【封印のほこら】

Last-modified: 2023-09-25 (月) 12:20:19

概要

ストーリー上全く関係のない3つの奇数作品に登場する地名。DQ5では文字通り【ほこら】、DQ7では村の建造物、DQ9では【ダンジョン】となっている。
いずれの作品でも何かしらが封印されており、その役割上厳重にカギをかけられている。
カギについては【封印のほこらのカギ】【ほこらのカギ】を参照のこと。

DQ5

【サラボナ】から北西の方向にある島にぽつんと存在するほこら。

青年時代前半

【ほのおのリング】【船】を手に入れた直後から訪問可能になる。ただし扉にカギがかかっており通常は内部に入ることができない。
ストーリーでは主人公が【フローラ】と結婚した場合のみ訪れることになる。箱入り娘の令嬢フローラが主人公の旅に同行することを父【ルドマン】に反対されてしまい、旅立ちを許す条件として、ここの壷の色を見に行くよう指示される。
フローラに鍵を解錠してもらうことで中に入れるが、この時点では青く光る壷と屍があるのみで何も起こらず、この壷が何なのかも謎のままである。新婚夫婦が訪れるには、あまりにロマンティックとは程遠い不気味さである。

青年時代後半

後半になってからサラボナに行くと「旅の商人が赤く光る壷を見た」ことで騒ぎになっており、ルドマンに話しかけると、【ビアンカ】が妻の場合は初めて、フローラが妻の場合は再び、壷の色を見に行くように依頼される。
その際に部屋の本棚を調べることで事実が明かされる。壷には150年前にルドマンの先祖、【ルドルフ】によって封印された巨大な悪魔が眠っており、赤く光っているのはそれが蘇る寸前であるということである。
【まほうのカギ】があれば扉を開けることができる(件の商人はどうやって確認したのだろうか?)。内部に入ると、張り詰めた空気の中壷が不気味に赤く光っており、調べると「ぶお~ん」という不気味な音を発する。
ただし町の人から噂を聞いていても、ルドマンに会う前に見に行くとなぜか壷はまだ青いままで、話と矛盾した状態になる。
赤い壷を確認した後、【見はらしの塔】にてその巨大な悪魔【ブオーン】を迎え撃つことになる。勝利後は、壷はからっぽになっており、普通の壷と同じメッセージが出るだけとなる。
 
なおSFC版の壷は実は電子ジャーの形になっており、ドラゴンボールでピッコロ大魔王を電子ジャーに封印していたことに因んでいる(元チュンソフト社員のXより)。
ここにある屍が誰なのかは物語では語られない。ブオーンを封印してるほこらになぜ屍があるのか。墓暴きが罠にかかるような罠もない。
もしかしたらルドルフ以降のルドマンの祖先たちの墓としても使われているのかもしれない(しかしだとすれば棺桶ぐらいあってもいいような・・・)。
ブオーン復活を恐れて死期が近づいた祖先はこのほこらを見張りながら死んで行ったのだろうか?
 
ビアンカと結婚した場合は、青年時代前半は内部には入れず、青年時代後半に訪れるのみ。
初回プレイでビアンカと結婚してクリアし、ブオーン復活の経緯をすでに知っている二周目にフローラと結婚したプレイヤーにとっては、「結婚直後にいきなりブオーン復活か?」と驚かされることも。

リメイク版

ほこらの構造が変わり、円筒状に掘られた穴を蓋が塞いでいる形になった。中は螺旋階段になっており、階段を降りようとすると蓋が消えて内部が見えるようになる。
壷の形は電子ジャーではなく猫の顔ようなデザインになった。可愛らしく見えるが、復活直前になると火の粉を吹いているような状態になる。さらに、ブオーンが封印を突き破って蘇るシーンの表現が派手になった。
フローラとの結婚時は、ルドマンが鍵を持たせたことになっているが、この鍵が何なのかは一切説明されていない。青い壷を確認してルドマン邸へ報告に戻った際、鍵をルドマンに返却しているとみられる明確な描写はない。
青年時代後半ではまほうのカギが不要になった。
 
ブオーンを倒した後で見に行くと、壷は元通り青く光っているのだが、クリア後に【ターク】を仲間にしてから行ってみると、ブオーンが弱体化した姿である【プオーン】仲間にできる。
 
DS版以降では【デボラ】と結婚した場合も、フローラの場合と同様に結婚直後にここを訪れる。

DQ7

【始祖たちの村】に建っている小さなほこら。
内部には、【風の迷宮】に繋がっているワープゾーンがあるのみ。
元々は単に風の迷宮への入口となっているだけのほこらだったのだが、かつてこのほこらの入口の鍵を閉めることで邪悪な魔物を風の迷宮に封印したため、それから「封印のほこら」と呼ばれるようになっている。
他作品とは異なり、このほこら自体は何かの封印を目的として建てられたものではないのである。

DQ9

【ベクセリア】の北西、【西ベクセリア地方】にある古びたほこら。
内部には100年前にベクセリアを襲った疫病の元凶が封印されている。
英語版では"Quarantomb"という、quarantine((伝染病患者の)隔離)とtomb(墳墓)をかけた名前である。
 
物語序盤の大地震によって封印が解け、再び疫病がベクセリアを襲ったため、改めて封印するために【ルーフィン】と共に進入することになる。
中に入るにはルーフィンから【ほこらのカギ】をもらう必要がある。
 
内部は微妙に迷路っぽいフロアになっているが、慣れれば迷うことはないだろう。
謎解きのような物もあるがシンプルで、左奥と右奥にある石像を調べるだけ。
また、ここにはたまに【メタルスライム】が出現するので、序盤や転職直後のレベル上げに良いほか、【魔法戦士】の転職クエストでも訪れることになるだろう。
入ってすぐの部屋の真ん中の三角柱の北側にくっついて立っていると、【はぐれメタルコンベアー】と同じ要領で柱の南側に定期的にメタルスライムがPOPする。
その場から動かない限り他のモンスターに感知されることもないので、【せいすい】などは不要。
メタルスライムのシンボルがPOPしてもすぐには近づかずに、メタルスライムが柱の左右どちらかに移動するタイミングで接近すれば、逃げられることなくほぼ確実にエンカウントできる。
また、地味に背後をつきやすいのもポイント。
視界を左右のどちらか45度に傾けておくと、POPしたメタルスライムを視認しやすい。
疫病が蔓延している場所にメタルスライムといい、前作の【旧修道院跡地】に似ている。
 
ちなみに鏡をよく見てみるとなぜか【ロト】の紋章らしきものがある。
 
扉を開けて深部へ進むと、ここのボスにして疫病をもたらした張本人である【病魔パンデルム】がいる。
パンデルムを倒して無事に封印すると、ルーフィンは封印の壷の後ろにある地下室にしばらく残り、主人公たちが先に帰ることになるが、この後には本編指折りの鬱イベントが待ち構えている。
 
なお、その地下室には謎の王の幽霊と「名をうばわれし王」と書かれた石碑がある。
この時点では何も起こらず、この「名をうばわれし王」なる幽霊の正体も不明だが、クリア後はここで配信クエスト【さまよえる王】を受注でき、それを進めることでその正体が明らかになる。
当初、このほこらはパンデルムを封印する為の場所と思われていたが、実際には名をうばわれし王を封印するための場所であり、そもそもパンデルムもこの名をうばわれし王の封印を強化するために生み出された存在であることが後に判明する。