・□・□・△(Y・Y・Y・X)とつなげることで、双竜打ちの代わりに放つ。
ムチで打ち付け、隆起させた岩を砕き周囲を攻撃する。
 
ナンバリング作品においてはムチスキルの最高峰の技だったのに、まさかの基本アクション。
同じ秘伝書奥義である【ギガブレイク】【ジゴスパーク】【ビッグバン】は必殺技として扱われ、ランクが落とされた【ハッスルダンス】【ミラクルムーン】でも特技の位置に収まっている事を思うと、あんまりな扱いである。この技のルートで出せる他の技が「すね打ち」と「回転打ち」なのも哀愁を誘う……双竜打ちといいこれといい、どうも本作はムチスキルの扱いが悪い。
だが本シリーズでの地這い大蛇は、縦の判定はやや短いが、横判定は画面に映る範囲全てを攻撃可能という、基本アクションとは思えない驚異的な攻撃範囲を誇り、雑魚戦で大活躍する。HIT数も多く、コンボ稼ぎにも優秀。とりあえずコレを振っておけばザコはあらかたカタが付くだろう。
ただし、範囲が広い分基礎威力が低く、アクションが長くて回避行動がとりにくいので状況に応じて双竜打ちと使い分けると良い。
当初、ムチの最終奥義に収まっていた技としては何か間違えてる気がしないでもないが、とりあえず初めてマトモな活躍ができるようになったと言える。
いやあ ほんとによかったね!

ヒーローズ2

主人公2人も鞭を装備できる職業に転職することで使えるようになる。
性能も前作据え置きなので安心して使っていける。

シアトリズム

レアリティ【S】のコレカで習得することにより使える【プリンセス】限定のムチスキル最上位特技。
BMS用の技で、敵グループにダメージを与える。消費MPは31。

星ドラ

【グリンガムのムチ】のメインスキルとして実装。Aランクの補助特技に分類されており、最速CTは15秒で最大威力は480%。
敵一体を攻撃し、50%の確率で休み状態にさせる。いかにもジバリア系のようなエフェクトだが今作では無属性攻撃に分類されているので、属性攻撃が一切効かない【きめんどうし】のような敵にも安心してダメージを与えられる。

ライバルズ

第6弾「小さな希望のシンフォニー」で実装されたスーパーレアの魔法使い専用特技。

コスト5
ユニット1体に4ダメージ
この特技で対象が死亡した場合【におうだち】 3/3の【ゴーレム】を出す

攻撃しながらユニットを展開できるため攻守にバランスの取れた効果にはなっている。原作で岩石系の特技であることからゴーレムを出す効果になったのだろう。
決して弱いわけではないが採用率は芳しくなかった。こんなあたりまで原作と似ている。
スタン落ち間際に実装された【ムーンブルクの王女】と組み合わせると実質4コストで使えテンションも上げられるため、そういったデッキではよく採用されるようになった。

ウォーク

2023年2月28日登場の妖艶のジュリアンテ装備ふくびきの「絶美なる妖鞭」のレベル30以上で修得する。消費MPは43。
星ドラ同様の単体攻撃技になっており、無属性だったあちらと違い正真正銘のジバリア系。
通常は敵単体に600%のジバリア属性体技ダメージを与え、たまに攻撃力を1段階低下させる。
これだけでも十分だが、敵にかかっている効果の数(バフ、デバフは問わない)によって更に効果が変わる。
2個以上でたまに自分の斬撃・体技ダメージアップ、4個以上で守備力低下、6個以上で次のジバリアダメージを1回上昇のバーストがそれぞれかかる。
4個以上からは威力も650%に増加。ジバリア系を苦手とする相手にはまともどころか超優秀。