【地雷】

Last-modified: 2021-12-11 (土) 16:22:30

概要

我々現実世界にも存在する兵器の一種。踏んだり近付いたりすると爆発して被害を与える。【不思議のダンジョン】シリーズでは【トラップ】の一種としても登場する。
 
元々は陣地の防衛や重要地点への敵の侵攻を妨害する為の防御兵器。当然相手は足元にトラップがある事を知らずに地雷を踏み、人体や戦車等が損傷する被害を受けてから、初めて地雷の存在に気が付く事になる。
構造上、安価な地雷は日本円にして数百円と安価に製造が可能な事から発展途上国や反政府ゲリラに浸透し、両勢力が激突する紛争地帯では双方が同一地点に【地雷原】を構築する事が有る。
使用する場合は味方への被害や戦後の暴発被害を防ぐ為に、仕掛けた場所を厳密に記録した上で役割を終えたらきっちり回収、破棄するのが地雷の国際ルールだが、ルールを守らない勢力が適当に設置、放置する事も多々ある。無関係な民間に被害を起こし、撤去には製造コストの百倍以上の軍資金と膨大な時間が掛かる上に探索、回収中の暴発事故が発生する事もあり、現代の社会では国際的な問題に発展している。
 
その「うっかり踏むと爆発する・踏んではいけない」という連想から、後述の通り、色々な場面で「触れてはいけない事柄」や「禁忌」を表す喩えとして用いられる。
巧妙に偽装され爆発するまで気が付かず、仕掛けられてから長期間放置されていた地雷が突如として爆発し、相手に被害を及ぼす、地雷の特性による比喩もある。
そして上述の理由から、決して踏み入ってはならない危険地帯の事を「地雷原」と比喩して言う事もある。

俗称

この「地雷」という言葉はゲームおよび我々現実の世界以外でも、非常に幅広く使われている俗称。
その行為を行ってしまうと、時間や労費を無駄にしてしまう事、或いは結果的に損をしてしまう様な事柄の総称。
大まかに言えば、一見すると大損してしまう事には見えないが、成果を期待して実行後に後悔する事態に陥る事を指す。
近年では、単純に試行すると結果的に大損をする(価値の無い)事全般を指す様に意味合いも若干変化しつつある。
「地雷ゲーム」や「地雷男」等のように「地雷+○○」と言うのが普通だが、単純に「地雷」とストレートかつダイレクトに喩える場合もある。
また、あからさまに損をしそうな雰囲気のものを指して「見えている地雷」等と称する場合も。簡単な例として【金のオノ】がそれに該当するだろう。
 
おもにDQで挙げられるのは、

  • 購入するとその後の【ダンジョン】や街で同品や上位互換品がただ、或いは安価で入手できて無駄遣いになってしまう「地雷装備」
  • 使用すると使用する前よりも難易度を上昇させたり状況を悪化させてしまう「地雷呪文(特技)」
  • 【配合】すると配合する前よりも弱い能力のモンスターが誕生してしまう「地雷配合」
  • 【錬金】すると弱くなったり貴重な素材および【ゴールド】が凡庸な市販品になって無駄にしてしまう【地雷錬金】
  • 実用性に乏しく、振り分けると【スキル】ポイントと【スキルのたね】の無駄遣いになってしまう「地雷スキル」
  • 【ちいさなメダル】等と交換できるが、その後にお店や【宝箱】等で簡単に入手できて無駄遣いになってしまう「地雷交換アイテム」

などなど。特に後者三つは非売品の一品物を無駄にしてしまうケースもある事から「地雷」と喩える表現が浸透している。
 
この他に、DQ10等のオンラインゲームでは迷惑なプレイヤーを指す言葉としても用いられる。そちらについてはこちらを参照。

不思議のダンジョンシリーズ

【不思議のダンジョン】に仕掛けられた【ワナ】の一種として登場する。
踏むと大きな爆発を引き起こし、【トルネコ】HPが大幅に減少する(残りHPが1の場合はちからつきる)危険なワナ。
更に、踏んだ地雷の位置の周囲8マスに存在するモンスターと、床に落ちているアイテムを消滅させてしまう。
ちなみに、地雷の効果でモンスターを消滅させても、経験値は入手できない。

トルネコ1

踏むと【トルネコ】の現在のHPが半分(奇数の場合はダメージ切り上げ)になる。
周囲8マスのモンスターおよびアイテムが巻き込まれると確実に消滅する。【動かない石像】も例外では無い。
 
今作では【爆発よけの盾】が登場しない為、爆発によるダメージを減らす手段が一切存在しない。
なおこの作品では【爆弾岩】の隣で地雷を踏んでも連爆せずそのまま消滅する。
他にも【ドラゴン】が登場するフロアでは、地雷が爆発した後に通路から炎が飛んでくる事も頻繁にある。
ワナが見える様になるアイテムが無い場合は、対策として【弟切草】等の回復アイテムは常時携帯しておきたい。
 
また、今作ではワナを「踏む」コマンドが無いので、素通りでしか踏む事ができない。
踏んでも確実に作動するとは限らない為、モンスターを消滅させる為に、わざと踏むという使い方はできない。
大ピンチ以外の状態で利用する価値はあまり無いので、早期に発見できても踏まずにスルーしてしまうのが良いだろう。

トルネコ2

今作から【爆発よけの盾】が登場した事で、爆発のダメージを4分の1まで抑える事ができる様になった。
足元のワナを「踏む」コマンドで確実にワナを作動できる仕様に変更されたので、他のワナも含め利用価値が上がった。
【モンスターハウス】等で打開策が存在しない状態で地雷を発見したら、連続で踏んでモンスターを全て爆破してしまうのも一考。
【爆発の指輪】を持っていない場合の疑似対処法になるが、使用する場合は【弟切草】および【回復の壺】等との併用を忘れずに。
但し【爆弾岩】を爆発に巻き込むと誘爆してしまう他に【炎系】のモンスターは【分裂】してしまうので注意。
 
その他に【魔法使い】【転職】した際に覚える【呪文】の一種として【モシャス】が存在するが、これがとんでもない「地雷呪文」となっている。
(詳細は「モシャス」の項目を参照)

トルネコ3

ダメージが3分の2に増えており、なおかつ隣で何かが爆発したら誘爆する仕様になった。
【炎系】以外の【仲間モンスター】であれば一撃で冒険から離脱してしまうので、【ポポロ】でダンジョンを攻略する際は最も注意を払いたいワナ。
【異世界の迷宮】でうっかり踏んでしまうと【メガンテの石像】と同様に殺意を覚える事間違い無しだろう。
また上位版の【大型地雷】も登場しているが、そんな厄介な爆発のダメージをわずか1ダメージに変換するのが上述の炎系のモンスターである。
爆弾岩の爆発や大型地雷の発動後に誘爆すれば間違いなく死亡。最悪コンボの一つである。
【トルネコ】でダンジョンを攻略する際、爆発のダメージを抑える効果を持っている【爆発よけの盾】は是非ともメインの盾に【合成】しておきたい。

少年ヤンガス

ダメージは2分の1に減り、爆風を受けるのは踏んだキャラクターのみとなった事で仲間モンスターが隣接していても爆発のダメージを受ける事は無くなった。
更にモンスターも【ヤンガス】と同じダメージ計算となり、爆風に巻き込まれても即死しなくなった。
ところがそれが災いし、自爆してモンスターを消滅させる事ができなくなったので、相対して攻撃的な利用価値も無くなってしまった。周囲にダメージを与えられない仕様上、モンスターに囲まれる時に踏むと一気に厳しくなるので注意。
 
そして新しい特性として【ぬれた巻物】を持った状態で踏むとその巻物は乾き、また持っている【パン】焦げてしまう仕様が追加されたため、【くさったパン】を焼いて美味しく食べられるという使い道が生まれたが、今作はトルネコシリーズほどパンに困らないのでそこまでやる必要があるかというと疑問ではある。
 
【地雷原】による即死トラップも登場した事で事故も多発しやすい為、意外とトルネコシリーズより凶悪化している。