【不思議な洞窟】

Last-modified: 2023-04-21 (金) 16:09:52

DQ6

伝説の【スフィーダのたて】が眠っている【洞窟】
場所は【現実の世界】【レイドック】【アモール】の中間辺りにある。
歩きでは行けないが、アモールから【船】で南~東~北へと陸地伝いに航行すればすぐ到着する。
行けるのは中盤になってからだが、入口だけなら序盤にも見ることができる。
 
この洞窟の特徴は名前が示す通り不思議な仕掛けにある。
全4階層(地下)の内、地下1階から地下3階は【無限ループ】【隠し階段】といった特殊な仕掛け・構造を備えており、まぐれで突破することはほぼ不可能である。
特にSFC版では無限ループの境界線がマップの区切りではないため、知らずに挑めばループしていることに気付くだけでも時間を要するかもしれない。
 
攻略方法はズバリ、世界各地の【NPC】から「ヒント」を聞くことである。
ヒントは計3つ。「【クリアベール東の洞窟】にいる戦士」、「【ガンディーノ】の学者」、「【ポセイドン王】」がそれぞれ教えてくれる。
シリーズとしてはかなり久し振りの「各地で情報収集をして挑む謎解き」である。
【記憶システム】くんが最も輝く場面だろう。
 
戦士やポセイドン王はややわかり難い場所にいるため、初見は迷うプレイヤーも結構存在する。
ただ、それぞれのNPCとの会話において【フラグ】は全くないため、内容を知っていれば聞かなくても問題ない。
例えば、ポセイドン王からヒントを聞くためには【グラコス】を倒す必要がある。
そのため、通常は【ペスカニ】【人魚の集う岩場】【海底神殿】と順を追っていくことになるが、
やろうと思えば【水門】を開けた直後に攻略することも可能である。
 
が、実際には出現するモンスターが結構強いので、意気揚々と最速で乗り込むと【全滅】の危機に遭ってしまうだろう。
それもそのはず、他の伝説の武具(【ラミアスのつるぎ】【オルゴーのよろい】【セバスのかぶと】の3点)はそれぞれボス戦や重要なイベントをこなさなければ入手できないのに対し、スフィーダの盾はこのダンジョン1か所をクリアするだけで入手できるためだ。
DQ4の【海鳴りのほこら】よろしく、そんなあっさり伝説の武具が手に入れられる訳がないのだ。
 
そもそも水門を開けた次の目的地はペスカニで、イベントをこなせば戦闘面で苦労することもなく【マーメイドハープ】が入手できる。
ハープ入手後は一気に攻略できる範囲が広がり、【沈没船】【さいごのカギ】を入手すれば様々なアイテムを入手することもできる。
最速入手を目指すよりも、少し我慢して先に進めて装備などが整ってから挑んだ方が良い。
 
出現するモンスターの中で特に厄介なのが【ハイオーク】【ドラゴンソルジャー】の2種。
「複数で出現して」「高い攻撃力で」「守備力貫通型の【痛恨の一撃】を何発も放つ」からだ。
逃げ損なったり、【不意打ち】されて一人に集中で痛恨の一撃を連打されたりすると仲間の死亡に直結するので、
補助系の呪文特技で動きを止めて強力な特技や呪文を浴びせるようにしよう。
 
こいつら以外にも放置すると困ったモンスター達が目白押しで、
【ふしぎなおどり】【マホトラ】でどんどんMPを奪ってくる【パペットマン】【ベホマスライム】
【モシャス】でこちらの仲間1人に化けて特技を使用する【ホーンテッドミラー】
【やけつくいき】を吐いてくる【じゃしんぞう】
【バシルーラ】を使用して仲間を【ルイーダの酒場】に強制転移させる【サイレス】
タフな上に痛恨の一撃と【つきとばし】を使用する【トロル】
【こおりつくいき】を吐いてくる【フロストギズモ】
【メダパニダンス】を使用して同士討ちを誘う【イーブルフライ】
補助呪文が効きにくいのに【しんくうは】【強化攻撃】をしてくる【かくとうパンサー】等、
こちらが【馬車】が使用できないというハンデがあるのにも拘わらず、あらゆる方向からこちらの戦力を削ってくる強力なラインナップ。
マップ自体も広い上に分岐から行き止まりまでの距離が長く取られている場所が多い(特に最後のフロア)ので、それなりにレベル帯と職業で強くなっていないと容易に教会送りにされてしまうだろう。

歩き方

B1F

B1F(※リメイク版は構造が異なるため注意)

*「まず北へ。つきあたりを東に。
  ひとつめの十字路を北へすすみ
  西の十字路を南にすすむべし。

まず洞窟に入ってすぐの十字路がいきなり無限ループになっている。
具体的には横(東西)の道がループしており、進み続けると同じ十字路にグルグル帰ってきてしまう。
また、この横の道には2か所「目には見えないポイント」があり、そのポイントを通過すると入口(南の道)が変化する仕組みになっている。
ポイントはそれぞれ十字路の中央から、右に1歩、左に1歩、進んだ地点にある。
例えば、十字路から左へ1歩進んですぐ下へ引き返すと、さっきまで入口だった場所が宝箱のある行き止まりになる(箱の中身は【ちいさなメダル】)。
反対に、十字路から右へ1歩進んですぐ下へ引き返すと、行き止まりだった場所が入口に戻っている。
(ポイントを通過することが大事なので、厳密に1歩でなく2歩でも3歩でもよい。半歩はダメ)
 
ただ次の階層へ下りるだけならヒントの通りに進めばよい。
…が、実はヒントに背いて別の道を進んでも階段へ辿り着くことができる。
というかむしろヒントに素直に従うと遠回りさせられることになる。
最短は以下の通り。

  1. 最初の十字路から左へ1歩進み、戻って上へ。
  2. 大きな十字路があるので、右へ。
  3. 次の十字路を下へ。これで先のフロアへ行ける。
B2F

B2F

*「ゴイルの像から 南にまっすぐ。
  つきあたって 左手をカベにつけ
  そのまま カベづたいに歩き…
*「さいしょの しげみを調べよ!

この階層にはループ構造は無く、隠し階段を見つけるだけで先へ進むことができる。
ヒントを聞いていれば特に悩むようなことはないだろう。
むしろ学者が脈絡なく口にした【ゴイルの像】という言葉に「?」となったプレイヤーの方が多かったかもしれない。
このゴイルとは【ベビーゴイル】【ガーゴイル】のゴイルであり、要は悪魔の像のことである。
まあたとえ想像ができなくとも中央にでーんと佇む像以外にそれらしきものは無いので、実際に見れば「あーこれか」となるだろう。
 
行ったり来たりしている内に偶然進める可能性もある地下1階と地下3階に比べ、この地下2階をヒント無しで突破することは難しい。
かつて【おうごんのつめ】を自力で見つけた歴戦のプレイヤーなら、あるいは突破しただろうか。

B3F

B3F

*「まよいの小部屋は 下に3階
  上に2階。
  さすれば 道が ひらけよう。

上下の階段がそれぞれ一つずつあるだけの小部屋。
ヒントの通りに昇降すると画面下側の壁に道ができ、その先に階段がある。

総括すると、地下1階の構造がやや複雑である以外は案外シンプルな仕組みになっている。
1周目のプレイヤーにとっては、世界を飛び回ってヒントを集める方が大変だろう。
ヒントのヒントが欲しいところである。
そして2周目以降のプレイヤーにとっては、どのタイミングで攻略するか。
早期攻略するとしたら、上述した難敵たちをいかに倒すか、あるいは掻い潜るか。
それぞれの個性が表れるダンジョンとなっている。
 
最下層となるB4Fには特殊な仕掛け・構造はない。

DS版

最初のフロアのマップが変更されており、無限ループの境界線がマップの区切りになった仕様で、ループに嵌まっても気付きやすくなった。
この構造変更に伴い、ヒント通りに進めばSFC版と同じ手順で進めるが、ヒント以外の道でも進む方法があったSFC版と違い、ヒントを忠実になぞらないと突破できなくなっている。
また「ゴイルの像」は「黄金のドラゴン像」に変わっており、見た目でもすぐにわかりやすくなった。
 
【記憶システム】が削除された代わりに【仲間会話】で他の仲間と会話できる様になったので、各地でヒントを聞いたことがあれば、洞窟内で仲間が代わりに思い出して教えてくれる。ただしヒントを聞いてなかった場合は会話が変わることがある。ちなみに仲間スライムからはヒントはもらえない。
【ミレーユ】【チャモロ】は(各地でヒントを聞いた際に馬車にいたとしても)聞いたとおりの内容をそのまま教えてくれる。いずれも優秀な性能をしており、二人ともが二軍落ちしていることはあまりないはずだ。ただし、主人公がいないと会話機能が使えない点は注意。特に慣れたプレイヤーなどが水門の鍵を開けた直後にここに直行した場合、主人公が遊び人になっていて馬車にいる可能性がある。前述の通り敵が強いため遊び人を混ぜて攻略するのは危険。主人公を(スーパースタールートで)最速で勇者にしたい場合は踊り子の熟練度に余裕を持たせておこう。
残念ながら【バーバラ】【アモス】は情報がうろ覚えとなっており、二人の話を聞いただけでは攻略できないだろう。
なお、【ハッサン】は相変わらず【主人公】任せにするのでアテにならないが、最後の隠し階段の謎解きだけは「3歩進んで2歩下がる」という、実に安直な覚え方で突破してしまう。すごいぞハッサン。

スマホ版

仲間会話のほか、各地でヒントを聞いた際にスマートフォンのスクリーンショット機能を使う方法もあるので、ミレーユとチャモロが両方いなくても大丈夫になった。