【追憶の魔人】

Last-modified: 2021-06-28 (月) 07:36:10

DQ8(3DS版)

クリア後の第2追加ダンジョンである【追憶の回廊】の10番目の試練。
【暗黒の魔人】の強化バージョン。名前だけ見ると結構神秘的な雰囲気を醸し出しているが…。
 
行動パターンは完全3回行動で、通常攻撃・【痛恨の一撃】【こぶしをたたきつける】を使用する。
完全に脳筋なパターンに、今までさんざん状態異常や全体攻撃に苦しめられてきたプレイヤーは「なーんだ」と思うかもしれないが、そうは問屋が卸さない。
 
まず基本ステータスからして明らかに常軌を逸しており、その数値はなんと攻撃力813・守備力600
あの【黒鉄の巨竜】やPS2版の時点では攻撃力最高値を誇った【永遠の巨竜】よりも高いステータスを誇る。
当然こんな攻撃力で痛恨を食らおうものならタダでは済まず、一撃で740前後のダメージを受けるので、ドーピングしていない限り主人公とヤンガス以外はレベル99でも即死する。
しかも黒鉄の巨竜と違って中途半端な呪文攻撃など一切せず、元がガレキのくせに攻撃をミスすることもなくなったため、ただひたすらに3回こちらを叩き潰しにかかるのだからたまったものではない。単体攻撃オンリーも、ここまで来ると最早天災。
対策なしに挑むとなると死んでは【ザオリク】死んではザオリク、やがて【マヒ】や痛恨の連発で蘇生が追い付かなくなりジリ貧で全滅…になる事は必至。
こいつのモーションとも相まって、さながらもぐら叩きの様相を呈する。
搦め手無しの殴り合い勝負になるため、とにかく回避装備で身を固めること(マヒ対策は装飾品で)。
 
拳を叩きつける行動は通常攻撃の1.5倍程度(400前後)のダメージを受ける上に、50%程度の確率でマヒする追加効果までついている。
マヒでザオリク役が封じられると【キアリク】をかける間もなく戦線が崩れる危険があるので、全員に【まんげつのリング】【スーパーリング】を装備させておきたい。ただし装備させてもごく稀にマヒするので過信はしないように。
なお、マヒ耐性のある頭部防具は【ゴシックミトラ】【キャプテンハット】しかない。
 
また当然ながら打撃はテンション無しではほとんど通らないし、【ルカニ】も強耐性でせいぜい半々でしか効かない。よしんば効いたとしても3回行動故にすぐに元に戻ってしまう。
更にこの守備力でHPは12800もある。
【討伐モンスターリスト】には会心の一撃に頼ろうなどと書かれているが、【雷光一閃突き】を使う場合30発近く当てないと倒せないので非現実的。
そりゃ会心は守備力を無視するのだが。
 
しかし黒鉄の巨竜と違って各種攻撃属性は全て無耐性であり、打撃でさえなければ攻め手に困ることはないだろう。
【ディバインスペル】で弱らせてからの呪文や【ビッグバン】【ジゴスパーク】などの定ダメージ技で攻めるのがセオリーだが、パーティが十分に育っているなら、防御無視効果を持つ【モリー】【ゴッドスマッシュ】や無属性規定ダメージの【ドラゴンソウル】が切り札になる。
となれば、数少ない満場一致でのドラゴンソウルの出番である。
 
また他のボスと異なり【いてつくはどう】を使わず、こちらの補助やテンションを打ち消してこないため、マヒへの耐性さえ整えれば、身かわし装備と素手による身かわし率上昇+限界まで【ピオリム】をかけることでかなりの確率で攻撃を回避できるようになる。
もちろん当たるときは当たるが、リスクを減らせるのは大きい
 
それに加えて【大ぼうぎょ】を覚えるククールやゲルダを前衛に配置すると、かなり安定する。
ゲルダは力の低さから【キラージャグリング】をもってしても有効なダメージソースになりづらい。
よって、並びをククール・ゲルダ・主人公・モリーの順にして、前2人が大防御による盾役(必要に応じて回復・蘇生・補助)、後ろ2人は【バイキルト】やテンション溜めで威力を上げたゴッドスマッシュやドラゴンソウルを放つ。
なおドラゴンソウルはバイキルトの効果が反映されないため、もし持っているならマヒ耐性を整えた上で【ていおうのうでわ】を装備させると、スーパーハイテンションにならずとも上限に近いダメージを叩き出せる。この戦法なら死亡および蘇生の回数は格段に減る。
他にも格闘スキルを上げて、素手時の回避率アップを獲得したククールとゼシカを前衛にするのも手。
ゼシカの場合は大防御が使えないが、格闘スキルによる回避率上昇に加えて【しんぴのビスチェ】を装備させれば、かなりの確率で相手の攻撃をかわせるので意外に生存率が高い。
また、テンションが上がったところで【マダンテ】で大ダメージを狙える利点もある。
 
ただ、主人公のドラゴンソウルはMP64(ゆうきスキルを90Pまで上げても32)を消費し、場合によってはベホマズンも唱えなければならないので、【エルフののみぐすり】を一個持たせておくと長期戦になっても安心(【ふしぎなぼうし】を装備させてもいいが、先述の通りマヒ耐性の付くゴシックミトラという選択肢も忘れずに)。また、他の仲間に【せかいじゅのしずく】を持たせるのも手。
強いことは強いが、ひとつの対策にさえ特化していれば十分対応可能な分体感的には弱い方である。
 
ちなみに大本である暗黒の魔人と同じように1ターン最大ダメージを狙う際は、他に適した追憶ボスがいるのであまり向かないが、1人が繰り出す一撃最大ダメージの更新には適任。
こいつは全属性無耐性なので、【ふぶきのつるぎ】を装備した主人公やゼシカの【かえんぎり】【ライトニングデス】でていおうのうでわと【ディバインスペル】を駆使して倒れないギリギリの12799ダメージを与えると、100%分の12799という破格の追加ダメージ。あの【エスターク】よりも高いダメージを叩き出せるのだ(あちらは【ヒャド系】に弱耐性を持つので少し軽減されてしまう)。
ただ600という法外な守備力を813もある攻撃力の叩き潰しを掻い潜りながら下げる手間があるので、あくまでもやりこみの領域。
これを倒すと次は全滅報告も数多い【追憶のゼシカ】が待っている。