【武器商人トルネコ】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 05:13:30

概要

DQ4で使用される、フィールド曲の1つ。
【勇者の仲間たち】の中の1曲であり、【トルネコ】のテーマ曲。
その後、彼が主人公となった「トルネコの大冒険」シリーズでも使用されている。
 
構成=Intro:2小節、A:8小節、B:4小節
調=ハ長調(C)
BPM=66(NHK交響楽団)
拍子=4/4
 
これほど緊迫感が全く感じられないフィールド音楽も珍しい。
一人旅なのに寂しくなく、しかし勇敢な決意があるわけでもない、ユーモラスな曲調。
戦い以外を目的とする者にとっては、同じフィールドでも見え方がこうも違う。
 
【すぎやまこういち】の談話によると、初めてトルネコのイラストを見た時に、
「このちょっとトボけた小太りのオッサンからイメージされるメインのメロディはコントラバスだ」とあっさり決まったらしい。
しかしテーマ曲候補が2つできてしまい、どちらを選ぶか【中村光一】に相談したところ、即決で現在のこの曲が選ばれたという。
選ばれたこちらはアレンジの幅が広かったため、後述する不思議のダンジョンシリーズで多数の曲のベースとなっており、中村光一の判断は正解だったとコメントしている。
 
「コントラバス」とは、かなり大型の弦楽器。弦楽器の中で最低音を担当する。
いわゆる「ウッドベース」と全く同じ楽器であり、クラシックのオーケストラ等で弓を用いて弾くのがコントラバス、ジャズ等で指ではじくのがウッドベースと呼ばれる。
その名の通り、普段はベースパートばかり担当しており目立つ存在ではないが、この曲では珍しく主役に大抜擢。
コントラバス奏者の聴かせどころであり、表現の魅せ所である。
オーケストラやリメイク版ではわかりやすく音が出ているのでよく聞いてみよう。
大型の弦楽器ゆえに演奏する姿もなかなか面白く、大きな体を揺らして東奔西走するトルネコが連想できる。

DQ4

【第三章 武器屋トルネコ】でのフィールド音楽。
第五章の全員集合後はトルネコを先頭にするとこの曲が聴ける。
 
【ジプシーの旅】ほどではないが、FC版とリメイク版で大きく印象の違う曲。
FC版ではややテンポが早く、トルネコというキャラのコミカルさがよく出ている。
一方のリメイク版では逆にゆったりした曲となり、コントラバスの音色と相俟って第三章全体ののんびりとした雰囲気にマッチしている。
貴方はどちらがお好みだろうか。

DQ10オンライン

魔法の迷宮でランダムで出現するトルネコに話しかけた時などに流れる。
詳しくはこちらを参照。

DQM3

DQ4を元にした作品のためか【甘味楼の魔界】のフィールドで流れる。
トルネコとは全く関係ないが、お菓子でできた魔界という世界観にのんびりした曲調がよく合っている。

トルネコシリーズ

「トルネコのテーマ」とされ、ほとんどの曲にこの曲のモチーフが使われている。
例えば【石組みのダンジョン】では高音を入れて明るめに、【板のダンジョン】ではテンポを落として不気味に、
【くさった板のダンジョン】はほぼ同じメロディを短調にすることで不安さを煽る。
メニュー画面では軽快で明るめな曲で出迎えてくれるし、【バー】ではジャズアレンジという冒険もしている。
 
この曲自体はトルネコ1~3までにおいて、主に最初のダンジョンの最初の階で必ず流れ、トルネコ1では1,2F、2では【ちょっと不思議の草原】の1,2Fとランダムで【もっと不思議のダンジョン】、3では【謎のほら穴】【孤島のほら穴】とランダムで【異世界の迷宮】で使われている。
また、トルネコ1ではダンジョンを潜っていくと、段々この曲のイメージが薄れていく形で曲が変わっていく。
それでもこの曲のモチーフを巧みに残すことでトルネコらしさは失われない。
トルネコが主役で、深いダンジョンに挑戦するというゲーム内容が端的に表現されている。

ちなみに、トルネコ2のディスクを音楽CDとして再生するとこの曲を聴けたりする。

また、セーブした際のMEもこの曲と同じハ長調になっているため、フレーズが同一の形であることもあってトルネコのテーマのようにも聞こえてくるが、
意図した変更なのかどうかは不明。

少年ヤンガス

【秘密の通路】でトルネコがいる小部屋にたどり着いた時に、この曲が流れる。
ただし、トルネコがいる小部屋にたどり着く可能性があるのは、【まぼろし雪の迷宮】【盗賊王の迷宮】【おそろしの大水道】【まぼろしの大雪道】のみである。

シアトリズム

プレイできる曲としては登場しないが、DLCの選択画面で流れる。

ヒーローズ2

やはりというべきか【グリーネ草原】【トルネコ】を魔物から救出した後のイベントで流れる。

ビルダーズ2

【オッカムル島】のBGMとして登場。
【鉄】【銅】、貴重な【ブルーメタル】を探しに主人公が何度も坑道に潜る様子はまさに、アイテムを探しにダンジョンに行くトルネコと合わさって見える。そう考えるとナイスな選曲であると言えるだろう。