【道具屋】

Last-modified: 2024-04-17 (水) 15:06:09

概要

全てのシリーズに登場するお店。
冒険に必要な道具を取り扱っている店。冒険が進んでもほぼ同じ物を売っている。大体【やくそう】【どくけしそう】【キメラのつばさ】辺りが定番商品である。
序盤のやくそうとどくけしそうぐらいしか買われる事は無いが、初期の作品から、装飾品を売っていたりすることがあり、DQ3以降(DQ2リメイク含む)は普通に武器防具も扱っていることがある。中には結構強力なものがあったりも。
【ふくろ】の登場以来、これらの道具は幾らあっても困らないので、とりあえず大量に買っておいて入れておくのが基本だろう。
パーティの持ち物を売ることも可能。売却価格は、DQ1とDQ7以降の作品では定価の半額、DQ2では定価の3/4(端数切り上げ)、DQ3~DQ6では定価の3/4(端数切り捨て)となっている。もちろん武器屋等で売却する場合も同じ。
他の店と比べると女性が営んでいることも多い。

DQ1

前述のように やくそう、キメラのつばさ のほか、ダンジョンで必要な【たいまつ】や装飾品の【りゅうのうろこ】も扱っている。
6つまでやくそうをまとめ持ちできるDQ1では、序盤から終盤までお世話になることだろう。
ただし【せいすい】は道具屋ではなく【聖水屋】という専門店で扱っている。
話しかけたときに表示されるコマンドは

▷ ものをかいにきた
 ものをうりにきた

となっており、【はなす】のサブコマンドとして扱われる。
 
本作では道具(装飾品含む)を売れるのは道具屋のみ。武器防具は道具と別管理であるため道具屋では売れず、新たなものを購入する際に強制的に引き取られる。
【すてる】コマンドのない同作では、宝箱を【とる】ときに持ち物が一杯だったり、銀の竪琴を老人に渡しておいて宝箱を取らずに立ち去るなど、特定の状況でしか道具を手放せる機会が無いため、任意の道具を自発的に手放す手段は道具屋で売ることのみである。また武器・防具は一度入手したらダウングレードは可能であるものの、素手や裸の状態に戻ることはできない。
なお、発売前の【週刊少年ジャンプ】1986年16号の記事では、道具屋は「交易所」と紹介されていた。
 
リメイク版ではDQ4以降の作品と同じシステムに変更され、武具も道具屋で売却可能となった。

DQ2

聖水屋が廃止され、これが道具屋で売られるようになったほか【どくけしそう】 が新たに定番商品に加わった。
本作とDQ3ではアイテム全般の売却を道具屋でしか対応してくれない(リメイク版除く)ため、かなり重要な存在。【武器と防具の店】で武具を買って不要になった武具を売るときにも、わざわざ道具屋まで行かなくてはならない。
コマンドはやや簡略化され、

▷ かいにきた
 うりにきた

が「はなす」とは別の独立したウィンドウで表示されるようになった。
 
本作は買い物をしたときに一定条件を満たすと、【ふくびきけん】のオマケがつくことがある。
また、【ペルポイ】であらくれが営む道具屋は【ろうやのカギ】が密売されており、メニューの不自然な空行を選ぶと購入できる。
 
リメイク版ではDQ4以降の作品と同じシステムに変更され、武具と防具の店でも売却が可能となった。
また、ローレシアやムーンペタの道具屋で【せいなるナイフ】【かわのたて】を扱うようになったが、時期と品揃え的にあまり利用価値はない。

DQ3

新たに【まんげつそう】が定番商品に加わり、他にDQ3では【まだらくもいと】【どくがのこな】も売られている。
【ランシール】では【エジンベア】に入るのに必要な【きえさりそう】もある。
またDQ2までは道具(装飾品含む)しか扱っていなかったが、DQ3からは一部の店で武器・防具も扱うようになった。序盤から同時期の武器防具屋で買えないような結構有用な武具が売っていることがあり侮れない。

ただし武器と防具の店と違って「これを装備できないが、いいかね?」と装備の可、不可を確認してくれないので、ちゃんとそれを誰が装備できるのかを予め把握していないとムダ買いになる。
その代わり、受け取るキャラがそのアイテムを道具使用できない場合に「○○○○は これを つかえませんが かまいませんか?」という警告が出る。
購入時期の限られる特殊な例として買えるアイテムしか該当しないので、このメッセージを目にする機会はあまり無いのだが。
 
特殊な例としてはエルフの隠れ里とマイラがある。
前者では【へんげのつえ】【ホビット】(リメイク版では【スライム】でも可)に変身する事で利用可能な道具屋があり、貴重なアイテムが買える。後者では【オリハルコン】を売却することで、主人がそれを王者の剣に加工してくれ、買えるようになる。
カザーブの道具屋は泥棒に入られることで有名。
 
なおFC版の本作のみ、売却時に所持金が99,999Gを超える場合はアイテムを売却しようとしても

*「でも そんなに
  おかねを もてませんよ。

と言われて引き取りを拒否される。
特に【オリハルコン】を売却するときには困ることがあるかもしれない。あまり意味はないが、【おうじゃのけん】複数本入手しようとして【預かり所】から所持金を目いっぱい引き出してきたら、マイラの道具屋で門前払いになって愕然とした者もいるのではなかろうか。

所持金増加バグ

道具屋でアイテムを売却したときに所持金が99,871G以上になるとなぜか所持金が99,999Gに変わるバグがある。
例えば99,900G所持しているときに、薬草(8G)を1個買ってその場で売却(6G)すると本来は差し引きで2G減るはずが、逆に99G増えることになる。
それだけの大金を持っているときにたかが100G前後増えてもあまり意味はないので実用性はほぼ無い。
アイテム売却時以外でも、モンスターとの戦闘に勝利する、【格闘場】で賭けに勝つ、【預かり所】からお金を引き出すなどの手段で所持金が増加する状況であれば同様のことが起こる。
 
前作DQ2では所持金が0~65,535G(ちょうど2バイト=16bit)だったのに対し、今作ではメモリを1ビット分拡張して0~99,999G(17bit)になった。
ここで、増加カウンタを17bitで扱える最大値131,071Gではなく99,999Gでストップする(超えた場合に99,999Gに書き換える)必要が生じたため、このカウンタ上限値を調整するコードで書き間違いのミスがあったと思われる。
99,999と99,871を17bitの二進数で表すと下記の通りであり、下位から8番目のbitが0か1かの違いのみである。
99,999 ⇒ 11000011010011111
99,871 ⇒ 11000011000011111
なお16進数で表すと「1869F」と「1861F」の違いである。字が下手なら1と9を誤読した可能性もありうる。
このほか、差額の10000000b(16進数で0x80)というのは8ビットで扱える最上位ビットでもあるので、処理の際に何らかのバグで余計なビットが残ってしまったというケースもあるかもしれない。数値が特定の範囲からはみ出した際に範囲内の上限や下限に切り捨てることを飽和演算とか飽和処理とか言うのだが、そもそも8ビットのCPUで17ビットの演算と飽和処理を行うのだから、複雑にならないハズが無い。しかも一般に機械語の数値データは符号付きデータと符号なしデータの区別が無く、特に正と負の境界である0x80(符号なしならプラス128、符号付きならマイナス128)の扱いが特に紛らわしいなどの事情もあり、何らかのバグが残りやすいポイントだと考えられる。
 
なお、実は上述の通り道具屋の売却時には「99,999Gを超える」場合には引き取りを拒否されるため、「99,999Gを超える」ということが起こらない(預かり所での引き出しでも同様)。通常プレーの範疇では90000G以上の大金を持った状態で格闘場を利用する状況もまずなく、戦闘勝利時にはいちいち所持金の変化に注目しないのでテストプレーによるデバッグ作業の中で見落とされたのかもしれない。

リメイク版

リメイク作品としては本作から【まとめ買い】が可能となり、後のDQ7以降にも継承された。
【ノアニール】のように武器や防具も扱っている店ではまとめ買いできない。
【カザーブ】【スー】のように【装飾品】を扱っている店ならまとめ買い可能だが、マイラでは不可能。
王者の剣が置かれる場合があるため、システム上の都合だろう。

DQ4

【武器屋】【防具屋】でもアイテムを売れるようになり、道具屋の相対的な存在価値観がやや下がった。
反面、装備品を買うときに武器・防具屋と同じように装備の可、不可を確認してくれるようになったが、本作からは誰が持つか聞くときに名前の頭にEマークが表示されるので、それほど意味はない。
第三章ではフィールド上でエンカウントする【旅の商人】の道具屋も登場する。
 
本作以降の作品のコマンドは

▷ かいにきた
 うりにきた
 やめる

となっている。
 
【リバーサイド】の道具屋は【気球】の研究をしており、一般的なアイテムの売買はできない。ただしリメイク版では気球の研究をする者が民家に住む学者に変わり、道具屋では買い物可能。
 
【エンドール】は多くの章で拠点になるだけあって、道具屋では少額消費アイテムのラインナップが比較的充実している。
第5章に持ち越すアイテムや【トルネコの店】の仕入れで、余ったゴールドを使い切るのにも便利。
もちろん少額アイテムにこだわったところで時間あたりの換金効率は良いものではないが、ゴールドをぴったり使い切るにはパズル的な要素があるので、自己満足の範疇で挑戦してみるのもまた一興だろう。

DQ5以降

これ以降は道具屋に特に目立った変化はなく、シナリオに絡むこともない。
類似の【よろず屋】の登場もあり、道具屋の存在感はますます薄くなっている。ただし、よろず屋ではない道具屋にも有用な武器防具を売っていることがあるので、品ぞろえの確認は忘れずに。
DQ6とDQ7では【とうぞくのカギ】が売られているものの、必須アイテムでは無いため必ずしも寄る必要は無い。
DQ7以降では前述の通りまとめ買いが可能になった。
DQ8からはアイテム合成の素材も扱われるようになり、DQ9からは類似施設に【購買部】も登場した。

ビルダーズ2

生活に役立つ 道具を売っている お店

部屋レシピの一種として登場。

で完成する。
 
ねふだにアイテムを入れることで、【商人】が他の住人にアイテムを売り、【ビルダーハート】を稼ぐことが出来る……と説明されているが、実は条件さえそろっていれば【部屋】内ですらなくとも商人は取引(販売)を行ってくれるので、屋外のものよりは優先されるが実質は空き部屋と同じである(部屋どうしの優先権については要検証)。
作中では【オンバ】の依頼でビルドを促されるが、支払うべきはビルダーハートではなく【ゴールド】ではないのかという疑問は、お金って何?とすっとぼけたようにはぐらかされる。この世界が現実世界とは違うということの伏線である。
 
ちなみに【ロンダルキア】にある幻のローレシア城にもコレの廃墟があり、住人の幻影が消える前に話しかけるとやくそうを売ってくれる(という風に話を勝手に進める)のだが、実際ゴールドは取られず、やくそうと称して【枯れ草】を一方的に渡してくる。
枯れ草自体は無限化が可能な上にムーンブルク島ではほぼ使い道がないのだが、宿屋と併せて彼らが空虚な存在である事を示すちょっとヒヤッと来る演出である。

ライバルズ

第10弾カードパック「破壊と創造のフロンティア」にて実装。同パックで新登場したカード種、建物の1枚。商人専用のレア。

コスト2/耐久3
召喚時:道具カード1枚を手札に加える
自分のターン終了時、耐久値-1し道具カード1枚を手札に加える

普通に使えば計4枚の道具カードが回収可能。
同コスト特技で道具回収出来る「おたからさがしの鈴」と比べると、「1枚多く引ける、建物シナジーに使える」が「回収に時間がかかる、場所を取る」という違いがある。
少し時間が掛かるが便利なのは間違いないので、隙を見つけて設置したい。